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【連載小説】Team Policy Dragon: Advocacy 11 : 転落 (4)

国会開会日。通常国会召集のセレモニーが始まるにあたって、温水は、まだ姿を現していなかった。平川は、腕組をし、小詰は、目を瞑っていた。清川は、一息を付いたところで、立ち上がろうとした。そのとき、入口の奥から、一人の人影が現れた。朝田が厳しい顔をすると、平川、小詰、清川も緊張した面持ちをした。

SPに先導された男が手を挙げて近づいて来たのであった。全ての国会議員は、その男に注目をした。温水洋一郎が現れたのであった。温水は、清川の隣に立ち、「フフン」と鼻を鳴らした。そして、「これは闘争だ。負けるなよ」と呟いた。清川は、苦笑いをした。

夕方に、民政党は、内閣総理大臣の問責決議案を提出。そのまま本会議が行われ、問責決議案が可決された。温水は、壇上にて、遠くを見つめていた。同時に、国会内の民自党幹事長室では、問責決議案に対抗するために、内閣信任案を提出することを決定し、衆議院議長に提出した。

衆議院本会議場。異様な空気が漂っていた。張りつめた緊張感。重々しい空気。全てが異常であった。歴史的な変革が起きる瞬間を、誰もが信じざるを得なかった。

福沢は、テレビ中継を見ながら、「いよいよ政界再編が始まるぞ」と言った。佑奈は、「親温水は、出身派閥の林派に、朝田派、黒沼派といったところかしら。そこに、民政党から岡島グループと前川グループが来る」と言うと、福沢は、「民政党は、そういう読みだが、民自党の方は違うな」と言った。佑奈は、「どういうことよ」と聞くと、「親温水は、林派に、清川派、さらに黒沼派の半分といったところかな。あとは、無派閥の連中だろう」と答えた。

そのとき、大きなどよめきが起きた。朝田が反対票を投じたのであった。
佑奈は、「つまり、朝田派は反温水ということね」と言った。

次に、黒沼派の阿川が賛成票を投じた時に、再び、どよめきが起きた。
佑奈は、「黒沼派が割れた」と言った。本会議場で、朝田は、不機嫌な目つきで阿川を見つめた。

そして、民政党の岡島が反対票を入れると、佑奈は、「岡島は裏切った」と言った。福沢は、「なぜだ」と言った。すると、最大のどよめきが発生した。民政党の小詰が、賛成票を投じたのであった。小詰は、顔に大きな迷いと不安の表情を浮かべていた。

福沢は、「なぜ、小詰が賛成なんだ」と茫然とした。すると、福沢の携帯電話が鳴りだした。麻衣が電話に出ると、次の瞬間、「ねぇ、俊ちゃん」と呟いた。

亀坂は反対票、神田は反対票、清川は賛成票、平川は反対票、前川は賛成票と賛成票と反対票が乱れ飛んだ。結果として、賛成票246票、反対票244票という2票差で内閣信任案が可決された。温水は、静かに、遠くを見つめていた。しかし、その眼の奥には悲壮な決意を浮かべていた。温水の覚悟は、このとき決まったのであった。

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永田町の「夏の夜の夢」

この数年、永田町には、「夏の夜の夢」が繰り返されている。

2005年の「夏の夜の夢」は、郵政民営化法案が参議院で否決されたことにより開演。小泉総理が衆議院を解散し、歴史的な勝利で幕を閉じる。この舞台の最優秀主演男優賞は、小泉純一郎氏、最優秀助演男優賞は、森喜朗氏だろう。「噛めないチーズ」と缶ビールを手に公邸から出てきたシーンが前半の見どころである。

2006年の「夏の夜の夢」は、自民党総裁選だろう。米国のエルビス・プレスリー邸で総理がはしゃいでいる姿から開演。これが、もしかすると、日米首脳の最後の蜜月だったのかもしれない。「戦後レジームからの脱却」を訴えた戦後生まれの安倍晋三氏のサクセスストーリーでもあった。総裁選で戦った谷垣氏も麻生氏も安倍氏の引き立て役でしかなかった、はずが、そうは問屋が卸さなかった。この舞台のラストは、就任後に、米国ではなく、中国・韓国を電撃訪問したというところだろう。つまり、外交政策のある種のシフトも描いた作品だ。

2007年の「夏の夜の夢」は、初夏に始まる。一連の政権の不祥事が重なり、劣勢の中、参議院選挙に突入し、見事に敗れる。これによって、現在の国会の「ねじれ状況」が生まれてしまうのであった。一度は、内閣改造によって出直すも、安部総理の突然の辞任に伴い、混迷。自民党総裁選挙を経て、大連立構想の破たんで幕を閉じる。

キムタクの「CHANGE」は5月に始まり、7月に終わった。2008年の「夏の夜の夢」の舞台は、どのような舞台になるのだろうか。内閣改造、民主党の代表選、そして、臨時国会という政治日程が続く。

こんどの舞台は、おそらく、長く続く。というのは、来年冒頭に衆議院総選挙が行われる。この選挙結果においては、勝者は存在しない。自民党も民主党も過半数を獲得することはできない、というのが、ぼくの予想だ。
そうすると、何が起きるか、というと、政界再編だ。自民党でも民主党でもない枠組みが生まれる。

しばらくは、多党制の中で、いくつかのグループが連携する形で政権を作っていくことになるのではないかと思う。
そのキーマンは誰なのか。もしかすると、あのスターが、総理という形ではないかもしれないが、舞台に立つかもしれない。なぜならば、その男は、「政策」というより「政局」に強い男であるからだ。

この混迷(カオス)の主人公となるのは、プロフェッショナルだ。選挙のプロ、政局のプロ、さまざまなプロ。

ふたたび、永田町が劇場となる。しかし、それによって、現実の政策課題、日本の未来に対して、政治が無力となってしまってはいけない。そうならないためには、国民が責任を持って、政治をウォッチしていくことが重要になる。

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【連載小説】Team Policy Dragon: Advocacy 11 : 転落 (3)

温水の病室では、温水、水島、福沢、佑奈、安藤、文子、麻衣、植村が揃っていた。そこに、包帯を頭に巻いた星野の姿もあった。

「誰が、流したんだ」と水島が言うと、福沢は「これで、一番、得する人に決まっているじゃないですか。犯人探しは、もっともメリットを得た奴を疑え、というのが常套手段でしょう」と答えた。

「そうすると、清川財務大臣」と植村が言うと、福沢は、「もっと得した奴がいる」と言った。

赤坂にある料亭「一茶」では、朝田と黒沼が向き合っていた。

「黒沼大臣。幹事長として申し上げるが、ここは潔く、議員辞職をお願いしたい」と朝田は言った。黒沼は「避けられないか」と言うと、朝田は、少し上を向きながら「一回辞職されて、次期総選挙でお戻りになられるのが良いでしょうな」と答えた。

「いずれにしても、次期総選挙も近い。このまま温水政権が崖の下に転落し、次の総理、すなわち、私の内閣で選挙を行う。そのとき、あなたは返り咲けばいい。そして、私の後に、総理総裁になられればいい。雌伏の時が来るまで、あなたの派閥は、私が責任を持って、お預かりする。あなたが返り咲き、そして、総理総裁を目指される環境作りを進めておきます。もちろん、派閥を合併させるということではありません。黒沼派については、阿川くんに任せておけばいい。その上で、私が阿川くんを支える」と朝田は言った。

黒沼は、一歩後ろに下がり、土下座をして、「朝田くん。君しか頼れない。後のことは頼む」と言った。朝田は、「お任せいただきたい。阿川くんには、あなたの代わりに、幹事長をお願いするつもりです」と答えた。

翌日の朝、黒沼外務大臣は官邸に行き、官房長官に辞表を提出した。そして、その後に、国会内で辞職会見を開き、衆議院議長に議員辞職の辞表を提出した。

その翌日は、通常国会の開会日の前日であった。しかしながら、閣議には、温水の姿は無かった。このことについて、経済産業大臣の平川は激怒し、午後に官邸を飛び出して行った。民政党も批判し、即座に、内閣総理大臣への問責決議案を提出する表明をした。民政党の神田は会見で、「国会開会日前日にもなって、姿を表さない総理が総理たる資格があるのでしょうか。もし、お身体の具合が悪いのであれば、首相臨時代理を立てるべきです。黒沼大臣の後任も決められない。この内閣は死に体です。これ以上、この政権が続くことは国益を損ねる。そこで、私たちは、問責決議案を出すことにしました」

平川は、浜崎橋のロイヤルパークホテルの一室で、民自党内の有志を集めていた。そして、「四十七士には満たないが、私は、国益のために、温水政権を倒すことを決意した。明日は、行動を共にしていただきたい」と叫んだ。

清川は、吉沢にセッティングさせた新聞社の政治部長を集めた食事会で、「明日は、決断の日となる。いかなる決断をしようとも、私自身の決断は国民に支持されると思う」と語った。

水島は、「総理、外務大臣の後任はどうなさいますか?」と訊ねた。温水は、「うーん。とりあえず、官房長官が兼任でいいんじゃないか」と言った。水島は、「実質上、空席ということですね」と言うと、温水は、「風が吹く。風鈴が鳴る。いよいよ、山が動く。この数日で、日本の歴史を作ることになる」と言った。

福沢の病室では、佑奈、麻衣、文子、安藤、植村、星野が揃っていた。福沢は、「明日は歴史的な一日になる。歴史は俺たちが作る。安藤さん、星野、植村、そして文ちゃんには選挙対策本部を任せる。この選挙だけは、必ず勝たなければならない。今井、麻衣、二人には、官邸に一緒に入ってもらうぞ」

安藤は、「そうすると、俺たちは党本部が仕事場か」と訊ねると、福沢は、「そうです」と答えた。「じゃあ、朝田幹事長の指示に従うということですね」と植村が言うと、「それはどうかな」と福沢は答えた。

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官僚との死闘七〇〇日

すでに霞が関界隈(特に、東京都千代田区霞が関3-1-1の建物)では、話題になっており、なんとかゲラだけでも手に入らないか、と騒然らしい長谷川幸洋著『官僚との死闘七〇〇日』講談社

この本の中身については、先日、長谷川さんと某会合でお会いして、直接、聞きました。
この本は、講談社的には、高橋洋一著『さらば財務省』、中川秀直著『官僚国家の崩壊』との3部作という位置づけとのことである。

まあ、世の中には、墓場まで持っていかなければいけない真実とか、死の間際でこそ、初めて語ることができる真実というのは、たくさんある。これこそ、歴史の謎と言われるものである。ぼくも仕事柄、そういう種類の情報と出会うこともある。

