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論文

 やっと、草稿が書きあがりました。

 これは、博士論文の中の第2章か第3章になるものなのですが、せっかく書いたので、投稿することにしました。なので、締め切りに間に合わせるように、単独の論文として書きました。

 これから、読み直して、調整して、なんとか土曜日には、投稿したいという気持ちです。

 博士論文は、なんとか9月までには、第1稿を仕上げる予定です。せっかくなので、第1章には、自分なりに、これまで学んで、概念化してきた、「未来の世界」を描きたいと思っています。まあ、ゲームが変わる、ルールが変わる、そして、世界が変わるわけです。

 shumpei's messageの解説は、また、後で書きます。

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夜空のさき(35)

 ドアが開くと、どこかの雑誌で見かけたことのある平嘉夫本人が、そこに立っていた。平嘉夫は、「あなたがたも川本砂季をお探しなのですね」と挨拶もそこそこに、僕たちに尋ねてきた。

 僕は、「あなたは川本砂季をご存知なのですか?」と尋ねた。
 すると、平嘉夫は、「知らないも何も、川本砂季、いや、川本砂季なる意思は、私が作ったものです」と答えた。

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shumpei's message vol.38

 答えを教えることは簡単です。

 でも、それをしてしまえば、考えなくなってしまう。

 ゲーム中に、ひとつひとつ、丁寧に、その瞬間瞬間に、正答を示し、解説をして、理解させることができますか?

 選手には、自分の頭で考え、自分で答えにたどり着くことが必要なのです。そのためには、答えを、絶対に教えてしまってはいけないのです。

 監督の仕事は、方向性を示すこと、最低限の約束事を作ること、そしてチャレンジさせることなのです。

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shumpei's message vol.37

 神様は、私に、少なくとも、あと5年は、苦しんで修行をしろと言っているに違いありません。
 
 人生とは、その終わりまで、修行・苦行なのでしょう。

 人生が終わったその先に、何があるのか、それは、私にはわかりませんが、生を受けた限り、あくまでも、そこに向けて歩き続けるしかないのです。

 誰になんと言われようと、あの人だけには、わかっていて欲しい、そう、心から願うことが、唯一の希望なのです。

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shumpei's message vol.36

あなたは、魔法使いですか?

もし、何の努力もしないで、それが手に入る魔法があるなら、教えてください。

私は、その魔法を知らないから、日々、基礎を積み上げていく方法を選ぶのです。

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shumpei's message vol.35

なぜ、集中力が失われるのか。その答えは簡単です。

体力がないから。

体力があれば、肉体的に辛くても、精神的に持つ。そして、集中ができる。

だから、日頃からの基礎トレーニングが重要だと言っているのです。

走ること、食事に気をつけること。生活リズムを守ること。

基礎は、一日にして成らずなのです。毎日、少しでもトレーニングを続けることが重要なのです。

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shumpei's message vol.34

指導することとは忍耐です。
我慢して我慢して、ひたすら耐え続けることで人材は育ちます。

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shumpei's message vol.33

人生にとって重要なことは、集中力。
そして、精神力。
決して、あきらめないこと。

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shumpei's message vol.32

チームにはバランスが必要だ。
バランスがくずれるようであれば、どんなに優れた選手であっても使わない。
これが勝利にとって重要なことだ。

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shumpei's message vol.31

こちらの要求水準をクリアできない選手には、チャンスを与える。
クリアしようとしない選手は使わない。
これが監督の仕事だ。

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shumpei's message vol.30

コミットメント、コンペティション、チャレンジ、この3つが基本原則だ。

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shumpei's message vol.29

人間は知らない間にも多くの罪を重ねている。
大切なことは、それを謙虚に受けとめ、贖罪の気持ちを持ち続けることだ。
神は、いまでも、あなたの隣にいる。

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shumpei's message vol.28

愚者を放置すること、それ自体が罪だ。
愚行を見逃すこと、愚行を止めないこと、これは大きな罪だ。
さらにあたかも自分には直接的な責任がないと責任を回避すること、これが最大の罪だ。

これ以上、信頼を失うような行為はない。

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shumpei's message vol.27

愚者に同調して、他者を貶めることに加担することほど、惨めな行為はない。

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shumpei's message vol.26

愚者は、他者の能力に嫉妬する。
賢者はコンプレックスをコンペティションの糧にするが、愚者はコンプレックスを糧にして、他者を貶める。

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shumpei's message vol.25

愚者の最も愚かなことは、自分が愚かなだということを知らないことだ。
さらに、あたかも賢者のように振る舞う。
こんなに愚かなことはない。

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shumpei's message vol.24

自主性を大切にするということは放任することではありません。
選手一人一人が自立し、考え、結果の責任を負う、それだけ厳しいことなのです。

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shumpei's message vol.23

長期的に見て、このゲームはどのような意味があるのか。その視点も重要です。
今日の敗戦は、明日の勝利のための投資にしなければいけません。

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shumpei's message vol.22

プロにはまず結果が求められます。その次に試合内容です。
どんなに良い試合をしても3連敗すれば監督は解任されます。
それがプロというものです。
プロとは常に責任というプレッシャーの中に生きるものです。

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shumpei's message vol.21

どんな素晴らしい建物でも砂の上には建ちません。

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shumpei's message vol.20

あなたは準備運動もしないでスポーツを始めますか?

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shumpei's message vol.19

功名にはやるものが、秩序を乱し、やがてチームを敗北に導く。

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shumpei's message vol.18

最高のパフォーマンスとは、積み上げていくもの。基礎を積み重ねること。
奇跡を起こすために必要なのは、集中をすること。基礎に戻ること。 何をするにも考えながらすること。
全てに意味があるのだから。

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shumpei's message vol.17

草サッカーをやりたいのであれば、どうぞ。怪我をしないように注意してください。もっと上に行きたいのであれば、基礎から積み重ねることです。

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shumpei's message vol.16

私の最大の過ちは、小手先のテクニックで、目の前だけの戦いに中途半端に勝たせてしまったことだ。勝って浮かれてしまい、本当の実力を見失わせてしまった。

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shumpei's message vol.15

勝利から学ぶ材料は少ない。負けたときこそ、学ぶべきことが多い。

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shumpei's message vol.14

あなたは、そこに立てる運をまず得たのです。立てなかった人の分も努力してください。

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shumpei's message vol.13

誰がいまこのチームで汗をかいてくれていますか?

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shumpei's message vol.12

人はあなたに共感するから動いてくれるのです。あなたの中に何も感じなければ、言葉だけでは動きません。

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shumpei's message vol.11

まずい食べ物を食べました。次からそれは食べないようにしようと、またひとつ学びましたね。

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shumpei's message vol.10

ここで、あなたは諦めますか?挫折は経験になりますが、諦めたら、何も手に入りません。

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shumpei's message vol.9

愚者がチームの中心にいること、それほど、惨めなことはない。すでに、その時点でチームは崩壊している。チームの不運は、すでに始まっているのです。

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shumpei's message vol.8

賢者とは素質があることではない。常にチャレンジができる人です。 そして、問題の答えを、自分の頭で考えることができる人です。

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shumpei's message vol.7

愚者とは、謙虚ではない、嘘を付く、汗をかかない、他者を貶める、答えを出さない、このうちのいくつかに当てはまる人のことです。

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shumpei's message vol.6

悪貨は良貨を駆逐すると言いますが、愚者も賢者を駆逐するようです。

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夜空のさき(34)

 僕と神山さんは、平嘉夫の家に入り、洋室に通された。神山さんは、「お前、平嘉夫と知り合いなのか?」と尋ねてきた。僕は、「神山さんこそ知り合いではないんですか」と尋ねた。すると、「そんなわけないだろう」と言った。

 平嘉夫とは、日本の現代文学における論壇を担う存在として一時代を築いた作家だ。直木賞を初め、さまざまな文学賞を受賞し、日本人で次にノーベル文学賞を受賞するのは、平嘉夫ではないかとも言われた。しかし、あるときに、彼は、文体も書く小説も全くの方向転換を図った。セックスを基調とした男と女の情愛の世界を追求するようになったのである。彼の小説の中には、セックスシーンがありふれ、そして限りなく猥褻であった。そして、そのセックスシーンもノーマルなものではなくて、情事と言った表現が合うようなほどであり、さらに深みにはまっていき、新たな性の世界を追求していったのである。

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shumpei's message vol.5

挫折を恐れては何もできません。思い通り行くことの方が珍しい。ただ、挑戦あるのみ。チャレンジをしなければ、何も前には進みません。

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shumpei's message vol.4

学生には、失敗をする特権がある。だから、その特権を使って、たくさん失敗をしましょう。

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shumpei's message vol.3

あなたは山の上に行きたいですか?それなら、まずは山を登るために必要な準備をしましょう。

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shumpei's message vol.2

クールを装い、格好を付けるほど、格好悪いものはない。これほど、見ていて醜いものを、あなたは見続けられますか?

