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街を歩こう:秩父大返し編

 編集者「5月の九州の時の話とか、6月の福島と会津の話、7月の中野ブロードウェイの話はまだなんでしょうか?」
 矢尾板「・・・」
 編集者「九州では、関門海峡みたり、船で下関まで渡ったり、歩いて、関門海峡渡ったり、いろいろしたじゃないですか。会津では、猪苗代湖とか磐梯山を見て、小泉総理のように感動していたではないですか。中野では、これこそ、「マーケット」だ、とか感激していたじゃないですか!」

 ということで、九州編と、会津編、中野編を書かないと行けないのですが、その前に、秩父編をお送りいたします。

 まろまろ堂さんが、今回は、長瀞に、珍しいカキ氷屋があるということで、そのお店に行くことになりました。長瀞にある阿左美冷蔵という氷の蔵元なのですが、埼玉県で唯一天然水で氷を作っているとのこと。冬の間に、きれいな天然水をひいてきて、氷にするという昔ながらの製造方法のようです。油断をしていて、近所の甘み処に行くぐらいの感じだったのですが、お客さんの数は、ぼくがもう5年近く行っていないディズニーランド状態(ちなみに、ディズニーシーは一度も行ったことがない)。「ビッグサンダーマウンテンは、2時間待ちです」みたいな感じ(「ちなみに、ぷーさんのハニーハントは乗ったことがない。)で、警備員のおじさんに、「1時間30分待ち」を宣告される。

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 炎天下の下で、結局、1時間ぐらい並んで待って、たどり着いたカキ氷。黒糖がかかっています。確かに、しゃりしゃり度合いは、普通のカキ氷とは比べ物にはならないし、水の臭みもなく、おいしいのですが、1時間待ちは疲れました。やはり、ディズニーランドとかと一緒で、カップルでイチャイチャしながら待つのは苦にならないかもしれませんが、子ども連れの家族とかは、きっと大変そうでした。そこで、提案なのは、ワンカップぐらいの分量で、テイクアウトを初めてはということです。これなら、車の中でも食べれるし、近くの荒川の河原でも食べられる。でも、庭先でセミの声を聞きながら、カキ氷を食べるのは、どことなく、日本の夏のおもかげがあって良かったです。

 カキ氷を食べた後、そのまま秩父まで行きました。秩父名物は、「おそば」ということで、おそば屋さんに行くことにしました。「花山」というお店で、「汁は温かいおそば」なるものを食べました。

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 これは、冷たいおそばと温かい汁ということで、つけ麺風にいただきます。汁は、きのこ汁を注文いたしました。温かい汁の中に、冷たいおそばを入れて食べるという、初めての体験。お汁の味も良く、大変おいしくいただきました。お店の周りには、畑が広がり、窓の外には、秩父の山々が見えるという、ゆったり感のあるお店。残念だったのは、荒川の近くのはずなのですが、その荒川を見下ろせなかったことです。

 そばを食べながら思ったのは、川から一段上がったところに、和風の、櫓を立て、少し、川に突き出すような感じで、赤い傘なんかを立てて、座敷風で、その下に川が流れているというところで、お酒をいただきながら、懐石料理やおそばをいただくと、風流があって良いのではないかと思いました。

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(写真は、武甲山)

 おそばを食べた後、温泉に行こうとしたのですが、なかなかイメージに合う温泉がなく、ちょっと、山の中に入ったところにある、丸山鉱泉という宿に行きました。
やはり、夏に温泉ですから、静かに、森林の木陰の下で、わずかに、こぼれて来る陽射しを受けながら、青い空と白い雲を眺めて、セミや虫たちの声を聞きながら、温泉に入りたいものです。(秋は、秋の夜長を虫の声を聴きつつ、楽しみたいものです)

 最初に入ろうとした温泉施設では、カラオケの歌声が響いていて、うんざりしてしまいました。また、家族連れも多く、家族連れそのものは良いのですが、子どもたちが騒いだりすると風流が失われるので、それも避けたいと思いました。

 丸山鉱泉のお湯は、熱すぎもせず、ゆったりと湯に浸かるということであれば、とても良いと思います。ただ、お湯に入っていたら、子どもたちが子どもたちだけで入ってきて、風流が台無しになってしまったことが悔やまれます。

 休憩室で休んでいて、その場の様子を眺めていながら、いろいろな人生があるんだなぁと思い、まさに人間交差点だなぁと思いました。たぶん、一本の舞台作品を書けるのではないかと思ったわけです。

 すでに、夕闇が近づいてきていて、この後どうしようかと、「う~ん」と考えたわけです。カキ氷、温泉、今日は、一日、夏らしい風流を楽しんだ。あとは、「花火だ」ということで、花火をすることにしました。ただ、まろまろ堂さんと二人で花火というのも、「男二人で花火ですか」みたいに、ネタ的には面白いけど、線香花火の散りゆくわびしさとともに、わびしくなりそうなので、後輩の女の子に連絡し、八王子で花火をすることにしました。

 時間は、19時。ここから、中国大返しならぬ、秩父大返しが始まります。最初は、無難に花園インターまで出て、関越で南下、圏央道を経由して、八王子に至るという作戦を立案したのですが、道路渋滞で、花園インターまで到達するのも困難な状況に。これだと、八王子に到着するのが、日付が変わる可能性があり、イチかバチかの正丸峠超えを敢行することにしました。もうひとつは、雁坂トンネルを越えて、甲府に到達し、甲州街道で八王子に達するというプランです。甲府まで約100キロということもあり、時間と条件を考え、正丸峠超えを選択しました。
ただ、昨日までの長雨の影響で、道がどのようになっているのかわからないし、「落石注意」も出ているので、リスクはあったわけです。さらに、車は軽自動車なので、ちょっと心配していました。ただ、これまでに、軽自動車で、天城超えもしているし、箱根超えもしているし、湯河原ターンパイクも越えているし、大菩薩峠の獣道も超えているし、会津にも行っているので、それなりに大丈夫だと思っていました。

 正丸峠にあるトンネルはしっかりとしたトンネルで、道もしっかりしており、心配は不要でした。目指すは、飯能の圏央道のインター。圏央道は、以前は青梅までだったのですが、最近は、あきる野市まで完成しており、便利になりました。東京サマーランドの近くです。そこから、滝山街道を通り、16号に出るという作戦でした。ただ、滝山街道と八王子バイパスが渋滞しており、時間のロスが発生してしまいました。秩父駅付近から大学のキャンパスまで、ちょうど2時間15分。渋滞がなければ、2時間を切っていたのではないかと思うと、秩父も近くなったものです。以前に、八王子から秩父に行った時は、16号を延々に北上し、飯能から正丸峠を越えるルートで約3時間ぐらいかかりました。

 中国大返しというよりは、賤ヶ岳の戦いの大垣からの大返し的な感じでした。どちらにしても、羽柴秀吉は、二度の大返しで天下を獲ったということですね。大返しというのも、作戦のひとつではあります。

 その後、花火メンバーと合流し、高幡不動近くの浅川の川辺で花火をして、「日本の夏」を楽しみました。

 (おわり)

追伸:あっ、「Web Guide 秩父」というのがあるのですね!

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