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バーレーン戦後会見

ーまず、今日のゲームの総括をお願いします

前半は、ボールのポゼッション率は高かったものの、フィニッシュまでが遠かった。相手のディフェンスを崩すことができずに、攻撃の形を作れていなかったと思う。後半は、バーレーンが失点後に前に出てきたこともあり、内田の2本のシュートなど、良い攻撃の形を作れた場面はあったと思う。勝ち点3を得たことには満足ができるが、できれば、流れの中での得点が欲しいところであった。

ー攻撃についての課題は

ペナルティエリアに、どのように侵入していくか、ということを考えなければいけない。ドリブルで切り込んでいってもいい。転ばせてくれればPKを得られる。その点で、リスクを負わなければ得るものも少ない。仕掛けて、ボールを奪われるのは、ミスではない。チャレンジだ。

もうひとつ、前半では、基点をうまく作れていなかったと思う。ボールを落ち着かせて、攻守を切り替えるなどのリズムのバランスがうまくいっていなかったように思える。

あと、もう少し、アーリークロス気味でも良いので、後ろからゴール前にボールを入れていっても良かったと思う。

ー守備については

遠藤、長谷部を中心にバーレーンの攻撃を早めに摘めていたと思う。最終ラインでも、守備は成功していた。危なげない場面はなかったと思う。

ー勝ち点11になりました。次はアウェーでのウズベキスタン戦です。
ウズベキスタンがカタールに勝ったので、3位以下と勝ち点で大きな差を作ることができた。勝ち点を考えれば、あと1勝で2位以内が確定する。最終予選に入る前に、南アフリカ行きのチケットを得るための条件は、勝ち点13か14ぐらいだろうと計算していた。そのボーダーラインが現実になった。

同時に、3位以下が混迷状態だ。どのチームにとってもプレーオフに進出するチャンスが生まれてきた。だから、ウズベキスタンもカタールも勝ち点3を狙いに来るだろう。厳しい生存競争になる。

日本は、まだ何も得ていない。まずは、あと勝ち点3を得て、ボーダーラインを超えることに集中するべきだと思う。その上で、世界と戦うためのチームの成熟化を図らなければならない。

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戦術論について

ー最近、「戦術」に関する書籍がたくさん出ているけど、それについては、どう思いますか?

書籍になる、文字になる、ということは、記録に残るということだから、いいことだと思います。ただ、教科書に書いてあるからといって、そのセオリー(戦術)というのは、必ずしも正しいというわけではない。ゲームは、状況、環境、その他の条件が変われば、全く変わる水物です。だから、戦術ありき、というのは、リスクが大きいし、できれば避けるべきだと思う。

もちろん、代表チームであれば、監督が自分の戦術にあった選手を呼んで、パーツを組み立てていけばいい。代表監督の仕事は、一定の方向性、フィロソフィー、ディシプリンの中で、チームを適度に微調整しながら、リフレッシュしていくことです。

一方、クラブチームは、選手ありきで考える必要がある。もちろん、監督としてチームにフィロソフィーやディシプリンを与えることが重要だけれども、選手を見極めた上で、その能力を最大限に発揮できる戦術を考えなければならないわけです。

ーチームがうまくいっているな、という状態は、どういう状態ですか?

オーガナイゼーションとインプロビゼーションが両立し、シナジーが発揮されている状態ですね。ベースには、フィロソフィーやディシプリンを置き、それに基づいて、「組織」としてのチームを作る。その上で、選手の「個」の能力を発揮していく。選手は、自分がそのゲームの中で、どのような役割を果たさなければいけないかを、常に認識をしなければならない。これが、インテリジェンス力です。オシム監督が、「頭を使え」と言っていたのは、こういうことなのだと思います。そうすると、「ポリバレント」性が出てくる。

ーいま、世界で最も成功しているチームは?

マンチェスター・ユナイテッド。

ー世界チャンピオンですね。

いや、世界クラブW杯で優勝したからではないです。オーガナイゼーションとインプロビゼーションが両立し、シナジーを生んでいる。ベルバトフが加入して、その完成度はさらに高まったのではないかと思います。選手交代を通じて、バランスを変えることもできる。美しさがあると思います。また、芸術的で美しいサッカーをしていたのは、昨シーズンのアーセナルですね。日本では、ガンバ大阪や名古屋グランパスでしょう。

ーガンバ大阪は、ACLを制し、世界クラブW杯で3位になりました。

ガンバ大阪は、西野朗監督が就任してから、フィロソフィーとディシプリンを変えていないところが強みになっている。ベースがしっかりと出来上がった上に、しっかりとした補強をしている。この点は見習わなければいけません。名古屋グランパスは、フェルフォーセン監督が築いたベースに、ストイコビッチ監督がフィロソフィーを加え、大きな化学反応が起きたと思う。

ー日本代表は?

