朝日新聞・読売新聞なみに、人事予測を外しまくっています。かろうじて当てたのは、中川昭一政調会長。
さて、経済財政諮問会議の民間議員が内定しました。
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御手洗冨士夫(日本経団連会長・キャノン会長)
丹羽宇一郎(伊藤忠商事会長)
八代尚宏(国際基督教大教授)
伊藤隆敏(東京大学大学院教授)
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ぼくの予想は、
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御手洗冨士夫(日本経団連会長・キャノン会長)
葛西敬之(JR東海会長)
伊藤元重(東京大学大学院教授)
吉田和男(京都大学大学院教授)
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でした。
八代先生と伊藤(隆)先生の起用ということで、経済成長戦略路線がメッセージとして明らかになってきたと思う。増税よりも歳出削減先行で、経済成長をさせて、なるべく増税幅を少なくするというのが、基本的な経済政策の方向性としたいというメッセージだろう。規制緩和、官業の市場開放(市場化テストも含む)ということを推進していくということと、国際経済・国際金融の部分を積極的にやっていくということだろうか。やはり、財務省というよりは、内閣府・経済産業省がイニシアティブを持つというような評価ができるかもしれない。
ただ、[pubeco]のメーリングリストで、土居先生が発言されたように、財政再建と地方財政の部分のカバーをどのようにしていくのかがポイントかもしれない。そこは、タスクフォースのようなものを作って、経済成長戦略を眺めながら、工程表を作っていくという方法かなと思います。
財政再建のほうは、政府税制調査会と財政制度審議会も合わせて、一元的になる仕組みも必要かもしれない。
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少し時間が経過してしまったが、U-17の日本代表がU-17アジア選手権で優勝した。イラン戦との準決勝、北朝鮮戦との決勝を見たが、大変、素晴らしい試合だった。個人技のレベルも高いし、よく走れていた。U-19にも伊藤翔のような優れたファワードがいるし、南アフリカの次のワールドカップ、つまり2014年の大会は面白いかもしれない。もしかすると、2010年の南アフリカ大会への抜擢もあるかもしれない。
世界では、10代の選手は珍しくない。良い人材は、どんどんと活用していくべきだ。
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安倍さんは、官邸をホワイトハウス型にしようと、いろいろと人事をしているのですが、なぜ、安倍さんは、ホワイトハウス型が好きなのでしょうか?そのあたり、誰かご存知であれば教えてください。ひとつの予測ですが、もしかすると、安倍さんは、The West Wingのファンだったりして。The West Wingを見ていたら、ホワイトハウスに憧れてしまいます。昨年、渡米したとき、D.C.の街を散歩していたときから、ドキドキしたし。ホワイトハウスまで行ったときは、もう、The West Wingのテーマが頭の中で流れていましたよ。「ジョシュはどこだ~」みたいに。(ぼくは、個人的には、どちらかというと、サムだと思っていますが。ただ、第4シーズンで降板してしまうので、やはりジョシュかな) テレビのトーク番組を見ていて、ブラッドが普通に出ていたのには、本当に驚きましたというか、感動しました。安倍さんが、The West Wingファンでしたら、Season 5以降の放映再開運動を支持をください!
あと、法改正で報道官を新設するようなのですが、やはり、The West Wingファンとしては、女性報道官でお願いします(C.Jみたいに) そうすると、小池百合子安全保障担当補佐官を報道官に横滑りでどうでしょうか。安全保障担当補佐官は、田中明彦先生とかはどうでしょうか。世耕さんは、どちらかというと、トビー・ジーグラー的に広報部長的な広報担当補佐官が良いと思います。こんどの人事的には、環境省から行った清水康弘さんがスピーチライターという感じなのでしょうか。それとも、長谷川栄一さん?
※選挙ポスターみたいのを作ってみたのですが、やはり、コピーが大変ですね。その点、やはり、小泉さんの「改革は止めるな」というのを超えるのは、なかなか大変です。
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今日は、「21世紀型社会とデモクラシーファンド」ということでお話をいたしました。
主に、CSR(企業の社会的責任)とSRI(社会的責任投資)、あとは、「新たな公共」と言ったところの話題でした。
レジュメ
資料
「新たな公共」の問題については、これから「小さな政府」(規制緩和・官業の市場開放)が進むことで、これまで政府や自治体が公共サービスで提供していたサービスを別の主体が担っていかなければいけない、ということだろう。これは、NPOなどでもいいし、企業が担っていくことになるだろう。社会的起業家のような人もいるかもしれない。このあたりを、社会として、どのようにガバナンスしていくのか、ということを考えなければいけないだろう。
重要なのは、その部分のしっかりとしたビジネス・モデルを組み立てることである。
そして、チャレンジを可能にし、失敗に寛容になるということである。
チャレンジに失敗はつきもの。失敗したときに、「失敗したからダメ」なのか、それとも、「失敗もひとつの良い経験」と考えるかで、実は、政策も変わってくる。
※今日、話をしてみて思ったのですが、今日のお話の内容は、90分の講義で5回分ぐらいできそうだ。もしかすると、「市民社会論」とかその分野も授業を担当できるかもと思いました。
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7月21日(金)に社団法人行革国民会議と政策創見ネット21で開催いたしましたシンポジウム「小泉改革の検証と次期政権の課題」の議論内容が、経済セミナー10月号に田中宏樹氏(同志社大学政策学部助教授・政策創見ネット21共同代表)の寄稿にて掲載されました。
田中宏樹著、「「小泉」後にもとめられるもの」,経済セミナー2006年10月号,pp44-45
書店にて発売をしておりますので、ご覧下さい。
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まずは、博士論文を書き上げろ、と怒られそうなのですが、いま、書きたい本は、21世紀型社会において、日本は、どのような国を目指すべきなのか、ということ。「美しい国」というのは、「それもあるけど、もう少し違った視点から迫ってみたい」というのが感想。
時間ができたら、少し歴史の勉強を、もう一度してみたいと思います。ローマ帝国の興亡とかカルタゴの話とか。このあたりの興亡史に、日本の未来の教訓が隠されているのではないかと思っております。
もうひとつは、「自由」、「市場」、「民主主義」というような概念をもう一度整理してみたいということです。このあたりを深めることで、今後の政府の役割とか、経済政策の基本的概念とかを整理できるのではないかと思うのです。
このあたりのことも踏まえて、日本の政治経済の戦後の歴史を眺めてみて、「通商・産業国家論」を作ってみたいと思います。(博士論文には、そのあたりのことは匂わせる予定ではあります)
不定期に、思いついたら、このブログでも、少し書いていきたいと思っています。
※この秋から、企業金融関連政策の分野を仕事でやることになりました。特に、中小企業金融です。
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このブログでやるのか、それとも別な場所を使うのか、まだ悩んでいるのですが、仕事でやっている「財政再建・財政構造改革」に関する検討のアーカイブを、ネット上に残していこうと考えている。昨年から行っている「公企業の民営化」に関する検討も合わせてアーカイブを作りたい。
財政再建・財政構造改革に関する研究では、中央・地方の一体的な改革を目指して、とりあえず、税制改革、歳出改革などを取っ掛かりに行っていく予定だ。
とりあえず、いま、行っていたり、関わっているプロジェクトや研究会は、とりあえず思い当たるだけを書くと、こんな感じです。
「知的財産権の法と経済分析」研究
「公企業の民営化」研究
「財政再建・財政構造改革」研究
「行政改革」研究
「構造改革特区」研究会
「デモクラシーファンド」研究会
「メディア」研究会
「知的財産証券化」研究会
「企業金融の実態」研究
「政策広報」研究会
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今夜の打ち合わせでは、地域活性化、イノベーション、企業金融などについて、政策現場からのニーズなども含めて、意見交換を行った。地域経済に関しては、道州制なども使いながら、コンパクトシティー化、効率的な集中と分散を促すフレームの必要性を強く感じた。人口移動については、強制的に人口を移動させるようなことはできないので、移動のインセンティブをどのように作っていくかということがポイントになるだろう。もうひとつのポイントは高齢者の人口移動。介護保険制度などを、少し見直す必要がありそうだ。
あとは、都市間連携のような問題、地域活性化の観点から知的財産をどのようにファイナンスに変えていくのか、という問題が出てくる。知的財産のファイナンスに関しては、「知的財産証券化研究会」で検討課題にしてみることにしよう。
中小企業やベンチャー企業の関連では、企業金融について、やはり信用保証の問題、決済方式、債権の流動化など、いろいろと課題がある。このあたりは、ブラックボックスになっていることもあるので、実際の政策形成において、さらなる調査が必要だ。
