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ぼくの仕事:Well-Informed Publicのこと

 このテーマについて、書くためには、たぶん、おととし、昨年のぼくの周りで起きた(そしてぼくが巻き込まれた)出来事についても、触れなければいけないだろう。
 でも、その話を書くと、生々しい話を書かなければいけないし、もっとも、当事者は全て生きているので、後々、面倒なことにもなるかもしれない。そういう意味で、日経ビジネスの「敗軍の将 兵を語る」という記事は、なかなか生々しいし、勇気があることだと思う。

 そういうことで、今回は、そういう生々しい話は置いておこうと思います。語るべき時が来たら、語ろうと思います。いや、むしろ、ぼくが、そのことについて、語らなければいけない時が、必ずやってくるはず。

 いま、Well-Informed PublicとかWell-Informed Democracyについて、語れることは、もっと、ぼくたち国民が政策の立案、決定、選択に、もっと「建設的」に意見を言って、もっとコミットメントするべきだ、ということだ。

 「建設的」にと、括弧つきで言ったのは、その発言は無責任なものではいけないし、利己的なものではなく、もっと、社会のための意見ではなければいけないと考えているからだ。いわゆる、「Public Mind」というものだ。

 まず、重要なのは、社会の問題は、自分の問題なのだという認識を持ってもらうべきだと思う。そして、その問題に対して、自分がどのようなことができるのか、ということについて考えてほしいと思う。社会とは、誰かのものではなくて、ぼくたち全員のものなのだ。ぼくたち全員のものということは、その分、その社会に対する責任というものもひとりひとりが有しているのだ。

 「自由」を履き違えてはいけないと思う。「自由」と「責任」、「義務」と「権利」(これらの言葉の対称が的確かどうかはわからないけれど)は、常に裏表にあるものだと思う。だから、フリーライダーというのは、もっての他だ。あと、公平性や公正性という問題も、受益と負担ではないけれど、努力した人にはその努力の分だけという基準が重要なんだと思う。

 話は、少しずれてしまったのだけど、社会的責任なりPublic Mindということを、それは公的な機関だけではなく、誰でも持たなければいけないと思う。

 次に、議論をするときには、共通する言語なり考え方が、理解できていることが重要だ。その意味で、法律や経済学の知識が理解されている必要がある。

 あとは、やはり情報公開だろう。もちろん、プライバシーに関わることには慎重さが必要だけど、公開議論のためには、その前提となる情報も公開されているべきだと思う。
  そして、国民サイドから、もっともっと政策のアイディアが出していくことも重要。そのために、シンクタンクが必要なのだ。

 Well-Informed PublicやDemocracyというのは、民主主義というソフトパワーのインフラなのだ。具体的には、
 ・情報公開制度
 ・シンクタンク
 ・教育機関や教育制度 などなど。
 
 さらに、Well-Informedされたmediaも重要だろう。

 ぼくの仕事は、こうした民主主義のインフラ作りなのだと思う。

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