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青い蝋燭(2)

 僕たちは、食事を終えると、最後のデザートとコーヒーを待った。僕がぼんやり夜景を見ていると、レイコさんは、「私は適当なところで失礼しますので、後は、なつこさんとうまくやってくださいね」と言った。僕は、「えっ?」と聞き返した。レイコさんは、「私のことは気にしないで、なつこさんを、この後、どこかに誘ってあげるといいと思いますよ。せっかく、プレゼントも買ってきたんだし。」と言った。僕は、「でも、彼女は支配人なんだから、まだお店があるだろう」と言った。レイコさんは、「だから、後で、電話してとか言っておいて、この辺で待っていればいいじゃないですか。私は23時ぐらいまでだったら、待つのに付き合いますよ。うふふ」と言う。僕は、「どうしても、僕となつこさんをくっつけたいみたいだね」と言った。

 僕は、山口さんを呼び、お勘定をお願いした。山口さんは、「本日のお勘定は結構でございます。支配人より、そのように申し付けられておりますので」と言った。僕は、「きっと山口さんを困らせることになると思うけど、僕はお客さんとして来ているんです。それが、吉澤さんとの約束だから、お勘定をお支払いしたい」と言った。山口さんは、困った顔をして、「それでは、支配人を呼んでまいりますので、少々、お待ちいただけますか」と言った。すぐになつこさんがやってきて、「今夜は私がお誘いしたんだから、いいのよ」と言った。僕は、「約束が違うよ。僕はお客さんとして来る、そして君の最も自信のあるアレンジを注文する。これは君と僕との真剣勝負なんだと、僕は言った。僕は、今日、君の最も自信のあるアレンジを注文した。そしてそれは大変素晴らしかった。だから、僕はその素晴らしいサービス、君と君のスタッフに敬意を表して、料金をお支払いしたいんだ」と言った。なつこさんは、「うれしいわ。本当は私の方がお礼をしなければいけないところだけど、今回はお勘定を頂くことにするわ。でも、必ず、お礼をさせてね」と言う。僕は、「楽しみにしているよ」と言った。

 そして、店を出る際に、僕はなつこさんに、そっと包みを渡した。その包みの中身は、ウェッジウッドのワイルドストロベリー。「お祝い。君にきっと似合うと思うティーカップ」と耳元で小さな声で囁いた。彼女は、「ありがとう。うれしいわ。」と言った。僕は、「いつでも電話をしてきてほしい。応援しているよ」と言った。彼女は、「必ずするわ」と言って、僕とレイコさんを見送った。

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