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今回の組閣でわかったことは、経済・財政政策については、小泉-竹中路線を継承するということである。
9月24日の記事で、安倍政権の経済政策の考え方、方向性について、2つの選択肢があると書いた。
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・市場システムの欠陥を修正していく
・市場をより競争制限・制約をしていく
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つまり、市場中心主義路線(市場中心で市場の失敗を修正するアプローチ)か、市場介入主義路線(市場に制約を課すようなアプローチ)かという選択肢である。産業政策にも2つの考え方があると言われている。ターゲット主義とフレームワーク主義である。
その上で、ぼくは、政府が市場に介入するのは良くないので、市場主義中心で、もちろん市場の失敗は修正していくというアプローチが良いと述べた。こうした新自由主義的な考え方は、小泉-竹中路線の基本的な考え方であろう。「市場に任せられることは市場に任せる」、「民間に任せられることは民間に任せる」ということが重要である。市場において、経済主体に「自由と責任」を徹底することだ。
また、経済財政政策担当大臣については、民間登用を、ということも述べた。
この点で、大田弘子先生が経済財政政策担当大臣に起用されたことは、安倍政権の経済政策は新自由主義路線で行くということを表明したことになる。
大田先生は、ぼくが、政策分析ネットワークの事務局にいたとき、代表代行(代表は竹中先生で、大臣をされていたため休職中でした)をされていた。
大田先生には、お身体に気をつけて、がんばってほしいと応援しています。
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(党)
総裁:安倍晋三
幹事長:中川秀直
総務会長:丹羽雄哉
政調会長:中川昭一
国会対策委員長:二階俊博
幹事長代理:石原伸晃
(内閣)
総理:安倍晋三
総務:菅義偉
法務:長勢甚遠
外務:麻生太郎
財務:尾身幸次
国土交通:冬柴鐵三
環境:若林正俊
官房・特命担当(拉致問題):塩崎恭久
国家公安・防災:溝手顕正
防衛:久間章生
文部科学:伊吹文明
厚生労働:柳沢伯夫
農林水産:松岡利勝
経済産業:甘利明
特命担当(金融・再チャレンジ):山本有二
特命担当(規制改革・公務員制度改革・道州制):佐田玄一郎
特命担当(沖縄・北方・イノベーション・少子化):高市早苗
特命担当(経済財政):大田弘子
(官邸)
国家安全保障担当補佐官:小池百合子
拉致問題担当補佐官:中山恭子
経済財政担当補佐官:根本匠
教育再生担当補佐官:山谷えり子
広報担当補佐官(報道官):世耕弘成
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「小泉総理の演説・記者会見」のページを記録しておこうと思います。あと、小泉さんの動きについても。
歴史に残るスピーチは、やはり昨年の衆議院解散のときの
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約四百年前、ガリレオ・ガリレイは、天動説の中で地球は動くという地動説を発表して有罪判決を受けました。そのときガリレオは、それでも地球は動くと言ったそうです。
私は、今、国会で、郵政民営化は必要ないという結論を出されましたけれども、もう一度国民に聞いてみたいと思います。本当に郵便局の仕事は国家公務員でなければできないのかと。民間人ではやってはいけないのか。これができないで、どんな公務員削減ができるんでしょうか。どういう行政改革ができるんでしょうか。
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の1節でしょうか。
最後のぶらさがり会見での、この一言。
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いつも緊張と重圧の中でやってきましたから、これは辛くても当たり前なんだと、天がこの辛さに耐えるように仕向けているんだと、これを乗り越えなければいけないということでやってきましたからね。これ、ある程度辛いのを覚悟して総理大臣になったわけですから、これが当たり前だなと、辛い時が来る度にそう思ってやってきましたから。
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この一言は、本当に重い一言ですね。
さて、明日からは安倍内閣。とりあえず、明日から選挙体制に突入ですね。
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原稿の締め切りに苦しんでいる状況ではありますが、9月28日に、ちょっとしたお話をします。
一応、メインテーマは、久しぶりにCSRとかSRIの内容なのですが、それだけではなく、「新たな公共」の話を付け加えて、「小さな政府」、「人口減少社会」などの要素を加えて、今後の民間の役割、市場の役割、みたいな話をしようと思っています。要は、社会的起業家みたいなことも考えて、規制緩和とか民営化をもっと進めて、市場で、どんどん公共政策をやっていこうという話です。
安倍さんが経済政策の基本原理をどう考えているのかは、わからないのですが、(25日と26日の人事を見れば、なんとなく方向性は見えてくるかもしれません)、まあ、とりあえず、あまり、政府は介入してくれるなと。格差の問題も、政府が介入してなんとかしようということではなくて、ルールの整備、つまり市場環境の整備の方をやって欲しいと切にそう願うわけです。
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記者:あえて言うならば、リーダーの条件、指揮官の条件とは何ですか?
矢尾板:それは、「決してあきらめない」という強い信念と、決断に伴う強い覚悟ではないでしょうか。勝負に固執すると、視野が狭くなるので、さらに敗戦につながる可能性があるので、そういう意味での「あきらめない」ということではなく、戦況の打開をあきらめずに、打つべき手を尽くす、カードを切っていくということでしょう。
戦術には、いろいろなオプションがあります。それを常に練習しているわけです。そのオプションは、最も効果的な場面で使っていかなければいけない。ただ、リスクを伴うこともあるわけです。例えば、得点ができず、とにかく1点が欲しい。そのとき、リスクを承知で、ディフェンスのカードを取り、攻撃を1枚加える。すると、守備面では、非常なリスクを負うのです。いつ、どのオプションを使うかを冷静に決断していかなければいけないし、その決断には責任が伴うのです。その責任を全て負う覚悟がなければ、カードは切れません。だから、決断に伴う強い覚悟も必要なのです。
常に、選択を迫られるのです。ifは、私たちの世界にはない。私たちの前にあるものは、現実です。その状況を動かすことは、とても難しいことです。ただし、勝負をしているわけですから、そこから逃げられない運命を背負っているのです。
いま、ぼくが持っているオプションは、あまり多いとは言えません。ただ、常に、持っているカードを切りながら、ゲームメークをしていかなければいけません。
記者:なんだかサッカーのような話になってしまいましたが、これはサッカーの話ではなく、別なお話。。。
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毎度のことながら、原稿の締め切りに苦しんでいます。原稿の締め切りに苦しむのがわかっているのだから、もっと早めに書き始めればいいのにと、苦しんでいるときにはつくづく思うのですが、実際には、同じことの繰り返し。学習していないのか。いや、そんなことはないのです。
実は、ぼくは、文章を書き始めるまでに時間がかかるタイプ。まず、「あー、原稿書かなきゃ」という気持ちが先回りで来て、暗くなるわけです。そのプレッシャーに苦しめられます。そうなりながら、原稿の締め切りが刻々と迫ってきて、さらに苦しくなってくる。そのぐらいで、ようやく、「書かなければ」、ということになって、書き始めるわけです。
ただ、時間を無駄に浪費しているわけではなくて、その間に、あれを書こう、これを書こう、ということは、考えているのです。ただ、「いざ、書こう」とすると、文章が思い浮かばないのです。
そのあたりは、文章を書くことを主な仕事にしているので、最終的には、文章は書けます。しかし、本当に良い文章というのは、「神の言葉」みたいなところがあって、なんとなく天から降ってくるので、それまで、凡人であるぼくは、あれこれ、書いては消しての繰り返しなのです。陶芸家が焼き終わった作品を壊してしまうようなものですね。
ということで、いま、原稿の締め切りに追われています。。。(T_T)
この原稿が終わっても、まだいろいろと原稿が続くのですが。。。
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金曜日の夜に、政策創見ネット21の定例研究会が行われました。今回は、RIETI(独立行政法人経済産業研究所)の小林慶一郎研究員をお招きして、これまでの日本経済における長期不況の要因分析の結果と、安倍政権における経済政策の方向性について、議論をいたしました。
小林さんからご報告をいただいた「景気循環会計」を用いた実証分析によれば、「労働投入のゆがみ」が景気の押し下げる効果が明らかになっている、ということだ。(詳しくは、小林慶一郎氏著の「景気循環会計による日本経済の分析」)
さて、安倍政権の経済政策。実は、いまのところ、安倍政権の経済政策の考え方、方向性が見えてこない。今年になって、格差是正ということで、「米国型の資本主義はだめだ」とか「市場主義はだめだ」とか、そういう論説がある。なんとなく、市場化の動きに揺り戻し現象が出てきているように思える。
ただ、小泉政権で目指した経済政策の考え方、概念は間違ってはいない。もちろん、市場の不完全性に対して、その修正はしなければいけないが、時計の針を戻すようなことをしてはいけない、というのが、ぼくの個人的な考え方だ。
