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SPEED無期限復活

サザンオールスターズが無期限活動休止したと思ったら、SPEEDが無期限活動再開となった。

SPEEDといえば、1999年に、ぼくはSPEED公式ページで行われた「SPEEDに歌ってほしい作詞募集」というコンテストで、優秀賞を受賞した。(最優秀賞はなく、5作品が優秀賞に選ばれた)

そのとき、応募した作品は、"Real & Fake"という作品だ。実は、もうひとつ、SPEED用には書き下ろしていて、"Decade"という作品がある。

SPEEDの新曲は、人々に勇気を与えるような歌になるといいな、と思った。

たぶん、レコード会社は、avexになるのかなと思うのだけど、誰が書くのかな??

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香里奈と長谷川京子 倖田來未とmisono

24時間テレビを見ていたら、ドラマに香里奈に出演していました。

かわいかった。 という感想を言う前に、ひとつ気がついたことがあった。それは、なんとなく、長谷川京子にかぶっている気がした。

何がかぶっているかというと、なんとなく顔が似ているし、演技もなんとなく似ている。

長谷川京子さんは、10月から「SCANDAL」というドラマに出演されるようですね。出演メンバーは、鈴木京香、長谷川京子、吹石一恵、桃井かおり。鈴木京香&桃井かおりで、かなり妖艶で「スキャンダル」な匂いを感じますが。香里奈さんは、秋はスペシャルドラマ中心のようですね。

ちなみに、倖田來未misonoは、どちらが歌がうまいのだろうか。受賞歴からすると、misonoは日本レコード大賞・新人賞を受賞していて、倖田來未は、日本レコード大賞を受賞しています。ただ、売れたのは、misonoの方が先です。なお、身長は同じらしいです。でも、倖田來未の方が高く見えるのは、なぜ?

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クリスマスキャロルの流れる頃には 君と僕の答えもきっと出ているだろう

麻生幹事長や中川昭一さんたちは、「経済対策」という言葉で誤魔化さずに、胸を張って「選挙対策」とおっしゃったら良い。ブレーンになっているのは、リチャード・クー氏らしいが、リチャード・クー氏のケインジアン的な発想については、すでに数年前に決着したはずではなかったか。いま、景気悪化の際に、再び、蘇る ハーベイ街のケインズの亡霊。

いま、財政出動を伴った景気対策は、物価を上げるだけで、物価対策にはならない。マクロ的に見て、賃金が上昇していない現在、物価上昇は、消費や貯蓄の減少を通じ、景気を引き下げる効果があると考えられる。

現在、直面しているスタグフレーションの状況で、物価対策と景気対策は二律背反性を持ってしまうのである。

また、物価を一定と仮定し、マンデル=フレミング・モデルを考えれば、財政出動は円高を進める可能性があるが、所得は増加させない。

さらに、長期フィリップス曲線を考えても、財政出動はあまり効果があるとは言えないし、非ケインズ効果を考えれば、無理な財政出動を行うことは、景気を引き下げる効果を持つかもしれない。(少なからず、景気を引き上げる効果は生まれない)

原則論として、財政健全化路線は徹底して守らなければならない。国債が暴落し、長期金利が跳ね上がってしまっては、もう手の打ちようがない。フィッシャー効果を考えれば、とんでもない名目金利と物価上昇が待っているかもしれない。(以前、麻生幹事長は、「とてつもない国」という著書を記したが、結局、名目金利と物価上昇率が「とてつもない」状態を、いつから目指し始めたのだろうか)

総合経済対策としては、交易条件の改善と円安誘導だろう。物価が上がっているといっても、たとえば、消費者物価指数を見てみると、エネルギー関係と小麦などの原材料関係が大きく引っ張っているという感じだ。世の中全体では、GDPデフレーターを見れば、まだデフレ状態だ。まずは、デフレ状態を解消することから始めなければならない。

その意味では、物価上昇率が高い財を特定し、一時的な指定財に対する輸入補助金などが必要になってくるのではないか、と考えられる。

(短期的対策)
・中小企業のセーフティーネット融資の拡充
・指定財に対するセーフティーネット輸入補助金
・為替の国際協調の実施(円安誘導)

(長期的対策)
・環境技術開発などによる技術革新
(研究開発に関する租税特別措置、補助金の交付など)
・生産性の向上

物価上昇の原因のひとつは、サブプライムローン問題に端を発する金融システムの混乱だ。投機マネーが資源や原材料の取引市場に入ってきていることが原因のひとつだ。金融システムの安定化が達成されれば、ある程度、物価も安定する。

すなわち、景気対策としては、状態を悪化させないような下支え治療をしながら、物価という熱が引きさがるまで耐えるしかない、ということになる。

「クリスマスキャロルの流れる頃には~ 君と僕の答えも~ きっと出ているだろう」(稲垣潤一 クリスマスキャロルの流れる頃には)という歌がある。

クリスマスキャロルの流れる頃には~ 定額減税を、どのくらいの規模でやるのか、という君(公明党)と僕(自民党)の答えもきっと出ているだろう、ということになりそうだ。

いや、クリスマスキャロルの流れる頃には~ 石油と原材料の価格 という 君(ファンド)と僕(消費者)の答えもきっと出ているかもしれない。

その前に選挙になれば クリスマスキャロルの流れる頃には~ 君(投票者)と僕(麻生幹事長)の答えが出ているかもしれない。

政府は、節度があり適切な経済対策を実施すべきである。ハーベイロードの亡霊に唆されず、選挙に惑わされず、骨太の対策を進めてほしい。

そして、あえてもう一度言う。麻生幹事長は、「経済対策」と言わずに、正直に、「選挙対策」とおっしゃったらいい。

改革を止めるな!

総合経済対策

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ホテル西洋銀座 「アトーレ」

ホテル西洋銀座といえば、「Sleeping Beauty 20」で有名です。ベッドの上に、モーニング用のテーブルを置いてくれて、バトラーがモーニングを運んでくれて、ベッドの上で食べられるという、少しセレブなサービスです。それだけではありません。バトラーがさまざまなサービスを提供してくれます。

さて、イタリアンの「アトーレ」に行ってきました。リストランテとトラットリアに分かれていて、トラットリアの方はかなりお得にコースを食べることができます。味もとてもおいしいです。気軽な感じで、気の合う仲間同士で、イタリアンという感じのときに良さそうです。

なお、ホテル西洋銀座は、マカロンが有名なようです。

とても楽しいひとときでした。

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出会いがあれば、別れがある:パズルゲーム

人生は、出会いと別れの繰り返しだ。

出会いがあれば、別れがある。

出会いがあるからこそ、別れがあるのだ。

人間関係というのは、パズルのようなものかもしれない。

ぼくたちは、それぞれパズルに組み込むひとつのピースのようなものかもしれない。

うまく当てはまるピースと、どうしても当てはまらないピース。

ぼくらは、いくつものピースを組み合わせて、パズルを完成させるのだろう。

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事実関係だけで判断してみよう

やはり、判断材料として重要なのは、「事実」なんだろうと思う。

言葉は、時に、意味を失わせるし、どのようにも飾ることができる。

情は、時に、事実を見誤らせ、言い訳を作る。

やはり、結果とその事実を冷静に見つめる必要がある。

自分の気持ちと冷静な事実判断、きっと、それが、正しいのだと思う。

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箱根・天山湯治郷

霧の中、箱根にある天山湯治郷は、「千と千尋の神隠し」的な雰囲気に包まれていました。まさに、千尋かハクになったような気持ちで安らげます。

湯もなかなか柔らかい泉質で、ゆったりとすることができます。
基本的に野天風呂なので、雨が降っていると、お風呂の間の移動は、少し寒いかも。

自然に囲まれ、休憩処からは、川のせせらぎも見え、癒し空間です。

カップルで来ていた人が多かったです。23時までやっているので、東京で仕事が終わった後、、ちょっと、箱根までドライブして、温泉入ろう、みたいなこともいいかもしれません。

霧の中、いつのまにか、芦ノ湖の奥の方に迷い込んでいた時は、ちょっと焦りました。
熱海から箱根までの間に通った伊豆スカイラインはかなり幻想空間でした。

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雨の江ノ島

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自称・地域資源発掘人(ローカル・トレジャーハンター:ミステリーハンターではありません。)です。
地域活性化の素材となる宝を掘り出したり、地域経済の現状などを、自分の足で回り、それをアカデミックな分析に生かし、地域活性化のアイディアを考えていければと思っています。私の政策研究は、現場そのものが研究室です。

昔、「雨の西麻布」という歌がありましたが、今回は、「雨の江ノ島」に行ってきた今日この頃です。

江ノ島の「春海食堂」で、「江の島丼」を食べました。江ノ島丼とは、さざえに卵をからませた鶏肉の入っていない親子丼のような感じです。鶏肉の代わりにさざえが入っている感じです。

雨だというのに、江ノ島は、賑わっていました。大学生ぐらいの年齢の方も多数。近くて、ちょっとドキドキ冒険な観光地という感じでしょうか。

確かに、はじめての遠出が湘南というのは、良いかもしれませんね。サザンも30周年で、かつ、活動休止だし。

江ノ島の郵便局では、サザンの曲が流れてた。

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疑心暗鬼が社会を破壊する:人間は一人では生きていけない

9月下旬発売の本の原稿に加筆をしました。加筆したのは、消費者政策のことです。

格差問題も消費者問題も共通項があって、それは「市場の失敗」ということなのです。

市場という制度は不完全であって、それをうまく使うためには、なんらかの補完的な制度が必要なわけです。

もっといえば、世の中に、人間も含めて「完全」というものは存在しないので、なんらか、助け合って生きていかなければいけないということです。人間は一人では生きていけないのと同じです。

それでは、どんな補完的な制度を用意してあげるか、ということなのですが、その答えは信頼(=ソーシャルキャピタル)だろうと考えています。

疑心暗鬼(=不信)が高まれば、システムや制度はうまくいかなくなる。もしくは、破壊される(=ディスオーガニゼーション)かもしれない。

日本の長期不況が、デットオーバーハングによる信用収縮を通じて、ディスオーガニゼーションを引き起こしたからと考えられるのと同じように、信頼の低下は、収縮のプロセスを通じて、徐々に市場システムを破壊していくのではないかと考えるわけです。

そこで、消費者政策としては、規制を強化するのではなく、ソーシャルキャピタルを高めていくような政策をしていくべきであると考えています。

市場システムの強化を進めていくことこそが、格差問題や消費者問題を解決するために必要であると考えています。

改革を止めるな! 

