[連載小説:Pilot版] Team Policy Dragon: Advocacy 7 : “Star Crossed Lovers” (7)
佑奈は、「そんな馬鹿なところが、私があなたの嫌なところなのよ。もっと、自分の人生、大切にしなさい」と言った。
「確かに、これで二度目だな」
「そうよ。あなたがハーバードでテニアーを取れることになったとき、私は、ワシントンで仕事が見つかっていた。だから、一緒には住めないわ、ということになって。そうしたら、そのとき、あなたは何て言った。「俺は、ハーバードのテニアーよりも、君を選ぶ。俺がワシントンに行く」って言ったでしょう。それが嫌なの。あなたは、他人が羨む能力を持っている。それを活かすことが、あなたの使命なの。なのに、私を選ぼうとしたことに、とてつもなく腹が立ったのよ」
安藤は、「とてもいい話じゃないか。カカカ」と笑った。
福沢は、「今井、もっと素直になれよ」と言った。
佑奈は、「ふたりともからかわないでよ。私は、認めませんからね。嘉彦、あなたは、早くハーバードに戻って、ノーベル経済学賞を取りなさい」と言って、安藤の部屋をツカツカと出て行った。そして、佑奈は、自分の部屋に戻り、チェアに座ると、涙を流した。そして、「嘉彦の馬鹿」と言った。
安藤の部屋では、神崎が「佑奈は了承しているんじゃなかったのか」と、福沢に訊ねた。福沢は、「そのはずなんだが」と、とぼけた。安藤は、「神崎、お前が来てくれて嬉しいよ。これで、日本を救える。経済成長新戦略も策定できるし、構造改革も推進させられる。神崎、お前は、そのための理論的支柱だ。今井もそのうち機嫌を直すだろう」と言った。
そこに、星野が入ってきた。安藤は、「どうした、星野」と訊ねると、「いま、テレビ局から出演依頼がありましてね。日曜日の討論番組にうちのチームから一人出演して欲しいということです」と言った。福沢は、「テーマはなんだ?」と訊ねると、星野は、「ケケケ。もちろん、年金改革ですよ」と言った。
神崎は、「俺が出演します」と言った。安藤は、「しかし、民政党の案は、お前が作ったんだろう」と言うと、「だから、ケジメを付けてきますよ」と言った。安藤は、「確かに、作成者自らが否定すれば、それで、その案はおしまいか」と言った。
<登場人物>



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