要するに、安倍政権の1年間では、非常に大きな権力闘争が行われていた、ということになる。そして、安倍政権は、その権力闘争に敗れた、ということが基本ストーリーなわけである。

小泉純一郎という強烈な個性を持ったリーダーが官邸から去った後、次の天下争いが行われた。まさに、羽柴秀吉が、明智光秀、柴田勝家を破り、徳川家康と引き分けた、というような闘争が行われていたということである。

安倍政権が犯したミスは、霞が関と全面戦争の構図を作ってしまったこと、造反組を戻すタイミングと方法を間違えたことだろう。霞が関と闘うためには、一方で、神輿をかついでくれる友軍的な省を作っておく必要がある。安倍政権は、財務省と喧嘩をする必要はなかった、と思うのは、ぼくだけであろうか。

長谷川さんの著書のストーリーは、官邸と財務省との戦いが基本的な物語なのだろう。

銃弾は前から飛んでくるばかりではなく、実は、油断していると後ろからも飛んでくる、ということなのだろう。

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中央大学から感謝状をいただきました

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中央大学から感謝状をいただきました。
兼任講師としての給与分を、総合政策学部の教育環境の充実を使途にして、125周年記念事業に寄付いたしました。講義は、10年間お世話になった母校のご奉公と考えていましたので、後輩の教育・研究環境の充実に役立てて頂ければと思います。

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【連載小説】Team Policy Dragon: Advocacy 11 : 転落 (2)

日曜日の午前中に放映されているテレビ討論番組では、各党の幹事長や党首が温水内閣の今後について議論をしていた。司会者が朝田に話をふると、

「温水総理は、現在のところ、面会謝絶が続いています。しかしながら、必ずや施政方針演説はなさるはずです。もし、施政方針演説ができないのであれば、もちろん、即刻、退陣をするべきです」と、朝田は言った。

放映後、朝田は自宅に戻らず、あるビルの一室に入った。

「ご苦労。実は、こんなネタがある」と朝田は言った。

相手の男性は、「これは、なかなかのネタですね。面白い。どのように扱いますか」と訊ねると、「時間は限られている。早く決着のつく方法で、かつ、効果的な方法でやってくれ」と朝田は答えた。

翌日の朝売新聞の一面には、民政党の神田のスキャンダルが掲載された。数年前に行われた入札に関する口利き疑惑であった。神田は、事実を認めなかったが、この時期にスキャンダルが報じられることは、民政党内の「総理候補」から一時的に脱落することを意味した。

しかし、この神田のスキャンダルは、すぐに忘れ去られた。それは、外務大臣の黒沼のスキャンダルが、翌日発売の週刊誌で報じられるという情報が永田町をかけめぐったからである。そのスキャンダルとは、黒沼のこれまでの選挙において、公職選挙法を違反する行為を証明する証拠が見つかってしまったということであった。

黒沼は、外務省の大臣室で慌てふためき、「すぐ記事を止めろ」と怒鳴った。しかし、黒沼の秘書官は、「すでに当該の雑誌は流通販路に乗ってしまって、止めることは不可能です」と答えた。そこに、電話がかかってきた。電話の相手は、朝田であった。

財務省では、清川が静かにゲラを眺めていた。吉沢は、「これで、黒沼は大臣辞職のみではなく、議員辞職をしなければならなくなりました」と言った。

清川は、「これで温水政権も追い込まれたな」と言うと、吉沢は、「温水総理には、ご決断をいただくときが来た、ということでしょう」と答えた。

「準備をしなければならないな」と清川は言うと、吉沢は、「すでに選挙対策は始めています」と答えた。

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【連載小説】Team Policy Dragon: Advocacy 11 : 転落 (1)

「黒沼には、スキャンダルがあります。そのスキャンダルの発覚こそが、今回の政権抗争の一発の銃声となります」

吉沢は、清川に一枚の写真を差し出した。その写真を眺めながら、溜息をついた。

「これは、政権を揺るがすほどのネタだな」と写真を机の上に投げ置いた。

温水、福沢が入院している病院。温水の部屋に、看護士がやってきて、「検査の時間」です、と言った。

「身体検査だったら、必要ないな。俺には、何のスキャンダルもないぞ」と言って、笑った。水島は、「いやいや、その検査ではありませんから」と言った。

福沢は、「総理、閣僚の身体検査はされたんですか」と訊ねると、「実は、していない」と、温水は答えた。

「今の内閣は、安土内閣からの居抜きですからね。早く、独自の内閣を作る必要はありますね」と、水島が言うと、「黒沼のスキャンダルはかなりの爆弾になる。できれば、早い段階で交代させたい」と言いながら、着ていたシャツを脱いだ。

「まあ、その前に、総理、検査の時間です」と水島が言うと、温水は、「福沢、お前も、これを機会に、いろいろと検査しておいた方がいいぞ。もちろん、身体検査の方だぞ」と言って、検査衣を着た。

「私は、潔白ですよ。しかし、黒沼大臣のスキャンダル、扱い方によっては、大変なことになるかもしれませんね」と、福沢は言った。

「総理、表向きは、いまは面会謝絶なんですから、あまりはしゃがないでくださいね」と水島は言った。

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経済活動と契約

新しいコラムを始めることにしました。不定期ですので、ご容赦ください。
テーマは、「現代社会のシステムと政策」というものです。

さて、第1回目に取り上げるのは、「経済活動と契約」についてです。

人々は、たぶん意識をしていないときもあるかもしれませんが、かなり気が付かないうちに「契約」をしています。
契約書」というものをかわしていれば、意識できるわけですが、そういうエビデンスがないことも多々あります。

たとえば、お友達から100円借りる。これは「金銭貸借契約」ですね。彼女にプレゼントをあげる。これは「贈与契約」になります。この他にも、お店で買い物をする、という「売買契約」があります。

このように考えると、経済活動は、多くの「契約問題」との関係が深いということがわかります。

雇用契約」についてはどうでしょうか。最近、正規雇用と非正規雇用という言葉をよく聞きますね。単純に言えば、正社員か、派遣社員や契約社員か、ということです。

いま、この部分では、解雇規制の問題が議論されています。これまでの判例などでは、解雇権の濫用ということで、従業員の雇用を守るという方向性が支持されてきました。つまり、正社員のクビは、なかなか切れない、ということです。

これは、契約社員でも、一定期間、勤務を継続すれば、法的に雇用を守られるという事例も出てきているようです。

契約にもさまざまな形があります。契約書を交わすということだけが契約ではないのです。

これに関連して、契約における錯誤や詐欺という問題も考えてみましょう。

たとえば、「婚約指輪は取り戻せるか」という問題を考えてみましょう。
何をケチなこと、という意見もあると思います。これは法的にどうか、ということの事例です。

婚約というのは結婚をするということが前提ですから、「条件付き贈与」であると考えられます。つまり、結婚するという条件が満たされる限り、その贈与契約が有効になると考えられます。

ここで、相手が二股をかけていて、婚約が解消された場合はどうでしょうか。つまり、二股をかけていて、相手と結婚するつもりがないのに、この「条件付き贈与契約」が取り交わされた場合です。これは、完全に、詐欺ということになります。相手を刑事告発することも可能でしょう。

最後に、勘違いがあった場合。つまり、婚約した、ということを勘違いして贈与した場合です。これは錯誤ということで、契約を取り消すことが可能だと考えられます。

このように、人々の経済活動は、知らぬ間に、さまざまな法律の問題に関わってきます。

こうした問題を少しずつ考えていきたいと思います。

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夏のシーフード・ペペロンチーノ

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今日は、シーフード・ペペロンチーノを作りました。

材料は、
・イカ
・ホタテ
・いくら
・トマト
・みょうが

を使いました。

(1)スパゲッティを茹でます。

(2)バターとオリーブオイル、ここに、塩、こしょう、ガーリックをまぜて、ベースを作り、イカとホタテを軽く炒めます。

(3)オリーズオイルをフライパンにひいて、スパゲッティを炒めます。その後に、みょうがを炒め、さらに、イカ、ホタテを加え、一緒に炒めます。そして、唐辛子を加え、塩、こしょう、ガーリックで味を整えつつ、ブラックペッパーをまぶします。

(4)炒め終わったら、皿に盛り、その上にイクラと冷やしトマトを置いて、完成です。

かなりおいしかったです。

スパゲッティには、イタリアン・サラダということで、レタス、きゅうり、トマトで作ってみました。

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危機の経済政策

1.危機は、ふたたびやってきた

・スタグフレーションの可能性
・金融システム不安

2.日本の現状(景気、交易条件、財政など)

3.ディスオーガニゼーション問題は、ふたたび起きるか?

4.財政・金融政策は、有効か?

5.リスク管理の経済政策

6.何をすべきか?

7.資源格差が引き起こす新たな国際的経済格差

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【連載小説】Team Policy Dragon: Advocacy 10:嵐の前の静寂(6)

「山村さん、例の表を」と福沢が言うと、温水の目の前に、一枚の紙を置いた。それを全員で覗きこむような形になった。

「それぞれ、親温水と反温水に分けています。今回、ねじれ国会もいい加減大変なんで、一気に政界再編しちゃおうかと」と福沢が言うと、水島は、「ノリが軽いな」と言った。

温水は、「勝てそうか?」と言うと、福沢は「一寸先は闇って感じですね」と答えた。

「政界再編に向けて、温水総理にも不名誉な傷を負っていただく必要があります。ただ、これは大望を果たすための試練だと思ってください」と福沢は続けた。

「不名誉な傷とは?」と温水が訊ねると、「参議院で問責されます」と言った。

安藤は、「馬鹿な」と言うと、福沢は、「この状況では、民政党は、通常国会冒頭に、まず、参議院で問責決議案を通すでしょう。そうしたら、衆議院でも内閣不信任案が出てくる。このタイミングで民自党も民政党も割れるというシナリオです」と答えた。

植村は、「問責決議案は出てくるんですか?」と訊ねると、福沢は、「それを引き出すために、そういう状況作りをしているし、民政党の最大のチャンスでもある。今後の予算審議のことを考えれば、すぐに解散、2月冒頭投票というスケジュールがぎりぎりだろう。俺なら仕掛ける」と答えた。

水島は、「勢力の読みは?」と言うと、「民政党は、小詰グループ、神田グループ、前川グループ、岡島グループの4つに割れるでしょう。こちらも親温水と反温水で割れる。第3政党・無所属は固定でしょうから、衆議院は265、190、35というところでしょうね。参議院は、140、80、24というところでしょうか」と福沢は答えた。

