サッカー次期日本代表監督

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先日、次期日本代表監督についてのアンケートを実施いたしましたが、お恥ずかしくも、現時点では、下記のような結果になっております。

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岡田武史:6票(30%)
西野朗:1票(5%)
ルイス・フェリペ・スコラーリ:1票(5%)
ホルガー・オジェック:1票(5%)
フィリップ・トルシエ:5票(25%)
矢尾板俊平:6票(30%)
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この他に、ネット上では、ジョゼ・モウリーニョを期待する声も多いようです。また、ヴェンゲルの招へいを期待する声も。

代表監督は、クラブチームの監督と全く違うのは、身近に選手がいないということです。また、チーム作りや選手のトレーニングについても長期的にルーティン化できないというところが苦労をします。すなわち、チームづくりの時間がかなり限られているという点で、その限られた時間のなかで、いかにチームをビルドアップしていくかということが手腕として重要になってきます。

そこで、代表監督は、常に、2つのことを並行的に考えていくことが重要です。ひとつは、パッチワーク的に、自分のフォーマットに合わせて、選手を招集し、結果を積み重ねるというやり方、もうひとつは、長期的なビジョンの中で、チームをビルドアップしていくことです。

オシム監督は、この2つのことをしっかりと時間制約の中で行ってきてくれたと思います。次期監督には、これを継承してもらうことが必要になります。また、サッカースタイルも、「考えて走る」ということを継承していくこと、日本人のオリジナルティを持つことを継承していくことが求められます。

ぼく自身の構想は、4-3-3を基本スタイルに、パスを主体に、ポゼッション&パスサッカーを軸に考えています。ボールを広く動かしていくということが重要になります。また、DF4枚のうち、1枚はリベロ的な役割を考えています。
課題は、2.5列目、3列目から飛び出せる選手です。


         高原
   松井        中村(俊)

    安田  鈴木  小野

 中田(浩) 阿部  中沢  加地

         川口

今日の小野のプレーは良かったですね。早く完全に復調して欲しいです。すべては、南アフリカ大会に行くために。

でも、新監督の初戦がいきなりW杯アジア3次予選というのは、なかなかきついですね。そして、すぐに、東アジア選手権で結果も出さなければならない。

コーチングスタッフは、ヘッドコーチ、戦術分析担当コーチ、チームマネジメント担当コーチ、フィジカル担当コーチ、GK担当コーチの5人体制ですかね。いまのコーチ陣は、あまり変えない方がいいですね。もし、反町コーチが昇格する場合は、江尻コーチが入る感じでしょうか。

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オシムさんの後任

ぼくは、オシムさんに元気になってもらって、そして、再び、日本代表を指導・指揮してもらいたい。
しかし、こうした感情の一方で、現実的な思考をすれば、2月から始まる第3次予選に向けて、準備を始めなければならない。ひとつの考え方は、オシム監督のままで、大熊清コーチもしくは反町康治コーチを監督代行とするプランだ。反町コーチは、今日の五輪代表の試合でサウジアラビアに勝てば、来年の北京五輪までは、準備期間に入る。監督代行の形であれば、兼任は可能だと思う。これは、オシムさんが現場復帰までの暫定措置だ。

しかし、今後の回復状況やさらには病状によっては、現場での指揮は難しいかもしれない。その場合は、新しい監督を選ぶ必要がある。ぼく自身は、オシムさんを総監督アドバイザー、もしくはTD(テクニカル・ディレクター)という形で残ってもらい、新監督と一緒に日本代表の強化に向けた仕事をしてほしいと思っている。

あまり、こうしたアンケートを取ることはしたくなかったのだが、現実的な思考として、次期監督の候補を考えてみたい。

個人的には、オジェック監督という選択肢はあるかもしれないと考えている。すぐに、浦和レッズは否定したけど。
ぼくは、浦和レッズのオジェック後任には、ジョゼ・モウリーニョに来てほしい。

日本代表の方は、オシム‐オジェック‐エンゲルス体制もありかもしれない。
オシムさんとオジェックさんの人間関係を考えれば、この体制は可能ではないだろうか。

岡田武史(日本サッカー協会特任理事)
西野朗(ガンバ大阪監督)
ルイス・フェリペ・スコラーリ(ポルトガル代表監督)
ホルガー・オジェック(浦和レッズ監督)
フィリップ・トルシエ(元日本代表監督)
矢尾板俊平

この他には、ジェラール・ウリエディディエ・デシャンユルゲン・クリンスマンなども候補になってくるのでは??

