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グローバル競争の中の政策シンクタンクの設計図

昨夜は、友人と新宿のすき焼き屋さん及びデニーズにて、すき焼きを食べ、お茶をしていたところ、最後の方はシンクタンクの発展には何が必要なのかを考えるような話になりました。

ぼくが作ってみたいと常々考えているシンクタンクのイメージは、グローバルな競争の中でも戦っていくことのできるシンクタンクです。(数年前に、ある団体で事務局やある学生団体のアドバイザーをしているときに、何度か、ぼくの構想を出してみたことがあるのですが、いつもうまくいかないので、この1-2年は封印していました。)

ぼくが、2年前に、George Mason UniversityのCenter for Study of Public Choiceに行ったとき、研究者として、常に、グローバルな競争を意識して、研究を行っていかなければならないということを、肌身をもって感じました。

また、米国では日本研究よりも中国研究や東アジア研究などの方が関心をもたれるのではないでしょうか。国益上の観点からも、日本の政策研究を国際会議や英文ジャーナルの場を通じて、対外的に発信していくことが、日本に関心を持ってもらうことが重要なのではないかと思っています。

そのためにも、シンクタンクにも国際的な戦略性が必要になってくると思いますし、研究者スタッフも、一体となって、一緒にグローバルな競争の中で戦っていくというような高い意識を持って、日々の研究活動を行っていけるようなシンクタンクを作っていくことが日本のために必要と思っています。

ぼく自身は、皆様からのご指導とご厚情により、おかげさまで、博士論文を提出し、来年度より大学教員としての生活のスタートが決まりました。ひとりの研究者として、次の目標は、国際学会や英文ジャーナルへの投稿という高い目標を設定して努力をしていきたいと考えております。

(ぼくの作りたいシンクタンクのイメージ)
・研究者は、政策研究と実務の両方を学び、理解する「ポリシープロフェッショナル」を目指す。常に、ポリシーウォッチのトレーニング機会が提供されるようにする。スタッフにも政策研究の素養の習得やスキルアップなどの機会を提供するプログラムの充実を通じて、自身の仕事の重要性その社会的な意義を再認識してもらうことで、仕事へのモチベーションを向上してもらう。
・看板となりうる研究者2-3名、中堅・気鋭の研究者2-3名、さらに、ポスドクレベルの若手研究者5名を軸に研究体制を設計。
・ポスドクレベルの若手研究者については、積極的に、海外の若手研究者も招へい。テニアトラック的な意味合いとして、任期は2年間で、再任は1回。再任後の任期満了時に、正式な雇用をするかどうかを判断。もちろん、その間に、大学の職が見つかれば、自由に割愛を認める。研究費は、基礎研究費として年間300万円を支給し、それ以外は、科研費などに積極的に応募して外部研究費を獲得することとする。
・研究員のオブリゲーションは、年1回は国際学会で報告英文のレフリードジャーナルに積極的に投稿国内の学術誌には最低1本は掲載させる。研究費は、基礎研究費を設定し、その他には、科研費などに積極的に応募して外部研究費を獲得することとする。
・寄付研究プロジェクトを設ける。たとえば、トヨタから寄付を受けた場合、その研究プロジェクトのリーダーは、「トヨタ研究員」などの職名になる。
年1度の国際コンファレンスを開催する。世界中にCall for Papersを送り、世界各国からの研究報告者を募集する。また、ノーベル賞級の研究者を毎年1名招へいし、キーノートスピーチをセッティングする。国際コンファレンスの成果を、プロシーディングスにまとめ、Oxford University PressHarvard University Pressから出版。
・年1回、英文のレフリードジャーナルエルゼビア社から発行。編集委員会は、ノーベル賞受賞者を含む、国内外の第1線で活躍する研究者で構成する。
・年1回、和文のレフリードジャーナルを発行する。編集委員会は、国内の第1線で活躍する研究者で構成する。
・これらのジャーナルへの投稿については、国内外から広く集める。

たぶん、準備の段階で、3-5名のスタッフをチームとして、とりあえず、5000万円から1億円程度あれば、ある程度、実現可能ではないかと思います。この金額に、研究者の人件費が比例的に積み上がって、約2億円程度あれば、かなり素晴らしいシンクタンクになると思います。

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