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shumpei's message vol.1

あなたは天才ですか?そうでなければ、今日から、昨日よりもさらに多くの練習をしましょう。

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夜空のさき(33)

 若い警官は、「でも、」と言いかけると、老年の巡査は、「もちろん、平先生が身元を保証してくださるのであれば、問題はありません」と答えた。

 女性は、「お二人には、わざわざご足労を願ったのに、不手際がございまして、申し訳ございませんでした。平も待っておりますので、ご一緒いただけますか」と、僕たちに尋ねた。僕と神山さんは、「もちろんです」と答えた。

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夜空のさき(32)

 「実は、平さんのお近くのあたりで、不審者のように歩き回られておりましたので、事情を聞いていたところなのです」

 「では、私が、いや、平嘉夫が、そのお二人の身元を保証をいたしますので、もう御用はございませんね」と、その女性は言った。

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大学院説明会でのスピーチ

 大学院説明会で、スピーチをしてきました。

 当日の内容は、こちらのレジュメをご覧ください。

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夜空のさき(31)

 「あの、こちらに二人組の男性はおられますか」と、その女性は言った。若い警官は、「この二人のことでしょうか」と、僕たちを指差した。神山さんは、小声で、「人を指差したらいけないんだぞ」と言った。

 「そうそう。あのお二人のことです。私は、平嘉夫の家の者なのですが、実は、この夜中に、客人をお二人お招きしておりまして。しかし、あまりにも時間が経過してもお越しにならなくて。それで、迷われているのではないかと、探していたのです」

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基礎と約束事が徹底していることこそが勝つための法則

 川渕キャプテンが失言して、次期監督は、「オシム」と言ってしまった事件。

 まあ、オシムという選択肢はある程度予測できていたし、期待通りだったわけです。
 個人的には、フェリペ監督・ドゥンガコーチも期待していたのですが。

 ワールドカップの3戦を見ていて、日本選手がとにかく走っていないことを考えると、オシムのサッカーは、とにかく走るので、とても楽しみ。

 ぼくも、あるところで経験したことがあるけど、少し技術的にうまくなると、基礎をやらなくなる。応用のためには、基礎が絶対的に構築されることが重要。でも、少し技術的にうまいと、それに過信して、全てが崩壊する。油断が生まれるというか、やはり、勝てるのは、基礎がしっかりしているかどうかか、もしくは天才なのですよね。だから、基本は走ること。あと、組織というのは、秩序であり、そのためには、ルール(約束事)がしっかりしていることなわけで、それが徹底できているかということがポイント。ジーコは、そのふたつができなかったことが問題点。

 自由放任と言いながら、監督経験がないからか、そこが徹底できなかったのが、今回の敗因だと思います。
 そうしたベースがある上で、個人技とか応用とかがあって、初めて素晴らしいと言えるようになる。

 あるところでも、それをやろうとしたら、理解をされなかったという経験があります。でも、この段階を理解していないことこそが問題なわけです。

 オシムの場合、この部分は、かなりしっかりとやるでしょう。もし、理解していない選手や理解しようとしない選手は、代表には選出されないと思う。その意味で、ワールドカップ・オーストラリア戦のスタメンだった11人と小笠原の中で、条件を満たしているのは、川口と中田(英)ぐらいでしょう。

 来年のアジア杯には、川口、中田(英)、加地は残るだろうけど、その他の選手は大幅に入れ替わりがあるかも。それよりも、阿部、松井、今野、トーリオとかを選ぶのでは。

 中沢も負けたのに、ガム噛んでいる姿には、見ていられなかった。なんだか、中田と川口以外、感情を出さず、冷静を装って、格好付けているだけのような気がした。

 ブラジル戦の前半ロスタイム、ロナウドに得点を決められ、中田と川口は怒っていた。そして、試合終了後、中田は泣いた。その姿に、ぼくは、感動した。中田と川口には、これからも日の丸を背負って欲しいと思った。

 中田には、引退して欲しくない。その悔しさを、確かに年齢的にはきついかもしれないけど、試合にフルに出られないかもしれないけど、精神的な支柱として、代表であり続けて欲しい。川口には、2010年もゴールを守って欲しい。日本代表には、中田と川口が、必要だ。

 オシム・ジャパンには、ストイコビッチにコーチとして入って欲しい。

 オシムには、次の世代を育成して欲しい。まずは、1年間の契約になりそうだが、この状況からして、4年間かけて、じっくりと指導して欲しいと思う。

 ぼくは、正直言うと、トルシエ時代の代表戦は毎試合見ていたが、ジーコ時代は、ほとんど見ていなかった。それこそ、大きな大会ぐらい。なぜならば、つまらないから。まだまだ、個人技でなんとかなるレベルではない。まずは、基礎からやり直すこと。それを、オシムに期待する。

 

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夜空のさき(30)

 事情聴取が終わって、僕と神山さんは、一緒にソファに腰掛けていた。幸運か不運かわからないが、僕と神山さんの身元を保証してくれる人は、あまりいない。どうしようかと、僕と神山さんは相談していると、交番に、壮年の女性が入ってきた。

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プロは結果が全て

 プロは結果が全て。特に代表は、短期決戦で、その一試合一試合の結果が求められるのです。だから、事後的な「がんばっているよ」「がんばっていた」とかそういうコメントは、プロ的な感覚からすれば、的外れだと思います。また、「悔しい」というのも、ぼくには、あまり理解できない感情。監督や選手が「悔しい」というのは、当然の環境ではあるし、例えば、代表に選出されなかった久保とかが、「あのピッチに立って、自分が何かできなかった。その自分の能力不足に悔しさがある」というようなことを言うのであれば、理解できる。

  「できることをやらない」のと、「できないことをやれない」こととは、大きく違う。

 それが、中田英寿は、よくわかっているから、6分間も、あの場に残っていたのだろう。結果が全てであることの厳しさをあの場で受け止めていたはずなのだ。そして、「できることをやれなかった」本当の「悔しさ」を感じていたのだろう。いま、思えば、オーストラリア戦の最後の10分が、日本のドイツでのワールドカップの全てであった。

 そうした全ての結果と意味を重く受け止め、中田は歩き始めた。その先には、南アフリカ大会があるはずである。

 「悔しさ」とは、当事者がその場で「やり残したこと」、「能力不足・力不足」、「チャンスを活かしきれなかったことへの反省」が核になって生まれる感情であり、当事者ではないぼくたちは、「残念だ」とは思うけれども、「悔しい
という気持ちは、本質的には持ち得ない。