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消えた東京タワー

山梨県笛吹市の石和温泉で横山ゼミ合宿が開かれていたため、昨日、行ってきました。

やはり、8月の土曜日、中央高速は往路も復路も渋滞が発生していました。ただ、朝の5時起きで出発したため、大渋滞には巻き込まれずに済みました。渋滞区間は、小仏トンネルもしくは相模湖を先頭に、運が良ければ八王子料金所、下手すると、国立・府中ICという感じです。昔、9月の連休で、最悪のケースにはまってしまったことがあります。そのときは、河口湖まで3時間以上かかった記憶があります。

夜は、山梨から戻り、そのまま銀座で、関西から遊びに来ていた友人と合流し、ドライブをしながら観光をしました。

汐留ICから高速に乗り、レインボーブリッジを渡り、羽田空港を経由して、横浜のベイブリッジを渡り、芝公園で高速を降りました。そして、東京タワーに23時59分に到着。東京タワーの真下から点灯が消える瞬間を楽しみました。

そして、麻布の国際文化会館の横を抜け、六本木ヒルズ、溜池山王を通り、霞が関、永田町(国会議事堂、国立国会図書館、議員会館、首相官邸、民主党本部、自由民主党本部)、最高裁判所と立法、行政、司法の三権主体をめぐり、靖国神社まで行きました。

東京タワーのライトアップが消えた瞬間は、島耕作のシーンのような感じで、とてもよかったです。

海ドライブにも行きたいな。海ドライブの好きなコースは、横須賀から三浦半島をぐるっと回り、そこから葉山を抜けて、江ノ島まで行くコースが好きです。昔、そのまま、下田まで行ったときに食べた金目の煮付けが忘れられません。

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クラゲ、流れ星

大塚愛の新曲「クラゲ、流れ星」は、9月10日発売です。
9月10日といえば、デビュー5周年の日ですね。

今回は、前作「ロケットスニーカー」のようなアップテンポな曲から一転バラードです。
大塚愛のバラードナンバーでは、「プラネタリウム」「恋愛写真」「ポケット」などがあります。

「クラゲ、流れ星」を聴いてみたところ、果たせなかった「プラネタリウム」超えを、いよいよ「クラゲ、流れ星」が、達成したかもしれないと思う今日この頃です。

間違いなく、9月のデビュー&バースデー記念ツアー「LOVE is BORN」では、軸になりそうな予感です。


クラゲ、流れ星 見つけられたら
あなたの名前を思い浮かべるよ
どんなイヤなとこ知っているのに
あなたのコト
こんなに 好きだよ

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哲学の共有

強いチームなり組織を作るために必要なのは、優秀な選手を揃えることではない。哲学を共有することだ。

選手には、目指すべき目標、規律を共有し、自己をコントロールすることのできるインテリジェンスの高さが求められる。

現代においては、選手にはスマートさ(賢さ)が求められる。チームに貢献するために、自分が、どのようなプレーをすればよいのかを判断できる能力である。

これはスポーツだけではなく、会社などの社会でも同じことが言えるだろう。社員は、企業の哲学をじゅうぶんに理解し、その企業の抱える目標に向けて、社員それぞれがスマートにコミットすることが重要である。

もちろん、営利企業だけではなく、非営利団体や公共機関にも通じることだ。

こうしたチームを作り上げるためには、厳格な教師が必要だ。厳格ながらも、その仮面の裏側には優しさが滲み出る、そんな教師である。

戦略や戦術は、そうしたチームの基盤の上に成り立つものだ。

日本サッカーは、ひとつのサイクルが終わった。トルシエは厳格な教師として、黄金世代に哲学を埋め込んだ。そして、黄金世代は、ワールドユースで準優勝を果たす。世界まで、あともう少しで手が届いた時代は終わった。

もういちど、犬飼会長の下、厳格な教師とともに新しい哲学の導入から始めなければならない。

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のちほど、法廷でお会いしましょう

人間の生活において、何か整理をしなければいけないとき、人間は感情を持つ生き物ですから、なかなか難しい場合があります。そのため、最終的には、法的な整理が必要になってきます。

刑法上の責任を問う方法、民法上の責任を問う方法、など、さまざまです。

法律には感情が無く、事実だけが唯一の判断材料です。

だから、紛争処理には、法律を使い、フェアに行うべきだと考えます。

これからの時代、ロースキルを身に付けることが重要です。

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1ドルの罪に、どの程度の刑罰を与えるべきか

1ドルの罪に、どの程度の刑罰を科すべきか

量刑の重みの問題である。

そもそも刑罰には、次のような意味があると考えられる。

(1)社会的制裁(ある種の代替的報復行為)
(2)更生
(3)抑止

社会的制裁行為は、「目には目を」ではないが、個人の報復行為を国家なり自治機関が代替的に行う、ということである。ここで比例報復を基準に考えれば、1ドルの罪には1ドルの量刑を、ということになる。

更生については、刑罰を課すことにより、贖罪行為を通じて行為者の反省を促すことにある。これを基準に考えれば、罪の重さよりも、どの程度の量刑により、更生が可能かどうかを判断する必要がある。

抑止については、罪を犯せば、罰せられることを知らしめ、行為そのものを抑制しようというものである。これも、罪の重さよりも、効果の大きさで判断するべきである。

では、最初の質問に戻り、1ドルの罪に対し、どの程度の刑罰を科すべきなのか。「目には目を」的な比例報復の考え方をすれば1ドルの量刑を科すべきであり、比例報復の考え方をしなければ、もっと大きな量刑を科す可能性もある。更生や抑止という考え方を基準に入れれば、比例報復以上の刑罰を科すべきであると考えられる。

それでは、民法上の義務である損害賠償についてどうだろうか。損害を発生させてしまったとき、その損害を弁償することは当然であるが、その損害をどのように考えるかについても難しい。

価格というシグナルを通じて、その価値を客観的に測ることができるのであれば、価格を基準に判断するべきであるが、たとえば、人間の心など、価値を客観的に測ることができないものに対する賠償は、どのような基準で考えるべきか。

ひとつは、その行為が故意によるものなのかどうかで判断するべきであろう。

たとえば、浮気や不倫の代償は、いくらになるのか。(「カバチタレ」の最近のストーリー)

Aさん(男性)とBさん(女性)、そしてCさん(男性)の3人がいるとする。

AさんとBさんが婚姻関係にあるもしくは恋人であるとする。このとき、BさんがCさんと浮気なり不倫をしたとする。このとき、Aさんは、痛く傷ついたとして、損害賠償請求を行うことができる。

このときの損害賠償責任の所在を考えてみよう。

まず、CさんがBさんに夫もしくは彼氏がいるということを知っていたか、という問題を考えるべきだろう。もし、知らないのであれば、Cさんにとっては、この問題は故意の過失となり、それほど大きな損害賠償責任を持たない、のではないかと考えられる。

このとき、すべての情報を知っているのは、Bさんだけになる。Bさんにとっては、意図的な過失になるわけで、大きな損害賠償責任を持つことになる。BさんとCさんとの関係において、Bさんに嘘があり、Cさんに損害が発生している場合には、刑法上の責任が発生するかもしれない。

しかし、Cさんが知っているとすれば、Cさんの賠償責任は大きくなる。ただし、Bさんに対し、求償権を持ち、CさんはAさんに対する賠償責任を持つと同時に、Bさんに対して、その責任の一部を共同で負担することを求められると考えられる。

賠償金額については、Aさんの生活が、BさんとCさんの行為によって、どの程度の影響を与えたのかによる。例えば、離婚や婚約破棄ということになれば、それだけAさんの受けた精神的苦痛や損失は大きいとして、数百万円の賠償金(慰謝料を請求できるのではないか)。

よって、浮気や不倫の代償は、その行為によって、どれだけの精神的苦痛と損失が発生したかによって決定し、刑罰のような報復、更生、抑止のような効果に関係なく決定されることがわかる。損害賠償は、賠償であって、報復ではないからだ。

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美しい花にはトゲがある 甘い薬は毒にもなる

VOICEの竹中さんの記事は、実に興味深い指摘である。個人的に、この意見に大きく賛同できる。

総合経済対策については、少なくとも、短期、中・長期の2つの段階で考えるべきだろう。
ひとつは、短期的な対策で、物価高対策としてのセーフティネットの充実だ。政府系金融機関の特別融資や消費税の基礎消費分の還付などが考えられる。

