本日の学位授与式にて、正式に「博士(総合政策)」の学位を取得いたしました。
また、学位授与者を代表して、スピーチを行いました。
博士学位授与のご挨拶
「自由、規律、そして、チャレンジ」
ただいまご紹介に預かりました総合政策研究科の矢尾板俊平でございます。
僭越ながら、本日、挨拶をせよと仰せつかりましたので、博士学位授与者を代表いたしまして、皆様に、お礼を申し上げるとともに、今後、研究や教育活動を始めるにあたっての抱負を申し上げさせていただき、ご挨拶に代えさせていただきたいと思います。
まずは、本日は、学長、各研究科委員長、審査委員の先生方、ご来賓の皆様には、ご多忙のところ、私どもの学位授与式にご臨席を賜りまして、ありがとうございます。
思い返せば、私が中央大学総合政策学部に入学いたしましたのは、1997年4月でした。そのときより、指導教授の横山彰先生には、11年間、日々、温かいご指導を賜っております。
私が、将来の進路について、研究者への道を歩みたいという気持ちを固めたのは、大学1年生の夏休みに、横山先生を通じて、公共選択論に出会ったことが、きっかけでした。
その夏に、横山先生のご厚情を賜り、公共選択学会の第1回大会で、学部1年生ながら、ブキャナン先生やタロック先生など、国内外の先生方のご報告を聞く機会を得ることができました。
また、”Public ChoiceⅡ”という公共選択論のテキストをご紹介いただき、学部1年生の夏休みを、公共選択論の基本理論を学ぶことに費やしました。この夏休みの経験を通じて、私は、将来は、総合政策の博士学位を得て、大学教員として、研究活動と教育活動に従事したいと思ったのです。
多くの先生方や諸先輩方から、惜しみない温かなご指導、ご厚情とご支援を賜り、また、両親にも支えられ、本日、約11年前の夏に、思い描いた夢の一歩を実現することができました。そして、私自身は、4月より大学教員として、新しい生活をスタートいたします。
私は、これまでに、「出会いは自己実現を加速させる」ということを感じる機会を、多くの先生方や諸先輩方を通事、幸運にも多く得ることができました。
私は、大学の教員として、学生の皆さんが自身の魅力を自身で伸ばすことができる機会を提供できればと考えております。
横山先生のお言葉をお借りすれば、「大学は夢工房」です。大学の教室を、私自身の夢、学生の皆さんの夢の自己実現に一歩でも近づくための夢工房にしていきたいと考えております。
私は、これから研究者としての1歩を踏み出すわけですが、横山先生から常に問われている「貴君のnet contributionは何か」という問いに答えられるように、自己研鑽を重ね、総合政策研究の発展に寄与できるように、チャレンジをしていきたいと思っております。
また、「政策研究とは、思考、創造、行動」の連続と積み重ねである、と思います。学術研究の成果を背景に、思考し、創造し、行動する、わが国が直面する困難に立ち向かうことこそが、政策研究を行う者の使命であり、貢献なのではないかと考え、そのチャレンジに努力してまいりたいと考えております。
先日、私は、久し振りに、池田潔氏が1949年に執筆された『自由と規律』という英国のパブリックスクールについて書かれた岩波新書を読む機会がありました。池田氏は「あらゆる紛争は輿論によって解決され、その輿論の基礎となるものは個々のもつ客観的な正邪の観念に外ならない。私情をすてて正しい判断を下すには勇気が要るし、不利な判断を下されて何等面子に拘ることなくこれに服すにも勇気を必要とする。彼等は、自由は規律をともない、そして自由を保障するものが勇気であることを知るのである」、と述べています。
私は、総合政策の博士として、こうした良識や勇気を自らの規律とし、50年、100年後の日本の未来のために、研究活動に、教育活動に従事してまいりたいと思います。そして、将来、私が11年間、学んだ中央大学の発展に貢献ができるように、自己の研鑽に務めてまいりたいと思います。
本日は、ありがとうございました。
2008年3月19日
博士(総合政策) 矢尾板俊平
中央大学多摩キャンパスにて
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矢尾板俊平
・経歴
・研究業績
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