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参議院選挙2007:リアル上田原の戦い

上田原の戦いの様相な参議院選挙の結果になりました。

安倍さんは、この戦いで、安倍さんにとっての板垣や甘利といった、重臣にあたる多くの有力議員や側近を失いました。中川幹事長は、敗戦の責任を取り、辞意を表明。青木参議院会長も責任を覚悟。片山幹事長は、落選。
臨時国会前には、党内体制の一新と内閣改造を行うはずなので、そこでも、多くの側近を失うことになるでしょう。党内宥和を進め、総主流派・挙党体制を作るとすれば、側近を切るという判断を求められるからです。

「お友達内閣」も「仲良し官邸団」も、もう持ちません。安倍さんは、党内で死に体になってしまいます。

自民党は、想定していた最悪の獲得議席数(40議席割れ)となり、今後の国会運営が厳しい状況に追い込まれました。参議院選挙は政権選択の選挙ではないが、中間的な信任選挙であるとすれば、この結果は、安倍総理を不信任ということであるのは明白です。また、衆議院の議席は、安倍総理ではなく、小泉総理への信任を引き継いだ議席であり、安倍総理自身、国民から信任を受けていない総理大臣であるということになります。

本来であれば、潔く退陣をするべきでしょう。出処進退は、清く潔くするべきだと思います。党内にポスト安倍の有力者がいれば、党内からも退陣圧力がかかるはずですが、選挙前から、安倍さんが辞めたときのシミュレーションをして、「じゃあ、次はだれか」というときに、顔が思い浮かばない状態であるわけで、ポスト安倍の適任者が不在であるということが、退陣圧力が大きくならないということであるわけです。

つまり、後任者として適役がいないという消極的な理由で、続投はするものの、求心力は、まず失います。基本的に、「官邸主導」という形は、難しいでしょう。

国会でも主導権は、民主党に移ります。民主党は、議長ポストと議運委員長ポストを取るでしょう。そして、各委員会のポストも取ります。民主党は、衆議院から回ってくる法案を否決するのではなく、寝かせてしまうという兵糧作戦を取るでしょう。採決をしない、という戦略です。採決をしなければ、両院協議会に行くことなく、審議未了で廃案にできます。そうならないためには、衆議院で与党は野党に妥協しなければならないということになります。つまり、民主党は、参議院を確保したことで、衆議院の主導権も奪うことができるわけです。

つまり、安倍総理は、国会でも死に体となり、完全にレームダックに陥るわけです。

もちろん、安倍さんが辞めても、衆議院を解散して与党が勝ったとしても、参議院の議席は戻りません。そして、この議席を取り戻せるのは、3年後の改選で圧勝しない限り、早くても6年後です。このときは、どうちらにしても安倍さんは、総裁の任期は切れているので、総理ではありません。もう、安倍さんは、自分の任期中に、自分で主導権を持つ形で政権運営することが、本当に難しくなってしまったのです。

民主党側は、こうした兵糧攻めで、年内には解散に追い込みたいと考えているでしょう。解散があるとすれば、来年度予算を通して、4月か5月ではないかと思います。

衆議院は、常在戦場です。政界再編も含めた政局の動き、今後、活発化するでしょう。

安倍さんの退陣については、あとは支持率の推移でしょう、1桁になれば、辞めざるを得ない。民主党の兵糧攻めで、死に体となり、さらに国会論戦で追い込まれれば、年内にも1桁は現実的ではないでしょうか。

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