中・長期的には、生産性の向上である。今回の景気後退は、交易条件の悪化などが原因だ。交易条件の推移を見れば、これまでの石油ショックと同様の傾向を示している。石油ショック時に、日本は省エネなどの技術革新で、そのショックを乗り越えてきた。そこで、生産性の向上を基本戦略に、経済成長戦略を進める必要がある。

さらには、金融システムの安定化、為替の国際協調など、金融面の対策が重要になってくる。

財政出動に関しても、従来型のバラマキではなく、ソフトなインフラを整備するための新しい投資を行っていくべきであろう。

外需依存のリスクについては、私の論文でも、このブログでも、昨年来、指摘をしてきているが、まさに、そのリスクが直面している状態となっている。ぼくは、現在の経済状況について、1年ぐらい前からこの状況を予測をして、その対策も提案してきている。

いま、ぼくが最も危惧しているのは、こうした経済状況が歳出増加圧力の口実になってしまうことである。財政の持続可能性を考えれば、安易な財政出動に踏み切ることは自らの首を締めることにつながる。

総選挙を目前にし、「甘くて危険な薬」の誘惑に負けてはいけない。美しい花にはトゲがあるように、その甘い薬は毒にもなる。

政府はブレーキをかけ、与党はアクセルを踏み始めている。
「選挙」という2つの文字が、舵をどちらに切らすのかを決める最大の遠心力になる。

この総合経済対策が、悲劇の始まりにならないよう監視する必要がある。

追伸:9月発売の本に、総合経済対策や最近の政府の対応について加筆する予定だが、肝心の政府案が出てこないと評価も指摘もできなくて困ってます。(政治的な色合いが出てきているので、どうなるかわからず、予測だけで、踏み込むのは危険だけど)

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裏切り者には死を:プリズンブレイク サードシーズン

脱走計画は、かなり無理矢理な気がするが、フォックスリバーのときに比べて、事前準備なしだから仕方がないと言えば仕方がない。

印象的なのは、裏切り者に対する扱いシーンである。(←詳しく書くと、ネタバレになるので、すみません)

裏切り者に対する制裁と報復。これは、次の裏切り者を出さないための効果を考えなければいけないというころだろう。つまり、ある種の「見せしめ」的な儀式がおこなわれる。

これは、「アンタッチャブル」という映画で、アル・カポネが、裏切り者を後ろから、円卓を囲んでいる幹部の目の前でバットで殴り殺してしまうシーンに通じるものがある。

でも、いつも脱走するときの仲間は、お互いに信用をし合っておらず、そのあたりのかけひきが、また面白い。

つまり、逃亡するとき、前に立ちふさがる追手だけでなく、後ろから刺されることもあるという、まさに、信じられるのは自分だけ状態である。

シーズン4は、こんどは、マイケルが復讐のために追う側になりそうですね。
アレックス・マホーンの戦闘力はすごいですよね。

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西原理恵子 「毎日かあさん」

ちょっとしたきっかけで、西原理恵子の「毎日かあさん」の第4巻を読む。夫の鴨志田穣が帰ってきて、亡くなるまでのお話である。

西原理恵子と鴨志田穣の関係は、恋愛のスケールを超えて、強い絆のようなもので結ばれているのだな、と思った。こういう愛の形も素晴らしい愛の形だと思った。

鴨志田穣の最後の言葉が、とても感動的だった。

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抵抗勢力の復権? 改革を後退させるな

日本経済新聞の記事によると、自民党も民主党も郵政民営化の見直しの議論を始めるようである。

何を、どのように、見直すのかはわからないが、見直すのであれば、改革を推進する方向、つまり、もっと民営化を進める方向で見直すことが望ましい。改革を逆行させないことを祈っている。

もし、改革を逆行させるような見直し案であれば、小泉総理始め、改革派は、もう一度、改革の前進のために戦う決意をすることになるだろう。場合によっては、自民党を離党するという選択もあるかもしれない。

古い「自民党」では、選挙には勝てない。

真の保守改革政党が求められているのかもしれない。

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南アフリカへの道

いよいよ、アジア最終予選が始まる。過酷な「南アフリカ」への長い道のりである。
チーム作りとしては、次のポイントを重視したい。

(1)プレッシング・エリアの後方設定
(2)攻撃の起点をサイドにつくり、サイド攻撃
(3)カウンターアタック
(4)失点しないためのボールポゼッション

簡単に言えば、中盤の中央でボールを奪い、ボールポゼッションで攻守の切り替えとアクセントを付け、サイドから攻撃し、クロスボールを相手ゴール前、DFの裏に入れるというコンセプトだ。

このコンセプトを実行していくためには、ボランチに守備力の高い選手を置き、サイドの機動性を高めることが重要になってくる。基本的な陣形は、4-3-3である。

             高原
    松井             大久保

        小野     中村(俊)

            稲本

    安田   闘莉王  中澤   内田

            川口  


補:玉田、永井、田中(達)、遠藤、中村(憲)、鈴木、中田(浩)、阿部

ボールポゼッションの目的は、「休む」ためである。機動的なサッカーを行うためには、アクセントを付けて、「手を抜く」時間帯も必要である。

常に、速いパスワークで、質の高い攻撃を作る必要がある。

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スーパーマーケットで生ゴミ回収

流通業のCSR(企業の社会的責任)としては、スーパーで生ゴミ回収があると良いと思う。

商品を売ります → 家庭で料理します → 生ゴミが出ます → 買物のときにゴミを回収します → 商品を売ります → ・・・

こんな循環型社会だ。

生ゴミの収集は、配送用トラックの荷台の上に置き場所を作り、配送と同時に行うか、2日に一回程度の割合で、独自に収集車を出すかである。

コスト面で、少し大変であれば、収集時に、収集料金も合わせて、消費者の人からもらっても良いと思う。受益者負担で。

生ゴミなら、コンポスターで有機飼料にできるはずだから、燃やさないで、自社ブランド農場で使えるはず。そうすると、

野菜作りました → 野菜売りました → 生ゴミを回収しました → コンポスターで飼料にしました → 野菜を作りました → 売りました → ・・・、という、本当に素晴らしい循環型社会ができあがる。

イオンとかセブン・アンド・アイとか、始めないかな。

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小泉さんのボーリングは、一力茶屋?

小泉さんがボーリングにはまっていて、先日、武部さんや小泉チルドレンの人たちと、赤坂プリンスホテルで楽しんだようなのだが、これは、忠臣蔵の一力茶屋のストーリーなのではないかと勘ぐっているのは、ぼくだけでしょうか。

つまり、祇園で遊びに興じている(敵を油断させている)大石内蔵助と重なって見えるのですが。真相はいかに。

もちろん、敵とは、民主党ではなく、構造改革否定派です。

来年にかけて、小泉劇場第2章が始まる期待がぐぐっと上がってきています。

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構造改革の推進をウォッチする会

構造改革路線の転換危険性に伴い、「構造改革の推進をウォッチする会」を立ち上げました。

構造改革路線の中で、

(1)現在の景気後退ならびにデフレ下の物価高問題を解決するための総合経済対策の策定
(2)行政改革、財政構造改革、規制改革などの改革の評価と今後の推進プランの策定
(3)安定成長時代における新しい経済成長戦略の策定
(4)年金、医療などの社会保障制度等、日本社会の持続可能性に関するグランドデザインの策定
(5)生物多様性・低炭素社会実現のための総合エネルギー政策の策定
(6)地域社会の振興と経済活性化に関する政策の策定

を実施し、提言を行っていきます。

目標としては、本年10月頃を目途に、「2010年代における日本経済と構造改革に関する基本方針」を策定し、「未来の内閣(FC)」の閣議決定を経た上で、次期総選挙に向けた逆マニフェストにいたします。

逆マニフェストとは、民間側から各政党に実施すべき政策項目を提案し、それを受け入れた政党を選挙で支持するというものです

これまでのマニフェスト
信頼できる国 日本」(2007年参議院選挙)

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政界再編のシナリオ:麻生太郎の蹉跌

「麻生くん、このままでは、君は、総裁になれたとしても、野党の総裁だ。総理大臣になるのであれば、君が自民党を勝たせて、堂々と、与党の総裁になればいい」

かくして、麻生太郎は、自由民主党幹事長に再び就任した。麻生幹事長の仕事は、連立相手の公明党との関係を修復し、選挙に勝つことだ。そのためには、あらゆる手段を講じて、民主党との決戦に備える。

福田康夫総理は、総合経済対策の策定を与謝野馨経済財政担当相に指示。

麻生幹事長は、2011年度の基礎的財政収支の健全化の先送りを示唆。

これで、経済・財政政策に関しては、3つの立場ができたと考えることができるだろう。
ひとつは、中川秀直元幹事長を中心とした上げ潮派。もうひとつは与謝野馨経済財政担当相を中心とした財政構造改革派。そして、麻生幹事長の財政再建軽視派である。

上げ潮派とシステム派の基本的なコンセプトは、共通点が多い。目標は、いずれも財政再建の達成である。上げ潮は、増収と歳出削減によって、それを達成することを目指し、増税の選択肢を優先しない、というもの。財政構造改革派は、歳出削減と増税により財政構造をリストラクチャリングした上で、財政再建を達成する。その際に、増収に依存することは、リスクが大きいと考える。

