僕が僕に出会うさき(29)
サキは、夢中になって、一品ずつ出されるイタリアンのコースメニューを楽しんだ。僕は、料理の味もあまり記憶が残らないほど、頭の中がいっぱいになって、時々、ナツコさんの姿を確認した。サキは、少し不満そうに、「なんか楽しそうじゃないわね」と言った。僕は、「そんなことないよ」と言うと、彼女は、「そうかしら」と言って、頬を膨らませた。
メインの肉料理、この日のメインは、仔牛の悪魔風ソテーだった、を食べ終え、テーブルの上から料理の皿が片付けられた。メートルが、食後のデザートをどうするか、尋ねてきた。僕は、バニラアイス添えのティラミスを頼み、サキはブルベリーソースが乗ったレアチーズケーキを注文した。僕は、熱いエスプレッソを味わいながら、ティラミスを食べ、彼女は、紅茶を飲みながら、チーズケーキを食べた。


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