たぶん、アーセナルを退団することはないだろうけど、日本サッカー界の永遠の恋人アルセーヌ・ヴェンゲルには、一度は、日本代表を率いてほしい。あとは、カルロス・ケイロスを招へいしますかね。もしくは、パウロ・アウトゥオリに戻ってきてもらうとか。

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アジアカップに向けて

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7月のアジアカップのノルマは、「優勝」ということになる。もちろん、これまでより、1年早い間隔での開催で、この大会だけで、監督評価を行うことも危険でもある。これまでは、トルシエもジーコも就任2年目の中間・折り返し地点であった。これと同じ事を、オシムに求めるのは、酷な気がする。しかし、同時に、この大会で結果を残すことは、今後の強化プランに大きな影響を与える。

アジア王者として、コンフェデレーション・カップに出場できるのは、公式戦で世界の強豪と対戦ができるということだけでも、大きなメリットとなり経験になるからだ。

そこで、アジアカップは、「優勝」するしかない。つまり、今年は、目の前の結果の追求と長期的な強化を、同じベクトルの中で、バランスを持たせて、進めていかなければならない、ということである。

ワールドカップ・アジア予選に向けて、2010年の日本代表の基本型を作ることが必要である。その点では、もちろん、海外組は無条件でポジションを取れるということはないが、海外組の合流と融合の実験を行う場として、アジア・カップを位置づける必要がある。

いま、海外で召集できるとすれば、高原と中村俊輔である。それに、稲本、中田浩、松井も招集される資格はある。また、Jリーグでも、小野は復調次第では召集するべきである。

結果を出しつつある、オシム・ジャパン。先日のサウジアラビア戦では、ようやく、つかめてきたということであろう。アジアカップを飛躍の舞台とするべく全力を注ぐべきであろう。

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AFCアジアユース選手権

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AFCアジアユース選手権は、PK戦の末、準優勝。やはり、アジアの壁は、まだまだ高いですね。
黄金世代の時も韓国に破れ、準優勝。その後の、ワールドユースで準優勝という結果を残しました。

今回のユースも、来年のU-20ワールドカップでは、その記録超え、すなわち、優勝を目指して欲しいと思います。

U-17は、アジアを制して、来年の世界大会に出場します。日本のサッカーのレベルは確実にアップしていることは確か。特に、エリート・プロジェクトの効果は確かに出てきていると思います。

ここで、重要なのは、フル代表との整合性と一貫性。それは、戦略の部分だけでなく、ポリシーの部分も含めてです。

トルシエ監督の時は、トルシエが、ユース世代も五輪代表も全て、最終的には兼任したので、この整合性と一貫性はフラット3に見られるように、達成できていた。だから、五輪代表へのユース世代からの選出はスムーズであったし、その後のワールドカップに向けた強化はスムーズだった。2002年ワールドカップの中心は、ユース世代の小野、稲本、中田浩二だった。高原もアクシデントがなければスターティングメンバーであったはず。

これからの強化戦略は、オシム・イズムを、U-17、ユース、五輪の各世代に浸透させ、同じ戦略、戦術、ポリシー、練習方法を一貫させることだろう。

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インド戦

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 バンガロールでのアウェーでした。なんと言っても、電灯が消えたり、犬が乱入したりと、ハプニングの方が目立ちました。フジテレビが煽っていたように、さすがに「神の国」であります。

 さて、試合内容自体は、前半は良かったのですが、後半は緊張感がなくなり、なんとなく、間延びしてしまいましたね。「あー、早く終わらないかなー」ぐらいのまったり感が溢れていました。戦力的には、間違いなく、日本の方が上だとは思いますが、このような気の緩みが敗戦の原因になるものです。

 ボールは回るようになってきましたし、DFラインについては、阿部と鈴木で、かなり安定しており、阿部、今野がリスタートの起点になっていました。これは合格点でしょう。しかし、不満と課題は、まだまだ多いです。

 ひとつは、右サイド。特定の選手名は書きませんが、クロスの精度が悪すぎるのと、視野が狭い。視野が狭いというのは、戦術的選択肢が減るということです。田中(隼)の方が良かったのではないかと思います。

