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改革者は、皆、不幸である

この言葉は、ペレストロイカに取り組んだゴルバチョフ元ソ連大統領の言葉であると竹中平蔵氏が、「最前線のリーダーシップ」という本の監訳者まえがきで紹介している。

さて、この本について、表紙の裏には、「リーダーシップを発揮するということは、危険な生き方をするということである。真のリーダーは、未解決の問題を表面化させ、長きにわたる慣習に挑戦し、人々に新しいやり方を要求しなければならない。脅威にさらされた人々は、変化を要求する人間に攻撃の狙いを定める。その結果、リーダーは、個人的にも職業的にも傷つくことになる。しかし、周囲の人々の生活をよりよくし、人々にとって最も価値のある「将来の可能性」を提供できるのだ」ということが書いてある。

社会の構造は、常に変化をしている。環境の変化、条件の変化に伴い、昨日まで、合理的、効率的であった制度やルールは、必ずしも今日も合理的、効率的であるとは限らない。

だから、常に、制度やルール、はたまた慣習を、つまり、「やり方」も変化をさせることが重要になる。

しかし、今までの制度、ルール、慣習を変えることによって損をしたりする人々にとっては、社会全体が非効率であっても、非合理であっても、それを変えることを望まない。これもまた、人間の情念として、ひとつの真理である。だからこそ、変えようとする力と変えないようにする力の間で軋轢が生まれるのである。そもそも、効率性とか合理性というのは、この軋轢を解決する説得材料にはなりえない。なぜならば、変えないようにする人々は、そもそも社会全体の非効率性とか非合理性というのを、全く気にしないからである。

改革の軋轢が生まれたとき、そのリーダーには、さまざまな危険と困難が伴う。この本では、(1)脇に追いやられる、(2)注意をそらされる、(3)個人攻撃される、(4)誘惑されるの4つであり、こうした危険の中で生き延びる方法が示されている。

私は、大学を卒業して8年目を迎えようとしている。この中で、いくつかの組織の改革の場面に、当事者として遭遇した。個別の話は、いずれ、どこかで書く機会があればとも思っているが、やはり、改革には、さまざまな危険が存在するということは実感する。時に、職務を解任されることもあった。私自身「改革の哲学」も、いずれ、書く機会があるかもしれない。

改革に必要なのは、コミットメントである。目標を立て、それをどのように達成するのかという戦略。竹中氏が、「戦略は細部に宿る」ということを述べているが、これは、まさに、そうであろうと思う。このコミットメントも短期的な視野のものと長期的な視野の2つが必要である。短期的なコミットメントと長期的なコミットメントを重ね合わせたとき、合成の誤謬問題が起きないようにしなければならない。

リーダーシップにとって重要なことは、「哲学」や「信念」というものを、リーダー自身が信じ続け、それを言い続けるということだ。

改革者は、常に軋轢の渦に身を置かなければならない。その苦労が報われないことも多い。しかし、それでも、自分の哲学や信念を貫き通すことが、改革者の真の条件なのではないか。

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ロナルド・A・ハイフェッツ、マーティン・リンスキー著
竹中平蔵 翻訳
ハーバード・MIT卒業生翻訳チーム 訳
『最前線のリーダーシップ』
ファーストプレス社
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