今夜、夢の中で君に出会う-再会、そして僕の欠落と忘れ物-(3)
「わかりました」
「気をつけてな」
僕は、頷いて、穴に飛び込んだ。僕は、一面の緑と河と橋が見える景色に吸い込まれていった。
僕は、景色に吸い込まれている間に、気を失ったようだった。雲の上から落ちていく感覚は途中まで感じていたが、その後、全く無感覚になったし、記憶も失われていた。
僕が目覚めたとき、そこは波止場だった。大きな船がその波止場に止まっており、その船に団体客のような集団が寡黙に規律を守って、並んで、乗船していた。僕は、少し頭がぼやけていて、その風景を眺めていた。
少し頭がはっきりしてくると、この波止場には音がないことに気が付いた。周りには多くの人がいる。しかし、話し声は全く聞こえてこないし、生活音も聞こえてない。音的なものが全く存在しないのであった。


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