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自民党最後の政権

麻生内閣を顔ぶれをみると、まさに、ひとつの時代が終焉を迎えようとしている雰囲気が出ている。
これでは、期待するほど、支持率は伸びないだろうし、株価は下がるだろう。仲良し&論功行賞色が強く、適材適所からは、ほど遠い。総理・財務相と経済財政担当相との間の経済財政政策の基本理念は大きく異なり、混乱の原因となる。そのため、「この内閣は、これをやるんだ」というメッセージは何も感じられない。

そもそも麻生(首相)のビジョンが明確に見えてこない。麻生(首相)にとって、総理になることが重要であり、選挙に勝つことが重要である、ただ、それだけのために、総理になった、というイメージすら浮かんでくる。

党内でも、この人事には、不満が出ているという。最大派閥の町村派も「反主流派」への意欲が高まっているという。選挙までは、「挙党体制」かもしれないが、選挙後、麻生(首相)は孤立するか、自民党が分裂するか、ということで、現状のままで推移すれば、短命に終わるだろう。

今回、この内閣には、上げ潮派のメンバーは入らなかった。財政規律派は、与謝野経済財政担当相は留任したものの、実質的には、この内閣の中では、財政再建に向けたかじ取りはできないだろう。すでに、総理自らが財政健全化目標の先送りを明言しているからだ。

私は、かねてより、上げ潮派と財政規律派の結託を呼び掛けている。方法に違いはあるが、目指すべきゴールは一緒である。理念が共有できれば、ひとつになることは可能だ。方法は、大いに議論すべきである。

次期総選挙は、比較第一党を取ることができるかどうかがポイントだ。かねてより、勝者なき選挙になると言っているが、自民・民主とも200前後の議席になるだろう。そのケースになった場合、自民党が比較第一党であれば、民主に手を伸ばし、民主党が比較第一党になれば、自民側に交渉を持ちかけるであろう。

そうすると、ポイントは上げ潮派と財政規律派が、自民に残るか、それとも民主と手を組むかということであり、彼らがキャスティングボードを握る可能性がある。

この点で、麻生(首相)は、今回の人事は、大きな過ちを犯したことになる。仲良し&論功行賞の影響は、1ヶ月後、自らを追い詰める結果となる。もちろん、麻生(首相)が、自民党を勝たせれば問題はない。これは背水の陣内閣ではなく、自滅瀬戸際内閣である。

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