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スタグフレーション

さて、原油高に関しては、いずれは価格が下がり、適正値に戻ると思います。これは、今回の原油高が生産量の問題ではなく、投機マネーの影響が大きいからです。つまり、サプライサイドの要因というより、ディマンドサイドの要因の方が強いということです。ですから、原油高バブルは、そのうち崩壊するという予測です。この時期は、市場の空気次第ではありますが、サブプライム問題の収束が早ければ、来年半ばには下がり始めるのではないかと思います。小麦、大豆などの原材料価格にしても、いずれはバブルは収束するはずです。

スタグフレーションの可能性がかなり叫ばれていますが、このブログでは、昨年の年末から、2008年にスタグフレーションの局面に入る可能性があるので、備えが必要と言う警告を発してきました。スタグフレーションとは、簡単に言えば、不景気なのに、物価が上がる(インフレになる)ということです。つまり、収入が少なくなるのに、支出が増えてしまうということです。

これに対応をするためには、賃金を上昇させるということです。しかし、賃金は、すでにご案内の通り、2003年以降の景気拡張期においても、あまり上昇していないわけです。

賃金が上昇しないということよりも、さらに、問題は、物価の上昇により、仕入価格の上昇分を販売価格に転嫁できなければ、企業収益が縮小します。そうすると、その分、賃金が下がる可能性があります。元々、賃金が上昇していないので、仕入価格の上昇分を販売価格に転嫁するということは、人々の生活は苦しくなります。だから、転嫁しなければしないで、企業の収益が下がるので、賃金が下がるということになります。このような悪循環が生まれるわけです。

だから、もし、物価上昇が投機的要因であり、未来永劫続くということでなければ、物価の下落局面まで、一時的に耐えうる政策対応をする必要があるということです。ただし、賃金の問題は構造的な問題であるので、この点については、経済の構造改革も必要です。

つまり、いまの日本経済は、対処療法と予防療法を、内科的方法と外科的方法を使って、同時進行で進めていく必要があると思います。

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