まだ、模索をしているような気がします。どういうサッカーをするのか、ということを決めていかないと、厳しい戦いが続くと思います。原博美さんが強化委員長になり、方向性が出てくるような気がします。原さんのイメージと岡田さんのイメージが良い形でコラボレーションを持てば強くなると思いますよ。あと、課題は、育成ですね。この点は、時間がかかるので、早めに取り掛からないと、取り返しがつかなくなります。

ー世代交代

世代交代というのは、なかなか難しいのです。どの国の代表チームだって、苦労をしている。日本は、黄金世代から次の世代にどのようにバトンを渡すのか、これは意識的に準備をしていかなければなりません。特に、ロンドン五輪がU-21の大会となれば、空白の世代が生まれてしまいます。国際経験を積む大切な場を失うことになる。5月のFIFAの理事会で決まると思いますが、ケアが必要になってくる。

ー具体的には

アジア最終予選を突破した後、1年間の準備期間がある。これをうまく使う必要があります。若い選手を呼び、欧州遠征に行くことも重要です。五輪代表として活動できないのであれば、フル代表で育てていくしかない。欧州では、各国の代表チームともゲームをするべきだし、クラブチームともゲームをするべきです。秋に、その機会を作るべきだと思います。私たちは、チャレンジャーです。常に挑戦をしていくべきです。

ー話は変わりますが、CLの展望は?

どのチームも厳しい対戦だと思います。ただ、リバプールとチェルシーの対戦は、いまやCLの名物になりましたね。今年の勢いだとリバプールかなとも思いますが、ゲームをやってみないとわからないでしょう。

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30歳になりました

お祝いメール、コメントをお送りいただいた方、ありがとうございました。
本日、30歳になりました。今日から、30代です。

僕のモットーは、「永遠の少年」です。

引き続き、がんばります。

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ぼくのイタリアでのシーズンは終わりました

UEFA CL、決勝トーナメント第1回戦。ここで、ぼくのイタリアでのシーズンは終わりました。
確かに、困難な戦いではありました。相手は、世界王者。最大のチャレンジでもありました。

今シーズン、インテルは、悲願のビッグイヤー獲得が目標でした。国内リーグ制覇は、どちらかというとノルマ。
クアレスマの不発は想定外でした。クアレスマは、チェルシーにレンタル移籍しましたが、チェルシーでは、フェリペ・スコラーリ監督が去り、ヒディンクがやってきて、クアレスマの立場も微妙な感じです。

もしかすると、来シーズンは、ふたたび、プレミアリーグでの挑戦かもしれません。

しかしながら、一気にイタリア勢がCLから消えてしまったのも、象徴的です。

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誕生日の予告

3月17日は、矢尾板俊平君の誕生日です。
今年で、30歳になります。

あんまり覚えてもらえないので、一応、アピールをしておきたいと思います。

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強化担当技術委員長

原博美さんが強化担当技術委員長に就任したというのは、日本代表にとっては、なかなか面白い人事なのではないかと思っている。そもそも、技術委員長の仕事は、代表チームや代表監督の評価・査定。すなわち、適切なテクニカルレポートを作成した上で、監督の人選やチーム強化の方針を決めるというもの。しかしながら、日本では、この緊張関係がなかなか作りだせなかったという感じがする。どちらかというと、監督のサポート・アシスタント的な役割だった感じがする。

というのも、確かに、ジーコやオシムに、「モノ申す」ということは難しいかもしれない。

しかし、代表チームのマネジメントのためには、常に、監督解任の覚悟を持ち合わせ、決断をしなければならないし、次期監督のリストアップもしていなければならない。

ちなみに、フランス代表のテクニカル・ディレクターは、ジェラール・ウリエ氏。元フランス代表監督で、前リバプールの監督である。彼の教科書は、なかなか参考になる。

監督に、どこまで権限を預けるか、ということは、確かにひとつの重要な論点である。これは裏返せば、チェック機能をどのように果たすのか、ということでもある。

私は、次期監督のリストアップはしておくべきであろうと考えている。適切な代表の評価が重要だ。
ルイス・フェリペ・スコラーリ監督がチェルシーの監督を解任されている。今こそ、フェリペ監督を招へいするチャンスでもある。ライバル国の監督に就任する前に、テクニカル・アドバイザーでもなんでもいいから、日本代表のスタッフにしておくべきだ。

昨日のJリーグ。
名古屋は、ダヴィがフィットすれば、かなり高い確率でリーグでもACLでも優勝争いができると思う。
浦和レッズは、自滅のような気がした。流動性の中で、安定性をどのように確保していくか、フィンケ監督は、徐々に試合を通じて修正していくのだと思う。

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官僚たちの夏

城山三郎の「官僚たちの夏」を、再び、ドラマ化するとすれば、次のような配役ではいかがでしょうか。

風越:竹中直人
鮎川:時任三郎
庭野:佐藤浩市
玉木:宅麻伸
牧:香川照之
片山:椎名桔平
池内:津川雅彦
須藤:岸部一徳
古畑:伊武雅刀
西丸記者:西田敏行

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