 もうひとつは、FW。播戸は、2得点ですし、これまで日本のFWになく、求められていた動きが出来て合格点です。しかし、もう一枚のFWが全く仕事が出来ていませんでした。ポスト役ならば、もっとポストにならなければいけないのに、ポスト役も播戸がソツなくこなしていました。では、点を取りに行くかというと、それも播戸が対応。はっきり言って、結果の出ないFWはいりません。田中達也もオフ・ザ・ボールなりシャドーストライカーの役割は果たしていたと思うけど、得点がなく、今回外れました。佐藤(寿)も我那覇も播戸も、得点をしている。少なくとも、結果を残している。それなのに、6戦先発し、得点なし、というのは、特に代表では許されないでしょう。しかも、もっと貢献していれば良いのですが、特に、この何戦か、貢献も少ない。11月のサウジアラビア戦に向けて、オシムが決断する重要な点でしょう。最後のチャンスを与えるのか否か。

 中村(憲)も収穫です。特に、あのシュートは素晴らしかった。あのような得点が生まれてくると、リズムや攻撃のオプションが増えてくるので良いことだと思います。

 課題は、ボールが落ち着かないことでした。もっと、落ち着いて、ボールをコントロールすべきところ、かなりミスが多かった。もちろん、グランドコンディションもあるのですが、もっと丁寧にボールを扱う必要はあったでしょう。

 少なくとも、相手がインドでなければ、3点は失っていたと思います。小さいミスをどれだけ防げるのかが、世界で戦うときに必須条件になります。ガーナ戦の失点も小さいミスです。

 もっと、チャレンジをすることも重要です。また、中盤に、もう少しアイディアが欲しかったと思います。

 次戦はホームでのサウジアラビア戦。しっかりと勝つことが、アジアにつながり、世界につながる道です。

 今日のMVPは播戸選手です。あのひたむきに泥臭く得点するというFWが、日本には必要でした。あとは、播戸とのコンビネーションで、もう一枚のFWを見つける必要があります。個人的には、スピードのある速いFWかなと思います。(ポストは、播戸がしっかりとできていましたので。)

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ガーナ戦

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 さて、ガーナ戦。8月以来では、たぶん、オシム・ジャパンにとっては、最も強いチームとの対戦となるでしょう。この試合の意義は、小さな勝ち・負けよりも、経験を積むことにあったと思います。アジアカップ予選は、公式戦なので、どうしても、勝ち・負けに拘る必要があります。さらには、その勝ち・負けのぎりぎりの戦いをすることで、強さを身に付けるという意味があります。今回の試合は、その部分よりも、「世界を知る」という、まさにチャレンジ・マッチなのだろうと思います。

 つまり、目先の勝敗よりも、チャレンジできたかどうかが評価のポイントになります。この試合では、このブログでも常々、登用を提案していた水本と山岸がスターティングメンバーになりました。そして、今野がDFとして出場しました。

 試合には負けたので、もちろん、満足できる結果とは言えないのですが、内容としては収穫が多かったものと思います。ひとつは、DFの安定です。阿部を軸として、水本、今野の3バックが安定していました。ガーナに得点を許した瞬間も、ぽっかりと穴が開いたというより、最後までハミヌにはディフェンスがマークしていましたので、ガーナが巧かったというしかないでしょう。

 試合を見ていて、ワンタッチプレーが増えて、ボールが回る良さが出てきました。あとは、正確なパスとフィニッシュをすることです。その点で、フィニッシュに関するアイディアが、まだ足りなかったということが課題かもしれない。何度か、ガーナがDFラインを高めにきたときは、DFの裏に抜けるようなこともできた。あのようなチャンスを生かすことが、必要だ。課題を挙げれば、駒野のクロスだ。もう少し精度のあるクロスを上げられなければ、今後、苦しいだろう。

 あとは、阿部がもう少し攻撃の基点となって、ビルドして、攻撃に参加していくことができれば良い。FWについては、播戸は得点にはつながらないが、ノっているストライカーとは、こういうものだ、というものが見れました。ノっているストライカーというのは、自然にボールが来て、チャンスがやってくるものだ。

 遠藤については、もう一列、下げた方が、より持ち味が出るのではないかと思いました。そうすると、右の2列目を誰にするのか、ということですが、ドリブルができる選手がいると面白いと思いました。

 徐々に、オシム哲学が日本サッカーに浸透をし始めているということがわかった収穫の多い試合でした。目指すは、2010年です。

(インド戦の想定スターティングメンバー)