 2010年の南アフリカ大会、アジア予選すらも突破できるかわからない。淡い夢を見ることはよそう。一試合一試合、着実に結果を積み上げていく、ただ、それだけなのだ。これからの4年間、ドイツで学んだことは、日本代表に大きな意味を持つものになって欲しいと思う。選手たちの「悔しさ」は、経験となって、そしてバネになるはずだ。

 ドーハでの経験から、世界への挑戦が始まった。フランスでの経験で世界のレベルを痛感した。2002年に、トルコに負けたとき、ぼくは、この敗戦は、これからの日本のためには貴重な敗戦だと思った。ベスト8になれば、次の4年間、気の緩みが生じて、予選通過すらもできないのではないかと思った。

 これからの4年間、2年後には北京五輪、そしてアジアカップがある。そして、アジア予選があり、2010年に南アフリカ大会だ。この道は決して、平坦ではない。これまでのどの道よりも険しいだろう。それだけ、アジアのレベルは上がってきている。

 今回、ブラジル戦に向けての分析と戦術公開を、ぼくは意図的に避けた。6月9日の記事で、ぼくは、「まずは、サッカーを楽しむことが重要!」と題して、「まずは、サッカーを楽しむこと。とにかく走ること。とにかく打つこと。イチかバチかということなので、どうせなら、総力戦で面白い試合をやることが、日本のサッカーの未来のためでもあると思います」と書きました。これが、この試合の全てであり、現在の日本の全てを、ブラジルにぶつけることが重要だと思った。だから、細かい戦術とかそういうものよりも、まずは全力を出し切ることが必要だと思ったのだ。

 その意味で、玉田の得点は素晴らしかった。あの得点でブラジルは、本気になった。それだけでも意味があると思う。

 今大会、初めて「できることをやれた」瞬間だったと思う。

 1次リーグの3試合の中で、最も日本らしい良い試合ができたと思う。

 今大会の日本のMVPは、川口だ。あの状態の中で、よく、あれだけの敵のチャンスから守ってくれたと思う。そして、中田英寿だ。

 さて、南アフリカ大会。次期監督は、デシャンオシムの名前が挙がっている。

 個人的には、ヴェンゲルフェリペに来て欲しいところである。

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夜空のさき(29)

 その巡査は、「それは心配だね」と言った。「彼女にどのような事情があるにせよ、心配だ」と言った。僕は、少し涙を流した。彼女を失ったことともそうだが、彼女が無事なのかどうか、僕は、とても不安になっていたのだった。そして、ようやく、僕の気持ちをわかってくれる人に出会えた気がした。

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夜空のさき(28)

 交番で、僕と神山さんは、別々に取り調べを受けることになった。神山さんは何を聞かれたのか、僕にはわからないのだが、僕は、自分の名前、住所、仕事のこと、なんで、こんな夜中に、このあたりを不審そうに歩いていたのかを聞かれた。僕は、このあたりに、自分の恋人、いや、かつての恋人であった「川本砂季」という女性が住んでいて、突然、姿を消したこと、電話をしてもつながらないこと、などを話した。最初、僕を取り調べた若いおまわりさんは、「それは、ただのストーカーだ。彼女は、お前と連絡が取りたくないんだ」と、僕にとっては、大変プライバシーに踏み込まれた感じのする説教をした。その後に、いかりや長介が演じていたような老年の巡査(おまわりさんというより巡査と言った方がイメージに合っている)と入れ替わって、その巡査また、同じ質問をしたので、同じことを答えた。

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夜空のさき(27)

 「実は、家を探しているんです」と僕はおまわりさんに言った。おまわりさんは、「こんな夜中にか」と言うと、「いろいろ込み合った事情があるんですよ」と答えた。僕は、「このあたりで、川本さんのお宅って、どこになりますか」と尋ねた。おまわりさんは、「このあたりに、川本さんという家は聞かないな」と答えた。神山さんは、「この住所なんですけどね」と、住所を書いた紙を見せると、おまわりさんは、「この住所は、平さんの家だな」と言った。神山さんは、「平さん?」と言うと、「ほら、あの本を書いている。あの平さん」と、おまわりさんは答えた。「もしかすると、平嘉夫ですか?」と、僕が尋ねると、「そうだ」と、おまわりさんは答えた。そして、「少し事情を聞きましょうか」と、僕と神山さんは、交番に連行されることになった。

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夜空のさき(26)

 「こんなところで、何をしているんですか」とおまわりさんが言うと、神山さんは、「近ごろは、警察も丁寧になったんですね」と感心した。僕は、「まあ、サービス業ですから。なんだかんだと言って、後で、苦情が来たりするのも大変なんではないですか?」と答えた。

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まずは、サッカーを楽しむことが重要!

 さきほど、ブラジル-オーストラリア戦が終わりました。

 ブラジルは、ふたたび、遊んでいたのか、それとも、あれが本気なのかはわからないのですが、もう1点ぐらいは取って欲しかったところです。

 もし、あれが本気なら、優勝からは一歩後退かなぁと思いつつ、それも「ある」かなぁと思います。ひとりひとりは、ずばぬけて良い選手なのですが、集団になると力が発揮できない(→うまくシナジーが働かない)ということは、よくあります。

 ロナウドは、明らかに本調子じゃないし。全体として、攻め切れていない感じがします。スピードも、アルゼンチンとかと比べても遅いし。ポルトガルの方がずっと良いのではないかと思います。あと、オランダ、ドイツとかも。

 1次リーグ終了時点で、優勝予想は確定したいと思いますが、今のところ、アルゼンチンかポルトガルかなぁと思います。あとは、トーナメント次第です。なので、トーナメントが決まった時点で表明したいと思います。

 さて、22日の日本-ブラジル戦ですが、ブラジル-オーストラリア戦の結果、F組は、下記のような感じになりましたので、クロアチアがオーストラリアに勝つこと、もしくは引き分けることが前提で、まずは、日本がブラジルに勝利することが、決勝トーナメント進出の条件となります。つまり、オーストラリアが勝利した時点で、オーストラリアが2位で決勝トーナメントに進出してしまいます。

----------------------------------------
         勝ち点  得失点差 総得点
----------------------------------------
ブラジル     6点    +3     3
オーストラリア  3点 0     3
クロアチア    1点 -1     0
日本       1点  -2 1
----------------------------------------

日本が勝ったとしても、そのままトーナメントには進出させてはもらえません。
勝ち点が並ぶので、得失点差で、順位付けをします。

日本勝利 クロアチア勝利
 ブラジル     6点
 日本       4点 
 クロアチア    4点
 オーストラリア 3点

 まず、クロアチアが勝利した場合、得失点差の差が1点差ありますので、日本はクロアチアよりも1点多く勝たなければいけません。クロアチアが1点差(例えば、1-0とか)の場合、日本は2点差以上(2-0とか)でブラジルに勝たなければいけません。なお、得失点差でも並んだとき、次は総得点で順位を決めるので、オーストラリア戦での1点が効いてきて、得失点差さえ並べば、2位になれるということです。


日本勝利 引き分け
 ブラジル     6点
 日本       4点 
 オーストラリア  4点
 クロアチア    2点

 次に、クロアチアとオーストラリアが引き分けのケースですが、この場合、オーストラリアとの得失点差がポイントになってきます。引き分けの場合、オーストラリアと日本の得失点差の差は、2点ですので、ブラジルに2-0に勝ったとしても、0-0であれば,オーストラリアとの総得点は3、日本は3になります。ただ、得失点差、総得点で並んだ場合、直接の勝敗で順位を決めますので、この場合は、オーストラリアが2位になります。なので、日本は3-0で勝たなければいけないということです。

 引き分けの場合は、クロアチアとオーストラリアが何引き分けたかが重要になってくるということです。それによって、日本のボーダラインが、決まってくるわけです。ただ、オーストラリアとの直接対決で負けてますので、極めて、不利でなのです。

