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賃金をどう上げるか

物価高(インフレ)+景気後退=スタグフレーション

というのは、最近、よく目にします。ここで、なぜ、物価が上がると問題なのでしょうか。
物価の上昇率とともに、賃金が上昇していれば、一般所得世帯の日常生活をあまり苦しめることはないでしょう。

インフレのときに、生活に影響が出てくると言われているのは、年金所得世帯、つまり、高齢者世帯と言われています。(もちろん、マクロ経済スライドがあるので、物価調整はされるわけですが)

100円のハンバーガーが200円になったとして、お小遣い(賃金・所得)が1000円から2000円にあがっていれば、そんなに、「もったいない」ということは感じないでしょう。「まっいいか」という感じではないでしょうか。問題は、お小遣いが1000円のままなのに、ハンバーガーが200円になってしまうというケースではないでしょうか。

いまの日本経済の状況は、まさに、後者のケースです。
このままいけば、物価高→消費低迷→企業収益の低下→賃金低下→消費低迷→企業収益の低下→・・・、という悪循環や、物価高→消費低迷→価格の転嫁が困難→企業収益の低下→賃金低下→消費低迷→企業収益の低下→・・・、という悪循環に陥ります。すでに、その兆候は始まっています。

ここでポイントは、賃金をいかに上げるかということです。しかし、企業側にとっても過剰な雇用を抱えるということは、体力的に難しいかもしれません。安易なマクロレベルでの賃金上昇は、効率性を低下させる要因になる可能性があります。

賃金が上がらなくても、可処分所得を増やす、という方法があるかもしれません。ただし、所得が増加したときに、貯蓄=投資というISバランスを考えれば、消費性向と貯蓄性向のバランスを維持することは重要だと考えられます。

いろいろと考えていくと、なかなか出口の見えない議論なわけです。
短期的なマクロ経済政策としては、賃金をどのような方向性で考えていくのか、ということが重要な論点になると言えます。

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