真夜中のさき(9)
僕は、新宿に行く前に会社に寄ってみようと思った。レイコさんは優秀だし、仕事を任せておいても心配はしていないのだけど、やはり社長としては、一週間も会社を放っておくのは、あまりにも無責任だった。もちろん、レイコさんからは、たまに電話があって、必要最低限の指示は伝えていた。
僕が、虎ノ門の会社に着くと、レイコさんはパソコンとにらみ合いをしていた。もちろん、僕のことは気が付かないようであった。
「無用心だね」と僕は言った。
「あ、社長。こんにちは。いつからいらしてたんですか?」と、レイコさんは言った。


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