6月6日(月):米国東部時間
浜田先生と朝8時に出発のお約束をしていたので、6時30分頃に起床する。
シャワーを浴び、そして部屋の片付けをする。テレビをつけ、朝のニュースを見ながら、浜田先生をお待ちする。
浜田先生が、8時に迎えに来てくださり、そのままYale大学に行く。
Yale大学は、George Mason大学とは雰囲気が違って、ニューイングランドの面影を強く感じた。George Mason大学は、大学があって、近くに住宅地があるという、日本でいえば、八王子のようなものだろうか。もっと言えば、イメージ的には中央大学に近いかもしれない。距離感は、Washington D.C.を東京駅とするとだいたい世田谷区ぐらいの距離である。八王子までは離れていないので、少し違うか。
Yale大学は、街と大学が完全に融合している。つまり、大学が街であり、街が大学である。New Havenの街の中心がYale大学なのである。
Yale大学構内、つまり街の中を2時間ほど歩き回る。その後、浜田先生のご紹介で、東京大学からサヴァティカルでYaleにお越しになっている清水先生とディスカッションをする機会を頂く。
清水先生とは、1時間半ほど、研究のことなどについて、いろいろとご示唆をいただいてから、Yaleをご案内いただいた。図書館の中やLaw Schoolなど、実際に入ってみることができた。
清水先生とお別れしてから、浜田先生の研究室に戻り、浜田先生のお仕事が終わるのを待つ。
16時前に、浜田先生がNew Havenまで車で送ってくださった。
New Havenでは、16時30分頃のBoston行きの電車に乗るつもりであったが、そもそも時刻表の読み違えで、その15時15分か17時30分ぐらいの電車しかなかった。駅には16時頃に着いたのであるが、15時45分の電車が1時間15分程度遅れており、ラッキーと思っていたら、さらに30分ほどの遅れとなったということが、掲示板に記載される。
そこで、駅のベンチで電車を待つことにする。しかし、17時になっても17時30分になっても一向に電車が来る気配はない。駅全体の雰囲気として、イライラ感が漂う。
ようやく、17時40分頃、駅員さんが口頭で、Boston行きの電車のトラックが発表され、待っていた人々が一斉に動き出す。ホームで5分程度待たされ、ようやくBoston行きの電車に乗ることができた。
Bostonまでは、2時間30分程度の電車の旅である。車窓には、大西洋が広がり、New Englandの歴史を感じ、心の中に何かジワーとする感情が湧きあがる。
20時30分前にBostonに到着。薄暗い中、タクシーに乗り、ローガン空港に向かう。Bostonでのホテルはローガン空港近くに予約してある。
ホテルに着き次第、翌日、お会いする予定の宮島先生と土屋さんに電話をする。土屋さんは、翌日、Bostonを離れるご予定になっていて、会えるのは、この夜しかないため、タクシーに乗り込み、ケンブリッジに向かう。
ケンブリッジの土屋さんの部屋で1時間30分程度、お話をし、Harvardスクウェア近くのバーで夕食を取る。その後、Harvard大学内を歩き、ケネディスクールなども見つつ、川沿いを歩き、土屋さんの家に戻る。
土屋さんにタクシーを呼んでもらい、ホテルに戻ろうとする。
途中まで、タクシーは順調に走っていたのだが、空港までの高速道路が封鎖されている。運転手が、ぶつぶつ文句を言い、イライラして、「クレイジー」とか叫んでいるのだが、こちらとしては、無事に到着できれば良くて、もし到着できないのであれば、違う方法を考えるだけであるので、運転手に比べて、非常に冷静になる。
空港への道は、3箇所か4箇所ぐらいアタックするが、全て封鎖されている。看板も立っていないので、封鎖されている理由もわからない。運転手はさらにイライラする。こちらは、それを反比例するように冷静になる。
まあ、「鍵」をなくしたことで、こちらとしては度胸は身についているようである。このエッセイのネタになるかなと、心の中ではトラブルを喜んでいたりした。
最後の道で、ようやく空港に近づくことができる。運転手は少し余裕綽綽になり、すこし自慢気になる。
泊まっているホテルが見えて、こちらとしては、ようやく部屋で休めると思っていたら、タクシーはホテルを通り過ぎ、どこか違うところに行きそうになる。
僕は「戻れ」と言った。「あそこがホテルだ。ユーターンだ」と。
タクシーは、しぶしぶ、高速道路の上でユーターンする。運転手は、ホテルの行き方がわからない。また、イライラしそうになる。
運転手は、「早く家に帰りたい」と、言い出す始末。
話していてもラチがあかないので、高速道路の上で降りて、ホテルまで歩くことにする。
タクシーの運転手は、帰るのに、4ドルかかると要求してくる。空港から都市につながるトンネル代金である。本来であれば、そんなの経費の一部なのだから、タクシー会社が払えばいいと思うが、そういう交渉をするのも疲れたので、4ドル払う。その後、高速道路を歩いて、ホテルまでたどり着く。


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