つまり、増税という選択肢を優先するのかという点と増収に関する考え方について違いがあるだけで、基本的には、2011年度の基礎的財政収支健全化の達成を実現するという同じ頂点を見ている。

福田総理は、増税の議論を踏まえて、財政構造の改革は政府として、しっかりと検討していくということで、財政構造改革派を閣僚に登用し、成長戦略及び党としての政策としては、上げ潮路線で、ということで、そのような人事を行った。つまり、今回の内閣改造は、上げ潮と財政構造改革を両輪で行い、財政再建を実現するという強いメッセージである。

そこに、KY的な財政再建軽視論が出てきたのには驚愕である。これで、麻生幹事長のイメージは、選挙のことしか考えていない(=自分が総理になりたい)としか考えておらず、この国の将来を考えていないというイメージが付いてしまうのではないか。麻生幹事長は、小泉構造改革路線を真っ向から否定するものである。これは、麻生氏は、自らの首を締めることにつながるかもしれない。

総合経済対策にしても、財政出動だけで、この危機を乗り越えることはできない。今回の危機は、外的な要因が強いものであるからだ。なぜ、2011年度までに基礎的財政収支を健全化するという財政再建をしなければならないか、という理由は、このままでは、国債が暴落するという危険性があるからである。そうすれば、経済は、かなり深刻な危機的状況となる。財政再建は、この危機的状況を回避するための手段なのである。

麻生幹事長の戦略は、秋に、経済対策で、ばらまいて、その「ばらまき」効果が出ているうちに、選挙というものであろう。つまり、年内もしくは年明け早々に選挙がおこなわれる可能性は、かなり高い。

この選挙は、勝者のいない選挙になる。ラフな感覚でいえば、自民党が210-220議席程度、民主党が200-210議席程度という形になり、第3政党の重みが強くなる。

選挙後のシナリオは、この状況で政界再編が行われる、というシナリオ。そのときは、自民党も民主党もなくなるだろう。もうひとつは、かろうじて、自公連立政権の維持である。

後者のシナリオの場合、麻生氏が冒頭のセリフのように与党の総裁として、総理大臣になれるかどうか、ということを考えると、それはなかなか難しい。なぜならば、麻生氏は、2つの点で小泉構造改革を否定してしまっている。ひとつは、復党問題、もうひとつは、今回の財政再建軽視である。

福田内閣が退陣し、総裁選になるとするならば、最有力候補は麻生幹事長になるわけであるが、そうは問屋が卸さない。小泉構造改革を否定したツケが支払われるときになる。

この総裁選は、麻生幹事長と中川秀直元幹事長もしくは小池百合子元防衛大臣が出馬することになるかもしれない。そこに、まずは、与謝野馨経済財政担当相の一夜だけの総裁候補として、浮上する。小泉構造改革の最終プランが示され、上げ潮派との協議の結果、候補が一本化される。小泉総理は、一本化された候補を支持する一方、麻生幹事長が総裁選に当選した暁には、政界再編が起きることを示唆する。

民主党も、総選挙に勝ち切れなかったことを受け、小沢代表の求心力が低下し、分裂の爆弾を抱えている。これに、小泉総理の発言飛び火し、炸裂する。

かくして、福田内閣退陣→麻生新総裁誕生により、政界再編が成し遂げられる、ということになる。

つまり、麻生氏は、選挙に勝っても、負けても、総裁もしくは総理候補になれるかもしれないが、いずれも「野党」の代表でしかない、総理にはなれないという運命にあるということである。

では、この運命を変えるためには、どうすればいいか。それは、小泉構造改革の路線転換ではない、経済対策を主導することである。

自ら、政界再編への導火線に点火する必要性は全くない。

構造改革が阻止されるとき、構造改革路線の維持のため、闘う決意をしておかなければならない。

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参謀心得

作戦、企画、なんでもいいのですが、何かを立案するときは、3つのプランを提示することが重要です。3つのプランとは、リスク、ベネフィット(メリット)、コスト(デメリット)の3点から比較し、最もパフォーマンスが良いものを上策(松)、中ぐらいのものを中策(竹)、最もパフォーマンスが低いものを下策(梅)として提案する。

たとえば、ハイリスク・ハイリターン、ミドルリスク・ミドルリターン、ローリスク・ローリターンなどの3つとか。

そして、3つのプラン、それぞれの特徴、長所と短所を説明し、総合的に、どのプランが良いかを提案していくということが重要です。

ですから、参謀もしくはコンサルタントには、まずは、3つのプランを、常にポケットの中に入れておくことが重要です。

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知らぬ顔の半兵衛

日本の歴史上の人物では、竹中半兵衛重治が好きだ。竹中半兵衛は、元は美濃国斉藤家の家臣で、その後、羽柴家の軍師となっている。

竹中半兵衛の逸話では、11名の家臣とともに、難攻不落の稲葉山城(岐阜城)を乗っ取り、主君を諌め、そのまま隠居をしたという話である。隠棲中に、羽柴秀吉の調略を受け、羽柴勢に加わる。(本当は、織田信長が直臣とするための調略であったが、竹中半兵衛がこれを断った)

漢楚の攻防における張亮子房、三国志における諸葛亮孔明と並び称される軍師である。

戦国時代の逸話としては、この竹中半兵衛が羽柴勢に加わる美濃の攻略戦、浅井長政が裏切る金ヶ崎の撤退戦、そして、高松城の水攻め後の中国大返しが好きだ。

羽柴秀吉は、何度か大返しをやっている。一度目は、本能寺の変に伴う大返し、二度目は、賤ヶ岳の戦いに伴う大垣の大返しである。徳川家康も関ヶ原の戦いの前に、大返しではないが、会津攻めを行い、反転して、関ヶ原に向かっている。

実は、撤退戦のプロがいる。現代においては、企業のプロジェクトなり事業の撤退を、どのように損害を少なく行うのか、という仕事である。そのためには、ひとつひとつ小さく折りたたんでいくということが重要になる。殿(しんがり)役は、最もリスクの高い仕事であるが、たぶん、最も能力が求められる仕事であろう。本隊が危機的状況を脱するまで、前線に残り、追撃を食い止めつつ、自らも退却するという役目である。逃げながら戦うということが重要である。

島津家が関ヶ原の戦いから退却する際に使った戦法は、捨て奸(すてがまり)というものである。島津家は中央突破で戦場から脱出するわけだが、そのときに、『殿(しんがり)の兵を逃走する道筋に沿って、数人づつ点々と銃を持った狙撃手として伏せさせておき、追ってくる敵軍の指揮官を狙撃する。 狙撃後は槍で敵軍に突撃する。 こうして時間稼ぎをする間に本隊を撤退させる。(wikipedia)』 という戦法を行う。狙撃手は、もちろん生還可能性は、ほぼゼロである。まさに、捨て身である。

三国志の時代に、蜀の第1次北伐の際に、街亭の戦いで、馬謖が敗れ、撤退を余儀なくされたとき、諸葛亮は、空城の計で追撃をしのいでいる。

撤退戦の極意は、いかに相手の追撃を遅らせ、死地から脱するかということである。

中国の大返しは、明智光秀を討伐するために、畿内に戻ったわけだが、これは、退却戦でもある。羽柴秀吉によって、本能寺の変により、自らは死地に追いやられてしまったのである。なぜならば、明智勢が畿内を征圧し、毛利方と組み、羽柴勢に対して挟撃を仕掛ければ羽柴勢は滅ぼされるのである。

そこで、その危機を回避するためには、まだ畿内を征圧しておらず、不安定な明智勢を打ち破り、少なくとも背後から攻められるということを避ける必要がある、という判断である。

一方、大垣の大返しと、会津攻めの反転は、明らかに攻勢戦略である。すなわち、事態が硬直したときに、相手を土俵に上げるため、一度、退くことにより、状況を動かすという戦略である。

大垣の大返しでは、賤ヶ岳の戦いが動き、会津攻めでは、石田三成の挙兵を誘発し、関ヶ原の戦いに導いた。
(ちなみに、石田三成は、大垣での決戦を選べば勝っていたかもしれない。)

戦局を動かすためには、何らかの戦略的な展開が必要になる。三国志でも、諸葛亮のよる北伐において、いつも司馬懿仲達の戦略は「戦わない」ことであった。陣を引き、固く守る、というものである。北伐における蜀魏の戦いは、諸葛亮が司馬懿を動かすために、さまざまな仕掛けをするという、諸葛亮と司馬懿の知恵比べの物語である。

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携帯 機種変更しました

なんとなく気分転換をしたくなり、突然ですが、携帯電話の機種変更をしました。

前の機種は、2005年に米国に行く時に買ったものなので、3年間ほど使っていたことになり、少し感慨深くなりました。米国で、精神的に疲れた時に、携帯電話だけが唯一の相棒であり友人であったことを思い出しました。

こんどの携帯は、180カ国で通話可能、100カ国でメールも可能というすぐれもののW62Sです。ただ、韓国では使えないという情報に、少し驚きました。

欧州でも米国でも、通話もメールもできるので便利です。

携帯の機種変をして、まずやることは、着信音とかを、もう一度、選びなおして、設定をし直します。

あと、アドレス帳の整理をやろうかなと思っています。
すでに、春に一度、整理したんですけどね。

あとは、メールアドレスも変更しようかなって、思っています。このアドレス、auに変えたときからだから、もう5年ぐらい同じなんですよね。だから、もしかすると、予告無く、突然変えるかもしれません。

