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[連載小説]いつか君にふたたび出逢うときまでに:遠い過去の記憶(49)

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※本作品は、フィクションで、登場人物、団体、背景は架空のものです。もちろん、主人公の「僕」は、著者と同一人物ではなく、フィクションです。

夏休みに入ると、周りの友人たちは、塾の夏期講習に通い出した。再来年の大学受験に向けて、少しずつ準備を始め出すのであった。結衣も例外ではなく、夏期講習に通った。僕はというと、塾というものが好きになれず、海や山に遊びに行った。だから、結衣が塾に通う時間に比例して、僕と結衣が会う時間は少なくなった。

ある日、僕は結衣の家に海のお土産を持って行くと、結衣は塾に行っているということで不在だった。家にいたのは、東京の大学に行っている結衣のお姉さんであった。そのお姉さんの名前は、弥生という名前だった。

弥生さんは、「君が、結衣の彼氏なのね」と言った。僕は、少し恥ずかしがりながら、「結衣さんには、いつもお世話になっています」と言った。すると、弥生さんは、笑いながら、「お世話になっているって、どんなお世話になっているの?」と言った。僕は、弥生さんが言った言葉の意味を、あまり理解できなかった。そして、弥生さんは、「ハジメくんって言ったわね。せっかくだから、お茶でも飲んで行きなさいよ。そのうち、結衣も帰ってくるかもしれないし」と、僕を家の中に招き入れた。

僕は、幾ばくかの緊張を感じながら、リビングのソファに腰をかけた。すると、弥生さんは、コーヒーを自分の分と僕の分を両手にひとつずつ持ってきて、僕の隣に座った。

「お姉さんは、3月生まれなんですか?」と、僕は少し強張った声で尋ねた。すると、弥生さんは、「なんで、そう思うの?」と言った。僕は、「いや、お名前が弥生さんというので、3月生まれなのかと思って」と答えた。

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