プロローグ(1)
チン!
冷凍ピザのあたため解凍が終わった。僕は電子レンジから、解凍した冷凍ピザを取り出した。僕の最近のお気に入りは、ピザをつまみながら、DVDを見ることだ。大きなハイヴィジョンテレビに映る昔懐かしい女優を眺めながら、ぼんやりとピザをつまんだ。ストーリーは、あらかたわかっているのだが、映画は見れば見るたびに、新しい発見があり、味わいを感じる。真夜中に、昼間会ったことを忘れて、一人で、ぼんやりと、ピザをつまみながら、DVDを眺める。
DVDを何本か見終って気が付くと、すでに朝の7時だった。僕は、この数ヶ月間、仕事を少し休んでいた。仕事は、ある程度、僕のアシスタントのレイコさんがこなすことができた。レイコさんは、アルバイトを雇い、僕の代わりに仕事をしていた。僕は、重大な決断などのときにだけ、会社に行き、レイコさんに判断を伝えた。レイコさんは、その判断に従い、目の前の仕事を黙々とこなしていた。
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