    播戸  巻 

   三都主 二川

 山岸       遠藤

      鈴木

今野   阿部  水本

      川口

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ガーナ戦選出メンバー

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ガーナ戦に向けた代表メンバーが選出された。
以前より、本ブログでも召集を求めていた、水本、山岸が初選出された。
これで、ディフェンスが、よりアクティブになるはずである。
播戸の初選出で、どれだけ得点力が上がるかも注目。いま、日本で一番ノっているFWなので、その勢いに期待したい。ただ、相手のDFの裏に入ったり、シャドーストライカー的な役割、運動量で、相手DFをかき回す役割が佐藤寿人だけなので、このあたりは、ポストプレイヤーを見極めて、最終的には、巻か我那覇の生存競争になるだろう。

ぼくが監督であればのスターティングメンバー

    播戸  巻
 
  二川     羽生

    今野 遠藤 

山岸 阿部 水本 田中(隼)

      川口

GK
川口 能活   ジュビロ磐田
山岸 範宏   浦和レッズ
西川 周作   トリニータ

DF
三都主 アレサンドロ 浦和レッズ
駒野 友一   サンフレッチェ広島
水本 裕貴   ジェフユナイテッド千葉
山口 智    ガンバ大阪 *追加招集
青山 直晃   清水エスパルス *追加招集

MF
羽生 直剛   ジェフユナイテッド千葉
遠藤 保仁   ガンバ大阪
二川 孝広   ガンバ大阪
中村 憲剛 川崎フロンターレ
鈴木 啓太   浦和レッズ
阿部 勇樹   ジェフユナイテッド千葉
佐藤 勇人   ジェフユナイテッド千葉
田中 隼磨   横浜F・マリノス
山岸 智    ジェフユナイテッド千葉
長谷部 誠   浦和レッズ
今野 泰幸   FC東京 *追加招集

FW
播戸 竜二   ガンバ大阪
巻 誠一郎   ジェフユナイテッド千葉
佐藤 寿人   サンフレッチェ広島
我那覇和樹   川崎フロンターレ

(選手表は、スポナビより)

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U-17代表

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少し時間が経過してしまったが、U-17の日本代表がU-17アジア選手権で優勝した。イラン戦との準決勝、北朝鮮戦との決勝を見たが、大変、素晴らしい試合だった。個人技のレベルも高いし、よく走れていた。U-19にも伊藤翔のような優れたファワードがいるし、南アフリカの次のワールドカップ、つまり2014年の大会は面白いかもしれない。もしかすると、2010年の南アフリカ大会への抜擢もあるかもしれない。

世界では、10代の選手は珍しくない。良い人材は、どんどんと活用していくべきだ。

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代表選考のポイント

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 次の代表戦は、10月6日のガーナ戦。それまでに、各クラブで、選手たちが、どこまで練習してくるのか、ということが楽しみでもあります。

 現代のサッカーは、パスサッカー主流で、サイドから攻めて行くというのがパターン。基本的に、日本もこの方向で強化を進めていると思う。個人技のレベルでは、アジアであれば高い方かもしれないが、世界に出れば、なかなか厳しくなる。個の力を高めることは当然として、その上で、チームとして機能することで、シナジーを発揮させたいわけであります。

 これからの代表選考に向けてのJの試合でのチェックポイントを上げておきたい。

・左サイドバック
 サイドを支配し、正確なクロスを狙うとともに、相手のサイドバックの裏を付けるという選手が欲しい。ジェフの山岸とかがポイント。

・センターバック
 パワープレーでも安定的に守備のできるセンターバック(ストッパー)が欲しい。

・中盤
 ボールは回るようになってきたが、中盤のタメが課題。落ち着いて、攻撃の強弱を付けられるようにしなければいけない。ここは、小野の復帰に期待。

 また、意識して欲しい動きとして、FWは、外から内に巻きながら入るパターンと、内から外に巻きながら出るパターンの2つの動きを。相手DFをひきつけるような走りを意識して欲しい。MFは、FWを追い越すような走り。つまり、FWが内から外に巻きながら走り出したスペースに飛び込むという形を意識して欲しい。DFは、オーバーラップとシャドーランニングを。

 中盤の組み立てについては、オシム監督の言葉を借りれば、「古い井戸」を使いながら、「新しい井戸」を掘ることが必要。つまり、小野を使いながら、同時に、長谷部、梅崎、本田などを育てていくということを同時にやっていく。FWについては、伊藤翔を、大切に育てていきたい。

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イエメン戦

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 サヌアでのイエメン戦。前半は、眠くなってしまいました。そして、後半ラスト10分ぐらいからの大熊コーチの指示が、やはり印象的でした。そして、オシム監督もかなり大きな声を出していました。(オシム監督が後半の得点チャンスにペットボトルを投げつけたらしいです)