温水は、「なるほど。それで行こう。それで、俺は何をすればいいんだ?」というと、福沢は、「問責されるに十分なほどに公務をさぼっておいていただければ良いかと」と笑った。

植村は、「そういえば、吉沢さんと星野さんがいないんですけど」と言うと、福沢は笑みを浮かべた。

清川の事務所では、吉沢が清川の目の前に立っていた。清川は、「君が、私を助けにきてくれるは、思わなかったよ。とても心強いよ。頼りにしている」と肩を叩いた。

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Marriot Associa Nagoya Calfrnia Gril La Jolla

名古屋駅に直結のマリオットアソシアには、4年前に、国際会議の関係で、滞在しました。
ちなみに、JR系のホテルのユーザー(会員です)なのですが、最近、京都や大阪のグランヴィア(西日本系)は、よく利用します。

アソシアというのは、JR東海のホテルブランドで、こんど、新横浜にも出来ましたよ。ちなみに、東日本がメッツだったはず。池袋のメトロポリタンも東日本系ですね。ここも、6年前の国際会議で、海外からのゲストの宿泊ホテルとして利用させていただきました。

このお店、15階にあるのですが、夜景がきれいでした。コース料理は、前菜がビュッフェ形式になっているのも、なかなか良い感じです。土曜日に行ったのですが、あまり混み合ってもいなくて、利用しやすい感じだと思いました。

Marriot Associa Nagoya Calfrnia Gril La Jolla

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【連載小説】Team Policy Dragon: Advocacy 10:嵐の前の静寂(5)

溜池山王にあるANAインターコンチネンタルホテルの一室で、財務大臣の清川は、元官房長官の亀坂静雄と会っていた。「清川くん、良く言った。君こそ、政治家の中の政治家だ。一緒に、行動を起こそう」と亀坂が言うと、清川は、「行動と言うと?」と訊ねた。

「すでに、民政党の一部の勢力と話はできている。政界再編だよ。新党を結成する。もう、民自党とか民政党という時代じゃない。新党でやっていこう」と言った。

清川は、「新党ですか」と言うと、亀坂は、「もちろん、総理は、君で構わない。相手には、党首になってもらう」

「相手というのは誰ですか。民政党の中で、そういう野心があるとすれば、前川さんとか、そのあたりですか」

紀尾井町の吉田屋では、幹事長の朝田が外務大臣の黒沼と向かい合っていた。「太郎ちゃん、あれは本気なのかね。国民的に人気のある君だ。清川くんは、まだ若い。ポスト温水は、君なんだぞ」と言った。

朝田は笑いながら、「もちろん、総裁選になれば前に出ますよ。しかし、温水さんは、安土の坊ちゃんが政権を放り投げた後、私たちが選んだ総理総裁なんです。それを最後まで支えるのが、筋ってもんじゃないですか」と言った。

「その侠気が、君の人気の原動力だもんな。確かに、この状況では、温水さんの続投がベターだろうな」

朝田は、黒沼の杯に酒をつぎながら、「そこで、黒沼大臣。あなたに折り入ってのお願いがあるんですよ。いずれ、私を総理総裁にしていただくための第1歩としてのお願いです。私が総理総裁になったら、黒沼大臣には、幹事長をお願いするつもりですよ。もちろん、次の次の候補としてね」

黒沼は、にやつきながら、「どんなことだね」と言うと、朝田は、「平川さんのことなんですけどね」と耳元で囁いた。

翌日の朝、閣議後の記者会見で、経済産業大臣の平川は、「国益ベースで考えなければならんでしょう。総合的に判断したい」と述べた。

温水総理の部屋には、水島、福沢、佑奈、文子、安藤、植村が集まっていた。佑奈は、「麻衣さんは呼ばなくていいの?」と訊ねると、「彼女は家で休ませている。ずっと看病させてしまって、だいぶ疲れていたから」と福沢が言うと、佑奈は「冷たいのね」と言った。

温水は、「まあ、痴話喧嘩は、そのぐらいにしてもらってだね、カンファレンスを始めようか」と言った。

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スパイシー風味スパゲッティと松阪牛の白ワイン焼き

今日は、昨日の白ワインの肉と野菜スパイシー煮込みのソースを使って、スパイシースパゲッティを作りました。
昨日の夜中に、ソースを弱火で煮込みまして、コクの深みを出しました。

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スパゲッティを若干、固めで茹で、それからソースと絡めました。野菜は、にんじん、たまねぎ、大根が入りました。大根おろしはお好みでどうぞ。

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それとともに、白ワインをベースに松阪牛の焼肉をしました。ブラックペッパー、塩、こしょうで、肉の味を活かしました。そして、大根おろしを添えました。

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【連載小説】Team Policy Dragon: Advocacy 10:嵐の前の静寂(4)

福沢の病室では、佑奈が腕を組んで立っていた。「今井、お前、何か勘違いしていないか?」と言うと、「勘違い?何を勘違いだと言うのよ?」と口を尖らせながら言った。

「だから、文子のことだよ」と福沢は言った。「じゃあ、なんて言い訳するのよ。山村文子。京都時代、つまり、あなたが祇園に入り浸って、自堕落な生活をしているとき、一生懸命に、麻衣さんが、あなたのことを支えていた時に、あなたは、他の女性とも付き合っていたわけ?あなた、本当に最低ね」

「だから、それが勘違いなんだよ。山村文子とは、そういう関係じゃない」と福沢は言うと、「じゃあ、どんな関係だと言うのよ」と佑奈は聞き返した。

「それは、今は言えない。だけど、お前が想像しているような関係ではないことは確かだ」と言った。

「私は、どうでもいいのよ。でもね、麻衣さんが可哀そうなだけよ」と佑奈がため息をつきながら言った。「いずれ、麻衣にも話すよ」と福沢は言った。

そこに、文子が飛び込んできた。「俊明さん、テレビ付けて。早速、動いたわ」と文子が言うと、福沢はテレビのスイッチを入れた。そうすると、財務大臣の清川がインタビューに応じていた。

「温水総理は、未だ、面会謝絶。施政方針演説が近づいているというのに、何の対処もしていない。私も政権のメンバーとして、内閣の一員として責任を負う立場にある。だからこそ、いずれ、私は、決断をしなければならないと考えています」と、激しい口調で、清川は話していた。

福沢は、「ふーん」と言った。次に画面に映ったのは、幹事長の朝田であった。

「私は、温水総裁から党務をお預かりしているわけですから、私の職務を勤め上げることが、私の責任だと思っていますよ。温水総理がどのようなご判断をされたとしても、そのご判断を粛々と受け止めるだけですよ。次期総裁選への意欲? いまは、そういう状況ではないでしょう」と答えていた。

佑奈は、「つまり、財務大臣の清川は、ポスト温水に名乗り出て、幹事長の朝田は、温水政権を支えることを表明したということね」

福沢は、「本当にそうかな」と言った。文子は、「観測気球?」とつぶやいた。福沢は、「ふふふ」と笑った。佑奈は、「あなた、何か知っているでしょ」と言うと、少しの間、頭の整理をするそぶりを見せ、「もしかすると、あなたが、何か仕掛けたの?」と聞いた。

福沢は、「さあ、ゲームの始まりだな」と笑いながら言った。

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白ワインを使った牛肉と野菜のスパイシー煮込み

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さて、白ワインを使って牛肉と野菜のスパイシー煮込みを作りました。本当は、赤ワイン煮込みだったのですが、買ってきた赤ワインが開封済みだったようで、ちょっと心配なので、白ワインで作りました。

野菜は、

・大根
・ピーマン
・にんじん
・なす
・じゃがいも
・トマト
・かぼちゃ
・たまねぎ

を使いました。肉は、松阪牛です。

味付けは、白ワインをベースに、日本酒、しょうゆ、塩、こしょう、みりん、さとうを使いました。

野菜と肉を軽く炒めてから、鍋に移しました。あとは、ひたすら、弱火から中火で煮込みます。

途中で、味を整えつつ、鍋の中で、トマトをつぶしたりして、トマトスープ仕立てにしました。そして、最後は、ブラックペッパーと唐辛子を入れて、夏らしく、スパイシーな風味にしました。

味は、自分で言うのも、恥ずかしいですが、大成功でした。

※アルコールは煮込みの段階で、かなり飛ばしてしまうので、酔っぱらうことはありません。

かなり辛いスープになって、夏バテ防止に役立ちそうです。

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チュニジア料理(大阪・梅田「カルタゴ・キッチン」)

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今日は、大阪のキタにあるチュニジア料理店「カルタゴ・キッチン」に行ってきました。

写真は、クスクスという料理です。クスクスは、これで2回目です。1度目は、アメリカのウィスコンシン州マディソンに行ったときに食べました。

米国で食べたし、なんとなく「クスクス」という響きが中米っぽい響きだったんで、一緒に食べていた人と、アステカ or マヤ文明っぽいですねー、と話していました。それが、実はチュニジア料理だったとは、新発見です。

料理は、ちょい辛なものがあっておいしかったです。夏本番に向けて、たぶん元気になれる料理ですね。

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【連載小説】Team Policy Dragon: Advocacy 10:嵐の前の静寂(3)

 「今日からオブザーバーとして参加いただくことになった、上田くんだ。よろしく。」上田は、進行役の初老の男性に紹介され、「未来創造研究機構の専務理事をしております上田洋一です。このたびは、名誉あるこの会議の末席に加えさせていただき、光栄に思っております」と、緊張気味に言った。すると、出席者の一人から「まだ、正式にメンバーになったわけではなく、オブザーバーだ」と言った。上田は、「恐縮です」と縮こまりながら謝罪した。

 「さて、今日の議論の内容は、もちろん、今後の政権運営の見通しです。今は、温水くんに任せてはいるが、年末に、あのような事件があった。そこで、このまま温水くんで行くのか、それとも首相交代か。これについて、意見を聞かせていただきたい」と、進行役の男性が言った。

「政府与党内であれば、財務大臣の清川くんと幹事長の朝田くんが軸となり、経済産業大臣の平川くん、外務大臣の黒沼くんが、それを追うといったところか」

「参議院選挙の結果、ねじれ状態になっていますからね。いっそ、民政党に一度、政権を任せるというのも良いかもしれませんな」

「ということは、小詰くんということか」

「民政党政権になれば、代表代行の神田くんも黙っちゃいないだろう。あとは、岡島くんや前川くんなども名乗り出るかもしれない」

「上田くん。確か、君、小詰にかなり肩入れしているよな。君としては、小詰にやらせたいということか」

上田は、恐る恐るという感じで、「左様でございます」と言った。

「なんで、そんなに入れ込むんだ?寝たか?」とメンバーの人が笑いながら聞くと、上田は、「とんでもありません」と言った。そして、「小詰祥子代表とは、昔からの知人でありまして」と上田は答えた。それを聞くと、「どうだ?寝てみたいか?」とからかいながら言った。