 少なくとも、2点差以上で、ブラジルには勝たなければいけないというのが、ミニマム・リクワイアメントということです。

 ブラジルの2戦だけ見れば、日本は全く歯が立たないというわけでもなさそうで、しっかりとチャンスを掴み、ミスをしなければ(今日の日本戦はミスが多かった)、勝てるチャンスはあるでしょう。

 加地は良かったので、サイドから、攻めて行くことでしょう。三都主は、できれば、中田浩二を起用という方向で。

 ブラジルは、あまりサイドを使っていなかったし、カフー、ロベカルともに上がり気味だったので、サイド攻撃は有効だと思います。

 まずは、サッカーを楽しむこと。とにかく走ること。とにかく打つこと。

 イチかバチかということなので、どうせなら、総力戦で面白い試合をやることが、日本のサッカーの未来のためでもあると思います。

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Lyrics:ぼくの好きな歌詞 vol.01

何遍も恋の辛さを味わったって
不思議なくらい人はまた恋に落ちてゆく

by 桜井和寿
[Mr.Children:シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~]

何遍も恋の苦さを味わったって
不気味なくらい僕は今恋に落ちてゆく

by 桜井和寿
[Mr.Children:シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~]

愛はきっと奪うでも与えるでもなくて
気が付けばそこにある物

by 桜井和寿
[Mr.Children:名もなき詩]

愛情ってゆう形のないもの
伝えるのはいつも困難だね
だから darlin この「名もなき詩」を
いつまでも君に捧ぐ

by 桜井和寿
[Mr.Children:名もなき詩]

今 僕のいる場所が 探してたのと違っても
間違いじゃない きっと答えは一つじゃない
何度も手を加えた 汚れた自画像に ほら
また12色の心で 好きな背景を描きたして行く

by 桜井和寿
[Mr.Children:Any]

君の声を 全てを 抱きしめて 歩いて行く地図なき道を
君がくれた軌跡を抱きしめて だから心込めて君に届け I love you
生まれ変わる旅のはじまり

by 平井堅
[平井堅:バイマイメロディー]

君の夢を 全てを 抱きしめて 歩いて行く旅路はつづく
君がくれた季節を抱きしめて 今は胸を張って君に言える Love so true
生まれ変わる僕がはじまる

by 平井堅
[平井堅:バイマイメロディー]

君に出会えた喜びと君に会えない淋しさの
両方を手に入れて恋は走り出す

by 平井堅
[平井堅:POP STAR]

I wanna be a pop star
君をもっと夢中にさせてあげるからね
キラキラのpop star
羽根を広げ魔法をかけてあげよう
I wanna be your pop star
君をぎゅっと抱きしめてあげるからおいで
キラキラのpop star
羽根を広げ魔法をかけてあげよう
君だけに

by 平井堅
[平井堅:POP STAR]

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夜空のさき(25)

 僕は、「怪しい者ではありません」と言った。神山さんは、「怪しい者が、自分で、私は怪しい者です、とは言わないよな」と笑った。僕は、「まあ、犯人に待てと言っても無駄なのと同じですよね」と言うと、神山さんは、「むしろ、俺たちは、この時点で、どちらかというと怪しい者の部類には入るよな」と言った。僕は、「ここで逃げたら、怪しいのを認めることになる」と答えると、「俺たちの世代は、体制側に反抗することに、冷ややかだからな」と言った。おまわりさんは、「何をぶつぶつ言っているんだ」と近づいてきた。

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シンポジウムのご案内:小泉改革の検証と次期政権への課題

**********************************************
小泉改革の検証と次期政権への課題
-日本の行財政改革の軌跡とその成果を踏まえて-
**********************************************
主 催:社団法人行革国民会議・政策創見ネット21
日 時:2006年7月21日(金)13時-16時45分
会 場:食糧会館2F大会議室
(東京都千代田区麹町3-3-6:Tel.03-3222-9621)
 アクセス:http://www.zenbeihan.com/kaigi_99acc.html
※入場は無料です。

●趣旨○
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
小泉改革では、「改革なくして成長なし」「官から民へ、国から地方へ」のキャッチフレーズの下、さまざまな改革が実施されてきた。しかし、これらの改革は問題提起としての役割は果たしたものの、具体的な制度設計においては、十分な成果をおさめておらず、未完の改革であると言える。そこで、本シンポジウムでは、これまでの小泉改革の評価を行うとともに、次期政権の課題を示したいと考えている。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

◆内容◇
////////////////////////////////////////////////////////////////////
13:00-14:00:基調講演

「小泉時代の「政治の構造改革」と今後の道筋」
講演者:慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
小泉内閣の下で、政府と与党の関係は一変し、政策形成過程は大きく変化した。しかし、それに対する抵抗もあり、今後の帰趨は定かではない。経済財政諮問会議の役割の変化を例に取りながら、小泉内閣の政治手法を分析し、今後、議院内閣制における政府と与党との関係はどのようにしていくべきなのか、さらには、国会・野党の役割についての道筋を示す。
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14:00-15:45:パネルディスカッション
「小泉改革の検証と次期政権の課題:改革の継承とイノベーションに向けて」

パネリスト:
赤井 伸郎 兵庫県立大学経営学部助教授
上村 敏之 東洋大学経済学部助教授  
        政策創見ネット21共同代表
曽根 泰教 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授
中里  透 上智大学経済学部助教授  

コーディネーター:
田中 宏樹 同志社大学政策学部助教授
        政策創見ネット21共同代表

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社会保障改革、三位一体改革、道路公団・郵政民営化改革などの改革を、どのように評価するか。また、次期政権の第一の課題である財政構造改革をいかに進めるべきか。これらの問題について、議論をし、今後の改革の方向性を示す。
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16:00-16:45:総括

「1980年代以降の行財政改革の軌跡と教訓」
講演者:並河 信乃 社団法人行革国民会議理事兼事務局長

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土光臨調から小泉改革まで、何を達成し、何が積み残されてきたのか。また、その時代毎の要求に、それぞれの改革は応えてきたのか。今後の改革の継続に向けて、これまでの行財政改革の軌跡から得られる教訓を示す。
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(なお、行革国民会議では、土光臨調から小泉改革までの文献収集・整理をトヨタ財団の助成の下に進めている)

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お問い合せ先:社団法人行革国民会議
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Tel:03-3230-1853 Fax:03-3230-1852
email address : gyoukaku@tokyo.email.ne.jp
※参加のお申込は、上記Fax番号にて承ります。なお、電子メールでも構いません。
※メールの場合は、件名を「小泉改革シンポジウムの件」としていただきますと幸甚です。
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ブラジル戦に向けて

 クロアチア戦は、引き分けです。勝ち点3が欲しかったのですが、致し方がない。

 中田が、「勝てる試合をもうひと試合をもうひとつ落とした」と言っています。「緩急がない」とも言っていますね。

 後半の最後、運動量が落ちて、走れなくなったのが、日本のいまの弱点。

 ただ、このあたりは、練習ですぐにどうできるかということではないので、交代戦術と精神力でしょう。

 次のブラジル戦に勝つために、再び、分析を始めます。

 1時間後のブラジル-オーストラリア戦から、ヒントを得られれば。

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クロアチア戦:ハーフタイム

 川口のスーパーセーブで、PKを止めてくれました。この勢いで、なるべく早い時間で1点目を取りたいですね。

 攻撃は、ミドルシュートを打てているので、もっとシュートを打っていって欲しいところです。ミドルシュートから、チャンスが生まれるはずです。

 守備は、左サイドを突かれているので、そこの補強が必要。三都主を、中田(浩)に交代させたいところです。

 後半、疲れが出てきたら、積極的な交代で、リフレッシュをしていきたいと思います。FWは、後半25分で、柳沢に代えて、巻を投入して、高さを持ちたいところです。もしくは、大黒で、グランドのシュートを狙っていくか。

