« 今日のつぶやき | Main | 人間関係は難しい »

七夕を前にして。矢尾板俊平です。

ネタ元 → http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/

七夕を前にして。矢尾板俊平です。

七夕は、1年に1度しか会えない恋人と逢うことが許される日。「あの人」に会いたい。

あなたが、短冊に込める想いはなんですか?

この邂逅の日に、ある出会いの話をいたしましょう。

原油価格、小麦などの食糧原料価格の高騰が続いています。

物価高は、通常、同時に賃金が上がれば、そんなに問題はありません。現在の問題は、物価が上がっていないのに、賃金が上がらないということが問題です。なぜ、物価が上がっていないのに、賃金は上がらないのか。それは、物価高による富の循環が、国内で還流するのではなく、海外に出て行くからと言えるのではないでしょうか。

原油は、アラブ諸国などからの輸入です。小麦は、米国やオーストラリアなど、やはり海外からの輸入です。

日本も、輸出産業にがんばってもらうということもあります。輸出と輸入のバランスが取れれば良いはずです。しかし、これも円高・ドル安などの影響で、輸出産業の利益が圧迫されていることは否定できません。

つまり、輸出と輸入の歪みのようなものが生じていると言えるかもしれません。

その点では、日本のマクロ経済政策の方針としては、金融面を、もう一度、点検することが必要になるかもしれません。なぜ、円高・ドル安になっているのか、その原因を知ることが重要かもしれません。

原油高について、アラブ諸国が増産するというようなニュースが出ていますが、アラブ諸国による増産は、必ずしも価格を引き下げる効果を持つとは限りません。供給量を上げるのだから、価格が下がるのではないか、という見解もあると思いますが、原油市場は、独占もしくは寡占市場です。つまり、独占者が価格を恣意的に決めることができるのです。ですから、利潤最大化を満たすような価格付けが行われることは想像しやすいと思います。

原油高の原因は、やはり金融面の問題が大きな要因でしょう。サブプライム問題によって、マネーが原油の先物取引市場に流れ込んできているということです。

小麦などの原材料も、やはり金融面の問題です。

つまり、物価の上昇も景気の後退も、金融システムを要因とした問題というのが強い説得力を持つかもしれません。つまり、マクロ経済政策としては、金融的なアプローチが重要な選択肢になるわけです。

インフレ・ターゲットは、そもそも、インフレ抑制のためのシステムであったはずです。必ずしも、デフレ脱却なり景気を過熱させるための道具ではないはずです。

インフレ調整ではなく、もう一度、金融システムの構造への対応が求められると思います。

時代の状況は、中里先生がご指摘のように1979年との酷似、小林さんご指摘の1997年頃の雰囲気との類似性を感じます。つまり、10年に一度は、経済の危機なり、構造変化のタイミングが訪れるわけです。

経済危機は、天の川を渡ってやってくるのか、それはわかりませんが、10年に1度、私たちは出会っているのです。そして、そのたび、私たちは、構造改革の必要性を認識するのです。

私たちは、勇気を持って、いま目の前にいる、経済危機という恋人との新しいサイクルを始めようとしているのです。

|

« 今日のつぶやき | Main | 人間関係は難しい »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/27563/41730490

Listed below are links to weblogs that reference 七夕を前にして。矢尾板俊平です。:

« 今日のつぶやき | Main | 人間関係は難しい »