石弘光著:「現代税制改革史:終戦からバブル崩壊まで」(東洋経済新報社)
石先生の近著「現代税制改革史:終戦からバブル崩壊まで」(東洋経済新報社、全795ページ)を読んだとき、目からウロコが落ちました。感動しました。これは、歴史的文献です。
現在、シャウプ勧告以来の抜本的税制改革の議論が始まっていますが、終戦直後の税制再編から現代の税制改革まで、シャウプ勧告以来の税制改革の歴史を原資料に基づき記述されています。
そして、歴史、理論、政策の3側面から展開されており、これは税制研究のバイブルになるでしょう。できれば、この本の輪読会を行いたいと思いました。
この本について、石先生は、ライフワークとしてまとめたい本の1つとおっしゃっておりました。本書の「はしがき」にも書かれていますが、この本は前半部分に相当し、後半部分として主要税制の一貫した制度的変遷についてもおまとめになられる予定とのことです。
僕は、昨年、戦後から第1次臨調までの行革の資料集をお預かりいたしました。僕はライフワークのひとつとして、行財政改革の歴史、戦後の省庁再編から現代の行財政改革をまとめたいと考えています。
今回、石先生の著書を拝読して、原資料の重要性を改めて認識しました。また、新聞の切り抜きの重要性も認識しました。
そして、やはり、「改革の原資料に関するアーカイブス」を作らなければならないと、改めて、強く認識しました。
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