昨日の議論の中で、現在の論調を捉えていくと、経済政策の方向性には、2つのものがありそうだということがわかった。
・市場システムの欠陥を修正していく
・市場をより競争制限・制約をしていく
つまり、市場修正主義的なアプローチを取るのか、市場制約主義的なアプローチを取るのか、ということであろう。
また、格差是正を所得再分配政策で行うのか、もっと競争的・自由主義的な政策で行うのか、ということも考えていかなければいけない。
現在のところ、最も良いと思うのは、もちろん、セーフティネットなりジェンピングボードは必要ではあるが、基本的には、政府は市場にあまり介入しない方が良い。市場に任せられるものは、できるだけ市場に任せるべきだ。
ただ、市場がまだ未成熟な分野は多いので、そのあたりの市場整備は必要だろう。規制も経済厚生を歪めるような規制は緩和した方が良い。
さて、このように考えてみると、これからも「公共選択論」が果たす役割はとても大きい。
経済財政担当大臣は、「公共選択論」分野の研究者の先生方から民間登用して欲しい。
※実は、今後の経済政策については、「やるべきこと」はわかっているはずである。あとは、どのように、その「やるべき」ことを実行していくか、だと、思う。
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今夜は、『特命係長只野仁06スペシャル』。久しぶりの特命係長も楽しめました。
小野真弓がなかなかかわいい感じで良かったです。あと、久しぶりに喜多嶋舞。静かなるドン以来でした。
喜多嶋舞と言えば、静かなるドンの秋野明美役が、たぶん、はまり役なのではないかと思われます。近藤静也は、もちろん、香川照之がベストです。
永井大も、やはり、『特命係長』のときのほうが、イキイキしていますね。
そろそろ、3rd Seasonを放映して欲しいと期待しています。もしくは、いよいよ映画化ですかね。
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らいおんはーとの最終回、締めくくりの言葉は、
「ありがとう 支えてくれて ありがとう
激励 協力 只々感謝」
でした。これが小泉総理の本音でしょう。
メルマガの中に、
「天の将(まさ)に 大任(たいにん)をこの人にくださんとするや
必ずまずその心志(しんし)を苦しめ、その筋骨を労せしむ。」
という孟子の言葉もありましたが、この5年半、まさに、そういう気持ちだったのでしょう。
【小泉内閣メールマガジン 第250号】を読んでの感想。
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総裁選の結果、どう読むかについては、賛否がわかれるところだろう。ただ、安倍新総裁が課されたハードルは高くなった。
投票結果
安倍 晋三 464票(議員票:267票、党員票:197票)
谷垣 禎一 102票(議員票66票、党員票:36票)
麻生 太郎 136票(議員票:69票、党員票:67票)
印象的だったのは、安倍さんの議員票数が発表された時の安倍さんの「エッ」という一瞬驚いた表情。この総裁選、安倍さんの勝利はほぼ既定路線。見所は、安倍さんが何票取れるのか、第2位はどこまで票を取れるのかだった。安倍陣営の票読みは、議員票は、280-300だっただろう。500票超えが、ひとつの判断基準だったから、党員票は、200-220が最低ライン。それが、いずれも達成できなかった。これは、麻生さんと谷垣さんが健闘した結果でもある。
これで、安倍さんは党内で、小泉さん風に、党内世論を無視できなくなった。小泉さんはクーデター的に総裁選になったから、つまり、本命を倒しての勝利だからこそ、党内世論と意見が異なっても、「それなら、私を総裁に選ばなければいい」と言えた。しかし、安倍さんは、本命候補で、唯一の力の源泉が得票率70%を超えた圧倒的支持であったが、それは達成できなかった。安倍さんは、あまり強権的には行けないだろう。
次に、麻生さんは、安倍さんが病気に倒れた時の総裁継承権を得た。石橋-岸、池田-佐藤のパターンで行けば、安部さんに何かあったときは、麻生さんが継承権第1位を主張できる。そして、谷垣さんも100票を超えたことで、ある程度、発言権は確保できた。
安倍さんのハードルは、まず、人事だ。これだけバンドワゴン的に安倍乗っかり組が増えると、人事の不平不満が必ず出る。みんなが満足できる人事は難しい。だからと言って、上記に書いた理由で、小泉手法は通じない。つまり、これから安倍さんは、常に自民党内の不平不満を聞きながら、政権運営、党運営をしていかなければいけないのだ。
安倍さんの課題は、まず、国民の支持だけは絶対に手放さないこと。そして、補欠選挙に2敗だけはしないことが重要だ。
安倍さん、これからがなかなか大変だ。
(予想)
幹事長 :中川秀直
総務会長:谷垣禎一
政調会長:中川昭一
国会対策委員長:甘利明
官房長官:与謝野馨
財務大臣:柳澤伯夫
外務大臣:麻生太郎
総務大臣:伊吹文明
法務大臣: 高市早苗
農林水産大臣:武部勤
文部科学大臣:町村信孝
国土交通大臣:冬柴鉄三
厚生労働大臣:丹羽雄哉
経済産業大臣:二階俊博
環境大臣(地球環境問題担当)・内閣府特命担当大臣(五輪担当):石原伸晃
国家公安委員会委員長/内閣府特命担当大臣(防災/有事法制担当):根本匠
内閣府特命担当大臣(経済財政・金融担当):渡辺喜美
防衛庁長官:額賀福志郎
内閣府特命担当大臣(規制改革/行政改革担当/構造改革特区・地域再生担当):山本有二
内閣府特命担当大臣(拉致担当):中山恭子
内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策):参議院枠
内閣府特命担当大臣(科学技術政策/食品安全/情報通信技術(IT)):参議院枠
官房副長官:塩崎恭久
官房副長官:世耕弘成
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記者:いま、現在進行形で、気になる女性はおられますか?
矢尾板:はい。
せっかく、総裁選が終わったんだから、総裁選の話を書けよ、と言われそうですが、最近の恋のお話を。
インターネット上で、「恋愛投資家」とか「恋愛詐欺師」とか、「恋愛のM&A」とか、ごたくを並べていますが、実は、心底、ヘタレです。2日間連続、女性へのアプローチについて、知人の男性と女性にダメ出し大会をしてしまったのですが、本当に、ダメダメ。
そこで、「矢尾板俊平。をプロデュース」してもらいました。とても勉強になりました。(^0^)
恋愛感情を持っていない女性には、なんともなく、話せたりできるんだけど、好きな女性の前だと、顔を合わせるのもドキドキしてしまう。恋愛感情を持っていない女性には、お気軽に電話できるんだけど、好きな女性には、なかなか電話できない。メールもできない。でも、勇気を出すことから始めないといけないのです。。。
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起こるべくして発生したタイのクーデター。これまでの政治危機の際には、常に国王が仲裁してきたし、タイにおいては国王は絶対的な存在であるので、今回も、最終的には国王の仲裁で収拾されるだろう。政体が変わるわけではなく、全面的な武力衝突に発展する可能性は、現在のところ、「ない」のではないか。
ただ、国王の仲裁を受け容れないということはないだろうと思うが、タクシン首相の動向が気になる。いわゆる「大政奉還」を表明するのかどうか、それとも、最後まで、そこに拘るのかによって、タイの政治的安定性、経済的安定性が市場で問われることになる。それが、アジア市場、世界市場での地政学的リスクになる可能性もある。
タクシン首相は、タイの「田中角栄」的存在だったように思う。タイの高度成長を実現した功績は大きい。これから、政治的な安定性をどのように確保していくのかがポイントだろう。
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前略
7月20日に開催した『小泉改革の検証と次期政権の課題』の議事録の全文を公開いたしましたので、ご覧をいただければ幸いです。
いよいよ、明日、新総裁が決定し、26日に、新しいご主人を迎えることになりますね。いまのご主人である小泉さんが5年半もの長期に自民党総裁であり、総理大臣であったので、そのお姿を来週から拝見できなくなると思うと、いつかこの日が来るとは思っておりましたが、やはり一抹の寂しさと切なさを感じています。
あまり公言はしていなかったのですが、実は、10年以上前から、いつかは、この国の総理になられるだろうと思い、革命前夜的に2001年4月を迎え、首相就任時は最も苦しい時期ではありましたが、おこがましくも、小泉さんは何かやってくれるという期待を持って応援していました。その改革の成果の検証や評価、是非はともかく、やはり5年半、戦後では歴代3位という長期政権であったことは、やはり歴史に名を残す総理であられたと思います。何十年後、何百年後、21世紀にこんなユニークな政治家が総理大臣となり、5年半もの長きに渡り、国民の支持を背景に日本のリーダーであったことは紛れもない歴史の事実です。
将来にも、「そのとき歴史が動いた」という番組があるとすれば、確実に、2001年の総裁選、2005年の郵政選挙は、取り上げられるでしょう。政治はつねにドラマを生むものです。その21世紀最初の主役が、静かに、マイクをステージに置かれようとしています。
首相官邸さん、私の代わりに、小泉さん、竹中さんが去られる際に、「5年半、お疲れ様でした」とお伝えいただければ幸いです。なにとぞ、よろしくお願いします。
草々
矢尾板俊平
追伸:「次期政権の課題」を議論するためには、「小泉改革の検証」が必要です。これなくして、良くも悪くも次期政権の課題についての議論はできません。過去の成功なり失敗を知らずに、未来が語れるのでしょうか。ですから、「次期政権の課題」だけではなく、やはり、「小泉改革の検証」と「次期政権の課題」を共に議論していただきたいと思っております。
