愛と欲望の絶え間ない交換-不安定的な秩序・市場-(30)
二人に手紙を書いて、さらにまだこの現実の世界に存在している麻衣にも手紙を書くことにした。
安嶋麻衣 様
前略
久しぶりに手紙を書きます。いつ以来でしょうか。君には僕の話を信じてもらえないかもしれないだろうけど、これを君が読んでいるということは、僕は肉体的に消滅したということだと思います。ある人の話だと、僕は別の世界で不死を得て、意識は永遠に存在し続けるということです。
詳しいことは、僕の会社の竹下礼子が説明できると思いますので、もし、まだ僕に興味があれば、連絡をしてみてください。事務所の電話番号は、03-××○△-○△□×です。
最近、僕は君の夢を見たよ。君と最初に出会ったころ、付き合っていたころ、そして君を傷つけてしまったこと。僕は、本当に君を傷つけてしまったのだろうと思う。それについて、心から「ごめんなさい」が言えなかったことが、僕の心残りです。
だから、肉体が消滅してしまった、今、手紙を通じて、僕の気持ちを残しておきたいと思ったのです。
ごめんなさい。
君の益々のご発展を祈っております。さようなら。
草々


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