要は、どういうスタイルを作るのかがポイント
浦和の来季は、「再建」と「育成」がテーマになるだろう。
今季の浦和レッズの結果は、リーグ開幕前から予想はできていたはずだ。
ひとつは、ホルガー・オジェック元監督への疑問。もうひとつは、チーム作りをするには時間が足りな過ぎたということだ。
2007年シーズンは、ACLで優勝し、クラブW杯で3位となるなど、国外では実績を残したが、国内リーグは失速をした。明らかに、スタミナと集中力不足だったような気がする。
こういうときに、監督の仕事は、モチベーターになり、選手をマネジメントしていくことが重要だ。今季の鹿島アントラーズの成功要因は、オズワルド・オリヴェイラ監督が最高のモチベーターでもあったから、小笠原が今季絶望になっても持ちこたえ、チームを成長させることができた。
モチベーターという点では、オシム監督の手腕も非常に稀なモチベーターだと思う。海外に目を向ければ、ジョゼ・モウリーニョ監督もそうだろう。
しかし、2007年シーズンは、ワシントンの造反、小野の造反というように実績は残しつつも、空中分解が進んでいったのも事実である。
その意味では、2007年シーズン後にオジェック監督勇退という道があったと思う。それを2008年開幕まで決断を遅らせてしまったのはフロントの責任だ。
ゲルト・エンゲルス前監督の役割は空中分解したチームをふたたびまとめることであった。だから、本来であれば暫定監督でも良かった気がする。その意味で、ゲルトさんにすべての責任を負わせてしまったのは、ゲルトさんにとって大変不幸なことだと思う。
また、2008年シーズンには高原直泰が加入したが、チーム作りの重要な期間を日本代表に取られてしまったということが大きい。実際にチームに帯同していたのは数日だったのではないか。
これを見ていて、本当に大丈夫なのか、という心配をしていた。
僕が監督であれば、東アジア選手権は召集を見合わせてもらうように要望を出すだろう。高原、エジミウソン、梅崎などの新加入選手は、チームにフィットさせることが重要で、この問題が、その後の高原の不調にも大きく影響している。
さて、これからフィンケ監督がどのようなチームを作るのか。
その上で、重要なのは、フロントがどのようなポリシーを持っているのか、ということになる。そのポリシーに合った監督であれば、成功する市、ポリシーに合わなければ、同じ繰り返しである。
フロントの迷走により、チームが崩壊した例は限りなく多い。今季では、ジェフ千葉もそうだったし、東京ヴェルディもそれが原因で降格した。
監督人事のポリシーがチーム作りの基本である。
現在の浦和レッズがパスを中心にしたポゼッションサッカーに合ったチームなのか、もしくは別のスタイルが良いのか。
フィンケ監督は結果を出すかもしれないが、長期的なチームの成長につながるのかどうか。
「道は広いときもあれば狭いときもあるが、大事なのは同じ方向に進むこと」
まずはフィンケ監督の手腕に期待したい。
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