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安倍政権の話ではないけど、もしも、総理大臣になったとしたら、どのぐらいの上級スタッフが必要なのか、考えてみることにした。(もちろん、ホワイトハウス型、政治任命制度を用いたスタッフ登用です)
実際に自民党政権での組閣、党役員人事などを考えてみると、ポストがかなり多すぎて、総理が一人で考えるのは大変ですね。小泉さんは、国会便覧を見て、考えたというけれど、かなり時間がかかりますよね。
ちなみに、官邸スタッフの総理補佐官とか報道官、組閣のところは、アレンジしています。
内閣総理大臣:
(官邸)
内閣総理大臣補佐官(首席):
内閣総理大臣補佐官(次席):
内閣総理大臣補佐官(安全保障担当):
内閣総理大臣補佐官(法務担当):
内閣総理大臣補佐官(広報担当):
内閣総理大臣秘書官(政務担当):
内閣総理大臣秘書官(財務):
内閣総理大臣秘書官(経済産業):
内閣総理大臣秘書官(外務):
内閣総理大臣秘書官(警察):
内閣官房長官:
内閣官房副長官(政務):
内閣官房副長官(政務):
内閣官房副長官(事務):
内閣危機管理監:
内閣総務官:
内閣広報官:
内閣報道官:
内閣情報官:
内閣官房副長官補:
内閣官房副長官補:
内閣官房副長官補:
(党)
総裁室長:
総裁秘書:
(議員会館)
政策秘書:
第1公設秘書:
第2公設秘書:
(閣僚)
総務大臣:
法務大臣:
外務大臣/内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策):
財務大臣 :
文部科学大臣(国民スポーツ担当):
厚生労働大臣:
農林水産大臣:
経済産業大臣(国際博覧会担当):
国土交通大臣(首都機能移転担当/観光立国担当):
環境大臣(地球環境問題担当):
国家公安委員会委員長/内閣府特命担当大臣(防災/有事法制担当):
防衛庁長官:
内閣府特命担当大臣(金融/経済財政政策):
内閣府特命担当大臣(規制改革/行政改革担当/構造改革特区・地域再生担当):
内閣府特命担当大臣(科学技術政策/食品安全/情報通信技術(IT)):
内閣府特命担当大臣(少子化・男女共同参画) :
内閣法制局長官:
内閣府副大臣(3):
防衛庁副長官:
総務副大臣(2):
法務副大臣(1):
外務副大臣(2):
財務副大臣(2):
文部科学副大臣(2):
厚生労働副大臣(2):
農林水産副大臣(2):
経済産業副大臣(2):
国土交通副大臣(2):
環境副大臣(1):
内閣府大臣政務官(3):
防衛庁長官政務官(2):
総務大臣政務官(3):
法務大臣政務官(1):
外務大臣政務官(3):
財務大臣政務官(2):
文部科学大臣政務官(2):
厚生労働大臣政務官(2):
農林水産大臣政務官(2):
経済産業大臣政務官(2):
国土交通大臣政務官(3):
環境大臣政務官(1):
(党)
幹事長:
総務会長:
政務調査会長:
国会対策委員長:
幹事長代理:
副幹事長 :
総務局長:
人事局長 :
経理局長 :
情報調査局長:
国際局長:
組織本部長:
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伝統というものは、良い伝統もあるし、悪い伝統もある。未来においても、大切にすべき伝統もあるし、縛られてはいけない伝統もある。全ての伝統を押し付けることは避けるべきだ。そして、それを決断するのは、私たちではなく、未来の彼らなのだ。その決断に私たちは、関与してはいけない。
伝統とは、常に変化するものだ。新しくイノベーションが起きることで、社会は継続して行くことができる。だから、常に改革が必要なのだ。改革は、古き良きものは残し、古き悪しきものは捨てる。新しいものを取り入れていく。保守とは、変わることから始まるのだ。社会の新陳代謝を行っていかなければいけないのだ。
私たちが、いま、行わなければならないことは、未来の選択を決断することではなく、その選択を拘束しないことだ。つまり、私たちの世代で積み残された様々な課題を解決し、問題を先送りしないことだ。その判断は、将来、過去を振り返ったときに間違いかもしれない。そのときは、将来、修正をすればいい。何事にも正解はない。常に、トライ&エラーの連続だ。しかし、何もしないということは、私たちの責任を果たしていないのではないか。
次の世代の心配をする前に、足元を見て、私たちは、自分たちが直面する課題を解決することが先決だ。
次の世代に対しては、次の世代の彼らが、何かを求めてきたとき、そのときに応えれば良い。もちろん、次の世代が何かを求めようとした時、私たちのいる山門は常に空いていて、いつでも訪ねられるのだから。
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安倍さんの政策公約は、抽象的だ。4枚しかない。麻生さんや谷垣さんは、ぶ厚いのに。
こんな話がある。
これは、安倍さんに、「政策がない」ということなのではなく、むしろ、安倍さんの「戦略」なり「戦術」なのだろうという見方もできる。これは、小泉さんの手法だ。
大下さんの本を読んでいたら、こんな一節があった。そして、ピンと来た。
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しかし、小泉は、細かい政策については触れなかった。もっぱら、こう主張した。
「自民党を変える」
「派閥を解消する」
「首相公選制を導入する」
町村は、なぜ抽象的なことばかりいうのか理解できなかった。が、のちに小泉なりの戦術だったことがわかった。
<小泉さんは、すでに勝ったときのことを考えていた。そのときに、言葉尻を取られないようフリーハンドでいたかったのだろう>
大下英治『総理戦争-田中角栄から小泉まで-下巻』、新風舎文庫,pp.390-391
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小泉さんのときと、状況は違うが、安倍さんも、あまり細かい政策を出して、後で、足を引っ張られるのが嫌なのではないか。総裁選にほぼ勝利が決まり、ほぼ次期総理が決まっているこの段階で、あまり、公約に深くコミットして勝負するよりも、抽象的な形で、総裁選を乗り切りたいのではないか、という憶測だ。確かに、安倍さんの状況としては、変に勝負をかけるよりも、総裁選を乗り切る方が得策だ。すでに、安倍さんや安倍陣営の中では、総裁選後のシナリオ、つまり、政権運営の戦略に焦点が移っているのであろう。
ひとつだけ、総裁選の見所があるとすれば、安倍さんがどれだけ票を取るのか、というところだろう。小泉さんは、橋本さんという本命に挑戦して、戦って、勝った。国民に支持を訴え、総裁選を勝った。国民に支持を訴え、昨年の総選挙も勝った。つねに、小泉さんの背後には、国民の支持があった。だから、小泉さんは、5年半も長期政権を維持してこれたし、改革を進めてくることができた。(もちろん、改革の検証は重要だ)。
安倍さんは、挑戦者ではなく、本命中の本命だ。この点で、小泉内閣が革命前夜的な盛り上がりで成立した状況とは大きく異なる。安倍さんが総裁になり、総理になったとき。党との関係をどのように構築していくのか。小泉さんのように、党が反対したものに対して、安倍さんは信念を貫き通せるのか、この点で、総裁選でどれだけ票が取れるのかにかかってくるのではないかと思う。
政権の勢いをどのように作っていくのか、ここがポイントで、10月の補欠選挙の結果によっては、風がどのように変わるのかはわからない。安倍さんが、ゆっくりと落ち着いて、政策に取り組めるようになるのは、来年の参議院選挙後であろう。しかし、それも、参議院選挙の結果によっては、本当に落ち着くことができるのかはわからない。しかし、それは安倍さんにとってもチャンスである。補欠選挙、統一地方選、参議院選挙と、戦って、戦って、戦っていくことによって、安倍さんは、政権の勢いを加速することができるかもしれないし、減速させてしまうかもしれない。ポイントは、この1年間の戦い方だ。小泉さんは、自民党と戦って、風を吹かせた。安部さんは小沢民主党と闘って、風を吹かすことができるかどうか。この1年は、安倍さんにとっても、小沢さんにとってもチャンスなのだ。
そして重要なのは、国民が、どのように判断するのかだ。
日本の未来は、国民一人一人の意思に委ねられている。
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フジテレビとテレビ朝日の天王山は、9月23日(土)になりそうである。
フジテレビは、21時から23時09分まで、「電車男」のスペシャルを放映。
テレビ朝日は、21時から23時04分まで、「特命係長 只野仁」のスペシャルを放映。
いま、ウイークデーの午後の時間帯に、フジテレビは、「N's あおい」と「電車男」の再放送を投入。この再放送から、スペシャルにつなげるシナジー効果を狙っている。ちなみに、「N's あおい」は、26日の火曜日にスペシャルを放映。再放送の最終回も26日の午後に合わせるという周到な作戦だ。
「特命係長」については、22日深夜枠で、2時間ほど、「只野仁」の再放送を行う。しかし、今クールの「黒い太陽」は、永井大が主演だったので、その持続効果がどのくらいあるのか、と言ったところだろう。その点で、「黒い太陽」の放映枠で、只野仁スペシャルの宣伝を流さなかったのは、少し影響が出てくるかもしれない。
視聴者としては、このあたりは、ちゃんと時間帯を分けて欲しいところではある。ぼくは、「特命係長 只野仁」派なので、間違いなく、只野仁をオンタイムで見て、「電車男」はDVD予約で、後ほど見ると宣言しておきます。
伊東美咲も永井大も、今クールで主演だったのに、スペシャルを撮っているというのは、がんばっていますね。「サプリ」は、見ていないのですが、伊東美咲は、「電車男」の時が一番良いのではないかと思ってしまいます。「危険なアネキ」も良かったのですが。(あの空回りぶりは・・・)
永井大は、やはり、高橋克典の後輩役が適役だなぁと思いました。そうそう、エビちゃんこと、蛯原友里も特命係長には、登場してくるので、伊東美咲と蛯原友里で、「マキアージュ」対決でもあります。
このゴールデンコンテンツ対決、どちらに軍配が上がるのか!