 中盤も積極的にリフレッシュさせる必要が出てくるかもしれません。リードしている場面では、稲本で守備を固める、同点の場合は、小野でしょうか。俊輔の交代も躊躇せずに行きたいところ。

 後半勝負をかけていきたいですね。

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夜空のさき(24)

 30分ほど、住所と一致するあたりを歩いたのだが、「川本」と書いてある表札は見つからなかった。僕たちが困っていると、向こうから、自転車がやってきた。見回りのおまわりさんだった。いかにも不審者である僕たちを、おまわりさんは見逃すはずはなかった。手持ちの懐中電灯をこちらに向けて、僕たちを照らした。そして、「何をしているんですか?」と聞いてきた。

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クロアチア戦の戦略

 今回のW杯、けっこうミドルシュートが決まっているように思えます。

 ぼくは、どんどん、シュートを打って良いと思います。そのミドルで得点できれば、オーケーだし、ボールがこぼれれるところを、詰めれば、得点チャンスになるし。

 守備が堅いときは、特に、ミドルを打っていって、チャンスを広げることが重要です。

 クロアチア戦の戦い方ですが、いまのところ、スターティングメンバーは、

               高原

           中村      中田

     小笠原              小野
               福西


     中田浩   中澤   宮本   加地

               川口

 そして、とにかく走りまくり、2タッチで、パスを回していき、サイドから仕掛けていくという感じだと良いのではないかと思います。たとえば、加地がオーバラップしたときは、小野が低めに入るとか、昨日のベッカムのような動きができると良いと思います。高原はポスト役であるとともに、積極的に、とにかく泥臭くてよいので、シュートを打つこと。俊輔、中田、小笠原、小野も積極的にミドルを打つこと。

 さらに、オートマティズムで、攻守の切り替えを早くしていくこと。

 これが重要だと思います。

 秘策は、途中で加地と大黒の交代、場合によっては、巻や玉田の投入もありです。あと、稲本の投入ですね。

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イングランドから学ぶこと

 昨夜のイングランド-トリニダードトバゴ戦を見ていて、イングランドが攻め切れていない状態に、いくつかのヒントを得られました。

 ひとつは、TRIの守備。ENGの攻撃のカードは、ベッカムを起点に、なかなかのものだったと思います。ただ、後半あの時間まで、攻撃に耐えたのは、もちろん、クラウチのミスもありますが、すばらしかったと言えます。

 特に、ボールを奪われてから守備に入るまでの切り替えが良かった。さらに、中央で、ほとんど、ENGの攻撃を潰すことができたということです。ENGとしては、サイドを活用して、中央に集まったTRI守備陣を拡散するしか、得点チャンスは生まれなかったということです。

 これは、日本がクロアチアと試合をするときに、取り入れるべき守備のあり方だと思います。守備を固めるというのではなく、攻守のスイッチをできるだけ早くし、ゴール前の人数を増やすということです。

 次に、ENGの攻撃から学んだこと。見ていると、あまり、走っていなかったのではないかと思います。あと、ボールを持ちすぎている面もあり。これは、日本のオーストラリア戦での反省のひとつ。もっと、走ることと、パスをまわしていくことで、スペースができてくるし、得点チャンスが生まれてくるわけです。できれば、2タッチでボールまわしていくような状態が良いのではないかと思います。

 ただ、ベッカムのクロスは最高でしたね。クラウチに、どうぞ、頭に当ててもらえれば入りますという絶妙なクロスでした。

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夜空のさき(23)

 「川本、かわもと、カワモト・・・」と、僕と神山さんは呪文のように、つぶやきながら、電信柱に書いてある住所と家の表札を見た。「好きな女の子の住む街って、非常に興味をそそられるよな」と、神山さんは言った。僕は、「そうですか?」と言うと、「例えば、電車に乗っていて、その好きな女の子の住んでいる街の駅に停車する。すると、その好きな女の子が乗ってくるなんていうことを期待したりしないか?」と言った。僕は、「神山さんて、意外と純なんですね」と言うと、「恋愛というのは、情熱だからな」と答えた。

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クロアチア戦は玉砕覚悟で

 仮にブラジルがまだ「ながし」の状態だったとしても、聞いた限りでは、クロアチアは、なかなかのようでした。(朝4時に起きられなくて、まだ見ていません)

 日本-クロアチア戦、これによって、クロアチアにとっても負けられない戦いになりました。クロアチア側からすれば、日本に勝てば、予選リーグ突破は見えてくるけど、日本に負ければ、予選敗退決定、引き分ければ、なかなか困難な状況に。

 もし、ブラジル-オーストラリア戦が、また、ブラジルが「ながし」ても勝ったとして、

 日本-クロアチア戦 日本勝利

 ブラジル     6点
 オーストラリア 3点
 日本       3点 
 クロアチア    0点

 日本-クロアチア戦 引き分け

 ブラジル     6点
 オーストラリア 3点
 クロアチア    1点
 日本       1点 

 日本-クロアチア戦 日本敗北


 ブラジル     6点
 オーストラリア 3点
 クロアチア    3点
 日本       0点 

 という感じになります。つまり、負けた方が、予選敗退決定となるわけです。かろうじて引き分けたとして、次の日本-ブラジル戦、クロアチア-オーストラリア戦、どうなるかというと、

 ブラジル勝利 クロアチア勝利
 
 ブラジル     9点
 クロアチア    4点
 オーストラリア 3点
 日本       1点 

 ブラジル勝利 オーストラリア勝利

 ブラジル     9点
 オーストラリア 6点
 クロアチア    1点
 日本       1点 

 引き分け クロアチア勝利

 ブラジル     7点
 クロアチア   4点
 オーストラリア 3点
 日本       2点 

引き分け オーストラリア勝利

 ブラジル     7点
 オーストラリア 6点
 日本       2点 
 クロアチア    1点

日本勝利 クロアチア勝利
 ブラジル     6点
 日本       4点 
 クロアチア    4点
 オーストラリア 3点

日本勝利 オーストラリア勝利
 ブラジル     6点
 オーストラリア 6点
 日本       4点 
 クロアチア    1点

 つまり、クロアチア戦に引き分けたとしても、日本は、ブラジルに勝って、クロアチアに勝ってもらって、なおかつ得失点差でクロアチアを上回らなければいけないということです。

 もし、日本がクロアチアに勝ったとして、次の試合で、

 ブラジル勝利 クロアチア勝利
 ブラジル     9点
 日本       3点 
 オーストラリア 3点
 クロアチア    3点

 ブラジル勝利 オーストラリア勝利
 ブラジル     9点
 オーストラリア 6点
 日本       3点 
 クロアチア    0点

 日本勝利 クロアチア勝利
 ブラジル     6点
 日本       6点 
 オーストラリア 3点
 クロアチア   3点
 
 日本勝利 オーストラリア勝利
 ブラジル     6点
 オーストラリア 6点
 日本       6点 
 クロアチア    0点

 引き分け クロアチア勝利
 ブラジル    7点
 日本       4点 
 オーストラリア 3点
 クロアチア    3点

 引き分け オーストラリア勝利
 ブラジル     7点
 オーストラリア 6点
 日本       4点 
 クロアチア    0点

 引き分け 引き分け
 ブラジル     7点
 オーストラリア 4点
 日本       4点 
 クロアチア    1点

ということで、クロアチア-オーストラリア戦にクロアチアが勝ってくれれば、ブラジル戦は引き分け以上で予選突破ができるわけです。ブラジルに引き分けたとしても、得失点差で突破できるかもしれないのです。

つまり、クロアチアには勝たなければいけないということ。それは、クロアチアも同じこと。
0か1かの戦いであれば、あえて、リスクを覚悟で、攻撃的にいくべきであろうと思います。そこで、4バックに変更して、次のようなスターティングメンバーでどうでしょうか?