進行役の男性は、「まあ、上田くんの気持ちはどうでもよいわけです。本題に戻しましょう。いま、出てきた意見を集約しますと、いま温水くんが辞任ということになれば、政局は混迷する可能性がある、ということだろうと思います。よって、温水くんが続投がよろしいということで意見を取りまとめたいと思いますが、いかがでしょうか」と議事をまとめようとした。出席者から「異議なし」という言葉が相次いだ。

「では、温水くんには、とりあえずは、サミットまでは、がんばってもらうことにしましょう。ただ、国会の状況は、まさしく不安定です。政治の混乱を最小限にしなければならない。そのためには、民政党にも協力をしていただかないといけない。そこで、上田くん。君の仕事だ。水面下で、Team Policy Dragonの福沢くんに接触し、次期衆議院選挙までのアコードを結んでください。つまり、温水政権ならびに福沢くんのチームを、水面下で支えることを命じます。それが、我々の正式な仲間になる条件です」

上田の顔はかなりひきつっていた。屈辱感を露にした。そして、俯きながら、小さい声で、「承知しました」と言った。その言葉を言うだけで、上田にとっては精いっぱいだった。

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【連載小説】Team Policy Dragon: Advocacy 10:嵐の前の静寂(2)

そのとき、部屋に、温水と水島が入ってきた。温水は、「おいおい、お邪魔だったかな」と福沢をからかった。水島は、「まあ、無事に意識が戻ったんだから、いちゃついているのも、目をつむってあげませんと」と言って笑った。
佑奈は、「いちゃつくなんて、とんでもありません。なんで、こんな女性を泣かしてばかりの男を好きになりますか」と言うと、麻衣は、「ちょっと、それは私のことを批判しているんですか?」と呟いた。

佑奈は、「いや、そういうつもりじゃないけど」と、少し動揺した。温水は、笑いながら、ベッドの横のイスに背もたれを前にして座り、両腕を背もたれにおいた。「でも、良かったな。こうして冗談を言えるのも、お互いに生きているからこそだもんな」と言って、福沢の頭を叩いた。福沢は、「総理まで、頭を叩かないでくださいよ」と不機嫌そうに言った。

「総理は、もうお身体は大丈夫なんですか?」と言うと、温水は、「こうして、元気にサボっている」と笑いながら言った。水島は、「公式には、一般病棟に移ったが、関係者以外面会謝絶ということになっている」と言った。福沢は、「なるほど。療養中の暇つぶしは、人間観察ですか」と言った。

温水は、「いまや、俺がいつ退陣するかが話題の中心だ。このままじゃ、年明けの施政方針演説はできないだろうってね。施政方針演説ができない総理に総理の資格なしっちゅうことで、早く新しい総理を選ぶべきだって言われている」と笑いながら言った。

「ポスト温水の候補は?」と福沢が訊ねると、「清川、朝田、亀坂、平川、黒沼って、ところかね」と温水は答えた。そして、「俺は、施政方針演説の日まで、この病院で寝ていることにした。だから、お前も一緒に、仕事をサボれ」と言った。

「つまり、誰が動いて、誰が動かないか。誰が総理に忠誠を誓って、誰が裏切るか、それを見極めようということやね」という声がした。福沢が、声の方を向くと、そこには、山村文子が立っていた。福沢は、「文ちゃん」と言った。

麻衣は、「彼女もTeam Policy Dragonに入るって言っているのよ。どうするかを決めるのは俊ちゃんだと思って、俊ちゃんの意識が戻るまで、一緒にいてもらうことにしたの」と言った。

福沢は、「この会話に参加しているっていうことは、すでに当事者だろ。総理も水島さんも、文ちゃんがいることを前提で、こうしてこの病室に来ているということは、そのつもりだということだ。文ちゃんにも手伝ってもらえれば助かるよ」と言った。

「さすが、俊明さんや」と言った。麻衣は、少し寂しそうな顔をした。それを見ていた佑奈は、もう一度、福沢の頭を叩いた。そして、「あんたなんか、大嫌い」と言った。

温水は、「俊ちゃん、羨ましいな。モテモテやで」と冷やかした。福沢は、「総理、その俊ちゃんというと、変な関西弁、やめてもらえます?」と言った。

「これから年度末に向けて、来年度予算の問題だけではなくて、暫定税率の問題、日銀総裁の問題、年金問題、課題は多い。この衆議院と参議院のねじれの中で、この課題を、どのように乗り越えていくか、いまから胃が痛くなっているよ」と温水は言った。

「つまり、その困難を突破するためには、まずは敵・味方をはっきりさせなければということですね。味方の仮面をかぶっている敵をあぶり出す」と福沢は言った。

「そういうことだ。そして、その困難を突破するためには、福沢俊明、お前が必要だ。1月15日付けで、内閣総理大臣補佐官に任命する。お前とTeam Policy Dragonは、総理大臣直属のタスクフォースとなってもらう。いいな」と言った。

「一日でも長く、温水内閣が続くように努力しますよ。最初の仕事は、この病院で、総理と一緒に仕事をサボることからですね」と笑いながら言った。

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【連載小説】Team Policy Dragon: Advocacy 10:嵐の前の静寂(1)

「俊ちゃん、俊ちゃん」

暗闇の中で、何度も何度も呼びかけられる声がした。福沢は、いくら周りを見回しても真っ暗な闇の中に、ただ一人であった。声がする方向に歩いて行っても、何も存在しない。その無益な繰り返しを重ねるだけであった。
すると、ぼんやりと、福沢の目の前に、男の姿が現れた。福沢は、その男のことをよく見ると、それは神崎嘉彦であった。福沢は、「神崎」というと、神崎は、「日本のこと、佑奈のこと、すべてお前に任せたぞ」と言って、福沢に背を向けて、歩きだした。「神崎、待ってくれ。俺は、まだ、これからもお前と一緒に仕事がしたい。Team Policy Dragonにはお前が必要なんだ」と叫んだ。すると、神崎は、福沢を振り返ることなく、「俺は、永遠にTeam Policy Dragonのメンバーだ。いつもお前たちのそばにいる」と言って、消えた。

そのとき、一発の銃声が聞こえた。福沢は驚いて、胸のあたりに手をやると、手は血だらけとなった。福沢は、「なんだ、これは」と言うと、徐々に意識を失っていった。おぼろげながらに、天を見上げると、上田が牛丼のどんぶりを左手に持ち、嬉しそうに、牛丼を頬張る姿が目に映った。

「俊ちゃん、俊ちゃん」

この声に気が付き、福沢は眼を静かに開けた。そうすると、麻衣が涙を流しながら、自分の名前を呼んでいることがわかった。福沢は、小さな声で、「麻衣」と呟いた。そして、顔を少し傾けると、そこには、腕を組んで、福沢のことを見ている佑奈が立っていた。福沢は、小さく「今井」と呟いた。

福沢は、「いま、上田が喜びながら、牛丼の大盛を頬張っていたよ。あれは、ツユダクの牛丼だな。そこにギョクまで追加している」と呟いた。

すると、今井は、福沢の頭をはたいた。福沢は、「何をするんだよ」と言うと、今井は、呆れて、「ねえ、あんたいい加減にしなさいよ」と冷たく言った。

「なんなんだよ。死にかけて、ようやく意識を取り戻したという、この感動の瞬間に、頭を引っ叩くことはないだろう。こっちは病人だぞ。重症患者だぞ」と福沢は頬を膨らませながら言うと、「あんた一体、何人の女性を泣かせれば気が済むのよ」と佑奈は、もう一度、福沢の頭を叩いた。

「なんのことだか、よくわからないな」と言うと、佑奈は、「じゃあ、山村文子って、何なのよ」と、小さな声で、耳元でささやいた。福沢は、少し記憶を辿り寄せるように、考えた。そして、「あー、京都の文ちゃん」と明るく言うと、もう一度、佑奈は、福沢の頭を叩いた。

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チェルシー・フェリポンの会見

ランパードは残留してくれると言ってくれたよ!

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インテルこそSpecial One

要するに、インテルこそ、特別な存在であり、その特別な存在のチームにやってきたということ。
チェルシーの入団会見のときは、モウリーニョは、「このクラブは最高の監督を手に入れた。私は特別な存在だ」と言っていたので、記者会見で聞かれたわけです。

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モウリーニョがイタリアを虜にした一言

モウリーニョの使った言葉は、ミラノ言葉で、かなりスラングなこ言葉ということです。
モウリーニョが、イタリア語を学び始めたのは、2月下旬からということ。
この一言で、イタリアのマスコミのハートをつかんだようです。

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芸術活動の原点

初めて小説を書いたのは、小学校2年生のときでした。そのとき書いたのは、「国鉄最後の日」ということで、ちょうど、1987年の3月に書いたという記憶です。この話は、民営化にあたって、それを阻止すべく国鉄の職員が最後の抵抗を試みる、というようなストーリーだったと思います。その後は、小学校卒業までに、「インドの休日」とか、「板東家の人々」とか、「徳川家康」とかを書きましたね。

作詞を始めたのは、中学校1年生のときだったと思います。それと同時に、「永田町のタヌキたち」という漫画を描き始めました。

こう考えると、ジャンル的には、あまり変わっていないかもしれませんね。昔は「永田町のタヌキたち」、今は「Team Policy Dragon」。扱っているテーマは、あまり変わっていない。主人公が政治家か、それとも政権スタッフかの違いぐらいでしょうか。しかし、今後の話の展開によっては、そうは言ってはいられないかも。

音楽は、BOOWYとかTM Networkの影響をかなり強く受けていますね。最初、書いていたのは、このあたりの路線だったんです。BOOWYの「MARIONETTE」とか、氷室京介の「Kiss Me」とかですね。あと、TM Network、小室哲哉だと、渡辺美里に提供した「My Revolution」とか、「Get Wild」とかですかね。それと、やっぱり、サザンオールスターズ。無意識のうちに、「みんなのうた」とかの影響も受けていたりしましたよ。そして、高橋真梨子とか辛島美登里をよく聴いていました。「はがゆい口唇」とか「愛すること」とかですね。

高校生のとき、初めて、シンセサイザーに触りました。使いなれないシンセで、がんばって、作曲しましたね。確か、女の子にバースデーソングをプレゼントしようと思ったという若かりし頃の苦い思い出があるんですね。

