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永田町の「夏の夜の夢」

この数年、永田町には、「夏の夜の夢」が繰り返されている。

2005年の「夏の夜の夢」は、郵政民営化法案が参議院で否決されたことにより開演。小泉総理が衆議院を解散し、歴史的な勝利で幕を閉じる。この舞台の最優秀主演男優賞は、小泉純一郎氏、最優秀助演男優賞は、森喜朗氏だろう。「噛めないチーズ」と缶ビールを手に公邸から出てきたシーンが前半の見どころである。

2006年の「夏の夜の夢」は、自民党総裁選だろう。米国のエルビス・プレスリー邸で総理がはしゃいでいる姿から開演。これが、もしかすると、日米首脳の最後の蜜月だったのかもしれない。「戦後レジームからの脱却」を訴えた戦後生まれの安倍晋三氏のサクセスストーリーでもあった。総裁選で戦った谷垣氏も麻生氏も安倍氏の引き立て役でしかなかった、はずが、そうは問屋が卸さなかった。この舞台のラストは、就任後に、米国ではなく、中国・韓国を電撃訪問したというところだろう。つまり、外交政策のある種のシフトも描いた作品だ。

2007年の「夏の夜の夢」は、初夏に始まる。一連の政権の不祥事が重なり、劣勢の中、参議院選挙に突入し、見事に敗れる。これによって、現在の国会の「ねじれ状況」が生まれてしまうのであった。一度は、内閣改造によって出直すも、安部総理の突然の辞任に伴い、混迷。自民党総裁選挙を経て、大連立構想の破たんで幕を閉じる。

キムタクの「CHANGE」は5月に始まり、7月に終わった。2008年の「夏の夜の夢」の舞台は、どのような舞台になるのだろうか。内閣改造、民主党の代表選、そして、臨時国会という政治日程が続く。

こんどの舞台は、おそらく、長く続く。というのは、来年冒頭に衆議院総選挙が行われる。この選挙結果においては、勝者は存在しない。自民党も民主党も過半数を獲得することはできない、というのが、ぼくの予想だ。
そうすると、何が起きるか、というと、政界再編だ。自民党でも民主党でもない枠組みが生まれる。

しばらくは、多党制の中で、いくつかのグループが連携する形で政権を作っていくことになるのではないかと思う。
そのキーマンは誰なのか。もしかすると、あのスターが、総理という形ではないかもしれないが、舞台に立つかもしれない。なぜならば、その男は、「政策」というより「政局」に強い男であるからだ。

この混迷(カオス)の主人公となるのは、プロフェッショナルだ。選挙のプロ、政局のプロ、さまざまなプロ。

ふたたび、永田町が劇場となる。しかし、それによって、現実の政策課題、日本の未来に対して、政治が無力となってしまってはいけない。そうならないためには、国民が責任を持って、政治をウォッチしていくことが重要になる。

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