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いわゆる憤慨

昨日(7月6日)のことですが、満員電車の中で、足を蹴られ続けました。

状況としては、京王井の頭線の渋谷発急行(23時37分発)、最後尾の車両(もしくは後ろから2両目)、真ん中辺りです。僕は、RIETIでの研究会の帰り道でした。
最後の急行ということもあり、超満員状況で、足の踏み場もなく、僕はリュックを前にかかげ、すでにつり革も握れないぐらい押し込まれていたので、荷物棚の鉄棒に手をかけていました。足は、一ミリも動かせない状況で、しかもバランスがほぼ取れない状況でしたので、鉄棒を利用して、なんとかバランスを取っていたのでした。

後ろに立った男(推定20歳代後半から30歳代:緑色の服を着用)は、全体重をかけてきましたので、さらにバランスを取ることが困難で、鉄棒を利用して、僕も一生懸命バランスを保ちます。電車の揺れで、こちらの体重が後ろの男にかかったのでしょう。後ろの男の気に何か障ったようです。後ろの男は、奇妙に、身体を反転させ、僕の後ろにぴったりとくっつき、僕のアキレス腱部分を蹴り始めました。3回ほど、蹴ってきたので、僕が振り向いたら、その男は、何か言いたげで、にらめつけてきます。その瞬間、何かの偶然で足がぶつかっているのではなく、かなり意図的にしかも悪意を込めて蹴ってきていることがわかりました。

大変、憤りを感じました。しかし、こちらとしては、足の踏み場は他になく、足を移動することもできないし、手は鉄棒を握って、バランスを取ることで大変です。とは言いながらも、やろうと思えば、反撃することは可能です。しかし、僕は大人ですから、子どもみたいに、むかついたからといって、やり返したりしません。社会的な立場もあるわけですので、ひたすら忍耐です。最近は、すぐに刃物を使ったりと、喧嘩のルールも無秩序になってきている現代ですから、この身動きできない状態で、後ろから、刺されないことだけを警戒しました。たぶん、背中や脊髄部分を指されたら、アウトでしょう。とくに背中を指されて、肺を傷つけられたら、かなり深刻です。それで平気なのは、新日本プロレスの棚橋選手ぐらいです。

一番、面倒に思ったのは、少し電車が空いたときに、因縁を付けられることです。「あー、めんどくさいなぁ」と思っていたら、さらに足を蹴りこんできます。憤りを通り越して、面倒臭さというか、呆れてしまいました。後ろの男も人間なんだから、言葉にして、例えば、「押されて痛かった」とかそういうことを伝えてくればいいことです。押されて痛いのは、この場合、イーブンだと思いますが、それでも、こういう満員電車の場合は「ゆずり合い」が必要ですので、お互いに大変な思いをしないよう、気を遣う必要があります。そこで、自分の身の状態を声にすることは、非常に重要です。それを、ただ、にらみつけて、蹴ってくるのは、正常な人間のすることではありません。

下北沢で、乗客が降りると、少し余裕が出てきました。その男は、威勢良く、こちらに歩み寄ってきました。きっと、自分勝手な怒りを押し付けて、暴力的に威圧して、普段の鬱憤も含めて、全てをぶつけてくるのでしょう。僕は、本当に面倒臭くなりました。別に、暴力的に威圧されることは、何も怖くありません。仮に、ナイフを持ち出してきても怖くはありません。恫喝も脅迫も、申し訳ございませんが、僕には意味がありません。ただ、そういう人を相手にすることが面倒なだけです。

実は、電車に乗ったとき、研究会でご一緒の先生お二人と一緒でしたが、発車時に押し込まれて、何人かが間に入ってしまって、顔をあわせられない状態になってしまっていました。だから、その男は、僕が一人だと思って、威勢を張ってきたのでしょう。電車の中に余裕ができると、ご一緒の先生との距離が元に戻りました。

その男は、実は、僕が一人ではなく、同行者がいることを確認すると、背中井を丸めて、肩をしょぼめて、そそくさと人ごみの中に消えていきました。そして、なるべく顔をこちらに見せないように、さきほどの威勢のよさとは裏腹に、こそっと、小さくなっていました。男としては、いつ仕返しをされたり、通報されるか、を大変怖がっていた様子です。

もちろん、仕返しなんてしません。僕は大義のためには、とことん戦いますが、こんな義もないことに対して、なんで反応をしなければいけないのでしょうか。馬鹿らしいと思っても憤りを感じても、ただただ堪えるだけです。

「人生は忍耐だ」、と改めて思った夜でした。

昨夜の教訓:
「義のない喧嘩はするな。ひたすら耐えろ!」
「大義ある喧嘩はとことん戦え!」

結局、6発程度蹴られまして、今日は、実は歩くのが辛いほど、痛いです。でも、ただただ忍耐と辛抱。

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