最近、カラオケで歌うのは、上田正樹の「悲しい色やね」水谷豊の「カリフォルニア・コレクション」松山千春の「長い夜」とかですかね。

昔の夢は、「インディジョーンズ」の第4シリーズか「バック トゥ ザ フューチャー」の第4シリーズの映画を撮ることでした。インディは、クリスタル・スカルの王国が上映されたので、今からやるとしたら、「バック トゥ ザ フューチャー」の方ですかね。

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温・肉野菜炒め

肉野菜炒めを作ろうと思って、豚肉を焼いて、その次に野菜をフライパンに。
水を切るのを忘れていた水分多めに野菜が入ってしまいました。

全然、にんじんも、もやしも、きゃべつも、炒め物になりません。水分が多くて、ジュクジュクしてます。
これは失敗と思いつつ、ふと、このまま煮てしまえばいいのでは、と思い、火を弱火にして、煮るように、炒めました。そして、野菜炒め用の味付けの素材を入れて、さらに、煮るように炒める。

水分が、徐々になくなってきたところで、しょうゆと白ワインを隠し味に少々入れてみました。あと、ガーリックも。

そうしたら、↓こんな感じの肉野菜炒めになりました。野菜は、とても柔らかめになって、温野菜風。
消化の良さそうな野菜炒めが出来上がりました。

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隠し味の白ワインが、なかなか良い味を引き出していました。
冷蔵庫の中に、大根があったので、こちらも入れれば良かったと、ちょっと後悔。

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正義の味方

今日は、「ゴンゾウー伝説の刑事」と「正義の味方」を見ました。この2つのドラマは、密かに期待していました。

「ゴンゾウ」は、内野聖陽が「風林火山」以来の主演です。今日、見ていたら、金田明夫とか、高橋一生とか、「風林火山」の武田軍団のメンバーが出演していました。筒井道隆が、今までとは違って、少し悪い役柄ですね。でも、やっぱり筒井道隆は、温和で天然系の方が合ってそうな感じがしました。あと、ポイントは、大塚寧々の役どころでしょうか。綿引勝彦も久しぶりです。実は、ぼくが好きな役者さんが揃っているので、個人的な満足なドラマです。

「正義の味方」は、志田未来主演のドラマです。志田未来の演技が、なかなか絶妙で、面白かったです。志田未来といえば、これまで、なかなかシリアスな役どころ(「女王の教室」「14歳の母」など)が多かったわけですが、今回、コメディタッチで、また新しい演技の幅を広げそうです。佐野史郎とのコンビネーションが抜群でした。

昨日は、深田恭子主演の「学校じゃ教えられない!」を見ました。こちらは、深田恭子の天然さが、良い味になっていました。谷原章介には、もう少しハジけてほしいですね。

ちなみに、テレビを見ていたら、香里奈の中部テレコミュニケーション 「コミュファ」のCMが良かったです。香里奈は、長谷川恭子に似ているような気がしたのですが、どうでしょうか。

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交易条件、企業物価、消費者物価

昨日の日銀の政策決定会合後に行われた白川総裁の記者会見の中で、足許景気の減速の原因について、交易条件の悪化を挙げていた。そこで、1990年代から最近までの交易条件の推移について、日銀のデータを基にグラフを作成してみました。

1

ちなみに、この2年間の消費者物価指数と企業物価指数の推移もグラフにしてみました。

2

あと、前月比の推移についてもグラフにしてみました。

3

こうした指標をもとに、今後の経済政策を考えると、どのような政策対応が求められるのでしょうか。

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政府・日銀は為替介入の準備を始めよ

第2波が押し寄せてきている金融危機は、ドル安・円高を進める可能性がある。(実際に、昨日のマーケットでは、ドル安が進行している)

日本側の対応としては、ドル安・円高の進行を緩和させる必要がある。そのためには、為替介入の選択肢を持つべきである。もちろん、タイミングの問題ではあるが、ある程度、ドル-円相場の目標を想定し、そのターゲットに従って、為替市場の安定化に向けた調整を行う準備が必要である。

もちろん、為替介入においては、日本の単独介入ではなく、国際的な協調介入が望ましい。FRB、ユーロ中銀、そして、日本銀行が通貨同盟を結び、協調して、為替市場を安定化させるというコミットメントが重要である。この準備も水面下で進めなければならない。

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金融庁は、早急に邦銀のバランスシートを調査せよ

サブプライムローン問題を発端とする市場の混乱、金融危機に、第2波が押し寄せてきている。
米国住宅公社(米連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)と米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック))問題は、対岸の火事ではない。日本の金融機関も2社が発行する債券をかなり保有していると言われている。

すでに、金融庁は、邦銀が、どの程度の規模を保有しているかどうかを調査する方針を会見で明らかにしているが、一刻も早く、この調査を実施し、規模を特定化するべきである。規模が把握できなければ、適切な政策対応はできない。

単純化して考えれば、米連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)と米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)の株価下落が続いたり、国有化されれば、たとえば、三菱東京UFJ銀行などの日本のメガバンクのバランスシートを悪化させることにつながり、日本のメガバンクを破たんさせる可能性もゼロではない。

こうした金融危機を回避するためには、まず、日本のメガバンクが、どの程度、2社の発行する債券を保有しているか、すなわち、どの程度の影響を受けるのか、ということを知る必要がある。

米国の金融市場は、日本の1990年代の教訓を糧に、適切なタイミングで、適切な政策対応を行うべきである。逐次対応は、事態を悪化させることになる。

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夏休みにおすすめする5冊

小説から学術書まで。夏休みにおすすめの5冊を選んでみました。

城山三郎 『官僚たちの夏』 新潮文庫

高杉良 『金融腐蝕列島上下』 角川文庫

チームJ 『日本をダメにした10の裁判 』 日経プレミアシリーズ

上村敏之・田中宏樹編著『「小泉改革」とは何だったのか-政策イノベーションへの次なる指針-』 日本評論社

小林慶一郎・加藤創太 『日本経済の罠』 日本経済新聞出版社

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マーケットの乱気流:米国政府とFRBのクレバーの決断は?

今日のマーケットは、乱気流に見舞われている。サブプライムローン問題に端を発する市場混乱への対応は、市場安定化に向けて、新たな段階に入ったともいえる。

ポールソン財務長官が、政府系住宅金融会社であるファニーメイとフレディマックに公的資金を投入し、資本増強を行う可能性を声明として発表した。また、FRBも公定歩合による融資枠の準備を承認した。(日経

つまり、本格的な不良債権処理を実施していくという方針である。これが、新たな段階であると言える。

本日、サブプライムローン問題について、市場関係者に取材をしてみたところ、大手金融機関(証券会社)も倒産する可能性はゼロではない、ということであった。また、ローカルバンクへの影響は大きいと考えられるとのことである。さらに、リスク分散の高度な金融技術を利用した金融商品であるために、どのスイッチを押すのが有効な政策となるのか、ということも不明瞭であるということである。

早々に、米国経済は、不良債権処理が求められる。その点では、公的資金の投入は評価できよう。しかしながら、週末に、国有化の可能性が報じられ、マーケットに激しく動揺したように、タイミング、規模、手法のいずれも誤ることができない。

不良債権は、ディスオーガニゼーション(組織破壊)問題を引き起こす。FRBの政策の逐次投入は、FRBの財務体質を弱くさせ、ドルの価値を引き下げる可能性がある。つまり、ドル安・円高を進める可能性がある。ユーロもますます高くなるかもしれない。円高は、日本にとっては、輸出産業に打撃を与える。これは日本の景気を減退させる原因でもある。

また、不良債権による市場の混乱は、投機マネーの偏在を引き起こすかもしれない。つまり、リスクの高い金融商品よりも、原油や食糧などの資源の価格を引き上げる可能性がある。物価上昇を緩和させるためには、金融システムの安定化が必要だ。

不良債権処理は、適切なタイミングで、適切な対応で行わなければならない。いま、米国政府とFRBのクレバーな決断に、世界が注目をしている。

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挨拶は、「おたがいさま(人間関係)」の原点

挨拶というのは、重要だ。だからといって、別に、特別な挨拶はいらない。
「おはよう」

「こんにちは」

「おつかれさま」

挨拶だけではなくて、「ありがとう」と「ごめんなさい」も必要だ。

多くの言葉はいらない。飾った言葉もいらない。素朴な言葉でも、心がこもっていれさえいれば。

たとえば、机一個分しか離れていなかったり、1mも離れていない、そこには壁もなければ、隔てるものは何もない。そこにその人がいることがわかっている。そうであれば、「こんにちは」もしくは「おつかれさま、お先に」という、簡単な挨拶をするものだと思う。

そういうところから、コミュニケーションが始まり、信頼が積み重なっていくということではないか。

だから、何事も、挨拶から始めよう。何も難しいことは必要ない。「おはよう」「こんにちは」「おつかれさま」の一言だけでいい。相手に、そっと声をかけてみよう。そこから、人間関係が生まれる。人間関係というのは、「おたがいさま」ということだと思う。つまり、「助け合い」。「互酬性」。

「どうもありがとう」

「いやいや、おたがいさまだから」

これが人間関係である。

挨拶をしないということは、その人との人間関係の構築を望まないというメッセージかもしれない。
それは、ひとつの考え方だけど、相手に、そういうメッセージとして伝わるということは理解しておいた方がいいと思う。

始めよう、挨拶運動。そこから「おたがいさま」が始まる。

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西丸記者のことばー官僚たちの夏より

「コップの中の嵐やない。コップの外の大嵐や」

「うわさというのは、本来そういう無責任なものなんや。だれかが、ためにするために流す。それがだれかは、永久にわからん。そこで問題は、そんなうわさが受け入れられやすい状況にあったということや。あんたは、ミスター・通産省、池内信人に楯ついたこともある名物男や。自由化論では、真向からやり合ったりした。そういうあんたが、玉木とくらべて、池内に気に入られているという自信があるのかいな」

「たしかに人材や。けど、それが問題や。鮎川や、その次は庭野やと、あんたはずっと先まで読む。先の先まできめられてしまうと、人間くさるし、反撥もする。そういう反感が全部、庭野たちにぶつかって行くんや」

「競走馬じゃあるまいし、全力で走りさえすればええというもんやない。いや、競争馬かて、毎日毎日全力で走らされりゃ、脚でも折るのが関の山や。競馬にたとえてわるいが、あんたの持ち馬は、みんな、死ぬか、けがしてもうた。死屍累々というところや」

「ケガしても突っ走るような世の中は、もうそうろそろ終わりや。通産省そのものがそんなこと許されなくなってきおる。それにな、片山たちが天下国家を考えて居らんと、あんた、どうしていいきれるんや。彼等は彼等なりに・・・」

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内閣改造は、8月25日か?