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『がきんちょ~リターン・キッズ~』の挿入歌、「世界は僕らを待っている」(ぱれっと)がCD化。
ぱれっと とは、ドラマの中で、もも(美山加恋)とあおい(前田憂佳)のユニット。CDの中では、もも&まち(鈴木理子)ヴァージョンも収録されています。
「がきんちょ~リターンキッズ~」なのですが、少し気になったことをひとつ。
1988年の歴史が変わってしまっているはずなのだが、例えば、子どもたち(2006年には大人になっているけど)のおおまち(辺見えみり)の記憶はどうなっているのだろう??
それとも1986年自体が「過去」ではなくて、別空間なのかもしれない。だって、ももが2006年に来た時に、誰も「もも」だって認識していないようだし。
つまり、
通常の歴史がこうなっていたとして、
1988年(元)--------------------------→2006年(元)
まち(鈴木理子) まち(辺見えみり)
もも(美山加恋) もも(遠藤久美子)
○まち(辺見えみり)がタイムスリップ
1988年(元)--------------------------→2006年(元)
まち(鈴木理子) まち(辺見えみり)
もも(美山加恋) もも(遠藤久美子)
|
-------------------------------------------
↓
1988年(新)--------------------------→2006年(新)
まち(鈴木理子)
もも(美山加恋) もも(遠藤久美子)
まち(辺見えみり)
○もも(美山加恋)がタイムスリップ
1988年(新)--------------------------→2006年(新)
まち(鈴木理子)
もも(美山加恋) もも(遠藤久美子)
まち(辺見えみり)
|
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↓
1988年(元)--------------------------→2006年(元)
まち(鈴木理子) まち(辺見えみり)
もも(美山加恋) もも(遠藤久美子)
もも(美山加恋)
という感じなのではないか。ただ、ももが来た2006年(元)も元の世界ではなく、2006年(新新)という感じで、つまり、3つの歴史が出来上がっているということだろう。
「世界は僕らを待っている」。どの世界が僕らを最後に待っているのでしょうか?
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米国第35代大統領 ジョン. F. ケネディ は、1961年1月の大統領就任演説で、
"Ask not what your country can do for you,
Ask what you can do for your country".
というメッセージを発しました。この言葉は、歴史に残る名演説として、今でもたびたび引用されます。
この意味は、直訳すれば、「この国が皆さんに何をしてくれるかを求めるのではなく、皆さんがこの国のために何ができるのかを考えて欲しい」ということです。つまり、国に依存するのではなく、国民が自立し、この国や社会に責任を持って欲しいということであろうと思います。
21世紀にあたって、私は、このケネディ大統領の言葉を、さらに発展させたいと思います。
"We can know well, should think well our society.
So as we must decide well
for our children and grand children in the future".
私たちは、私たちの社会に対して、国に対して、そして未来に対して、よく知り、よく考え、よく決断をしていかなければなりません。私たちは、生まれながらにして、3つの責任を負っています。「社会」に対する責任、「将来」に対する責任、そして、「自己」に対する責任です。真の自立社会とは、こうした責任をじゅうぶんに果たすという規律があって、初めて成立するものです。
いま、私たちは、さまざまな課題や危機に直面しています。現役世代の責任は、このツケを将来世代に残さない、現役世代のツケは私たちの世代で解決する、ということが必要です。そして、私たちの子どもや孫たちの将来世代に、この日本という素晴らしい国をどのように引き継いでいくのか、それを、いまこそ、私たちは議論をし、決断をしなければならないのです。
私は、この責任から逃げるつもりはありません。私は、「社会」、「将来」、そして「自己」に対する責任を負い、この素晴らしい国を、さらに豊かで、活力があり、安心を得られる魅力ある国にしていきたいと考えております。
そのためには、この多元的で多価値的な複雑社会、成熟社会を認識し、人口減少社会を前提にした持続可能で安定的な社会システムのグランドデザインを描き、21世紀における初の抜本的改革を推進し、この国の魅力を、政治や制度、政策の魅力を国際的に発信していくことを目指したいと考えています。
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NHKに放映の要望を出したところ、下記のような返答が届きました。
やっぱり、放映予定はないとのこと。大変残念です。The West Wingは、ただのドラマではなくて、政治の勉強になる娯楽&教養ドラマなのに。安倍さんが新しい首相になったら、ホワイトハウス型の官邸にする方向性を打ち出しておりますが、じゃあ、具体的にホワイトハウス型の官邸の姿って、何なの?ということを知るには、West Wingを見るのが、最も勉強になる。あれは、「民主主義とは何か」という勉強になるのですよ。
もちろん、日本は議院内閣制で、米国は大統領制と政治システムは違うのですが、民主主義の本質は変わらない。
このあたりのことも、視聴率とかだけではなくて、もっと様々な要素で考えて欲しい。
21世紀は、国民がよく知り(Well-Known)、よく考え(Well-Thought)、よく決断する(Well-Decided)という民主主義が求められると思います。そのために、メディアの役割も考えていくべきではないかと思うのです。
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いつもNHK海外ドラマをご覧いただき、
ありがとうございます。
大変申し訳ございませんが、残念ながら現時点で、
NHKで「ザ・ホワイトハウス」の第5シリーズを
放送する予定はございません。
NHKでは、1年に2回ずつ、編成の見直しを行なって
おります。その過程で、視聴者の皆様の反響や、
ほかの番組とのバランスなど、様々な要素を鑑みた上
での議論を行ない、最終的に放送する作品を決定して
いきます。
「ザ・ホワイトハウス」の続きを楽しみにしていただいて
いた視聴者の皆様には大変申し訳ございませんが、
何卒ご理解賜りますよう、お願い申し上げます。
これからもNHKの海外ドラマをよろしくお願いいたします。
NHK海外ドラマ担当
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「めざにゅ~」の杉崎さんのブログで指摘があるように、9月11日月曜日の朝の空は、少しおかしかった。
日曜日は、御嶽山を下山し、そのまま市ヶ谷。そして、新宿で人と会ってから帰宅。確か、日曜日は4時30分に寝て、6時30分に起きて、お風呂に入ったので、眠かったから、家に戻ってきて、お風呂に入ってから寝てしまいました。でも、うちの犬が、何度も起こしに来て、あまり眠れなかった。いつも、うちの犬は、朝までぐっすりコースなのですが、その日に限って、なぜかウロウロ。そのうち、集中豪雨的に強い雨が降って、そして、雷が。夜だから、雷様の光は、とっても強くて、なんだか怖かった。なんだか不思議な天気。
あ、こう考えてみると、空がおかしかったのは、この日の朝だけではなかった。このところ、朝方、なんだか、おかしな色だなぁ、と思うこと、しばしば。杉崎さんのブログでは、昨年も記録していたみたい。
秋特有の朝の色なのか、それとも、何かの前触れなのか。ちょっと不安。
今週は、「秋の長雨」ですね。「暑さ寒さも彼岸まで」と言います。来週からは、いよいよ秋っぽくなるのでしょうか?夏の服装ともそろそろお別れです。今年の暑さは、湿度が高くて、なんだか嫌な暑さだったけど、夏が終わって、冬が少しずつ近づいてくることに、寂しさとせつなさを感じます。
確か、3年前の9月21日も、こんな冷たい雨が降っていた夜でした。その前日の20日は、肌寒く、夏の雨から秋の雨になっていました。モノトーンな憧憬です。
さようなら 夏の日。また、柊は冬を越えることができるのかな。
(DAIの「柊」がバックミュージック:渡部篤郎、水野美紀、和久井映見が交互に登場する憧憬)
『恋文』は、TBS系でしたっけ?『青い鳥』に続き、たまに、せつないドラマをやりますよね。>TBS
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小泉改革のシンポジウム議事録の内容を追加いたしました。
格差問題は、本質をしっかりと捉えないと、なかなか難しい問題ですね。税制的には、再分配機能をどのように考えるのか、というところでしょうか。また、シンポジウムで出てきているけれども、教育システムですかね。
