僕が僕に出会うさき(11)
僕の顔は、サキの胸のあたりにぶつかった。彼女は、左腕を僕の首のあたりに絡ませて、右手で僕の頭を優しく撫でた。母親が赤ん坊をあやすように。「私は、あなたの側にいるわ。こうやって、側にいる。あなたには、私がいるの。だから安心して」とサキは優しく囁いた。僕は、サキの胸に顔をうずませて、そうして頷いた。「私は、居られる限りはずっとあなたの側にいる。そのために、私はこうしてやってきたの」と、サキは言った。「ねえ、それがさっきの僕の質問に対する回答なの」と僕が聞くと、サキは、「そうよ。そのために、私はここに来たの」と答えた。


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