僕が僕に出会うさき(1)
サキと三浦半島に出かけた翌週に、僕の長い夏休みは終わった。僕は、暗闇の中のナツコさんに別れを告げ、日の出と同化して、新しい自分に生まれ変わったのだ。
僕は、自分で思っている以上に弱い人間だ。少しのことで、心は動揺し、臆病になる。寂しいときに、強がりを言っても、心では誰かに側にいて欲しいと思っている。そして、その誰かが、誰でも良いわけではなくて、特定の誰かであることは確実なのだ。
この数ヶ月、僕は僕自身が抱える欠落が発生させたさまざまな状況のために、苦しんだ。多くの死と別れを経験した。ユキコさんを喪失したことが、僕にどこかに欠落をもたらした。そのメランコリーは今でも、心の奥底で息づいていた。


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