いずれにしろ、総裁選では、将来社会のビジョン・グランドデザインを、積極的に示して、議論して欲しいと思います・
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9月12日に行われた政府税制調査会の総会後に、公表された会長談話がWEB上で公開されました。
「今後の税制改革についての議論に向けて」
この中で、いくつかを重要だと思ったことをピックアップしておきたい。
・「これから取り組まなければならない税制改革は、バブル崩壊を経験した後の21 世紀最初の抜本改革となる」
・「税制調査会は、今後、政府の提起した諸課題について、少子・高齢化、グローバル化、地方分権の進展等の経済社会の構造変化を踏まえた考え方を的確に示す必要がある」
・キーワードは、「責任」、「安心」そして「活力」
・将来世代に対する「責任」として、「国・地方を通じてあらゆる分野で行財政改革を進め、徹底した歳出の削減・効率化を図るとともに、景気変動によるその時々の税収の変動にとらわれず、制度として安定的な歳入構造を構築し、将来世代に対し責任ある対応をとらなければならない」
・「安心」できる社会として、「税制においても、必要なセーフティーネットの財源を安定的に確保するとともに、社会保障制度と一体となって、税制の所得及び資産の再分配機能が的確に発揮されるように検討していく必要がある」
・経済社会の持続的な「活力」として、「今後ますます重要となっていく“民間が担う公共”の支援も大切である」
・「次期税制調査会での論議をはじめ国民的な議論が深められていくことを期待したい」
現在の税調の任期は10月まで。年内には、新しい税調が出来ると思うのですが、次の3年は、石先生が指摘するように、「21世紀最初の抜本的税制改革」の議論になる。このときに、重要なのは、国民自身が考えることだ。最終的に、この日本という社会のグランドデザインをどのように考えるのかは、国民の判断だ。
判断をするためには、税制の知識をもっと良く知っておく必要がある。そこで、
石弘光(2006),『タックスよ、こんにちは』,日本評論社
あと、
加藤寛・横山彰(1994),『税制と税政』,読売新聞社
は、良い教科書になるだろう。
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週末は、ゼミ合宿で奥多摩の御岳山に行ってきました。ゼミの4年生による卒論報告が中心です。それと、石弘光先生と横山彰先生の対談がありました。僭越ながら、その対談のコーディネーター役を務めさせていただきました。対談の内容は、(1)財政再建、税制改革、(2)国民・市民の参加、(3)政策決定過程、などなど、多岐に渡りました。時間は1時間だったのですが、すぐに経過してしまい、もっともっと議論をお聞きしたかったです。
さて、いよいよ自民党総裁選が幕を開けました。ぼくは、ブロック大会や総裁選の行事で候補がパネルディスカッションなどの形で討論していくことは、とても良いことだと思っております。
米国の大統領選挙は、予備選挙も入れれば、約1年間の長丁場です。約1年の間に、何度も議論していき、候補者自身が洗練化されていくし、国民もより選択が可能になるシステムになります。リーダーを選ぶわけなので、やはり、レモン市場の問題ではないですが、情報の非対称性をいかに和らげるのかということが、民主主義システムには、システムとして設計しておかなければいけません。その点において、米国の大統領選挙のシステムは、民主主義の限界なり欠陥を補完する上では、betterな方法であると言えます。
新総裁が決定するのは、9月20日ですが、残り1週間程度、しっかりとした政策の議論を進めて欲しいものです。
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これまで、土光臨調当時の「増税なき財政再建」、橋本行革当時の「財政構造改革」、そして、3度目の財政再建への取り組みが始まろうとしている。この機会を逃すことは許されないし、政治は、この問題から逃げられないだろう。
自民党総裁選では、下記の通り。
麻生さん:自然増収を想定して、増税は当面見送り。政策減税して、活力ある国へ。
谷垣さん:消費税を増税して、財政再建。絆のある国へ。
安倍さん:歳出削減を先行。経済成長を維持し、PBを黒字化。美しい国へ。
これまで、小泉政権下で、経済財政諮問会議、財政制度審議会、党政調会で行われてきた路線を概ね引き継いでいるのは、安倍さんのお話だ。ただ、経済成長率が達成できるかがポイントになってくるだろう。新経済成長戦略で、どこまで成長できるかは議論が分かれるところだ。
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ケーブルカーに乗らず、徒歩で下山して来ました。約40分ぐらいの山道、楽しかったです。
宿泊したのは、駒鳥山荘山の上は、とても涼しかったです。夏の間は、雲上人になって、ゆっくりと勉強するのが良いなぁと思いました。でも、Air H'は届かず、デジタルデバイドになりました。
別荘を持つなら、第1希望は北鎌倉。第2希望は、長野。アルプスの麓とかいいですよね。
そういえば、米国は、キャンプデービットという大統領の別荘があるけど、日本の総理には別荘がないですね。
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次の代表戦は、10月6日のガーナ戦。それまでに、各クラブで、選手たちが、どこまで練習してくるのか、ということが楽しみでもあります。
現代のサッカーは、パスサッカー主流で、サイドから攻めて行くというのがパターン。基本的に、日本もこの方向で強化を進めていると思う。個人技のレベルでは、アジアであれば高い方かもしれないが、世界に出れば、なかなか厳しくなる。個の力を高めることは当然として、その上で、チームとして機能することで、シナジーを発揮させたいわけであります。
これからの代表選考に向けてのJの試合でのチェックポイントを上げておきたい。
・左サイドバック
サイドを支配し、正確なクロスを狙うとともに、相手のサイドバックの裏を付けるという選手が欲しい。ジェフの山岸とかがポイント。
・センターバック
パワープレーでも安定的に守備のできるセンターバック(ストッパー)が欲しい。
・中盤
ボールは回るようになってきたが、中盤のタメが課題。落ち着いて、攻撃の強弱を付けられるようにしなければいけない。ここは、小野の復帰に期待。
また、意識して欲しい動きとして、FWは、外から内に巻きながら入るパターンと、内から外に巻きながら出るパターンの2つの動きを。相手DFをひきつけるような走りを意識して欲しい。MFは、FWを追い越すような走り。つまり、FWが内から外に巻きながら走り出したスペースに飛び込むという形を意識して欲しい。DFは、オーバーラップとシャドーランニングを。
中盤の組み立てについては、オシム監督の言葉を借りれば、「古い井戸」を使いながら、「新しい井戸」を掘ることが必要。つまり、小野を使いながら、同時に、長谷部、梅崎、本田などを育てていくということを同時にやっていく。FWについては、伊藤翔を、大切に育てていきたい。
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以前より、横浜前監督、日本代表元監督の岡田監督に似ているというご指摘をいただいております。
自分では、椎名桔平なのですが。。。
とりあえず、代表のトレニーニングシャツを着てみました。
本当に似ていますかね?
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7月21日に開催した小泉改革のシンポジウムの議事録と議事概要を「政策創見ネット21」のWEBページに掲載いたしました。シンポジウムは、「小泉改革の検証と次期政権への課題」というテーマで、政治の構造改革、道路、郵政の民営化、年金、三位一体などの小泉改革で行った改革を検証し、「次期政権へのメッセージ」を出していくという内容である。特に、次期政権の政策課題として、少子化問題、財政再建と経済成長の問題、格差問題など、議論は多岐に渡った。このシンポジウムの中で、曽根先生が発言されていたNSCについては、すでに安倍さんが政権構想に入れているので、実現しそう。
実は、シンポジウム開催した日に福田さんが総裁選不出馬を表明するなど、ポスト小泉に向けた動きの大きな転換点であった。そして、この議事録と議事概要を公開したのは、9月8日と総裁選告示日。これから、9月20日の総裁選まで、しっかりとした政策議論をして欲しいと思います。
私個人としては、本当は論点整理をしようと思っていたのですが、まとまらなかったので、「次期内閣へのメッセージ」として考えていることは公開したいと思っている。
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この秋から、「ザ・ホワイトハウス(原題:The West Wing)」の第5シリーズが放映されることを、半年間楽しみに生きてきましたが、この秋からの放映予定に、「ザ・ホワイトハウス(原題:The West Wing)」の文字はありませんでした。火曜日は、別番組で、他の曜日は昨年と同じ。これは、「ザ・ホワイトハウス(原題:The West Wing)」打ち切りということでしょうか?