まずは、大切なメールの保存作業から始めることにします。

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政策の現場から

審議会の委員になっている「松阪市環境保全審議会」のホームページで、7月24日の審議会議事録が公開されました。

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プリウスくん

僕の相棒 「プリウスくん」

運転は、以心伝心という感じで、素晴らしいドライビング・パフォーマンスです。
「こころ」というのは、どんなものにも存在するんだ、と思う今日この頃です。

プリウスくんのすごいところは、400キロ以上走っても、まだガソリンは半分残っているという燃費の良さ。
高速道路での安定感。スピードの伸び。そして、運転することがとっても快適。

環境にやさしく、運転者にもやさしい、最高の車です。

昨日は、ちょうど、伊勢湾自動車道の名古屋港の橋を渡るとき、「情熱大陸」のテーマが流れ出しました。

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崖の下のポニョならぬデフレ下の物価高

「崖の下のポニョ」ならぬ、日本経済はデフレ下の物価高の状態である。
なかなか頭の整理が難しい状況である。物価は上がっているのに、まだデフレなの??、という状態なのである。

いま、日本経済を診断すると、次の3点に要約できる。

(1)デフレから脱却していない。(GDPデフレーター)
(2)消費者物価指数、企業物価指数は上昇中
(3)景気は後退気味(8月の月例経済報告)

これだけでも、難しい経済政策政策運営が求められる。

もう少し考えてみると、

(4)交易条件が悪化
(5)マネーの海外流出

という問題がある。このあたりは、平成20年度「経済財政白書」で指摘がなされている。

日本が経験した1990年代以降の長期不況と、現在の景気後退は、その特色が異なっていると言えよう。
長期不況の原因は、いわゆる3つの過剰の問題だ。3つの過剰とは、「債権」、「設備」、「雇用」である。この点で、企業のバランスシートの悪化が問題であり、その改善が求められたのである。

長期不況後、弱いながらも長期間にわたった景気拡張は、こうした3つの過剰の解消と外需が支えたと言える。

その外需が、円高や交易条件の悪化などにより減退してきているということが、新たな景気後退に導いていると言える。

内需を拡大しようとしても、賃金が上昇していないので、なかなか難しい。賃金を上昇させるということは、ふたたび、企業のバランスシートを悪化させるリスクを考える必要もある。

それでは、政府支出の増加だ、といっても、こちらは、財源なき歳出増加は、国のバランスシートをさらに悪化させる。民間銀行や郵便局は多額の国債を保有しており、財政状況の悪化は、家計の貯蓄(預金・貯金)に大きな影響を与える。

それでは、何をするべきか、と言えば、デフレの脱却を目指しつつ、交易条件の改善のための努力ではないだろうか。

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経済危機、ふたたび

当時、日本はバブルの幻想が、まだまだ続くと考えていた。しかし、その先は、「失われた10年」と呼ばれる暗黒の時代の幕開けであった。

石(2008)によれば、経済対策は、1992年以降の10年間で、12回行われ、合計1,360,000億円が使われている。

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(金額は、十億円)
1992年8月:10,700
1993年3月:13,200
1993年9月:6,200
1994年2月:15,300
1995年4月:4,600
1995年9月:12,800
1998年4月:16,700
1998年11月:23,900
1999年11月:18,000
2000年10月:11,000
2001年11月:1,000
2002年2月:2,600
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この経済対策の効果は、景気の下支えには貢献するものの、景気改善の効果に結びついたと言えるだろうか。
1990年代には、二つの景気悪化がある。ひとつは、バブル崩壊ショックによる影響、もうひとつは、金融ショックによる影響である。

そして、いよいよ、ふたたび危機はやってきた。こんどは、サブプライム・ローン問題に端を発する新たなバブル経済の崩壊ショックが原因だ。また、今の日本経済の状況を理解するのを難しくしていることは、物価が上がっているのに、デフレが続いているという状態であるということだ。

この点を経済対策を検討するにあたって、よくよく見極める必要がある。経済対策は、逐次、ダラダラ投入ではなく、効果的な対策でなければならない。釜の底が割れているのに、いくら水を注いでも仕方がない。

そこで、経済対策の目標を検討するためのポイントを整理してみよう。

(1)構造改善
・デフレの克服
・交易条件の改善
・金融ショックの緩和(不良債権問題再発の抑止)
・通貨政策の国際的な協調
・賃金上昇

(2)生活面
・特別融資制度
・時限的な消費税の「負の人頭税」の導入

公明党は、所得税の定額減税を求めているが、高齢世帯や課税最低限世帯を考えれば、所得税ではなく、消費税の戻し税方式で、基礎消費相当分を還付する方が効果的なのではないかと考えられる。

政府は、年金受給の高齢世帯に関しては、マクロ経済スライドの導入により、来年度受給額は据え置きという方針を固めている。この点も考えると、消費税で戻すのが良いと思われる。

「負の人頭税」を伴った累進消費税は、中央大学の横山彰先生のアイディアである。(詳細は、加藤・横山(1994)、もしくは、矢尾板(1997)をご覧ください。なお、矢尾板(1997)は、大学1年生のときに書いた論文です)

このような形で、効果的な「総合経済対策」を政府には打ち出してほしい。

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ハイブリッド車を値上げ?

今日の日本経済新聞の1面。「国内値上げ、一部車種に限定 トヨタ、プリウスや商用車

原材料の物価上昇に伴う価格転嫁ということなのですが、「需要が好調なハイブリッド車や企業向けが中心の商用車に対象を絞ることにした」って、企業収益のことを考えれば、そうなのだろうけど、環境配慮・低炭素型社会に向けて、がんばろう、というときに、ハイブリッド車を値下げするのではなく、値上げとは、驚きです。

ハイブリッド技術を使った環境に優しい車を増やしていくために、ハイブリッド車に関しては、税率の軽減措置、税の特別措置や補助金を出してもいいと思っています。ガソリン税の暫定税率部分を、その財源に充てれば良いのではないでしょうか。

つまり、

ハイブリッド車を買う ⇒ 購入のときに補助金もらえる ⇒ ガソリン代金もリーズナブル ⇒ ガソリン上昇分については、戻し税方式で還付 ⇒ ハイブリッド車が増える。

燃費の悪い車を買う ⇒ ガソリン代金が高い ⇒ 税金がかかる ⇒ 燃費の悪い車が減る

というようなことを考えています。インセンティブの部分を制度的に改善し、自動車販売市場をエコ型に変えていくということです。

そういう意味では、この販売価格の値上げも、エコカーは現状維持、普通車は値上げ、というほうが筋も通ると思います。

CSR(企業の社会的責任)の観点から、検討を見直して欲しいと、切に願います。

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8月10日:北京五輪・ナイジェリア戦後の会見

ー北京五輪でグループリーグでの敗退が決定したが?

矢尾板:北京五輪におけるU-23代表の結果に関しては、私はコメントする立場にありませんので、特に、私からは申し上げることはありません。なぜならば、U-23のチームに関しては、予選段階からウォッチしていなかったので、今さらながら、評論をするのは失礼だと思うからです。私自身は、ワールドカップのアジア最終予選突破、つまり、日本を南アフリカに行くことが第一目標であるからです。

ただ、感想を申し上げるのであれば、ナイジェリアとオランダの試合を見たとき、久し振りに、「勝てる気がしない」と、純粋に思った。戦術次第では、引き分けに持ち込んで、勝ち点1は拾えるかもしれないが、勝ち点3は、困難だろうと。それならば、まだ、勝ち点3を取れるかもしれない米国戦で勝負をするということなんだろうと思っていた。良くて、勝ち点4、悪くて勝ち点0という事態であろうと。

ー9月6日に向けては

矢尾板:最終予選のことを考えれば、GL敗退は悲観しすぎることはない。すでに、A代表のメンバーの中に、北京に行っている者もいるし、今後、昇格する者もいる。バーレーン戦に向けて、良い準備ができるでしょう。11月までの3戦でスタートダッシュがかけられるかどうかがポイントになる。

ーもし、スタートダッシュができなければ?

矢尾板:岡田監督は解任されるでしょう。しかし、その場合、新監督を、その時点で選考することになれば、その新監督がチームを立て直す余裕はない。あらかじめ、岡田監督のバックアップはリストアップしておくべきだと思います。

ー候補は?

