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夜空のさき(17)

 神山さんは、少し笑った。そして、「それは、何か用事が出来て、家に帰ったんじゃないか?そんな大げさなことじゃないだろう?」と言った。僕は、「でも、さようならと書いてあったんです」と言うと、「それは、冗談かもしれないじゃないか」と僕を諭そうとした。
 「でも、携帯電話にも出ないんです。呼び出し音すらしない」と、僕が言うと、「あまり深刻に考えないほうがいいんじゃないか。何か用事があって、電話に出られないだけかもしれないだろう」
 「それだったら、電話かメールで、用事が出来た。しばらく、家に戻ると連絡すれば良いでしょう。でも、彼女は、僕の前から消えるようにいなくなったんです」と、僕は答えた。

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