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[連載小説]いつか君にふたたび出逢うときまでに:「愛する」ということの意義について(19)

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「そんなことはないよ」と、僕が言うと、「本当かしら」と、美友里は答えた。

「別に、あなたに、他に好きな人がいてもいいのよ。それは、あなたの自由だし、あなたの価値観を否定するつもりはない。でも、私は嫌なの。私は、私が付き合っている相手に、私以外に好きな人がいるというのは嫌なの。それは、私の価値観なのよ。私の言っている意味、わかる?」

「わかるよ」と、僕は答えた。

「もし、あなたに、他に好きな人がいるのであれば、私は、あなたと付き合えないということよ。たぶん、あなたって、異性として好きになるのではなく、人間として好きになるタイプなんだと思う。性欲とか、外見的なこととか、そういうことではなく、もっと内面的な部分を好きになるのだと思う。そして、フィーリング。ファーストコンタクトのときに、何か、心の中で走る電気のようなものを信じるタイプ。だからこそ、異性としてではなく、人間を愛せる人なんだと思うの」

「そうかもしれないね」

「あなたは、他者から愛されていないと生きていけない人。自分に、自信が持てず、自分のことを愛そうと努力をしているのだけど、なかなか自分のことを愛せない。あなたにとって、自分のことをどれだけ愛しているのかということを量る指標は、他者からどれだけ愛されているのかということ。だから、いつも、あなたは、他者から愛されていないと、自分に自信を持てない。だから、他者から愛されることで、自分を愛そうと、自分を他者に愛してもらおうとするのだけど、それは、他者にとって迷惑な表現であったりするから、ますます、他者から愛されない、それゆえに、自分への自信をますます失ってしまうという悪循環が起きてしまう」

(登場人物紹介)ハジメを取り巻く人々

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