矢尾板:それは犬飼会長次第でしょう。個人的に挙げれば、チェルシーのルイス・フェリペ・スコラーリ監督、名古屋のピクシー(ストイコビッチ監督)、鹿島のオリベイラ監督、大阪の西野監督、また、現場復帰が可能であれば、オシム監督が第一候補だと思います。

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大阪・南森町「和膳・萌のとき」

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大阪・堺筋線、谷町線の「南森町」にある「和膳 萌のとき」に連れていっていただきました。

お昼の箱膳(1200円)。とてもおいしかったです。
これに鉄釜ごはんが付きました。おこげがおいしかったです。

おすすめの1店です。

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歳出増圧力を回避し、財政規律を保て

麻生幹事長が2011年度におけるプライマリーバランスの黒字化という目標を緩め、財政出動の可能性を示している。しかし、財政の持続可能性を考えれば、ここは、もっと慎重に検討をするべきだろう。

景気後退だから、景気を下支えするために、財政出動、ということであるが、本当に、財政政策は景気調整に有効なのか、ということを、もう一度検討してみる必要があるだろう。

金融政策については、FRBや欧州中央銀行では、金利を据え置くなど、判断が難しい状況となっている。

景気後退と物価上昇。2つの対策の両立は、なかなか難しい。マクロ経済政策運営は、かなり難しい局面を迎えている。

財政出動をするなら、やはり、pay as you go原則は堅持する必要があるだろう。それが財政規律となる。

10年前、大学2年生のときであったが、ちょうど景気の状況がどん底であった。そのときに、景気対策は財政出動ではなく、規制緩和で、というような論文を書いた。また、数年前には、民間部門の不良債権問題は一段落した。次は、公的部門の不良債権処理だ、とも発言した。

経済の平時は終わった。再び、危機時の経済政策を検討していかなければならない。

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行革ノウハウで、景気後退を乗り越えよう

昨日は、財務状況の改善を行うためには、どうしたらよいのか、というのこと書きました。
これは、家計だけではなく、企業にも通じることです。

行政改革や財政構造改革の手法は、国や地方自治体だけに通じるものではなく、家計や企業にも、十分に活かせるノウハウです。

鈴木善幸内閣は、「増税なき財政再建」を旗印に、行政改革に着手しました。約30年前の出来事です。そこで、臨時行政調査会(第2臨調・土光臨調)を1981年に立ち上げるわけです。土光臨調の成果は、なんといっても、国鉄民営化(JR)、電電公社民営化(NTT)、専売公社民営化(JT)、という、3公社の民営化です。(このときの答申では、郵政については、民営化は難しい、という判断であったと思います。

行政改革にしても、家計簿の改善にしても、企業の財務改善にしても、「無駄」の排除、合理化、効率化、ということが重要になってきます。そこで、行革のノウハウで考えてみると、その支出(歳出)は、なぜ必要なのか、本当に必要なのか、ということを徹底的に検討するということです。そこで、必要な理由をちゃんと説明できれば、必要な歳出(支出)なわけですし、説明ができなければ、それは必要ではないということなわけです。

これを事業の科目ごとにチェックしていくということが重要でしょう。

改革とは、否定することではなく、考えることなのです。

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夏野菜のカレー

とっても素晴らしい新鮮な夏野菜(岐阜県恵那産)をいただきました。(ありがとうございます)
そこで、頂いた夏野菜を使って、カレーを作りました。

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<作り方>
1.野菜を切り、バターで、軽く炒めます。
2.お肉を、軽く炒めます。

3.お鍋に、水を入れて、ベースのスープを作ります。下地のスープは、白ワインで作ります。
そこに、固形コンソメ、粉ブイヨン、塩、胡椒、砂糖、みりん、酒を加え、煮ます。

4.少し煮えてきたら、炒めた野菜と肉を入れ、30分ほど中火で煮込みます。

5.カレー粉を入れて、さらに、30分煮込みます。

<感想>
自画自賛ですが、とてもおいしかったです。
夏バテ気味の方におすすめです。ご飯も進み、栄養たっぷり、吸収もいいです。

料理は、特に、誰に教わるわけでもなく、料理本を見ることもせず、「ひらめき」で作ってます。
サービス産業としての料理教室とかって、別にいらないんじゃないかって思う今日この頃です。

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【連載小説】Team Policy Dragon:Advocacy 12 : 解散(5)

ホテルオークラには、朝田、平川、亀坂の造反組のリーダーである3人が集まっていた。

「温水は、解散するつもりだ」と朝田は言った。

「施政方針演説もしないうちに、解散することはないだろう。少なくとも、予算案を衆議院で通してからだと考えているだろう」と亀坂は答えた。

「温水に、そこまで余裕があると思うか。ひとりでも寝返れば、予算は通らない。そして、内閣不信任案で追い込まれる。それなら、一気に勝負をかけてくるはずだ」と朝田は深刻に言った。

「温水内閣を退陣に追い込むまでは、岡島・神田グループと連携が取れるだろう。問題は、その後だ。誰が総理になるかが問題になる」と平川は言った。

「いずれにしても、そのタイミングで選挙だ。反温水で、最も議席を取れば文句を言ってくることはないだろう」と朝田は言った。

温水の病室では、検察庁の棚橋検事総長が来ていた。

「棚橋くん。そろそろ、検察庁としては、大物案件が欲しいんじゃないか。君も、もう勇退間近だったよな。そこで、私からのプレゼントだ」と温水は言って、ある書類を渡した。

「これは、近年稀に見る大型案件ですな。選挙後の切り札として使えということですか」と棚橋が言うと、「それは任せるよ」と朝田は答えた。

棚橋が病室を去ると、水島がある電話を温水に取り次いだ。そして、温水は、電話を取り、「任せる」と言って、電話を切った。

翌日、朝田派の番頭格である三井議員の事務所に、国税局が査察に入る様子を、朝のニュース番組やワイドショーで生中継をした。

三井は朝田に電話をかけ、「私は、所得税法違反容疑で、このまま事情聴取をされると思います」と言った。朝田は、「三井、後の心配はするな」と言って電話を切った。

温水は、午前10時に官邸で臨時閣議を行い、解散を正式に決定した。当日は、施政方針演説の日であったが、急きょ、衆議院議長から各党の国会対策委員長に連絡があり、施政方針演説の中止が伝えられた。

午後1時、本会議場は異様な空気に包まれていた。官房長官が議長席後方の扉から、紫の袱紗に包まれた詔書の写しと内閣総理大臣からの伝達書を持って入場し、衆議院事務総長が中身を確認し、衆議院議長に渡した。

衆議院議長は、「ただいま、内閣総理大臣から詔書が発せられた旨伝えられましたから朗読いたします」と発言した。すると、議長と本会議場に集まった全ての議員が起立をした。そして、議長が「日本国憲法第7条の規定により、衆議院を解散する」と詔書の文章を読み上げると、一斉に万歳の声が響き渡った。

温水は、静かに、その模様を眺めていた。

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マネープランナー(家計簿の再生)

国の財政となると、なかなかわかりにくいわけですが、それを家計簿で考えると、今後の財政健全化・財政再建に向けた議論がわかりやすくなるかもしれません。ただ、難しいのは、増収と増税の違いを、どのように家計簿の中で説明するか、ということでしょうか。

国の財政は、置いておいて、家計簿の再生をどのように行うかを考えてみましょう。これから景気後退でかつ、物価高という家計簿の状況がますます苦しくなります。

景気後退が始まっていますし、賃金も伸びていないので、収入面を改善する、というのは、なかなか難しいかもしれません。そうしたら、やっぱり重要なのは支出面の見直しです。

まず、1か月の支出状況を、もう一度、見直してみましょう。無駄な支出はありませんか?

それと、毎月ほぼ固定的な支出(家賃、水道料金、電気・ガス料金、新聞代金、保険費、教育費など)をもう一度確認してみましょう。毎月の収入から、こうした生活費を差し引くと、どのくらいの余裕が生まれますか?

その余裕から、毎日の食費を計算してみましょう。いくらになりましたか?

収入-生活費-食費で、残金がお小遣いと貯蓄になりますね。貯蓄については、計画的に、毎月、いくら貯めるのかを考えてみましょう。借金がある場合は、毎月、いくら返済するのかを考えてみてくださいね。

残りがお小遣いです。

そうすると、毎月の支出計画ができましたね。次がポイントです。食費とお小遣いは、現金で管理しましょう。その上で、毎日、その日の分を財布に入れるようにしましょう。前日の残金は、お財布から出して、管理しておきましょう。

クレジットカードは、1枚に限定しましょう。複数、使っていると、いくらカードを使っているか、わからなくなります。

支出を急激に絞るのは、下手すると、ストレスを溜めて、健康に良くないかもしれません。段階的に、自分の中で、ゴールを決めて、徐々に少なくしていくことが重要です。赤字の目標を、今月は○万と設定し、それを徐々に少なくし、半年後には、収支バランスを達成、1年後に黒字化とか、無理のない、計画を立てることです。

それと、その目標を達成したら、ご褒美をあげることも重要です。たとえば、半年後に収支バランスを達成したら、その月はお小遣いを1万円増やすとかです。

財政の基本は、収入(歳入)を以て、支出(歳出)を量るです。

まずは、無駄の削減から始めましょう。お財布の中にお金が入っているから、カードが入っているから、ついつい無駄な出費をしてしまうのです。重要なのは、そこ(財布)にお金が入っていないことなのではないか、と、思います。

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【連載小説】Team Policy Dragon:Advocacy 12 : 解散(4)

福沢の病室に、内線の呼び出し音が鳴った。

「いま、朝田が幹事長を辞任し、離党も了承したってよ」と福沢が言った。佑奈が「幹事長の後任は?」と言うと、「細村幹事長代理が職務代行だ。阿川総務局長とのコンビで選挙を戦うことになるだろう」と、福沢が答えた。

「いよいよ選挙だ。選挙にあたって、上田さんも陣営に加わってくれたことは大きい。なにせ、選挙のプロだからな」と福沢は言った。

上田は、「福沢くんにはかなわないよ」と言って、ぐふふと言うと、「それは嫌味ですか」と福沢が訊ねた。上田は、「もちろん」と答えた。

「俺は、こんな状況だから、前線には立てない。今井は、温水総理のスピーチライターをしてくれ。星野も体調は万全ではないだろう。今回は病院内で情勢分析だ。安藤さんと文ちゃんは、党本部で細村幹事長代理の下で動いてくれ」