           高原

       中村    中田

    小笠原         小野
           福西

 中田(浩)  中澤  宮本  加地

           川口

そして、後半は、点を取るために、FWを投入し続けるという方法で行きたいと思います。

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夜空のさき(22)

 僕たちは、そのままタクシーに乗り込み、サキの家があるはずのあたりまで行った。アイが電話で言っていた住所は、大通りから少し入った路地裏のあたりのはずだとタクシーの運転手は言った。僕たちは、24時間電気の付いている郵便局の前に、車を停めてもらい、歩いて、その住所を探すことにした。

 「なんだか、探偵みたいだな」と神山さんは言った。僕は、「というよりも、ストーカーと言った方が正しい表現かもしれませんね」と答えると、神山さんは、「そうとも言うな」と言った。

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夜空のさき(21)

 神山さんは、頷いた。そして、おもむろに携帯電話を取り出し、アイに電話をした。そして、アイに事情を話した。すると、会社にも、出社していないことがわかった。神山さんは、アイにサキの住所を聞いた。
 「ここにサキちゃんがいるかどうか、確かめに行こう」と、神山さんは言った。僕は、力強く、頷いた。

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大切なのは、クロアチア戦

 対オーストラリア戦に負けて、勝ち点がとれませんでした。残念。でも、致し方がない。負けは負け。悔やんでも仕方がない。トーナメントなら、これで終わりだけど、予選リーグは、まだ2試合あります。クロアチア戦で勝ち点3を取れれば、まだ可能性はあります。

 昨日のブログで、ポイントは、小野のカードをどこで使うのかがポイントと書いたけど、ほんとに、ターニングポイントになったかも。もちろん、追加点を入れて、試合を決めたいところだったけど、あそこは、柳沢との交代は、?(はてな)です。小野のカードを使うのなら、三都主と交代で良かったのではないかとも思います。駒野をやや下げて、中田をやや右に出す形で。

 試合を見ていればわかると思うのですが、3バックは、坪井のアクシデントがありはしたものの、安定していました。(→茂庭は、ファウルが多かったけど。ぼくだったら、中田浩二を入れますけど)。中盤も、結構プレッシャーをかけられていたと思います。ただ、決める時に決めないと、ということで、いくつかシュートチャンスがあったのに逃していました。そのあたり、駒野の思い切りが必要だった場面と柳沢ももっと積極的に行ってよかったのではないかと。

 あと、駒野のクロスが、あまり機能していなくてもったいない。もう少し精度があれば、決定的なチャンスが増えたはず。

 3点目のシーンは、大黒投入で、イチかバチかの勝ち点1を拾いに行くための賭けなので、何を言っても仕方がないでしょう。意外と、ジーコが勝負師だったという一言に尽きるかと。

 まあ、ヒディンクも、けっこうリスクを犯して、点を取りにきたから、そのタイミングで守備を固めて、逃げ切る判断ができなかったことは判断ミスかもしれませんね。ヒディンクが3枚目のカードとして、アロイージを切ってきたところで、稲本か中田浩二の投入はあったかもしれません。

 その点では、サッカーというのは、やはり駆け引きだなぁと、つくづく痛感してしまいます。もちろん、戦力もあるのですが、戦略は、戦力をじゅうぶんに補完できるし、力を倍増できます。

 つまり、戦略と戦術、さらには駆け引きさえ、うまく行けば、戦力の差があるチームにも勝てるということです。ブラジルは、もちろん、モンスターのような感じで、今から、来週の木曜日(日本時間で金曜日)は怖くて眠れないのですが、全く勝てないわけでもないとも思います。

 今日の試合の反省は、サイドがあまり機能しなかったということでしょうか。三都主も、ドリブルで勝負したところはあったけど、あまり見せ場はなかった感じがするし。修正するなら、サイドですね。クロアチア戦に、加地が戻ってくれば良いのですが。

 クロアチアの分析結果は、土曜日には出したいと思うのですが、こんな形ではいかがでしょうか。


               柳沢         高原

                     中村
           小笠原               中田
                 
                 小野     福西

             中田(浩)  宮本    中澤

                     川口

 あと、ドイツ戦でもそうでしたが、後半にまとめて点を取られることが多いので、これは体力面から来る集中力の問題ではとも思うので、そのあたりの課題を克服することが重要なのですが、すぐには解決できないので、ここは選手交代を用いながら、ということでしょう。

 岡田監督も言っていたけど、窮地なのは間違いないのですが、ここで投げるのか、あきらめないのかでは大きく違うと。クロアチア戦で勝ち点3を取れれば、大きく決勝トーナメントに前進できます。

 がんばれ、ニッポン!

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夜空のさき(20)

 「高校時代、ユキコさんを失った時から、僕は、それを事実として認識はしつつも、真実を受け入れようとしなかった。僕は、真実から逃げていたし、距離を置いていたんだ。でも、僕は、いま、真実に立ち向かわないと行けないんだと思います。僕は、いま、どこにいて、どの場所に立っているのか、そして、本当に立たなければいけないどこかに、僕は行かなければいけないのだと思います」

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デタッチメントを通じたコミットメント

 村上作品において、ふたつの世界が存在している。ひとつは、現実の世界もしくは人間の外なる世界、もうひとつは、人間の内なる世界である。そして、それをつなげる媒介者も登場する。これは、『羊をめぐる冒険』以降、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』、『ねじまき鳥クロニクル』、『海辺のカフカ』では、顕著に、ふたつの世界が示されている。「僕」は、そのふたつの空間を媒介者や媒介物を通じながら、行ったり来たりすることで、コミットメントをしているのである。そのコミットメントとは、内なる世界へのコミットメント、つまり、自己への問いである。または、その行為を通じての社会への問いである。

 村上さんは、「自分の中にどのようなメッセージがあるのかを探し出すために小説を書いているような気がします」と言っている。
 
 「ぼくは/なんのために/存在しているんだ」

(「政策空間」6月号に所収作品)

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コミットメントするとはどんなことなのか?

 それでは「コミットメント」はしていないのか、というと、そうではなくて、「巻き込まれている」形であったり、自分の意思であったりと形は変わりながらも、いつのまにか、違うかたちの「コミットメント」はしているのである。たとえば、『羊をめぐる冒険』では、「鼠」からの手紙を通じて、「羊」探しに巻き込まれる。これは、明らかに、人間の内なる空間なり世界にコミットメントをしていっている。「鼠」や「羊男」というのは、人間の内なる空間の象徴なのだ。『ノルウェイの森』では、「直子」を通じて、『国境の南、太陽の西』では、「島本さん」を通じて、内なる世界にコミットメントしている。

 ここで、再び、村上さんの発言を引いてみよう。

 「僕が小説家になって最初のうち、デタッチメント的なものに主に目を向けていたのは、単純に「コミュニケーションの不在」みたいな文脈での「コミットメントの不在」を描こうとしていたのではなくて、個人的なデタッチメントの側面をどんどん追求していくことによって、いろんな外部的価値(それは多くの部分で一般的に「小説的価値」と考えられているものでもあったわけだけれど)を取り払って、それでいま自分の立っている場所を、僕なりに明確にしていこうというようなつもりがあったのだという気がします」

 それに対して、河合隼雄さんは、「いまの若い人たちも、この静かなコミットメントということがわかると、それは実に強力な若者のムーブメントにつながっていきそうに思います。頭だけではなく、自分の全存在をコミットさせることを学ぶ必要があります」と言っている。このときの「静かなコミットメント」とは、「一般に考えるように「なんでもしてやろう」とか「頑張ってやろう」というのではなく、外見的にはむしろデタッチしているかのようにさえ見える」と説明している。

(「政策空間」6月号に所収作品)