そもそも、地上波放送だったところ、冬ソナブームによって、玉突きがあり、BSに変更になってしまいました。それについても、大変残念だったのですが、BSでも放映されるのであれば良いかと思っていました。
「ザ・ホワイトハウス(原題:The West Wing)」のシリーズは、シーズンの最終回では、「終わらず」、次のシーズンへのお楽しみという趣向です。第4シーズンでは、大統領の娘さんが誘拐され、大統領が休職しというところで終わり、その先を半年間、ひたすら、辛いことも苦しいことも堪えてがんばってきたのに、この打ち切りという仕打ちは本当に悲しいです。
そこで、ぼくは、NHKに対して、放映を続けて欲しいという要望を出しました。NHKの責任として、第7シーズンのグランドフィナーレまで放映することがあると思います。今年第5シーズンを放映していれば、2006-2007が第5シーズン、2007-2008が第6シーズン、2008-2009が第7シーズンと、まさに2008年の米国大統領選挙と重なり、勉強にもなるし、話題にもなります。しかも、第7シーズンは、ポスト・バートレットを決める大統領選挙がテーマだし、現実にもポスト・ブッシュを決める大統領選挙なわけで、NHKが公共放送たる「教育・教養」の部分にじゅうぶんに当てはまると思います。
ということで、「ザ・ホワイトハウス(原題:The West Wing)」ファンのみなさまは、こちらまで要望をお送りください。とりあえず、連夜放送の集中的なものでもいいので、放映してください。お願いします。
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サヌアでのイエメン戦。前半は、眠くなってしまいました。そして、後半ラスト10分ぐらいからの大熊コーチの指示が、やはり印象的でした。そして、オシム監督もかなり大きな声を出していました。(オシム監督が後半の得点チャンスにペットボトルを投げつけたらしいです)
今日の試合は、守備も比較的安定し、中盤もなんとか組み立てられていた。もちろん、イエメンが引き気味にカウンター狙いであったということはあっても、サウジアラビア戦に比べて、安定していたと思う。ただ、ピッチのコンディションは悪く、なかなかボールコントロールに苦労していたように見えた。ピッチがでこぼこなのか、芝が悪いのか、ボールはうまく転がらないし、勢いを殺されてしまう場面もあった。これは、パスサッカーには致命的だ。しかし、試合を見ていればわかるが、高さでは勝っていた。つまり、やれることはあるということだ。
今回、阿部がかなりのリーダーシップを発揮し、コーチングもできていたように思える。相手が、1トップ気味で、カウンター狙いなのがわかると、すぐに3バックに修正し、阿部がボランチから左バックに入る。闘莉王を中央に、坪井を右に置く。それにより、左サイドバックに入っていた三都主と右サイドバックの加地も前に上げられた。この対応は、良かった。その後は、阿部が攻撃の基点、攻守のスイッチとなり、ゲームメイクができた。
しかし、ゴール前のアイディアがなかった。羽生が左の攻撃的MFに入っていて、スペースを広めに使えるようになっていたが、中盤のランニング不足で、スペースはできるけれども、誰もいない、という場面が多かった。また、スルーパスも、グランドにボールの勢いを殺された場面があった。そして、数的有利をなかなか作り出せなかった。田中達也は、ゴール前で面白いパフォーマンスを見せたが、巻とのコンビネーションはうまくいかなかった。
そのために、決定機を生み出せず、前半は、イエメンの思惑通り、ゲームを殺されたのであった。後半は、さらに足が止まり始め、佐藤を入れたが、中盤はなかなか動かなかった。ひとつは、三都主が後半に入ると機能せず、「次」の動作ができなくなってきていた。重要なのは、ボールを受けて、ボールを出した「次」の動作だ。つまり、パス&ゴーの場面でゴーができなくなっていた。また、闘莉王も疲れが見え始めて、ミスが増えていた。
ぼくは、三都主と闘莉王の交代を考えた。ピッチのコンディショニングも悪いので、ある程度、パスサッカーからスピードのあるドリブルで仕掛けていくことを考えて、三都主を長谷部に交代、阿部をの中央に寄せ、坪井との2バックで、梅崎を投入という作戦だ。もしくは、3バックのままでいけば、坪井を左にして、右に田中隼磨という選択肢もあるかもしれない。
オシム監督の判断は、パワープレーで一点をもぎ取るというものだった。これは、オーストラリア戦でヒディンクが日本を相手に負けていたときに、この選択をしたし、サウジアラビア戦でもオシムはこの決断をした。確かに、ピッチの状態が悪いし、高さでは勝っていたので、巻をポストにして、闘莉王を前に出して、FWを一枚増やし、我那覇という選択肢は理論上では正解だ。しかも、三都主が機能していなかったことの穴埋めに、佐藤を左ウイングにして、右サイドは加地、左サイドは佐藤を置き、クロスを入れて合わせていくということだ。ここでポイントになるのは、遠藤で、遠藤が相手の守備を見極めながら、どこからクロスを入れさせるのかを的確に判断し、右か左にボールを出さなければいけない。そのために、遠藤を動かさず、闘莉王を前、佐藤を左に置く大熊コーチのコーチングとなる。
結果として、これが後半ロスタイムでの我那覇の決勝点になるいうわけだ。リスクは高いが、このリスクを冒さなければ、今日の勝利はなかっただろう。また、サウジアラビア戦でリスクを冒せなかった敗戦の教訓が早速、生きた。
今日の教訓は、「考えて走る」ということは、臨機応変に走るということだ。教えられた通りやっていては、通用しないことがある。今日は、ピッチのコンディションが悪く、練習してきたことはじゅうぶんに生かせない。このときに、選手が考え、違う攻め方をしなければならない。ひとつはドリブルで仕掛けていくということだろう。ゴール前で仕掛ければ、うまく行けば、PKを拾えるかもしれない。
世界で戦うためには、柔軟さも必要だ。
時には、自分たちの型を捨てるというリスクも重要なのだ。(レバノンでのアジアカップ2000決勝のときのように、フラット3を捨てて守るとか、過去にそういうことはできている)
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公共政策といえば、政府の仕事、役人のやるものだよ、というイメージがあるのではないかと思う。しかし、それは、間違っていて、民間でも「公共政策」を行うことは可能だ。個人でも、企業でも、もしくはNPOやNGOでも「公共政策」の主体になれるのである。
これからは、「小さな政府」ということで、どちらかと言えば、政府の役割は、フレームワークを作って、レフリー的な役割になってくるだろう。そこで、重要なのは、いわゆる「新たな公共」と呼ばれる部分。ここを、どのようにになっていくかが問題で、これは、決して、市民社会とか、NPOとか、NGOだけの役割ではない。そうした二元論は、少し極論というか性急し過ぎると思う。その役割を担うのは、ビル・ゲイツ的な社会的企業家でも良いし、営利企業でも良い。そこの部分が市場が成立し、ビジネスになるのであれば、どんどんビジネスにしてもらえば良いと思う。
そこで、ぼくは、こうした「新たな公共」を担う主体は、政策企業家(ポリシーアントレプレナー)と呼ぶことにしようと思う。資本主義のルールの中で、声を発していく、アドボカシーをしていく、そして人材の受け皿になるような、鈴木崇弘さんの言葉を借りれば、「政策コングロマリット」のようなものを作っていく必要がある。
そのための勉強会を、この秋から始める予定です。
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前にも書いたが、得点力問題はFWだけの問題ではない。中盤が組み立てられなければ、ゴール前にボールは運ばれないし、スペースもできない。
サウジアラビア戦で足りなかったものは、もちろん中盤の組み立てだが、もうひとつは、シャドーランニング(おとり動作)だ。ボールを持っていない選手が歩きすぎていた。もっと、おとり的な動作がなければ、スペースを作れないし、そうしなければ、クロスを入れても意味がない。そういう意味で、サウジアラビアは守りやすかったに違いない。
直線的な動きだけではなく、もっと、回り込む走りとか、縦の動きとかを工夫する必要がある。特に、サイド争いは心理戦だ。サイドを支配できれば、攻撃の糸口ができる。
サウジアラビア戦でなかった、もうひとつなかったものは、サイドチェンジだ。サイドチェンジをもっと仕掛けて、相手を揺さぶらなければいけない。
あたかも法則的に動くのではなく、それこそ、カオスが必要なのだ。積極的にサイドチェンジをして、攻撃的MFやFWは、シャドーランニングをして、相手を揺さぶること、つまり、サッカーはスポーツであり心理ゲームなのだ。
それと、アーセナルのヴェンゲル監督が欲しいと言った伊藤翔くん。確かに、かなり高い可能性を持った原石だ。もしかすると、U-19だけではなくて、U-21抜擢もあるのでは?平山くんとのコンビは楽しみ。
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「サウジアラビア戦の印象は?」と聞かれたら、即座に「大熊コーチの声」と答えられそうだ。あれだけ、大熊コーチの指示が響き渡ったということは、何を意味するのだろう。
さて、サウジアラビア戦であるが、前半戦、試合になっていなかったというのが感想だろう。ひとつは、中盤をしっかりと作れなかったことと、ミスが多かった。ボールを回すとしても単調で、何かリスクを冒そうという企みは感じられなかったし、ボールも弱かった。アウェイなので、守備的に行くというのはセオリーなわけだが、オシム監督は、そのセオリーを取らず、攻めに行った。これは、アウェイといえども、勝ち点や今後の展開を考えれば、ここで「学ぶ」ためにも、守備的にならなくて、いろいろと試す価値はあったので、この選択は間違っていない。しかし、選手は、中途半端にやってしまった感がある。攻撃的に行くなら、もっとアグレッシブにリスクを冒さないといけないし、守備的に行くなら、もっと安定させた上で、セーフティに行くべきでもある。しかし、現実はどちらでもなく、消極的であった。守備的ということと消極的ということは、まったくもって意味が違う。
