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文章を書くということ

『吾輩は主婦である』第29話の1コマ
(宮藤官九郎作:『吾輩は主婦である』下巻より抜粋)

みどり 「書きたいものがある者などおらん」

朝 野 「え?」

みどり 「そんなのはよっぽどの自信家か頭のおかしいヤツだけだ」

朝 野 「……」

みどり 「我が輩は友人の勧めで小説を書いた。当時我が輩は36歳でひどい神経衰弱に陥っていた、もし文章を書いていなかった……まあ自殺はしないだろうが、発狂するか、あるいは胃潰瘍で我が輩はこの世を去っていただろう。つまり書かずにはいられなかったのだ。分かるか?書きたいことがないというのは書く必要がないという事だ、満たされているという事だ、人間としてすこぶる正常で、幸せなことなんだよ」

朝 野 「……」

みどり 「だから書きたいと思うまで書かなくて結構、出版社の人間なんか商売の事しか考えていないんだ、放っとけばいい。君は堂々としてなさい、何しろ君は100万部も売る人気作家なのだからな」

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 村上春樹も河合隼雄との対談の中で、小説を書くことは「自己治療的な行為」と言っています。

 確かに、幸せなときほど、何も文章が出てこないのですよね。ある程度、不満というか非正常なときほど、文章をとてつもなく書きたくなる。ほかの事で忙しいときほど、文章を書きたくなり、暇になると一歩筆が進まないという状態が多いのです。

 自分の中で溜まった、メッセージをどのように吐き出すか。それが、人によっては、スポーツかもしれないし、暴力に行ってしまう人もいるかもしれない。でも、ぼくの場合は、文章を書くことかなと思います。文章を書くことで、自分の中のバランスを保てていると思うし、すこぶる健康になれるのだ。

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