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デタッチメント × コミットメント

 さて、前回、村上春樹作品の魅力は、「デタッチメント」と「コミットメント」にあると書いた。そして、作品を重ねるごとに、それは進化しているとも書いた。でも、この書き方には、少し誤解が生じてしまうかなと思った。というのは、前回に村上春樹さん自身の発言を引用したけれども、最初から「デタッチメント」と「コミットメント」の両方がはっきりとあったわけではなくて、たぶん、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』のあたりまでは、「デタッチメント」が中心になって、アフォリズムからリアリズム、ストーリーテイリングの段階に移っていた。むしろ、「ある種のコミットメント」とは距離が置かれていた。

 『羊をめぐる冒険』に登場する右翼の大物の秘書や『ノルウェイの森』に登場する突撃隊や「僕(ワタナベ)」が住んでいる寮こそ、「ある種のコミットメント」の象徴と言える。この「ある種のコミットメント」の象徴に対し、「僕」は秘書に対しては、嫌悪感をあらわにしているし、突撃隊なり「僕(ワタナベ)」が住んでいる寮に対して、冷ややかに距離を置いている。これが、世間からの「デタッチメント」になってくる。
 つまり、社会はどうなろうとも、僕には関係ない。政治がどうなろうとも、僕には関係ない。僕は僕。ただ、それだけだ。というような、ある種の悟り的な心境で、同時代の社会変動を見ているのである。

(「政策空間」6月号に所収作品)

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ネットワーク依存型社会のはじまり

 先日、ぼくのブログで「ツナガっていたい人たち:ネットワーク依存症≒セックス依存症」というタイトルのコラムを書いた。社会経済生産性本部が、今年の新社会人は、「ブログ型」とタイプと発表して、「ブログ型って何なんだ」と考えたことを書いた。まだ、あまり、頭の整理ができていないので、ちぐはぐしている文章なのだが、要は、協調と共生は違うよ、ということを言いたいのである。(いま、この原稿を書いているのは、5月19日なので、この原稿が掲載される6月10日までは、さらに踏み込んだ文章が書けると思う→6月10日になったけど、まとまった文章にはなってない)

 本来、通過儀礼としての承認を何度も繰り返される中で得られる自尊感情が、ネットワーク社会の中で誤認された形で、安易に形成されることに危惧を感じている。ネットワークにおける自分の立ち位置なり、自己表現は比較的自由である。それは良さもあるし、悪さもある。ネットワークという果てしなく広大な大地という全体の中で、本当に自分を見つめ続けていられるのか、その全体と自分の関係性を明確に意識できているのか、つまり、自立ができているのかが重要である。「ツナガッている」ことや「ナカマ」であることに安心して、自分を見失っていないか、ということを、常に自分自身に問い続けることが重要である。

「ぼくは/なんのために/存在しているんだ」

 ツナガルこと、ナカマになることは目的ではない。しかし、それ自体が目的化してしまったとき、それはネットワーク依存症なのであろう。来年の新社会人が、その意味での「SNS型」タイプとならないことを自分勝手に祈っていたりする。

(「政策空間」6月号に所収作品)

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夜空のさき(19)

 「僕は、その答えが結局、どういうものなのか、想像しているし、それはきっと真実なんだろうと思います。いつまでも受け入れずに済むのであれば、そうしていたい。ナツコさんのときも、僕はそうやって、いつまでもその真実を受けれることを拒んできた」と、僕が言うと、

 「誰でも、そういう弱さを持っているんだ。誰だって、自分にとって、嫌なこと、悲しいことは、受け入れたくないさ。でも、そうやって、真実を受け入れることを繰り返すたびに、人間は成長し、強くなっていくんだ。そのとき、自分を信じるしかないんだ」と、神山さんは言った。

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日本代表監督

 ワールドカップ観戦の参考に、読売新聞の特集をどうぞ!この中でも好きなのは、「W杯 知将たち」のコーナー

 いま、次期日本代表監督の話をしてしまうと、ジーコに失礼なわけですが、やはり考えておかなければと。

 個人的には、JFA永遠の恋人、ヴェンゲルがいいなぁと思うのですが、アーセナルと契約延長をしたっぽいので、断念。高額の年棒もネックですね。

 噂だと、ルメールという話もあるのですが、なんとなくイメージがわきません。もしくは、オシムという話もありますよね。

 ルイス・フェリペ・スコラーリはいかがでしょうか。ジュビロ磐田でも指揮を執ったことがあるし。
 フェリペ監督で、ドゥンガコーチというコンビでは、さらにはどうでしょうか?

 もうひとつの考え方としては、オシムを総監督(テクニカル・ディレクター)で、ストイコビッチ監督とか。

 あとは、リトバルスキーなども、どうでしょうか?それか、エリクソンを招聘するとか。ルディ・フェラーとかクリンスマンとかもいいかも。

 いっそ、クリストフ・ダウムに託しますか(笑)


 もし、僕が日本代表監督になれるとしたら、基本原則としては、次の3原則

 1.安定した守備
 2.リズムとタメのある中盤
 3.スピードと高さのあるFW

 この上で、パスを中心に、3次元をフルに使ったアクティブなサッカーをやりたいと思っています。もちろん、局面の打開にドリブルは重要なのですが、基本的には、2タッチでボールを回していくサッカー。そのためには、走りまくることが重要です。走って、走って、走りまくる。

 ここで、まず選手に求められるのは、基礎体力、つまり90分間、走り続けられることです。相手より走ること。

 この基本が重要で、華麗なプレーなり個人技は、その上にあるものということです。

 もうひとつは、オートマティズム。

 中盤から、ボールをゴール前にどんどん入れていくことがしたいので、アーリークロスをあげられる選手をウイングに入れたいですね。

 あとは、オフ・ザ・ボールの動きも重要なので、このあたりのことができるFWを入れたいと思います。

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オーストラリア戦

 いよいよ、明日は、オーストラリア戦ですね。今後のグループリーグでの戦いを考えても、どうしても勝ち点3が欲しいところです。

 対策としては、やはり高さですかね。ケネディとビドゥカは要注意ですね。それに、キューエルの突破力。

 日本としては、ペナルティエリア内で、ボールを上げさせないことがポイントでしょう。中盤で早め早めにプレスをかけていくことが重要かと思います。その点で、ボランチが要かなぁと思います。たぶん、中田と福西になると思うのですが、強くプレスをしていくことでしょうね。エマートンとクリナをマークでしょう。

 あとは、小野のカードをどこで使うかがポイントだと思います。

 柳沢がシャドーストライカーとして、かき回してくれれば、高原の得点チャンスが生まれるはず。

 予想:2-1で日本の勝ち!

 得点者:高原、小野、キューエル

 後半25分頃に、小野が勝ち越し点を入れてくれる??
 

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夜空のさき(18)

 神山さんは、仕方がなさそうに、僕を眺めた。そして、「まあ、サキちゃんのことは、お前が一番知っている。他人がどうこう言うよりも、お前が一番わかっている。そのお前が言うのだから、事態は深刻なんだろう。まあ、客観的にみれば、まだ結論は出せない気もしないまでもない。もし、お前が望むのであれば、確かめてみたらいいだろう。答えを知ることは、勇気が必要だ。仮に、お前にとって、悲しい答えだったとしても、答えはひとつなんだ。それを受け入れるしかない。答えを知らなければ、どんな勝手な妄想だって、想像だって、自由なんだ。それで、現実から目を背けることも可能だ。現実から逃げることが可能なんだ。どうする?」と言った。

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ぼくの夢:村上ファンドから感じたこと

 GyaOで、村上世彰氏の記者会見の模様が全編見られるので、見ました。

 国際競争力の中で、この国は負けてしまう、とか、チャレンジャーに冷たい、とか、もしくはチャレンジャーをキックアウトさせてしまう、というような発言には、確かにそうだなぁと思ってしまいます。

