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あとがき

 この「大きな米国 小さな僕の冒険」は、僕が5月24日から6月12日までの米国旅行の滞在記です。

 まずは、旅行中にお世話になりました皆様に心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。
 また、実はこの旅行に行くために、ご高配とご厚情を賜りました先生方にもこの場をお借りしてお礼を申し上げます。また、旅立つにあたりまして、いろいろとご迷惑をおかけした皆様もおりまして、お詫びとお礼を申し上げます。

 本来であれば、実名を挙げてお礼を申し上げるべきところでございますが、このようなブログに掲載ということで、逆にご迷惑をおかけすることになるといけませんので、このような形でお礼を申し上げる失礼、ご寛容いただければ幸甚でございます。

 今回の旅行の主目的は、George Mason大学の公共選択研究センターで開催されたOutreach Conferenceに参加することでした。そして、続けて開催されるSummer Institute、そしてYale大学に浜田先生をお訪ねすることです。この「大きな米国 小さな僕の冒険」では、アカデミックなことはあまり書いていませんが、目的は研究のためです。今回の成果としては、これからの研究成果の中で出して行きたいと思いますが、一言で感想は、アカデミックな刺激をたくさん受け、自分の研究を発展するヒントを得ることができました。特に、米国滞在中には、次々と研究のアイディアが思い浮かび、それがおぼろげながらも形になっていく、学術的な意見交流の中で、自分の頭の中がクリアにされていく、そんなことを実感したわけであります。いま、僕が言えることは、留学もしくは海外で学術的な環境に身を置くことは素晴らしいということです。ですから、僕はこれからも機会があれば、もっともっと海外に出たいと思っております。

 この滞在記を書くことは、実は出国前から考えていました。学術的なことを書いていくという方法もあるんでしょうけども、それは自分の研究に反映する形にするとして、このブログでは、もっと単純な米国生活のこと、特に困った話とか笑える話とかを書こうと考えていました。

 それが自分の記録にもなるし、もし読者の方が、初めて海外に行かれるときの参考になればと思っています。実は、岸本周平さんの「中年英語組」という新書を読んで、米国の大学生活を知る上で、大変参考になったことがあって、僕も体験記を書きたいなと思ったことがありました。「大きな米国 小さな僕の冒険」は、「中年英語組」に比べれば足元にも及ばない拙文ですが、今回の旅行を何か形に残したかったわけです。

 どういう風に書くかということなんですが、日常をありのまま書くということもあるのですが、それは自分で読み返しても面白くないし、自分で面白くないんだから他人にはもっと面白くない。だから、僕は、失敗談を中心に少し脚色も加えて書くことにしました。
 
 実は、僕は今まで、作家としてはノンフィクションというものを書いたことがありません。エッセイは何度かやったことがありますが、自分のことを書くなんて、とても恥ずかしくて、筆が進みません。今回の「大きな米国 小さな僕の冒険」も、たぶん、完全なノンフィクションの形では、恥ずかしくて書けないでしょう。そこで、今回の旅行を題材に、記録的な部分は当然残しながらもひとつのストーリーを書くことにしました。

 だから実は、脚色されているところがあるし、実際には、もっといろいろなことがあって、書いていないこともあります。例えば、あのラブロマンスとか、悲しい恋の物語とか、そういうのは書いてません。まあ、恋愛云々については、もちろん、そういう話自体なかったので、書いたら、完全な嘘になります。(笑)

 だから、これをノンフィクションの滞在記とは思わず、ひとつのストーリーとして読んでいただければ嬉しいです。

 僕は英語が苦手です。でも、こうして3週間、米国に滞在し、いろいろな方のご支援で旅行を終えることができました。アムトラックに乗ることも、国内トランジットも、英語がもっとできれば、もっと不安にはならなかったでしょう。話の中で書いたと思いますが、実は、とてつもない不安に襲われたときもありました。また、英語が聞き取れなかったり、うまく言えなかったりで、笑われたり、変な顔をされたりで、悔しい想いもしました。ただ、どうにかなってしまうものです。語学というのは肩に力を入れている限りはうまくならないのかなとも思います。だから、これからはあまり難しく考えずに、英語を話し続けていこうかなと思います。

 米国滞在中に、論文一本を書き終えました。それは今度の学会で報告します。また、小説の構想も少し進めました。これは、不定期連載中の「今夜、夢の中で君に出逢う」です。これもまとまった時間をもてれば、一気に書けるでしょう。

 そういう意味では、自分のセンスを研ぎ澄ますために、素晴らしい環境に飛び込むことができ、また良い意味での頭のリフレッシュになりました。

 いまは、なんとか、この帰国日までの記録を残せただけで、ほっとしています。そして、また米国で生活をしたい、こんど生活をするときは、こうしたいとかをいろいろ考えています。

                                                           矢尾板俊平

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