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今夜、夢の中で君に出会う-再会、そして僕の欠落と忘れ物-(21)

 「最初、あなたを誘ったのは、寂しかったからよ。彼と会えなくて、寂しかった。なぜ、私がこんな想いをしなければいけないのか、世の中が憎かったわ。不倫って、辛いのよ。クリスマス、お盆休み、お正月、恋人なら本来一緒にいられる瞬間、彼は家庭に帰るの。私は一人ぼっちなのよ」と、ユキコさんは言った。

 「確かに、クリスマスとお正月は、僕と一緒にいたね。あなたの誕生日には、なぜか会えなかった」と、僕は少し笑いながら言った。

 「真知子は、いろいろな男の子から言い寄られても、友達以上の関係の子はいなかった。そこに、真知子が好きなんだろうと確信できる男の子が現れた」とユキコさんは言った。

 「それが、おこがましいけど、僕だったわけだね」

 「真知子は幸せなのに、私はなんでこんなに不幸なの?不平等じゃない。同じ両親から生まれて、同じように成長してきたのに、真知子はいつも褒められて、私はいつも「お姉ちゃんなんだから」って、怒られて。恋愛もうまくいかないなんて。ひとつだけでも、真知子よりも幸せになることがあってもいいじゃない」

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