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独立行政法人改革と市場化テストと安倍内閣の負の遺産

本日は、独立行政法人改革と市場化テストに関する議論の状況についてお話を伺った。
お話を伺って、考えたことをメモしておくことにしたいと思う。(少し、ゆっくりと考えて、いずれ文章にはまとめたいと思う)

・独立行政法人改革の意義は、何か?
事務事業の見直し、すなわち、広い意味での政府の政策の見直し、なのか、それとも、政治的なパフォーマンス、つまり、単なる数合わせなのか

・監事の任命、事後評価を内閣に一元化した場合の実効性は担保できるのか?
誰がどのようにどのような基準評価するのか。

・どのような評価をしていくべきか。
私は、やはり、(1)実施法人(2)研究法人は、分けて考えるべきであると思う。
(1)実施法人については、事業そのものの見直しが重要であるので、その点を、定期的に、「なぜその事業は必要なのか」という点からの見直しをしていくことが重要だろう。

(2)研究法人については、事業の見直しではなく、予算の適正使用研究活動がしっかりと行われているかなどのガバナンス面のチェックが重要であり、研究成果の評価については中長期的に見ていくべきであろう。
また、研究活動についての優位性としては、「研究成果の政策立案・形成への貢献」というところにあり、政策現場と研究を結ぶプラットフォーム的な研究機関であることが望ましいので、その点の評価を積極的に行っていくべきであろう。

今回の独法改革は、安倍内閣の負の遺産のひとつであると感じている。もちろん、改革を行っていくことは重要である。しかし、8月の閣議決定で、年内に全ての独立行政法人を見直すということになったのだが、それは言うまでもなく無理な話である。有識者会議では、2か月程度の間に、1回の会議で3つの法人のヒアリングなどを行ってきたが、それで、適正な見直し作業はできないだろう。
事務事業を見直していくのであれば、3年間ぐらいは使って、じっくりと評価をしていくべきである。安倍総理からの指示を受けて、渡辺大臣自身が目を丸くしたというのは、当然である。

このように考えると、安倍内閣の負の遺産は多い年金記録問題も、蓋然性が低いのに、2008年3月までにすべての照合を終えると言ってしまったから、それが、いま、福田内閣に重くのしかかっている

この他に、財政健全化や税制改革もそうである。もし、昨年から、しっかりと議論をしておけば、景気の良い間に、何らかの対策ができていたかもしれない。その好機を逃してしまった感がある。これから景気が悪くなれば、財政健全化も税制改革もできなくなる

昨年から、私は、財政再建、税制改革の必要性を訴えてきた。もちろん、歳出削減(5年で17兆円程度)を先に行った上で、抜本的税制改革(消費税増税、法人税減税、所得税減税、資産税増税)である。しかし、景気が悪くなる中で、増税はできないだろう。

安倍内閣の失敗は、すでに昨年から始まっていた。このツケは、いま、さまざまな形で、重くのしかかっている

新しい経済成長戦略財政再建戦略が必要だ。
そのために、現在、「日本の進路と選択(通称:矢尾板構造改革プラン)2008」を策定中である。1月上旬には、次世代キャビネットで閣議決定をしたい。

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