ここは経験不足が出たと言えばそうかもしれない。大熊コーチの指示を聞いていて、あそこまで指示を出さなければいけないということは、選手がピッチ上で思考が止まっていたということだ。自分が何をするべきなのか、それがわかっていないということだ。U-19とかU-21とかの試合なら、それはあるかもしれない。しかし、A代表で、さらに国際Aマッチなのだから、これはちょっとひどいだろうと思う。前の2戦はホームなので、それなりにゲームができたが、アウェイになった途端、ゲームにならないというのは、「内弁慶」みたいなもので、もっと選手自身が経験を積まなければならない。その意味では、変に、ここで勝って、このまま行ってしまうとか、勘違いしてしまうよりは、良いお灸になったかもしれない。これで、選手たちは、何をするべきか、考えることができるだろう。これも4年後を見据えた投資なら、この敗戦は安いものである。
課題も見えた。以前に、オシム・ジャパンの緊喫の課題をサイドバックとセンターバックと書いた。前半、まさにサイドバックが機能しなかった。これは、センターバックとの関係もあって、なかなか加地が前に行けなかったという事情と駒野が機能していなかったという事情がある。この点で、闘莉王のオーバーラップというのは、もう一度、考えた方が良い。後半に入り、3バックにした上で、阿部を左に入れ、加地と駒野の守備負担が軽くなり、加地は前に出られるようになった。しかし、左サイドバックはそれでも機能せず、簡単にクロスを入れるだけであった。この試合で、左サイドは確実にサウジに支配されていた。
もう一点は、攻撃の基点が作れなかったということである。ボールを奪ってから、どこから攻撃を始めるのかが不明確であり、ゲームが組み立てられない。そして、ボールを奪われるという繰り返しだ。羽生を入れてから、中盤は安定してきたが、時間が足りなかった。また、攻守の切り替えも遅かった。
結局、ピッチ上で、選手たちが好き勝手にプレイしているという構図になってしまったのである。動けていたのは、田中達也ぐらいだった。
とは言っても、水曜日にはアウェイでのイエメン戦だ。これは高地(2300メートル)なので、サウジアラビア戦よりも環境的にきつい戦いになる。これだけでも大きなハンデだ。まず、左サイドを安定させることと、阿部を攻撃の基点にすることから始める必要がある。無いものねだりはできないから、三都主を下げるということだろう。
田中 佐藤(寿)
二川 羽生
遠藤 長谷部
三都主 坪井 阿部 加地
川口
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こんにちは、矢尾板俊平です。
実は、いままで使っていた写真は、3年ぐらい前の写真なので、最近の著者近影をupしてみました。
mixiやgreeで使っているのは、1年半前に、0泊2日、弾丸、三浦-伊豆 温泉ツアーの際に、朝の7時ぐらいに、伊豆の今井浜近辺で撮影した写真です。ちなみに、ポーズのテーマは猫であります。にゃ~。
なんだかすごい台風が来ているみたいですね。台風12号。カトリーナ級とのこと。確かに、945hPaだから、かなり強いです。この週末は、海にお出かけになるときは、じゅうぶんにお気を付けください。
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こんにちは、矢尾板俊平です。さて、shumpei@blogで連載中の「半島のさき」ですが、「最近、掲載されないけど、あれで終わったのか」とか、「矢尾板はサボっているのではないか」というような叱咤激励をいただきます。
結論から言うと、「半島のさき」は終わっていないです。実は、休載中です。昨年から、「今夜、夢の中で君に出逢う」、「半島のさき」と1年近く、日曜日を除く、毎日連載をしていたのですが、マンネリ化してきてしまって、自分の中で、マンネリ化している作品へのモチベーションをあまり上がらなかったこと、文章もなんだかよくなかったこと、そして、前にも書きましたが、体調を壊したことなどもあって、とりあえず、休載という形にしようと思っています。
「半島のさき」のラストシーンは、実は、すでに頭の中にはあって、平嘉夫の家を出た後から、そのラストシーンまでのストーリーは、ほぼできています。前にも書いたかもしれないのですが、ぼくが小説を書いているときというのは、同時進行というか、あらかじめのストーリーはなくて、ストーリー自身が勝手に広がり、発展していくので、ぼく自身もわくわくしながらストーリーを進めています。その点で、すでにラストまでのストーリーの構想が、ほぼ出来てしまって、あとは、それを書くだけというようなノルマ的な作業になったので、実は、モチベーションが上がらなくなったというわけです。つまり、陶芸家が焼き終わった陶芸品を叩き割るみたいな感じです。
ということで、もう一度、ここからのストーリーを、構想しなおしたい、今までのものをゼロにしたいというのが本音です。申し訳ございませんが、もう暫くお待ちください。
あと、もうひとつ、これは長編になるのか短編になるのかはわからないのですが、新しいストーリーが始められそうです。「今夜、夢の中で君に出逢う」、「半島のさき」の連続とはちょっと違ったお話です。こちらは、こちらで、一環したラブストーリーなので、完結させないといけないのですが、ちょっと不思議なお話を書こうと思っています。このお話は、今度、配信が始まる予定のメルマガのコンテンツになる予定です。
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こんにちは。矢尾板俊平です。
さて、shumpei@blogも開設から2年半が経過し、毎日、ご好評をいただいております。
さらなる情報発信を目指して、shumpei@blogでは、メールマガジンの配信やポッドキャスティングの活用などで、矢尾板俊平の考えや作品をみなさまに発信していきたいと考えております。しかしながら、現実問題として、マンパワーの問題が出てきております。そこで、矢尾板俊平の活動を支えてくださる方を大募集いたします。
ボランティアで、矢尾板俊平の活動をお手伝いいただける方、ご支援をいただける方は、こちらまで、自己紹介を兼ねて、メールをいただければ幸甚です。一緒に、楽しんで活動してくださる方を歓迎しております。
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安倍さんが出馬宣言をして、いよいよ9月20日の総裁選が本格的に始まった。いま、日本は、さまざまな政策的課題に直面している。その中で、しっかりとした政策の議論をしていって欲しい、このように願うわけであります。
ただ、いよいよ小泉内閣が終わってしまうんだと思うと、一抹の寂しさが、なんとなく、感じてしまう。
もちろん、政策の検証、評価は、政策創見ネット21で上梓した『小泉改革とは何だったのか-政策イノベーションへの次なる指針-』や近日公開する小泉改革のシンポジウムなど、いろいろあると思います。
ぼくが、政策分析ネットワークの事務局に入ったのが、2001年3月。そして、すぐに、小泉内閣が誕生し、当時、政策分析ネットワークの代表をしていた竹中先生が大臣になった。その後、政策分析ネットワークでも、いろいろなことがあった。
この5年間を振り返ると、長かったようで、けっこう短かったような気がします。メールを整理するために、過去のメールを見ると、例えば、2004年の7月頃は、すごい状況だったなと、苦笑いをついしてみたり。
いろいろ面白いことがあり、大変なこともあり、いろいろなことを学んできた。今でも、いろいろな方にお世話になり、ご指導をいただいています。心から感謝をしております。
少し、小泉内閣の5年間と自分の5年間を重ね合わせて、感慨深くなってしまった夜でした。
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いよいよ、ポスト小泉の本命と言われる安倍晋三官房長官が、広島で出馬宣言をいたしました。Gyaoで、ノーカットで、会見模様を見ることができます。
スローガンは、「美しい国 日本」。 内容については、明日の新聞に出ると思うので、ここには書きませんが、全体的に、ふわっとした感じで、とりあえずのグランドデザインということで受け止めています。
財政再建については、「成長なくして再建なし」ということなのですが、このあたりは、ニュアンスの問題なのだけれども、インフレで赤字を消すというマジックもあるので、そのあたりは、安倍長官が歳出削減もしっかりやると言っていたので、財政再建と財政構造改革の両方をしっかりとやるというコミットメントを、もっと具体的に述べていく方が良いのではないかと思いました。
もうひとつは、優先順位。小泉さんのときは、やっぱり、「郵政民営化」というのが、バッとあって、それと、「改革なくして景気回復なし」とやった。このとき、安倍さんが最もやりたいことは、何なのか、ということを、もっと打ち出して欲しいなぁと思います。たぶん、それというのは、いろいろ並列的に出すよりは、まずは1点に絞った方が良いと思います。その意味で、道州制を含めた「地方分権改革」を打ち出すのが良いのかなと思います。
小泉さんのときは、景気も社会状況もどん底の時だったので、「再生」がやっぱりキーワードだった。そうした「再生」は、ある程度できてきたし、種撒きも終わった。安倍政権では、小泉さんが撒いた種を育てることと、新しいアイディアを生み出すことなんだろうと思います。その意味で、「創造」こそが、安倍政権のキーワードになるのではないかと思いました。
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