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[連載小説]いつか君にふたたび出逢うときまでに:遠い過去の記憶(34)

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※本作品は、フィクションで、登場人物、団体、背景は架空のものです。もちろん、主人公の「僕」は、著者と同一人物ではなく、フィクションです。

 結衣は、「私は、「相方」という表現は好きではないわね」と言った。僕は、「じゃあ、どんな表現なら良いの?」と聞くと、結衣は、少し冷たく「「友達」でいいんじゃない?」と答えた。僕は、悲しい気持ちになり、そして、黙ってしまった。

 結衣は、僕の表情を黙って眺めていた。僕は、次の言葉がなかなか出なかった。というのは、このとき、これまで僕の中で溜まっていた不安感や寂しさが溢れだし、それを制御できなくなってしまったのであった。結衣も、黙っていた。二人の間に静寂が訪れた。

 結衣は、僕の表情を見ながら、僕の気持ちが収まるのを待っているようであった。僕は、自分の中で溢れだした感情、すなわち、不安感を原因とした感情を、なんとか抑制をして、結衣との関係を壊さないようにしようと努力した。自分の中で、もう一人の自分と必死で戦っていた。それを結衣もわかっているように、結衣は、仕方がなさそうに、目を伏せていた。

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