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正直者爺さんの桃

ある村に、正直者のおじいさんと嘘つき者のおじいさんが隣り合って住んでいました。
正直者のおじいさんは、水田で稲を育て、嘘つき者のおじいさんは山で木こりをしていました。

ある日、正直者のおじいさんは、自分の家の庭に桃の樹を植えました。毎日、正直者のおじいさんは、水をやり、肥料をやって、自分の子どもを育てるように、桃の樹の世話をしてきました。これを見ていた神様は、ある日、正直者のおじいさんの夢の中で、「お前はこれまで正直に生きてきた、桃の樹に、すぐに桃の実を付けてあげよう」と言いました。正直者のおじいさんが朝起きて、庭を見ていると、苗木だった桃の樹は、立派な樹になっていて、たくさんの桃の実が付いていたそうです。

正直者のおじいさんは、自分では桃を食べ切れなかったので、村の人々にも桃をあげました。そのときに、「神様が出てきて、こんなにすごい桃の樹にしてくれたんだよ。感謝、感謝」と言っていました。その話を聞いた嘘つき者のおじいさんは、柿の樹を自分の家の庭に植えました。しかし、嘘つき者のおじいさんは、その樹の世話をしないどころか、隣の桃の樹が土の栄養を奪っていると、正直者のおじいさんの家の庭に入り、桃の樹を切ってしまいました。

正直者のおじいさんは、大変嘆きました。しかし、この桃の樹を使って、自分の水田の役に立てようと、用水路を作りました。きれいな水を引っ張ってきて、村の水田にきれいな水が流れてくるようにしました。そのおかげで、村の全ての水田には、たくさんの稲穂が実りました。

嘘つき者のおじいさんは、用水路の上流で、木を切っていました。そのとき、多くの土砂やごみの処理を困ってしまいました。そこで、嘘つき者のおじいさんは、用水路に土砂やごみを流してしまいました。そのお陰で、用水路の水は汚くなり、村の水田の稲穂は全て枯れてしまいました。

これを見ていた神様は大変お怒りになりました。神様は、嘘つき者のおじいさんの家に、雷を落とし、家も柿の樹も、嘘つき者のおじいさんも焼いてしまいました。

正直者のおじいさんは、嘘つき者のおじいさんを哀れに思い、嘘つき者のおじいさんを介抱してあげました。
しかし、介抱の甲斐なく、嘘つき者のおじいさんは亡くなってしまいました。正直者のおじいさんは、柿の樹を植えていたところに、嘘つき者のおじいさんを埋葬しようとしました。土を掘り返していると、何か固いものが土の中にあることがわかりました。よく掘り返してみると、金銀財宝が出てきたのです。正直者のおじいさんは、大変びっくりして、失神してしまいました。失神している間に、神様が現れて、「お前は本当に社会にとって良いことをやっているので、そのご褒美だよ」と言われました。おじいさんは「私がこれまで生きてこられたのは、村の人たちの支えがあってこそです。だから、このお金は村の人々と分け合います。お許しください。」といいました。神様は「お前は本当に社会的責任ということがわかっているなぁ。社会的責任というのは、人々が生きていて、当然にやらなければいけないことをやる、当然やってはいけないということをやらないという簡単なことだ。それを私は、やらなければいけないことをやることを応援し、やってはいけないことを戒める。そういうことだ。」

正直者のおじいさんは、目が覚めた後、お金を村の人々と分け合いました。この村の人々は、豊かに暮らしていったそうな。

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