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組織が崩壊するとき

一般的に倒産したり不祥事があったりする企業や組織に共通して言えるのではないか、というような仮説を考えてみた。

 組織が崩壊するときって、どういう要因があるのだろうか。まあ、一言で言えば、ガバナンスの欠如ということなんだろうけど、じゃあ、ガバナンスの欠如っていうのは、どういうことなのかということを、どのように説明できるか考えてみよう。

レベル1:
 ・ルールがあってないようなものになる→規律の欠如とか手続き的正義が守られない→仕事への無力感・虚脱感の発生・情熱の欠如→
(たぶん、このあたりで優秀な人間は徐々に辞めていく)

レベル2:
→当事者意識の欠如→その組織への忠誠心なり愛情が失われる→仕事に対する責任感がなくなる→
(たぶん、業務の非効率性が生まれ、無駄がでてくる)

レベル3:
→セクショナリズムが進む→全体が見えなくなる→全体の中での自分の位置付けが見えなくなる→仕事の取りこぼしが増える→
(たぶん、ミスが多くなり、トラブル対応が増えることで、さらに効率性が悪くなる)


レベル4:
→責任の不明確化もしくは不祥事の隠蔽→対外的な信頼感が失われる→組織内の矛盾が膨らむ

レベル5:
→内部の人事闘争・権力闘争→不の生存競争・レベル1からレベル4までの悪循環の繰り返し→

 と整理できそうである。こうなってしまっては、末期症状。手の施しようがない。さらに、変な縄張り争いなんかもあるから、さらに手のつけようがない。

 なぜか、本来の職務以外のところで、がんばってしまったりする人がいる。たとえば、権力闘争とかうんぬん。たぶん、それは心理学的には、昇華のひとつで、仕事の鬱憤を、そういうところで昇華させているんだろうと思う。もっと言えば、仕事ができない人ほど、権力闘争に明け暮れるのは、自分に自信がないからで、さらに言えば、それがコンプレックスになっているので、実は、ただ人に自分の弱さを省みず、ぶつけているだけなのだ。

 こういうことが横行しだすと、悪循環が始まるので、その組織は衰退していくのである。さらに、生き残るのは、同種のいわば「仲間」、同じ価値観なり同程度の能力でしかない人だから、さらに悪循環。もう、座して死を待つだけである。

 どうしたら良いか、ということなんだけど、これは、初期症状が見え出したら、すぐにガバナンス改革をしなければいけない。

 必要なのは、トップマネジメント・ミドルレベルの交代。どこに問題があるのかを突き止め、ピンポイントで変える必要がある。まず人を変えること、さらに、従業員の意識を変えること、つまり、もっとコミットメントを持たせることなどが処方箋かな。そのためには、目的意識の明確化が重要。あとは目標の具体化。わかりやすい目標を設定すること。さらに、自分の仕事が、その組織において、どのような貢献があるのか、さらには、社会にどのような貢献があるのかということを明確かつ具体的にに示してあげることだろう。

 そして、改革そのものを怖がらせないこと。たとえば、リストラとかクビ切りとかをぶら下げるのではなく、従業員に安心感を持たせること。その上で、困難に立ち向かう姿勢を貫くこと。また、従業員にも、運命共同体として挑戦を求めること。

 さらに、選択と集中。事業が多角化している場合には、選択をして、資本を集中化させる。その上で、全ての投資をやめれば、縮小均衡になってしまい、悪循環に陥るので、集中した部門に集中して投資をする。

 やっぱり、組織も人に支えられているとうこと。人を大切にしない組織は、滅びる。

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