福田総理は、8月17日から5日間程度の夏休みを取る予定で調整中である。
もともと、内閣改造は、五輪後と言われてきた。北京五輪は、8月6日から24日まで。
そうなると、内閣改造および党三役人事の着手は、8月25日(月)に行うのではないかと予測できる。そして、臨時国会を8月27日(水)から始める28日(木)に所信表明演説を行い、27日(金)に代表質問という流れだ。

所信表明演説では、五輪での日本人選手の成果とサミットの成果を重ね合わせ、「何事も挑戦することが重要だ。挑戦なくして成長なし」と掲げる。その上で、日本の挑戦ということで、新前川レポートや基本方針2008を軸に、政策の方針を述べる。年金、後期高齢者医療制度などの社会保障政策、道路特定財源の一般財源化、環境税・排出権取引制度など低炭素化社会に向けたアクションプラン、消費者政策、公務員制度改革、財政再建、そして、物価対策などを盛り込む。外交政策については、新福田ドクトリンを発表する。

福田政権は、物価対策で成果を出し、来年2月に解散・総選挙に打って出る、というシナリオだ。

内閣改造では、戦時体制として、挙党一致内閣を作り上げる。上げ潮派と財政規律重視派をバランスよく配置する。与謝野馨財務大臣麻生太郎経済産業大臣中川秀直総務大臣・内閣府特命担当大臣(地方分権・行政改革)という感じではどうだろうか。


内閣総理大臣
福田 康夫

総務大臣
内閣府特命担当大臣
 (地方分権改革)
 地方再生担当
 道州制担当
 郵政民営化担当
 行政改革担当
 公務員制度改革担当
中川 秀直

法務大臣
鳩山 邦夫

外務大臣
高村 正彦

財務大臣
与謝野 馨

文部科学大臣
伊吹 文明

厚生労働大臣
舛添 要一

農林水産大臣
中川 昭一

経済産業大臣
麻生 太郎

国土交通大臣
 観光立国担当
 海洋政策担当
冬柴 鐵三

環境大臣
 地球環境問題担当
小池 百合子

防衛大臣
石破 茂

内閣官房長官
園田 博之

国家公安委員会委員長
内閣府特命担当大臣
 (防災)
 拉致問題担当
山崎 拓

内閣府特命担当大臣
 (沖縄及び北方対策
  科学技術政策)
 宇宙開発担当
 公文書管理担当
橋本 聖子

内閣府特命担当大臣
 (金融)
林 芳正

内閣府特命担当大臣
 (経済財政政策)
大田 弘子

内閣府特命担当大臣
 (少子化対策
  男女共同参画
  国民生活
  規制改革
  食品安全)
  消費者行政推進担当
野田 聖子

党幹事長
二階 俊博

選挙対策委員長
古賀 誠

政調会長
谷垣 禎一

総務会長
細田 博之

幹事長代理
逢沢 一郎

国会対策委員長
大島理森

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タクシー問題

文芸春秋に、夕刊フジの記者が、「居酒屋タクシー問題」のスクープに関する手柄話を掲載させている。
別に、手柄話を掲載させること自体については、とやかくいうつもりはない。しかし、問題は指摘するも、本質的な議論がなされていない、ということは、少し冷静になって考えるべきだと申し上げたい。

サービスの範囲が、アメ玉なのか、ジュースまではOKなのか、はたまたビールはだめなのか、というのは、これは、その規制をするための法的根拠がないわけだから、あとは、個人の倫理観に頼らざるを得ないかもしれない。
ただ、金品の授与は、完全に刑法の問題になるのではないか。贈収賄罪であり、横領罪であり、完全な犯罪として、立件できる。

それでは、こうした不正行為をなくするためには、どうすればいいのか。タクシーチケットの利用をやめさせればいいのか、もしくは、終電が終わったら、近くのホテルに泊まれるようにすればいいのか。

なんとなく、それは違うだろう、という気持ちになる。もっと考えるべきは、なぜ、タクシーに乗って帰らなければいけないのか、ということである。

この点は、もちろん、全てを語るものではないが、大きな原因として、このブログでも何回も指摘しているように、質問通告に伴う答弁書の準備、質問主意書への対応などであろう。

質問通告を早めてもらえれば、ここまでひどい状況にはならないと思う。

だからこそ、居酒屋タクシー問題で追及すべきは、野党の質問通告や質問主意書の出し方の在り方であろう。

下手すると、「居酒屋タクシー問題」を追求するために、タクシー利用を増やしているかもしれないということも、東京選出の某議員は知るべきだろう。

ここは、追求するのであれば、野党から率先して質問通告を早めてはどうだろうか。

バブルの時代、なぜ、楼蘭的な過剰接待がなされていたのか。問題を解決するためには、その原因を探らなければいけない。これと同じである。

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官僚たちの夏

久しぶりに、城山三郎著『官僚たちの夏』新潮文庫を読む。
なぜ、読もうと思ったかと言うと、今回の経済産業省の人事が、「官僚たちの夏」で描かれている状況と酷似しているからだ。「官僚たちの夏」と酷似ということは、1966年の今井次官就任時と酷似しているということである。

鮎川のセリフが、なかなかうまいものである。

「膳についていてさえもらえば、料理をさしかえることもできます。だが、席を蹴って帰ってしまわれると、もうどうにもなりません」

この小説の山場は、いわゆる「指定産業振興法」に関する政策形成である。しかしながら、見せ場は、鮎川が夕張の炭鉱事故の際に、峠を越えていくところであると思う。(個人的に好きなシーン)

鮎川は、風越にとって、唯一無二の参謀である。実は、風越は、鮎川なくして、風越たりえないのである。だからこそ、鮎川を失うと、急激にモチベーションを落としたかのように、退任を決め、表舞台を降りようとするのである。

産業政策への考え方は、いろいろとあるかもしれないが、「国家のため」に働くということは、どういうことなのか、ということを、胸を熱くさせ、教えてくれる小説で、珠玉のバイブルである。

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もえたん

平仮名で書くと、なんとなく、柔らかいイメージである。「モエ担」のことである。「もえ」は、山口もえのことでもなければ、福田萌のことでもない。「萌え」でもない。MOE(Ministry of Environment)のことである。
(福田萌ちゃんの担当になれるのであれば、それはそれでいいかもしれないけど)

昔、MOF担と呼ばれる人たちがいた。銀行で言えば、企画部主任調査役というようなポジションだろうか。MOF担になるということは、一選抜中の一選抜、すなわち、同期のエースと言われた。MOF担は、人的なネットワークを作り、情報収集することが仕事である。つまり、大蔵省の銀行検査の情報を察知したり、さまざまな行政情報を収集し、銀行の経営企画に貢献していた。しかしながら、過剰接待などの問題が提起され、凋落した。

個人的には、業界ヒアリングを通じて、業界と行政がコミュニケーションを取ることは重要だと思う。しかし、やはりレベルの問題だろう。そこは、公平でかつ公正なコミュニケーションでなければならない。

そうしたことが、いまや、財務省ではなく、環境省向けに行われているということである。だから、MOE担である。金融機関というより、むしろ、商社ということだろうか。もしくは、ロビイスト。

「もし、違う人生を選びなさい」と言われたら、あなたはなんと答えますか?現在の人生は、絶対に選べなくて、必ず、違う人生を選ばなければならない場合です。

国Ⅰの試験を受験して、経済産業省に入省することか、もしくは銀行のMOF担というところだろうか。

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法をどのように使うか

政策とは、予算と法律で表現するものである。つまり、政策の裏付けとなるのは、予算付けと法的根拠である。
現行法で対応ができないと考えられる場合には、法改正を行う。

各省庁は、それぞれ、所管する法律を持っている。予算も持っているし、税制措置も持っている。
ただし、税制措置の枠は、○本という形で、事実上決まっており、すでに優遇措置を使っているときに、新たに優遇措置を使おうとすれば、他の何かの優遇措置をやめるということが求められる。

ある問題が発生した場合に、所管する法律の枠内で、どのような対応ができるかを考える。現行法の枠内で対応できるとすれば、その法律の第○条を根拠にして、という形で政策対応をする。もし、現行法の枠内で対応ができない場合には、法改正を行う。法改正は、抜本的に改正を行う場合と条文を追加したり、修正したりという作業となる。

また、法改正に際しては、その法律の枠内に留まらず、他の関係法律も同時に修正を行う必要も出てくる。

政策提言を行うということは、実際には、法律を書ける能力が求められる。また、政権を担うということは、国会答弁ができる能力が求められる。野党として、足を引っ張ることだけが得意であれば良いということではない。
だから、いま、野党で注目をされている幹部が、政権交代があり、大臣になれるかと言えば、それは不可能だろう。居酒屋タクシーの問題は、政権交代が実現した場合に、自分の首を締めることにならなければ良いと思う。居酒屋タクシー問題は、もちろん、居酒屋タクシーに問題があることは前提だが、くどいようだが、本質は、タクシーを使わなければいけなくなるような時間まで仕事が発生しているということであり、その多くは、センセイ方からの質問通告がぎりぎりになってしまうということだ。

通告は、前日まで、もしくは、当日の午後3時まで、という規則を作れば、終電までには省を出られるのではないか。そうしたら、タクシー券も多く必要にならないし、管理もできるようになる。

民主党は、政権交代の実現を本気で目指すのであれば、法律が書け、答弁ができる人材を議員やそのスタッフとして充実させるべきである。

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内閣改造は、五輪後?

洞爺湖モードも終わり、首相官邸には、福田総理がお戻りになられたことと思います。
これで、記者会見中に携帯電話が鳴ったとしても、官房長官はお悩みにならなくても良いかもしれません。

次のポイントは内閣改造の時期。このまま臨時国会に入るかというと、そうではないだろうと思います。
ポイントは不確定ながら、どこかのタイミングで内閣改造を行うはずです。同時に、党役員人事も動かすでしょう。

ただ、来週は、永田町のセンセイ方は、外遊に行かれることが多いので、たぶん改造はないかと思います。
そうすると、翌週かといえば、五輪直前ということで、動くのは、あまり得策ではないでしょう。

臨時国会は、給油法案の関連で、8月下旬から開ける予定です。そうすると、五輪後から臨時国会までの間に、改造を行うという説が最も有力ではないでしょうか。

そして、いよいよ選挙モード。

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「日本のM&A」がM&Aフォーラム賞正賞を受賞しました

RIETIコーポレートガバナンス研究会の研究成果である『日本のM&A 企業統治・組織効率・企業価値へのインパクト』(宮島英昭編著、東洋経済新報社、2007年)がM&Aフォーラム賞正賞『RECOF賞』を受賞しました。

嬉しいことですね!

