僕が僕に出会うさき(28)
5分ぐらい歩くと、彼女は、立ち止まった。「たぶん、あの店だと思うわ」と彼女は言った。僕は、「なかなか良さそうなお店だ」と答えた。彼女は、何の気後れもなく、お店に入ると、僕は目の前にナツコさんの姿を見つけた。僕は、ナツコさんに気づかれないように、情けないほど、小さくなって、店のコミに案内されたテーブルの方向に歩いた。テーブルに向かっている間、何度か、僕はナツコさんのことを目の端で確認した。ナツコさんは、僕のことには気が付いていないようであった。
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