 ぼくも、この日本という国は、少しおかしい国だなぁと思ってしまうことが多々あります。やはり、ムラ社会で、結局、みな平等というか、出る杭が出られない、むしろ、出る杭を打ってしまうところがあるんですよね。

 もっと言えば、国家社会主義もしくは官僚社会主義の国で、民主主義の成熟という部分では、まだまだのような気がします。

 自分たちが気が付いているのかどうかはわからないけれど、生ぬるい湯に浸かりきってしまう部分もあると思います。これは、自分も含めて、気をつけなければいけないことで、やはり、自ら熱い湯なり冷たい湯をかぶっていかなければいけないと思う。

 そうしないと、この国自身がだめになっていってしまうと思うのです。

 この国に生まれ、この国に育ったぼくとしては、やはり、そうしたこの国がだめになっていく姿をそのままぼんやりと眺めていることはできないし、なんとかしたいと思います。もっと言えば、この日本という国の未来に少なからず責任を持ちたいと思います。

 民主主義をもっと起業し、この国をもっと本質の部分で強いものにしていかなければいけないと思うのです。

 それは、チャレンジャーがチャレンジ精神を持てる国であり、チャレンジャーが負けたときにある程度のセーフティーネットがある国である必要があると思う。 

 必要なのは、人材、資金、理念。この国はチャンレンジの先に、大きな夢を描くことができるのか。具体的な目標を設定し、そのための適切な戦略を立てられるのか。

 課題はたくさんあると思います。でも、それをひとつずつやっていくことこそが、日本の未来のために重要なことだと思うのです。

 ぼくが、そのことにどこまでできるのかわからないけれども、こうしたメッセージを一人でも多くの方に語りかけ、賛同をいただけるようにがんばりたいと思います。お一人ずつご挨拶をし、ぼくの考え方をお伝えする行脚もできればと思います。

 ひとつの方法として、インテレクチャル・コングロマリットみたいなものを作るのが、ぼくの夢でもあります。

 一緒にパートナーとして仕事をしてくれる人がいるといいなぁと思います。

 ちなみに、MAC関連のメモ
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 村上世彰氏の見解:ニッポン放送株式の売買について
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夜空のさき(17)

 神山さんは、少し笑った。そして、「それは、何か用事が出来て、家に帰ったんじゃないか?そんな大げさなことじゃないだろう?」と言った。僕は、「でも、さようならと書いてあったんです」と言うと、「それは、冗談かもしれないじゃないか」と僕を諭そうとした。
 「でも、携帯電話にも出ないんです。呼び出し音すらしない」と、僕が言うと、「あまり深刻に考えないほうがいいんじゃないか。何か用事があって、電話に出られないだけかもしれないだろう」
 「それだったら、電話かメールで、用事が出来た。しばらく、家に戻ると連絡すれば良いでしょう。でも、彼女は、僕の前から消えるようにいなくなったんです」と、僕は答えた。

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夜空のさき(16)

 僕は、運ばれてきたウイスキーを一気に飲み干した。神山さんは、その様子を見て、「だいぶ、荒れているようだな」と言った。僕は、「実は、サキが消えたんです」と答えた。

 「サキちゃんが、お前の家から出て行ったということ?」

 「突然、彼女はいなくなった。僕に何も一言もなく。ただ、一枚の書置きを残して」

 「どんな書置きのメッセージだったんだ?」

 「急に帰らなければならなくなった。さようなら。というものでした」

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夜空のさき(15)

 僕は、渋谷に着くと、神山さんに電話をして、神山さんの案内に従い、渋谷のバーに向かった。そして、神山さんの姿を探した。神山さんの方が、僕を先に見つけて、手招きした。僕は、その手招きに従って、神山さんに近寄った。神山さんの前に座ると、神山さんは「何か飲むか?」と聞いた。僕は、「じゃあ、ウイスキーを一杯、ストレートで」と答えた。

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夜空のさき(14)

 何人の女の子と寝たとしても、僕は虚しさを覚え、井戸の底は、もっと深くなることを知りながら、それでも、僕は女の子と寝るのだ。あたかも、いまは、僕はそれだけをしなければいけないと悟ったように。それが僕の僕を傷つける自傷的で刹那的なセックスなのだ。

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本を出版いたしました

Koizumi

このたび、分担執筆にて、『小泉改革とは何だったのか-政策イノベーションへの次なる指針-』(上村敏之・田中宏樹編著 日本評論社)という本を上辞いたしました。
小泉内閣での5年半のさまざまな改革に焦点をあてて、何が変わったのか、何が積み残されているのか、など、わかりやすい内容となっております。

ちなみに、ぼくは、第9章「知的財産改革-ソフトパワーが拓く日本の未来-」を担当しております。

とても面白い内容の本ですので、書店でお見かけの際は、ぜひお手にとって、ご覧いただければ幸甚です。

(政策創見ネットのページ)
http://www.policy-inovation.net/2006/06/post_0b7d_1.html

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夜空のさき(13)

 人間の防衛本能なのか、傷つくことからは、都合よく、逃げ道を探すことができるのである。僕は、いま、ナツコさんの声を聴くわけにはいかなかった。僕は、携帯電話を握り締めながら、ナツコさんが諦めて、電話の呼び出しを止めることを一生懸命に祈った。これから、僕は、ナツコさんでもサキでもない、誰とも知らない女の子を街で見つけて、機械的に寝るのだ。自傷行為的にそうすることで、自分の心に空いた大きな井戸を埋めるのだ。しかし、そうして、井戸が埋まったことは全くなかった。いくら、土を埋めても、底なし井戸のように、僕の心の井戸は埋まらないのである。

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残り:470,347歩

 先週は九州に、今週は福島に行ってきました。
 関門海峡の景色、 猪苗代湖の景色に感動しました。

 旅というのは良いですね。

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夜空のさき(12)

 電話を切ると、僕は、トランクスを履き替え、シャツを替え、厚めのジャケットをはおった。そして、タクシーに乗り、僕は渋谷へと向かった。タクシーの中で、再び、電話のバイブレーションが大きく振動した。こんどは、二度小さく震えて、一度大きく震えるというパターン。もしかすると、サキかと期待して、電話画面を見ると、「吉澤奈津子」と表示されていた。携帯電話は、夜の闇の中で、子供が親を求めて不安そうに、ギイ、ギイ、ギイイイ、ギイ、ギイ、ギイイイと鳴くように、震え続けていた。僕は、ナツコさんからの電話には、あまり興味を示さなかった。というよりも、いま、ナツコさんの声を聴くことに、大変な恐怖心を感じた。

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夜空のさき(11)

 「何をしている?」と、電話に出るなり、神山さんは聞いてきた。僕は、「ソファーの上に座って、ウイスキーをあおっている」と答えた。
 「なんだか、物々しい感じだな。いまから、渋谷で飲まないか」
 「ちょうど、誰かと会いたかったんです。誰かに会って、話していないと、この夜の闇に吸い込まれてしまいそうで」
 「なんだか、大変そうだな。じゃあ、渋谷に着いたら電話をくれ」
 「わかりました。いまから、タクシーに乗っていきます」

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夜空のさき(10)

 僕は、ソファーの上に腰掛けた。そして、飲みかけのボーモアのボトルのキャップを静かに回し、ウイスキーグラスの中に注いだ。水割りにもせず、氷もいれず、ボーモアを一気にあおった。そして、もう一度、グラスの中に注ぎ、一気にあおった。こうしたことを5回ほど繰り返していると、僕の携帯電話のバイブレーションが大きく振動した。この振動は決してサキからの電話ではなかった。サキからの電話の場合には、二度小さく震えて、一度大きく震えるというパターンに設定している。いま、携帯電話は夜中に、森の中で、交尾を求めている鳥が鳴くように、しつこく、ギイイ、ギイイ、という感じで、震えていた。電話は神山さんからの電話だった。

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