植村は、「僕は、どうしたらよいのでしょうか」と言うと、「上田さんと裏選対だ」と福沢は言った。植村は、「上田さんと裏選対・・・」と呟いて沈黙した。

上田は、「赤坂のエクセル東急は押さえてあるよ」と言った。植村は、「エクセル東急ですか」と言うと、福沢は、「そこが次期連立政権の統一選挙対策本部になるというわけだ。まさか、赤坂プリンスの林派の事務所に置くわけにはいかないだろ」と言った。

佑奈は、「連立って、もう決まっているの?」と訊ねると、「すでに話は付いているよ。小詰グループと前川グループとの連立だ。いや、前川グループは、民自党に合流する。だから、民自党と小詰新党との連立ということになるかな」と福沢は答えた。

「なまじ、岡島グループとか神田グループと選挙協力するより、調整が簡単だから、結果オーライなんじゃないかな」と上田は言った。

「よし、それじゃあ、仕事を始めよう」と福沢は手を叩いた。

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【連載小説】Team Policy Dragon:Advocacy 12 : 解散(3)

「朝田くん。君も永田町は長いだろう。永田町のレトリックぐらいはわかるだろう。何を純真な青年のようなことを言っているんだ」

「禅譲されないのであれば、力で奪い取るだけだ、ということだ」

「朝田くん。君の党籍は剥奪させてもらうよ。平川くんもだ。あと、残念ながら、これから新党を作っても、政党助成金はもらえないよね。がんばってくれたまえ」

「あんた少数与党になるんだぞ。俺たちがいなければ、予算も全ての法律も国会で通らなくなる。小詰や前川と連携しても、236票。一人がこちら側に来れば、不信任案も通せる。やってやるぞ!」と、朝田は怒鳴った。

「やれるものなら、やってみろ!」と温水も怒鳴り、朝田の胸倉をつかんだ。「やれるものなら、やってみろ。売られた喧嘩は買ってやる。そして、喧嘩をするからには、必ず勝つ。覚悟をしておけ」と続けた。

今にも殴り合いになりそうであったが、SPが二人の間に割って入った。朝田はシャツを正して、「必ず、あなたを政権から引きずり降ろして、私が官邸を奪う」と言った。温水は、「官邸は、お前にも、平川にも、岡島にも渡すつもりはない」と言った。そして、朝田は、「離党届は、後で、秘書に届けさせる」と言って、温水の病室を出た。

「水島、造反した議員をすべて、自主的に離党させろ」と、温水は指示を出した。

「空席になる幹事長と経済産業大臣はどうしますか?」と水島が訊ねると、「人事は、正式には、選挙後に動かす。幹事長代理の細村を幹事長職務代行にする。内閣は、罷免した経済産業大臣は俺が兼務する。細村は、選挙分析のプロだ。あの竹上総理がかつて「俺以外に選挙のことがわかっているやつは細村ぐらいだ」と言うほどの男だ」と言うと、水島は「かしこまりました」と答えた。

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懐かしき「経済対策」の復権

「経済対策」という言葉、なんか懐かしい気がします。何年ぶりでしょうか。

「緊急経済対策」とか「総合的経済対策」とか。なんだか、宮沢喜一総理の顔なんかを思い出しますね。

ただ、今回の「経済対策」は、90年代の「経済対策」ではなくて、つまり、景気刺激策としてやるのではなく、物価対策ですね。物価上昇分の負担を経済対策で緩和してあげようということです。

難しいのは、今回のサプライサイドショックは、ネガティブショックということですよね。景気後退も始まっており、物価と景気の関係を、すべからく、考えていかなければならない、ということです。

そういえば、福田赳夫内閣のときも、やっぱり課題は物価でした。ちょうど、石油ショック後の「狂乱物価」の時代です。実は、今起きている問題は、福田パパ内閣のときも、同じように起こっていたんですよね。その頃も、スタグフレーションの危機が叫ばれていました。ということは、福田パパも福田ジュニアも同じ課題に直面しているということです。そして、福田パパの後任は、宏池会の大平さん。福田ジュニアの後任第1候補は、やっぱり宏池会系の麻生さんというのも、なかなかの歴史の皮肉かもしれませんね。(確か、総理就任年齢もパパとジュニア、一緒ですね)

今の状況を脱するには、ひとつは通貨の国際協調なんじゃないかと考えています。短期的に、この危機のショックをどう緩和させるのか、ということと、中長期的に、もしくは、構造的に、この危機をどのように解決するのか、という2つの議論を経済財政諮問会議ではやってほしいです。

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【連載小説】Team Policy Dragon:Advocacy 12 : 解散(2)

温水の病室には、朝田が訪れていた。温水は、「すまんな。外出はできるが、まだ退院は許されていないんでね。本来ならば、官邸か党本部の総裁室で話すべきことだと思うが」と言うと、朝田は、「特に難しい話ではありませんので」と言った。

温水は、「用件はわかっていると思うが、ちゃんと持ってきたのかね」と言った。朝田は、「もちろん、幹事長は辞任させていただきますよ」と言った。温水は、「辞表だけか」とつぶやくと、朝田は、「離党届も出せというのか」と少し神経質な声を出した。

「朝田くん。それが筋ってもんじゃないか。あんたのしたことは、クーデターだ。どの顔して、民自党に留まるつもりなんだ」と温水は、冷静に言った。

「温水さん、私が総理になっていたはずなんだ。安土総理が政権を投げ出した後、安土総理は、私に禅譲しようとしていた。しかし、林派が中心となって、それをぶち壊し、総裁選になって、あなたが勝った」

「わかっているさ。だから、あんたを幹事長のまま留任させたんじゃないか」

「その留任の条件を覚えているか」

「さあ、何だったけな」

「ポスト温水は、朝田だ、ということだ。自分は、ワンポイントリリーフだと。安土の敗戦処理が自分の仕事で、その処理が済んだら、速やかに、禅譲する。あんたに傷を負わせたくないから、林派としては、こういう形で意思決定をしたんだ、と言っていただろ」

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あやしぃお店

今日、同行者(女性)と行ったお店は、かなり「あやしぃ」お店でした。世の中、不思議なことばかりだと思いました。何から何まであやしかった。うん。いやー、怖かったね。うんうん。ブルブル。でも、きっとネタにはなる!(かも)

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【連載小説】Team Policy Dragon:Advocacy 12 : 解散(1)

福沢の病室を訪ねてきた佑奈、安藤、植村、星野、文子は、唖然としていた。ベッドの脇に、上田が座っており、福沢と談笑していたのであった。

佑奈は、「ねぇ、これって、どういうことなのよ」と麻衣に訊ねると、麻衣は、「今朝、突然、来たんですよ」と、少し困惑した顔で言った。

上田は、手に持っていた紙袋から、フィナンシェを取り出した。そして、「これが、もう絶品で。あっ、福沢くんも食べる」と訊ねると、福沢は、「そんなに食べているとメタボリックになりますよ」と笑った。「甘いものを食べすぎると、肝臓に悪いらしいですよ」と福沢が言うと、「僕は、お酒もタバコもやらないからねぇ」と上田が答えた。

福沢は、佑奈たちを見かけると、手を挙げた。そして、「今日から、上田さんにも、手伝ってもらうことになった」と言った。植村は、「上田、さん?」と「さん」の部分を強調した。上田は立ち上がって、「もうすでにご存知とは思いますが、未来創造研究機構の上田です。よろしく」と言った。

佑奈は、「ねぇ、ちょっと待ってよ」と言うと、上田は、「あなたが今井佑奈さんですね。こうしてお話しするのは、確か初めてですね」と言った。

福沢は、「紹介しておくと、安藤さん。公共政策研究所の常務理事。あなたとも交流があった細川さんの後任だよ」と言うと、上田は、「うーん、それは、嫌味かな」と笑いながら答えた。すると、「もちろん、嫌味だよ。次に、今井。そして、植村。彼は、公共政策研究所の助手だ。その左は、星野。スタッフ職だね。主に、チームのロジ担。そして、山村文子」と福沢は、一人ずつ紹介した。

上田は、「山村さん。どこかで面識は?」と訊ねると、文子は、「京都でお会いしていると思います」と言った。上田は、「なるほど。倶楽部の会合に、一度、山村先生がお孫さんを連れてこられていた」と言った。福沢は、「まあ、その話は、いずれ」と言うと、上田は、「もちろん」と言って、ぐふふと笑った。

佑奈は、「倶楽部?」と聞くと、福沢は佑奈の声が聞こえないふりして、「そして、まあ、あなたもよく知っていると思うが、こちらが石川麻衣」と言うと、上田は、「これはこれは石川さん、ご無沙汰ですね」と言った。麻衣は、上田と言葉を交わすのも嫌そうな顔をした。

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福田改造内閣は、反小泉路線への転換なのか?