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1963年の夏 そして45年後の夏

本命であった佐橋滋企業局長(次官待ちポスト)が、突如、特許庁長官に転任するという人事が行われた。佐橋局長の代わりに、松尾金蔵次官の後任となったのは、佐橋局長の同期の今井善衛特許庁長官であった。翌年、今井次官は勇退し、佐橋特許庁長官がその後任となった。これが1963年と1964年の夏の出来事である。

それから45年後、再び、同じような出来事が起きた。本命の鈴木多加史経済産業政策局長が、特許庁長官に転任し、望月晴文資源エネルギー庁長官が、北畑隆生次官の後任となった。長官ポストからの次官就任は、1966年の山本重信中小企業庁長官以来の42年ぶりである。それ以降は、全て企業局長、産業政策局長、経済産業政策局長からの昇進である。

財務省は、官房長→主計局長、経済産業省は官房長→経済産業政策局長と、暗黙の次官へのコースがある。だから、少なくとも次の次の次官はある程度、想像がつく。

財務省の場合は、最近だと、理財局長→官房長→主計局長ということがコースになりつつある。経済産業省の場合は、貿易経済局長・官房総括審議官→官房長→経済産業政策局長という感じでしょうか。

ちなみに、望月次官については、既報通りというか予測があたった形になりました。

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滅びの美学

滅びにこそ、美学はあるかもしれない。もちろん、「滅ぶ」ことが美しいのではない。「滅ぶこと」の「覚悟」にこそ、美しさがあるのではないかと思う。そして、「花の散り方」である。人間には、いずれ、必ず「死」がやってくる。永遠は存在しない。かならず「滅ぶ」のである。それならば、戦わずして、座して死を待つより、覚悟を決めて戦うことを選択した方が美しいのではないか。

幕末でいえば、土方歳三的な生き方である。なぜ、司馬遼太郎は、「燃えよ剣」の主人公を、近藤勇ではなく、土方歳三にしたのか。その答えが、土方に込められた「覚悟」に美しさがあるからではないか。もちろん、覚悟の上、生き残り、全てのギルティを背負い込むということも、ひとつの「覚悟」であり、「美学」である。全てを引き受けるということは、選択を支持しない側からの暗殺の危険性さえある。

司馬遼太郎の幕末小説の主人公は、勝者だけではない。もちろん、幕末に、誰が勝者なのか、といえば、誰も勝者ではないかもしれない。少なからず、多くの志士たちは、志半ばにして散っているか、表舞台から去っている。

三国志であれば、なぜ諸葛亮孔明は、最期まで、魏への侵攻を続けたのか。そして、五丈原で最期を迎えなければならなかったのか。

これから、再び、乱世の時代がやってくる。今までのあらゆる常識は通じなくなるかもしれない。少なくとも、経済のルールは変わったし、政治のルールも変わってきている。中長期的なタームで動乱が起きる。

その中で、器用な生き方をするよりは、「覚悟」を決めて、自分の「美学」を貫徹する方が、少なくとも、この時代に、気持ちの良い生き方なのではないかと思う。

人間は、必ずしも宿命を持っている。生きてきた意味を与えられているのである。

「滅びても、なお、生きる」である。

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街を歩こう:キタ(梅田)からミナミ(難波)まで

久しぶりの「街を歩こう」シリーズです。

今回は、大阪。梅田から難波までの堺筋と御堂筋を歩きました。気温は、30度手前。なかなかのチャレンジだったような気がします。

昨夜は、京都(グランヴィア京都)に宿泊をしました。日曜日は、梅田の「ゆかり」でお好み焼きを食べ、そのまま、夜に京都入りをしました。

京都から新快速で大阪に向かったのですが、途中で、お腹の調子が悪くなり、新大阪で下車。新大阪駅で休憩をし、改めて、大阪に向かいました。

大阪駅からは、阪神・梅田駅前を通り、そのまま御堂筋を通り、大阪市役所前へ。市役所前で、まろまろ堂さんと合流し、オランダ料理の「アウデ・カース」へ。

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オランダ料理の「パンネンクーケン」を食べました。ぼくのは、ハム入りです。

ランチを食べた後は、せっかく北浜の近くに来たので、北浜や船場の視察を行いました。

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↑大阪証券取引所です。

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↑つまり、市場があったということですね。幕府が管理をしていた商品は、ここで取り扱われていたわけです。

経済のお話の時に使えそうです。

このあたりは、金融腐蝕列島の舞台でもあります。現在の「消失」で竹中治夫は、中之島支店長ですから、どこに三菱東京UFJ銀行があるかなと思いながら、歩いていました。

そして、難波の方向に歩きました。なかなか良い散歩になりました。

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七夕が曇りな理由

「今夜は、雲が出ている。織女と牽牛は、会えるのかな?」

「きっとね、織女と牽牛は、2人で会うところを恥ずかしがって、それで、空に雲をかけてしまったんだよ。だから、雲の上で、2人は、今頃、ゆっくりと1年分の愛を確かめ合っているはずだよ」

「ふーん」

「何かを失えば、何かを得るかもしれない。きっと、人生なんて、長期的に考えれば、失っているほど得ているし、得ているほど、失っている。どこかでバランスが取れているはずだよ。だから、織女も牽牛も、天の川の東西に引き離されても、その代わりに、永遠の愛を手に入れたのかもしれないね」

「でも、会えなくて寂しくないの?」

「そりゃ、寂しいさ。でもね、逢いたいと思う時間が、愛を育むということもあるんだよ。愛とは、直線的に性につながるものでは、決してないんだよ。だから、プラトニックな恋愛も、成り立つとは思う。」

「今日は、織女と牽牛のこと、静かに見守ってあげるべきなんだね」

「今日ぐらいは、街の明かりを消して、2人だけの時間にしてあげよう。」

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公共選択学会での報告が終わりました

公共選択学会(関西大学・千里山キャンパス)にて、「汚職と政治経済システムとの関係に関する考察-政治的及び経済的データによる第一次的接近-」を報告いたしました。頂いたコメントに基づいて、ヴァージョンをアップしていきたいと思います。
ありがとうございました。

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人間関係は難しい

人間関係というのは難しい。特に、好意と愛情の誤解が発生しやすいようだ。

たとえば、業務を遂行していくためには、やはり人間関係というのは良い方が良いと思うし、一緒に仕事をする人のパーソナリティーのようなものを知るということも重要だと思う。ポイントは相手に、どのように気持ち良く、喜んで仕事に取り組んでもらうか、ということであり、その環境作りというのが重要だと思っている。

こういうことを考えるようになったのは、事務局長補佐として、とある団体の事務局運営に関する仕事をしていた5年くらい前だ。当時は、まだ24歳ぐらいで、自分の仕事をこなすことだけでも大変だったし、経験も全く無い状態で、そうしたトレーニングを受けたこともなかったので、実質的に事務局を預かるようになっても、事務局のスタッフの人たちに気持ち良く仕事をしてもらうということを意識はしつつも、なかなかうまくいかなかった。

どのように仕事上のコミュニケーションを取るのが良いのか。仕事上の規律とのバランスをどのように保っていくべきなのか、など、いろいろなことを考えさせられた。

「どうすれば、一緒に仕事をして、共に喜びを感じることができるのか」

「一緒に仕事をしている人の想いを、どのように団体の運営に生かしていくべきなのか」

「困っていることがあれば、どこまで、その対応をサポートするべきなのか」

いろいろとトライ・アンド・エラーをしてきた。もちろん、その答えはまだ見つかっていない。ただ、まず、自分が相手に苦手意識を持ってしまってはいけない、何気ない会話からコミュニケーションを積み重ねていくことも重要、一緒に仕事をしている人が助けを求めているのであれば、積極的に、自分ができることをサポートしていこう、と思った。

ただ、こうしたことが時に、相手が女性だとすると、それが恋愛感情と勘違いをされてしまうようなことも多かったというこを、最近、聞いた。僕自身は、そういう感情を持っているわけではなく、一緒に仕事をしている人とのコミュニケーションであり、サポートであると考えていたことが、そういう誤解を生んでいたということに、少し、ショックを受けた。

言い訳をするつもりはないのだけど、こうした誤解が発生し、それが伝わることによって、大切な人を傷つけてしまっていたかもしれない。だから、その点は、純粋に謝りたいと思う。

ぼくの性格は、人間を好きになってしまう、というところがある。恋愛とかではなく、その人が尊敬できるかどうかというところがポイントだ。

しかし、それで大切な人を失ってしまうのであれば、自分の中で、もう少し、「冷酷さ」を持つ必要があると思った。

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七夕を前にして。矢尾板俊平です。

ネタ元 → http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/

七夕を前にして。矢尾板俊平です。

七夕は、1年に1度しか会えない恋人と逢うことが許される日。「あの人」に会いたい。

あなたが、短冊に込める想いはなんですか?

この邂逅の日に、ある出会いの話をいたしましょう。

原油価格、小麦などの食糧原料価格の高騰が続いています。

物価高は、通常、同時に賃金が上がれば、そんなに問題はありません。現在の問題は、物価が上がっていないのに、賃金が上がらないということが問題です。なぜ、物価が上がっていないのに、賃金は上がらないのか。それは、物価高による富の循環が、国内で還流するのではなく、海外に出て行くからと言えるのではないでしょうか。

原油は、アラブ諸国などからの輸入です。小麦は、米国やオーストラリアなど、やはり海外からの輸入です。

日本も、輸出産業にがんばってもらうということもあります。輸出と輸入のバランスが取れれば良いはずです。しかし、これも円高・ドル安などの影響で、輸出産業の利益が圧迫されていることは否定できません。

つまり、輸出と輸入の歪みのようなものが生じていると言えるかもしれません。

その点では、日本のマクロ経済政策の方針としては、金融面を、もう一度、点検することが必要になるかもしれません。なぜ、円高・ドル安になっているのか、その原因を知ることが重要かもしれません。

原油高について、アラブ諸国が増産するというようなニュースが出ていますが、アラブ諸国による増産は、必ずしも価格を引き下げる効果を持つとは限りません。供給量を上げるのだから、価格が下がるのではないか、という見解もあると思いますが、原油市場は、独占もしくは寡占市場です。つまり、独占者が価格を恣意的に決めることができるのです。ですから、利潤最大化を満たすような価格付けが行われることは想像しやすいと思います。