 今日の試合は、守備も比較的安定し、中盤もなんとか組み立てられていた。もちろん、イエメンが引き気味にカウンター狙いであったということはあっても、サウジアラビア戦に比べて、安定していたと思う。ただ、ピッチのコンディションは悪く、なかなかボールコントロールに苦労していたように見えた。ピッチがでこぼこなのか、芝が悪いのか、ボールはうまく転がらないし、勢いを殺されてしまう場面もあった。これは、パスサッカーには致命的だ。しかし、試合を見ていればわかるが、高さでは勝っていた。つまり、やれることはあるということだ。

 今回、阿部がかなりのリーダーシップを発揮し、コーチングもできていたように思える。相手が、1トップ気味で、カウンター狙いなのがわかると、すぐに3バックに修正し、阿部がボランチから左バックに入る。闘莉王を中央に、坪井を右に置く。それにより、左サイドバックに入っていた三都主と右サイドバックの加地も前に上げられた。この対応は、良かった。その後は、阿部が攻撃の基点、攻守のスイッチとなり、ゲームメイクができた。

 しかし、ゴール前のアイディアがなかった。羽生が左の攻撃的MFに入っていて、スペースを広めに使えるようになっていたが、中盤のランニング不足で、スペースはできるけれども、誰もいない、という場面が多かった。また、スルーパスも、グランドにボールの勢いを殺された場面があった。そして、数的有利をなかなか作り出せなかった。田中達也は、ゴール前で面白いパフォーマンスを見せたが、巻とのコンビネーションはうまくいかなかった。

 そのために、決定機を生み出せず、前半は、イエメンの思惑通り、ゲームを殺されたのであった。後半は、さらに足が止まり始め、佐藤を入れたが、中盤はなかなか動かなかった。ひとつは、三都主が後半に入ると機能せず、「次」の動作ができなくなってきていた。重要なのは、ボールを受けて、ボールを出した「次」の動作だ。つまり、パス&ゴーの場面でゴーができなくなっていた。また、闘莉王も疲れが見え始めて、ミスが増えていた。

 ぼくは、三都主と闘莉王の交代を考えた。ピッチのコンディショニングも悪いので、ある程度、パスサッカーからスピードのあるドリブルで仕掛けていくことを考えて、三都主を長谷部に交代、阿部をの中央に寄せ、坪井との2バックで、梅崎を投入という作戦だ。もしくは、3バックのままでいけば、坪井を左にして、右に田中隼磨という選択肢もあるかもしれない。

 オシム監督の判断は、パワープレーで一点をもぎ取るというものだった。これは、オーストラリア戦でヒディンクが日本を相手に負けていたときに、この選択をしたし、サウジアラビア戦でもオシムはこの決断をした。確かに、ピッチの状態が悪いし、高さでは勝っていたので、巻をポストにして、闘莉王を前に出して、FWを一枚増やし、我那覇という選択肢は理論上では正解だ。しかも、三都主が機能していなかったことの穴埋めに、佐藤を左ウイングにして、右サイドは加地、左サイドは佐藤を置き、クロスを入れて合わせていくということだ。ここでポイントになるのは、遠藤で、遠藤が相手の守備を見極めながら、どこからクロスを入れさせるのかを的確に判断し、右か左にボールを出さなければいけない。そのために、遠藤を動かさず、闘莉王を前、佐藤を左に置く大熊コーチのコーチングとなる。

 結果として、これが後半ロスタイムでの我那覇の決勝点になるいうわけだ。リスクは高いが、このリスクを冒さなければ、今日の勝利はなかっただろう。また、サウジアラビア戦でリスクを冒せなかった敗戦の教訓が早速、生きた。

 今日の教訓は、「考えて走る」ということは、臨機応変に走るということだ。教えられた通りやっていては、通用しないことがある。今日は、ピッチのコンディションが悪く、練習してきたことはじゅうぶんに生かせない。このときに、選手が考え、違う攻め方をしなければならない。ひとつはドリブルで仕掛けていくということだろう。ゴール前で仕掛ければ、うまく行けば、PKを拾えるかもしれない。

 世界で戦うためには、柔軟さも必要だ。

 時には、自分たちの型を捨てるというリスクも重要なのだ。(レバノンでのアジアカップ2000決勝のときのように、フラット3を捨てて守るとか、過去にそういうことはできている)

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