今日の朝刊各紙の内閣改造に対する評価は、おおむね、「小泉路線」なり「改革路線」からの転換というものである。でも、これは本当なのだろうか。これは、上げ潮派のメンバーが登用されなかったということが、その根拠であることはわかる。

しかし、第3次小泉改造内閣で、経済産業大臣は二階俊博であり、経済財政担当大臣は与謝野馨であった。つまり、福田改造内閣と同じ陣容である。

小泉構造改革の最終的なゴールは、「安定的な経済成長と財政再建の両立」であった。

いま、議論になっているのは、財政再建を、徹底的な歳出カットと経済成長による増収で達成しようとする「上げ潮派」と財政再建を、増税も許容する形で考える「財政規律重視派」の論争である。経済成長の達成、歳出削減については、共有できている。違いは、そこに、「霞が関埋蔵金」と名付けられた特別会計を、財政赤字の削減に使っていくのか、経済成長をどのような形で達成していくのか、というところであろう。そして、税制で言えば、法人税減税をするのか、消費税増税を行っていくのか、という整理ができるかもしれない。

だから、目的は、共有しているはずであるが、そこにたどりつくまでの道が違うということだと理解できる。

その意味では、もっと論争を行っていくべきであるし、今回の内閣改造が、そのまま改革路線を否定するものではない、と考えられる。しかしながら、改革のスピードが落ちるようであれば、改革の停滞をなにがなんでも阻止しなければならなくなるだろう。

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大塚愛"LOVE PiECE"と内閣改造

7月30日の夜に、大塚愛の最新ライブビデオ"LOVE PiECE Tour 2008"を見ながら、「内閣改造」という言葉が、脳裏に浮かび上がりました。これは、ある種の神のおつげだったのでしょうか。

ぼんやりと、「プラネタリウム」のあったりだと思いますが、克明に「内閣改造」の4文字が。
それと、臨時国会で、民主党から物価高に関する質問が出たときのための答弁内容が思い浮かびました。

なんだか、頭の右半分で大塚愛のビデオを楽しみ、左半分で政策のことを考えているという感じでした。

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福田総理に配られた3枚のカード:内閣改造の評価

内閣改造と解散は、総理大臣であれば、一度は、行いたい決断である。

小泉総理は、5年半の間に、4度の改造と2度の解散を決断した。安倍総理は、改造はできたが、解散はできなかった。そして、福田総理は、いよいよ首相の専権事項のカードを1枚切った。

今回の改造で、「福田カラー」を示せるかどうか、ということが、マスコミ等々で言われているが、そもそも「カラー」とは何か。言葉としては、「メッセージ」の方が良いのではないか。たとえば、小泉内閣では、「郵政民営化シフト」とか「改革断行」という具体的なメッセージを改造に込めてきた。安倍内閣は、そのメッセージが、あまりにも抽象的過ぎた。

「カラー」というのは、福田総理、または、各大臣個人に感じられれば良いと思う。重要なのは、メッセージだ。

今回の顔ぶれを見ると、財務大臣を伊吹さん、国土交通大臣を谷垣さん、経済財政政策担当大臣を与謝野さんにしたというところがポイントだろう。このポイントから、「財務省主導の税制の抜本的改革シフト」というメッセージが浮かび上がってくるのではないか。

長谷川幸洋著『官僚との死闘七〇〇日』は、要するに、官邸と財務省の主導権争い、権力闘争の700日を描いている。安倍内閣は、財務省と全面戦争を行ったということである。ぼくは、いつも、財務省と喧嘩をするのであれば、自分を担いでくれる省を作ることだ、と指摘している。これは、安倍内閣が誕生した頃から、安倍内閣の姿勢に危機感を覚え、何度も指摘してきたことだ。

この点で、安倍内閣とは逆に、福田改造内閣は、財務省が支える政権となったという評価ができるのではないかと思う。

谷垣さんの国土交通大臣としての仕事は、ズバリ、道路特定財源問題である。なぜ、国土交通大臣が谷垣さん、なのか、ということを、よくよく考えてみる必要がある。

経済産業省には、ふたたび二階さんが戻ってきた。「新成長戦略」を作ったときの大臣である。しかし、この戦略策定の中心人物であった鈴木経済産業政策局長は、すでに特許庁長官だ。もし、改造が1か月早ければ、望月次官ではなく、鈴木次官だったかもしれない。

福田改造内閣が目指そうとする経済財政政策は、経済政策は「成長戦略」、財政政策は「税財政構造改革」というところで、経済成長と財政再建の両立を目指そうというものであろう。

そうして、政府観としては、やや中道的な「温かな政府」路線だろうか。

最近の世論を見ていると、日本人は、「効率的で温かな政府」を志向するのではないかと思う。

福田改造内閣への注文は、「改革の継続」である。社会の持続可能性を守るために、あらゆる改革に挑戦をしていかなければならない。「改革の停滞こそ、日本の停滞となる」である。

目先の利益ではなく、グランドデザインこそ、国民が求めているものなのである。

臨時国会後には、もう一枚のカードである解散権の行使が待っている。

すでに、福田総理の手元には、解散権というカードが配られた。そして、一緒に「政界再編」というジョーカーも。

福田内閣の顔ぶれ

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9万アクセス突破しました

さて、本日、9万アクセスを突破いたしました。いつもご愛読、ありがとうございます。
目標の10万アクセスを目指し、ますます、がんばっていきたいと思います。

今後とも、応援をよろしくお願い申し上げます。

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歴史のはじまり

本日にも内閣改造が行われるそうである。なんとなく、この流れを作られてしまったような気がする。

当初は、五輪明け、臨時国会までの間の予定であったはずだった。しかし、この8月1日改造の流れが作られてしまった。もちろん、猟官運動を考えれば、改造することを決めたら、さっさと改造しちゃった方がいい。しかし、改造後のすぐに五輪が始まる。これが良い効果を生むか、悪い効果を生むか。

でも、皮肉なものである。五輪が良い効果を生むというのは、内閣改造が失敗し、ある程度、世間の話題を移せるということだ。五輪が悪い効果を生んじゃったというのは、内閣改造が成功したにも関わらず、世間の話題が違うところに行っちゃったということだ。

本当に勝負をするのであれば、五輪後に、自信をもって改造をして、しっかりとした評価を受ける、ということだ。五輪前の改造は、百害あって一利なしである。

また、このタイミングで改造をしなければ、指導力の点で、さらに支持率が下がるだろう。これは反福田勢力にとっては最大のチャンスになる。

もう右に行っても左に行っても道はない、という感じである。

ならばこそ、進むべき道はひとつである。右に行っても、左に行ってもだけならば、堂々と前に進めばいい。

首相の専権事項は、人事権と解散権である。いま、解散しても、自民党も民主党も過半数を獲得できない。勝者不在の選挙になる。こんどの選挙は、政界再編のための選挙だ。選挙後、2大政党はくずれ、主要3政党+αという状態になるのではないかと予測している。

新自由主義・市場規律重視の政党、「あたたかい」政府・生活者重視を志向する政党、生産者・企業重視の政党の3つである。

内閣改造は、次期総選挙のゴーサインである。衆議院は常在戦場。いつ解散になってもおかしくない。
永田町は、明日から本格的な「選挙モード」になる。

そして、選挙後の混沌が訪れ、その後、再度の総選挙で政界再編が成立すると予測する。
こうした歴史が、明日、始まるのである。

この点については、現実に書くと生々しすぎるので、Team Policy Dragonの小説で、描いていきたいと考えている。

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【連載小説】Team Policy Dragon: Advocacy 11 : 転落 (5)

福沢は、国会議事堂の正面に立って、霞が関の風景、丸の内の風景を眺めていた。そこに、ある男が近づいてきた。

「あんたの仕掛けか?」と福沢は、その男に訊ねた。

「本意ではなかったが、これが意思だ。言っておくが、お前を助けるためではないからな。今でも、お前のことは嫌いだ」と答えた。

「そうか」

「私は、必ずお前を叩き潰す。しかし、その前に、小詰祥子を総理大臣にするために、叩き潰さなければいけない奴が出てきたということだよ」

「あんたのシナリオは?」

「神田は、スキャンダルで失脚したんだ。それを救ったのが、岡島ということだよ。神田は、自らの保身のために、岡島に派閥を引き渡した。岡島は、民自党にも手を出している。本当は、清川が欲しかった。亀坂を使って、清川を組み入れようとした」

「民政党から亀坂を通じて、手が伸びてきているということは知っている。だから、吉沢を清川の近くに送ったんだ」

「誰も信じられない。信じられるのは、自分のチームだけってやつだな」

「民政党はもたない。岡島の動きに前川が相当反撥をしている。前川は、ボールを投げれば、民自党に行くよ」

「小詰祥子はどうする?」

「今さら、民自党には行けないだろう。新党だ。その上で、この新党を高く温水に売る」

「副総理兼財務大臣でどうだ」

「清川はどうする」

「清川は、幹事長にスライドする。前川には外務大臣のポストだ。阿川には経済産業大臣のポストを提示している」

「この状況では、その取引を決裂させるわけにはいかないだろうな。決裂させたら、朝田の思うつぼだ」

「黒沼のスキャンダルを売ったのは朝田だ。奴は、勝負をかけてきている」

「だから言っただろう。お前の前に叩き潰しておかなければいけない奴がいるって」

「上田、握手でもしておくか」

「ふざけるな。お前となんか握手できるか。しかし、一時的だが、Team Policy Dragonに、俺も入ってやる。いずれは、お前と雌雄を決しなければいけないがな」

「敵の敵は友というやつかね」と福沢は拳を突き出すと、

「フン」と言って、上田は、福沢の拳に、自分の拳を合わせた。

「今夜は、センセイ方は眠れないな」と上田は言った。

「岡島と朝田が手を結ぶことだけは避けなければな」と福沢が言うと、「どちらも次の総理になりたいわけだから、難しいだろうな」と上田が答えた。

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