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例のごとく、原稿の締め切りに追われ

 毎月恒例行事になりつつありますが、原稿の締め切りに追われつつ、あります。

 博士論文については、少し冷静になってきたところで、客観的に評価。修正点のリストアップ作業を週末に行いました。やはり、「信頼」に関するモデルを作るのが、なかなか難しい。少し、オーツの分権化定理を導入してみたりしています。また、取引費用を減少させるということに、ハーバマスの公共性の議論とウィトゲンシュタインの言語ゲームを取り入れられないかということを考えています。

 最近、「非市場経済」という言葉を見て、「非市場」と「経済」という時点で、矛盾が発生しているのではないか、と思いました。「非市場経済」とはなんぞや?情報財の話なんかも含めて、そのあたりの議論を、少し眺めていると、「経済」の概念そのものについて、もう少し検討するべきではないかと思っております。

 今日、ちょっと、待機時間が長いときがありまして、時間つぶしに、個人のインセンティブ問題について、考えました。利己的であれ、利他的であれ、インセンティブというのは、いずれにしろ、最終的には、「利己的」動機に、結びつくのだろうと思います。つまり、サマリア人のディレンマに出てくるサマリア人は、施しをすることにインセンティブ(利得)を感じており、結局は、利他的利己主義なのです。

 ここで、個人がそれぞれ利己主義的な行動をしていき、そして得られる均衡こそ、「神の見えざる手」によって調整された均衡なのですが、この均衡は、本当に、社会にとって最適なのか、という疑問を思い浮かべました。

 均衡点は、ひとつだけではなく、複数存在するとすれば、どの均衡点にたどり着くべきなのか、という議論が必要なわけです。

 ここで、検討するべき論点は、利己主義的な個人間の均衡と、利他的利己主義的な個人の間の均衡では、どちらが良いのでしょうか、という問題です。ぼくは、後者を信じたいです。そして、それを前提にした社会システムを構築していくべきだと思います。そこで、「信頼」なり「公共性」というキーワードにたどり着くわけです。

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