日常のなかにある新しい発見
最近、「街を歩こう」という企画で、小学生のころに住んでいた街に行く機会があった。そのとき、「何か違うなぁ」というような違和感があった。ぼくが目にしている街の風景が違うのである。もちろん、ぼくがその街から引越しをして、15年以上経っているのだから、街並みが大きく変わっているのは当然だ。しかし、街が変わっていると感じる理由は、時の流れだけではない。たぶん、視線なり目線が違うのだ。視線が違えば、目に入る景色も当然変わる。だから、小学生のころのぼくが感じた街の風景といまのぼくが感じた街の風景は、当たり前だけど、違うのである。だからこそ、新しい発見があるし、街を歩く楽しさがある。
ぼくは、世の中で起きていること、現代社会が抱える問題を読み解いてみたいと思った。街を歩いているときに感じたように、ごく自然な形で捉えて、日常のなかにあるささやかな新しい発見に挑戦してみよう。
(「政策空間」5月号に所収作品を一部修正)
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