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今夜、夢の中で君に出会う-再会、そして僕の欠落と忘れ物-(4)

 僕は、ここからどこに行けばいいのだろうかと思った。波止場からは、一本の道が延びていて、その道の向こうには街のようであった。とりあえず、僕はその街に向かうことにした。

 とにかく、僕は思いつくままに、波止場から続く一本道を下っていった。西洋風の古い建築物と和風の木造建築が碁盤の目を覆うように混在をしていた。あるところは、エーゲ海沿岸の港町であるように思え、あるところは、明治時代の日本の港町であるような錯覚のようであった。

 僕は、無意識に、ある和風酒場の看板を目にした。特に、その酒場を探していたわけではなかったが、何か注意をひくというか、気にせずにはいられない場所であった。ふと、喉の渇きも覚え、その酒場で、軽く喉を潤そうと思った。

 酒場の入り口を入ると、中も和風で、囲炉裏がいくつか点在していた。僕は、靴を脱ぎ、畳の上に上がり、大黒柱の近くの囲炉裏に腰を下ろした。僕は、後ろに手をつき、少しリラックスして、冷酒を注文した。僕は冷酒を待っている間、店の周りを見回すと、はっきりとはわからない絵が飾ってあったり、写真が飾ってあった。後ろについていた手を、僕は少し横にやると、大きな巾着袋にぶつかった。僕は、その大きな巾着袋に興味を抱いた。僕のものではないのだが、無性に中身を空けてみたくなった。誰かの忘れ物だろうと思いつつ、僕は店主の目を盗んで、その巾着袋を開けてみた。そうすると、袋の中には、いくつかの写真や手紙が入っていった。写真のひとつを取り出して、写真を眺めると、僕はおぼろげながら、その写真の女性を知っているような気がした。その写真を見つめれば見つめるほど、その女性を知っていることに確信を持つようになった。「誰だっけ?」

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