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半島のさき~最終章

さて、8月以来、休筆中の「半島のさき」ですが、現在、最終章の構想をまとめており、なるべく早い時期に連載を再開したいと思っております。主人公の僕は、サキを見つけ出すことができるのか、そして、その先に待ち受けている運命とは、幸せの結末なのか、もしくは、残酷な運命なのか。

これまでのストーリーを若干振り返ってみると、

①前作「今夜、夢の中で君に出逢う」で、僕は、自分の中に存在する大きな欠落を認識することになる。そして、自分には、何が必要なのか、誰が必要なのか、ということを知り、その気持ちに正直に生きようとする。

②「半島のさき」では、自分が愛し、必要だと感じる女性に、自分の気持ちを伝えるが、相手からは拒絶されてしまう。そして、再び、主人公の僕は、自分の心の中に閉じこもってしまう。主人公の僕には、回復する時間を必要としていたのであった。

③そのような中、大学の先輩である神山さんに連れられ、飲みに行く。その店で、サキという女性に出会う。そのサキが、僕に言った言葉(「光の届かない暗い闇の中でも、もがいて、そして光を掴もうと必死に手を伸ばせば、必ず、あなたはその暗闇の中から出られると思うわよ」)は、僕に一筋の希望を与えることになる。

④主人公の僕が愛していたナツコさんとの人間関係が、完全に終わったとき、僕の前に、再びサキが現れる。サキは、僕に、次のようなアドバイスをする。
 「相手にすぐに答えを求めること。それが相手を追い詰めるのよ。あなたの気持ちは純粋で、相手のことを本当に大切に思っているんだと思う。でもね、あなたは気持ちが相手に入り過ぎて、自分でも気が付かないうちに、いつのまにか相手と同化してしまうのよ。それが、相手にとってはとっても重いの」
 「あなたの気持ちが重いの。だから、あなたを受け入れることが簡単にはできないのよ。もっと、恋愛は軽やかに入るべきだわ」
 「あなたのことをふったその女性も、最初は、あなたに好意を持っていたかもしれないのよ。それは、恋愛の対象であったかどうかは別として。きっと、あなたは惚れやすいタイプなんだと思う。あなたは、人間の良いところを見極めることが自然にできて、しかも、それが得意なんだと思う。だから、あなたは人間の素晴らしい部分に簡単に惚れてしまう。そうでしょ?」
 「だから、あなたは、その女性に惚れた。でも、あなたとその女性の歩くスピードが違ったの。あなたは、いつも歩くのが早い。徐々に距離が開く。その女性があなたに追いつかないままなのに、あなたは次の段階に進もうとする。彼女は当然混乱するわよ。そして、その混乱からあなたへの不信が始まる。こういうことなのではないかしら」
 そして、僕は、サキに惹かれていくのであった。

⑤そして、僕は、サキと共同生活をして、徐々に、回復をしていくのであった。そうした穏やかな日々の中で、サキが行きたいという店に夕食を食べにいくことになる。その店は、ナツコさんの店であった。ナツコさんは、僕に、次のようなことを告げる。

 「なぜ、私があなたの話を聞かなければいけないの?あなたの自分勝手な想いに、付き合わなければいけないのよ。「僕はがんばります」って、それはあなたの問題であって、私には関係ないの。それは、ただの甘えよ。そう、あなたは、結局、恋人に甘えているだけなのよ。自分は、相手のためにがんばるとか、自分の時間を割くとか、恋人のために尽くしているとか、それはただの自己満足よ。誰も、そんなことをあなたに期待していないの。それなのに、自分の自己満足を相手に押し付けて、相手を困らせる。もちろん、あなたの恋人は、あなたのことが好きだし、愛しいと想っているから、多少の我慢をするわよ。初めのうちは、それこそ、自分に言い訳をしながら、あなたの魅力だけを見て、あなたの自己満足に付き合うのよ。でもね、それには限界があるの。ある日、何かのタイミングで変わるのよ。電気の球が突然切れるように。ヒューズが飛んでしまうように。何気ない何かの出来事が起きた瞬間に、目の前のあなたが愛しい恋人から、傲慢なただの男に変わるの。そう、あなたは、ただの傲慢で自己満足で、ナルシスト気取りの最低な男なの」
 「ねえ、いつまで、自分に言い訳を続けるの?いつまで、自分の世界に閉じこもっているつもりなの? 私の友人に、私があなたのことを相談したら、あなたは、私のことを愛しているつもりで、それはただの自己愛なのよ。そんな人と一緒になったら、私が苦労するし、傷つくだけだと言われたの。私も、ゆっくり考えたら、同じことを思ったわ。結局は、あなたが愛しているのは、自分自身だけなのよ。相手のことを考えているふりをして、自分のことしか考えていない。それに早く気が付きなさい」

⑥その後、サキも一通の手紙を残して、僕の前から去る。
 「ごめんなさい。急に帰らなければならなくなったの。さようなら。 さき」

 そして、僕は、再び、大きな喪失感で苦しむことになる。

 神山さんと僕は、サキの家であるはずの住所を尋ねるが、それはサキの家ではなかった。その家は、平嘉夫という有名な作家の家であった。平嘉夫もサキに救われた人間のひとりであった。

 僕は、平嘉夫からの伝言も預かり、サキを探す旅に出るのであった。

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