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Team Policy Dragonー筆者インタビュー

ー物語は、いよいよ中盤に入ってきました。

(矢尾板)そうですね。Team Policy Dragonのパイロット版は、8話構成になっています。もしかすると、少し飛び出した分を9話目に入れて、9話構成になるかもしれませんけど。今週の半ばから、いよいよ第5話が始まる予定です。

ー中盤以降の見どころは、どのようなところでしょうか。

(矢尾板)サプライズをいろいろと用意しています。ひとつのサプライズとしては、たぶん、何人か、命を落とされる方もおられるのではないでしょうか。特に、主要登場人物の一人は、命を落とされる可能性が高い。主人公の福沢俊明が命を落とすようなことがあれば、最大のサプライズですよね。それで、セカンド・シーズンからは、福沢の遺志を継いだ麻衣が中心になって、がんばるとか。そういう話もありうるわけです。

たぶん、第5話以降は、話が、どんどんと進んでいくと思います。もしかすると、事実関係がわかりにくくなってしまうところがあるかもしれません。だから、何度も読んで欲しいです。

ー主人公の福沢俊明ですが、どのような主人公像をお考えなのでしょうか。

(矢尾板)何はともあれ、「武士」を描きたいと思ったわけです。最近、人の陰に隠れて、こそこそしている人が多いなと思います。文句があれば、直接、胸を張って言えばいいのに、人の陰に隠れて、こそこそ言う。自分の意見を、ちゃんと、自分の名前を明らかにして、それで、ちゃんと、相手に伝えることで、建設的な、生産的な議論ができるわけです。なんとなく、議論というのは、和を乱すから、あまりよくない、みたいな感じで捉えられることもあるわけですが、議論というのは、ちゃんとしていかなければいけないと思います。それが、本当の民主主義だと。

重要なのは、「自分の意見」を正しく伝えること「相手の意見」をしっかりと理解すること。これで、ちゃんと、コミュニケーションは図れるはずなのです。その上で、議論をすることが重要。なんとなく、最近、議論を避けるという風潮を目にします。それは、ただ、逃げているだけで、何の解決にもならないと思うのです。

武士道とは、自分の信念、哲学に、殉じることだと思います。自分が信じていることを妥協しない、ということです。そして、そのことに正々堂々と胸を張っていることだと思います。自分の意見を、正々堂々と言えず、他人の後ろに隠れてばかりではダメだと思います。

そういう意味では、福沢俊明は、純粋なんです。だから、衝突を恐れないし、議論を恐れない自分の意見をしっかりと言う。だから、それを嫌う人からは、煙たがられる。そして、社会のそういう点も、よく見てきているし、肌身を持って思い知らされてきている。しかし、それでも、自分の信じるものを妥協しない。だからこそ、未来創造研究機構を追放されてから、不遇の時代を送るわけです。

ー石川麻衣という人間像は?

(矢尾板)麻衣という女性の素晴らしさは、やはり、福沢の最も落ちぶれていた時代に、福沢を支えていたということに尽きると思います。「晴れのときに来てくれる友人も嬉しいが、本当に大切にしなければいけないのは、雨の日に訪ねてくれる人だ」という言葉があるのですが、やはり、最も最悪な時に、一緒にいてくれる、声をかけてくれる友人というのが、本当の友人なのですね。ネットワーク外部性みたいのがありますから、調子が良い時は、けっこう、人間は近くに集まるのですが、調子が悪くなると離れていく。親友なり恋人、家族という存在は、そんなときでも、励ましてくれる存在なんだと思います

たぶん、福沢は、麻衣がいなければ、そのまま終わっていたんだと思います麻衣が支えたからこそ、今の福沢があるわけです

ー今井佑奈が福沢を訪ねる場面から、物語は始まります。後で、実は、佑奈と福沢と知り合いであったことも判明します。

(矢尾板)佑奈の本来の目的が、自分の満足のためなのか、それとも、福沢を救うためなのか、と言えば、たぶん、前者なのではないかと思います。それは、それで良いんです。後者であれば、福沢は、断ったでしょう。福沢の設定として、他人のことを、あまり信じられないということがあります。たぶん、信じられるのは、物語の登場人物中では、麻衣のことだけ。あと、吉沢のことは信じていると思います。佑奈の目的が後者であれば、福沢は、それを信じないでしょう。その一方で、佑奈も、雨の日に訪ねてきてくれた友人の一人。徐々に、佑奈のことを信じていくのだと思います。

佑奈の像については、もう少し先に、少し明らかになると思います。今のところは、優しさの部分よりもドライな部分が強く出ていますね。

ー植村は、いつのまにか、チームに入っています。

(矢尾板)植村の役割は、「純粋さ」なんですね。右も左もわからない状態で、すべてが初体験であるわけです。すべてに驚くわけです。そのあたりが、福沢、佑奈、上田という先輩たちとの違いとして、ある意味、対比的に描くことができればと思っています。

ー第4話は、星野の過去に触れています

(矢尾板)形は違えど、福沢と星野は共感できる経験がある。それが、どのように信頼に変わっていくのか、ということがポイントだと思います。弱い人間のことは、弱い人間にしかわからないし、傷の痛みは、傷ついたものにしかわからない。そこが、福沢と佑奈が、星野に対して感じているところの大きな違いなんだろうと思います。

ー吉沢の設定は

(矢尾板)吉沢は、福沢が太陽であれば、吉沢は月ですね。陰と陽の関係です。これが実は重要です。太陽は、太陽だけでは輝けないのです。夜があるから、昼があるわけです。対称性がバランスを生み、秩序を形成していくわけですね。その意味では、吉沢の存在は、陰だけれども、無くてはならない存在なんだと思います。

ー今回のシリーズは、パイロット版ということですが、今後の意気込みは?

(矢尾板)Team Policy Dragonは、第1話がパイロット版で、第2話以降がファーストシーズンとなっています。つまり、セカンドシーズンは、すでに準備を始めています。もともとは、セカンドシーズンについて白紙だったので、表示は、パイロット版のままになっています。構想という点では、すでに、サードシーズンまでの構想はできています長期的な視点で考えています。

現代版忠臣蔵ではないですが、文学というより、馴染みやすい物語を書いていきたいですね

<登場人物>

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