原油高の原因は、やはり金融面の問題が大きな要因でしょう。サブプライム問題によって、マネーが原油の先物取引市場に流れ込んできているということです。

小麦などの原材料も、やはり金融面の問題です。

つまり、物価の上昇も景気の後退も、金融システムを要因とした問題というのが強い説得力を持つかもしれません。つまり、マクロ経済政策としては、金融的なアプローチが重要な選択肢になるわけです。

インフレ・ターゲットは、そもそも、インフレ抑制のためのシステムであったはずです。必ずしも、デフレ脱却なり景気を過熱させるための道具ではないはずです。

インフレ調整ではなく、もう一度、金融システムの構造への対応が求められると思います。

時代の状況は、中里先生がご指摘のように1979年との酷似、小林さんご指摘の1997年頃の雰囲気との類似性を感じます。つまり、10年に一度は、経済の危機なり、構造変化のタイミングが訪れるわけです。

経済危機は、天の川を渡ってやってくるのか、それはわかりませんが、10年に1度、私たちは出会っているのです。そして、そのたび、私たちは、構造改革の必要性を認識するのです。

私たちは、勇気を持って、いま目の前にいる、経済危機という恋人との新しいサイクルを始めようとしているのです。

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今日のつぶやき

やっぱり、内閣改造、避けては通れないのかなぁ・・・。
※ちなみに、福田内閣のことではありません。

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レポートについて

『経済学の基礎』のレポート内容について、補足と訂正をいたします。

テーマ:
1.最も関心のある経済問題について、その問題は、どのような問題なのか、なぜ、その問題に興味を持ったのか、をA4用紙で1枚にまとめ、もう一枚には、その経済問題に関連する新聞記事を2つ貼り付けること。

2.経済学が、今後、あなたの進路や生活に、どのように役立つと思うかを400字から600字程度で述べなさい。

字数:A4用紙2枚程度

原則として、パソコン(ソフト:MS-WORDなど)を用いて作成し、印刷をして提出のこと。

提出日:最終試験時に、試験の答案とともに提出のこと。

以上

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練習問題修正版

先日、公開した練習問題を修正しましたので、修正版をアップしましたが、もう少し直したいところがあるので、来週に再度アップします。(公共選択学会での報告準備のため)

・価格弾力性の点とデフレギャップのところに間違いがありました。

・利潤最大化の問題の解説を修正いたしました。

・問4のIS-LMモデルの問題で、数値例の関係で、LM線の切片が大きなマイナス金利となっていますが、金利はプラスになることの方が現実的です。(もちろん、マイナス金利の可能性はあります)。現在のところ、現実的な金利となるような数値例が作り出されていませんので、この数値例のままとなりますが、この点は、念頭に置いておいてください。

なお、この練習問題については、7月8日(火)と10日(木)の講義で解説をします。

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賃金をどう上げるか

物価高(インフレ)+景気後退=スタグフレーション

というのは、最近、よく目にします。ここで、なぜ、物価が上がると問題なのでしょうか。
物価の上昇率とともに、賃金が上昇していれば、一般所得世帯の日常生活をあまり苦しめることはないでしょう。

インフレのときに、生活に影響が出てくると言われているのは、年金所得世帯、つまり、高齢者世帯と言われています。(もちろん、マクロ経済スライドがあるので、物価調整はされるわけですが)

100円のハンバーガーが200円になったとして、お小遣い(賃金・所得)が1000円から2000円にあがっていれば、そんなに、「もったいない」ということは感じないでしょう。「まっいいか」という感じではないでしょうか。問題は、お小遣いが1000円のままなのに、ハンバーガーが200円になってしまうというケースではないでしょうか。

いまの日本経済の状況は、まさに、後者のケースです。
このままいけば、物価高→消費低迷→企業収益の低下→賃金低下→消費低迷→企業収益の低下→・・・、という悪循環や、物価高→消費低迷→価格の転嫁が困難→企業収益の低下→賃金低下→消費低迷→企業収益の低下→・・・、という悪循環に陥ります。すでに、その兆候は始まっています。

ここでポイントは、賃金をいかに上げるかということです。しかし、企業側にとっても過剰な雇用を抱えるということは、体力的に難しいかもしれません。安易なマクロレベルでの賃金上昇は、効率性を低下させる要因になる可能性があります。

賃金が上がらなくても、可処分所得を増やす、という方法があるかもしれません。ただし、所得が増加したときに、貯蓄=投資というISバランスを考えれば、消費性向と貯蓄性向のバランスを維持することは重要だと考えられます。

いろいろと考えていくと、なかなか出口の見えない議論なわけです。
短期的なマクロ経済政策としては、賃金をどのような方向性で考えていくのか、ということが重要な論点になると言えます。

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「経済と社会Ⅰ」(中央大学総合政策学部)関連情報

経済財政諮問会議から、基本方針2008と、専門調査会報告書が出されましたので、目を通しておいてください。

経済財政改革の基本方針2008

「構造変化と日本経済」専門調査会報告 グローバル経済に生きる -日本経済の「若返り」を -

なお、7月25日の補講のテーマは、「財政のマクロ経済分析」と「日本経済分析」の2つを考えています。
いくつかの政策論争に関わるトピックスや上記の基本方針や報告書を取り上げ、解説をしたいと思います。

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ごめんなさい

本当に、ごめんなさい。

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7月の演習Ⅰについて

7月2日、9日は、通常通りに開講されますが、7月16日(補講期間)及び23日(試験期間)は、各自のレポート執筆作業に充てたいと思います。レポートは下記の2本です。

提出期限は、レポート①が7月23日、レポート②は、後期第1回目の講義時(9月24日)です。レポートは単位評価に直接関わるものですから、必ず、提出してください。(レポートが未提出であれば、成績評価ができませんので、成績を付けることができません。つまり、皆さんの単位の取得に支障が出ると心得てください)

また、提出時に学生プロファイルを未提出の者は、合わせて提出してください。

・演習Ⅰ(三重中京大学)
「演習Ⅰ」は通年科目なので、成績は、前期と後期の分を合わせて評価をしますが、私のゼミでは、前期終了時と夏休み終了時に、下記のレポートの提出を求めます。なお、後期終了時もレポートの提出を求める予定です。

レポート①
テーマ:次の2点について、まとめること。
(1)前期期間の大学生活の反省と後期に向けた抱負
(2)将来の進路について

字数:A4用紙2枚以上(2400字から3000字以上を目安に)
提出媒体:MS-WORDで作成した文書を印刷の上、提出すること。(学籍番号、氏名を忘れないようにすること)
提出期限・場所:7月23日(水)17時までに、矢尾板研究室まで。(それ以降は受け付けない)

レポート②
テーマ:図書館で1冊、本を選び、その感想と要約をまとめなさい。
字数:A4用紙2枚以上(2400字から3000字以上を目安に)
提出媒体:MS-WORDで作成した文書を印刷の上、提出すること。(学籍番号、氏名を忘れないようにすること)
提出期限・場所:後期第1回目の講義の際に提出

備考:文章の書き方についても注意すること。しっかりとした論理構成・展開を踏まえて、執筆すること。

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経済学の基礎トレーニング問題

三重中京大学現代法経学部「経済学の基礎」(1年次配当科目)の今後の予定は、次のようなスケジュールです。

7月3日(木):投資関数、IS-LMモデル
7月8日(火):IS-LMモデル、練習問題
7月10日(木):微分を使った経済学問題の練習(効用の最大化問題、利潤の最大化問題、条件付き最大化問題<ラグランジュ未定乗数法>)

試験は、教科書、配布プリント、自筆ノート、いずれも持ち込み可能です。ただし、コピーは不可です。
試験勉強は、試験に備えたノートの整理や復習を行い、「どこがわからないのか」ということを明らかにするご努力をしてください。

また、試験勉強用に練習問題を準備しました。問題は、7月8日、10日の講義の際に、実際に解いていただいて、その後に解説をします。しかしながら、試験準備のための自習用に、解答を用意しましたので、下記のPDFファイルをダウンロードして自習に活用してください。(このPDFファイルを印刷したものは、試験に持込を不可にします。)

練習問題の構成は、下記の4問構成となっています。

問1.計算問題
(1)微分の基礎
(2)効用の最大化問題
(3)需要の価格弾力性
(4)利潤の最大化問題
(5)条件付き最大化問題(ラグランジュ未定乗数法)

問2.市場均衡と余剰の問題

問3.45度線を用いた均衡国民所得の決定とデフレギャップに関する問題

問4.IS-LMモデル(財市場と貨幣市場のバランス)を用いた均衡国民所得と均衡利子率の決定に関する問題

試験準備で質問がある方は、矢尾板の大学のアドレスまでメールをください。

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ポルトガル代表にジーコ?

ルイス・フェリペ・スコラーリ監督の後任は、引き続き、ブラジル人のようである。現在のところ、ルシェンブルゴ監督の名前やジーコ監督の名前が挙がっているようである。ポルトガルの課題は、センターフォワードである。もし、フェルナンド・トーレスのようなフォワードをいれば、優勝していたのは、ポルトガルだったかもしれない。(←ポルトガルに未練たらたら)

EURO2008で優勝監督となったルイス・アラゴネス監督は、大会前に更迭の話も出ていただけに、大仕事をやってのけたという形だ。大ブーイングの原因は、ラウールを選考しなかったこと。しかし、この大会の優勝の要因は、世代交代だろう。フェルナンド・トーレス、シャビ、ビジャ、セスク・ファブレガスなど若い力が優勝の原動力となった。

反面、世代交代がうまくいっていないフランスやイタリアが早々と姿を消した。イタリアは、すでに、ロベルト・ドナドーニ監督を解任し、マルチェロ・リッピ監督の就任を発表した。リッピに与えられた使命は、まず、最終ラインの世代交代に伴う再構築だろう。フランスは、今週末には、レイモン・ドメニク監督を解任するだろう。後任は、ジェラール・ウリエ、ディディエ・デシャン、アンリ・ミッシェル、ブルーノ・メッツの4人の候補ではどうだろうか。私は、経験で言えば、ウリエの再挑戦かデシャンによる完全なる世代交代が良いのではないかと思う。

さて、EUROも終わり、いよいよ新しいシーズンがやってくる。その前に移籍市場も本格的に動く。ぼくは、クリスティアーノ・ロナウドは、レアル・マドリードに行くべきではない、と思う。

昨日のEURO決勝戦を見ていて、フェルナンド・トーレスのゴールは見事だった。あの動きを、高原には求めたい。高原が、日本代表で、あの動きができれば、最終予選は突破できると思う。しかし、まずは、浦和レッズの再生かもしれない。

最終予選は、9月6日から始まる。まずは、全チームの3次予選のビデオを入手して分析をしなければ。

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