父の肖像(by 辻井喬)
「悲しきカリスマ」こと堤義明氏も逮捕ということで、何かと火達磨な西武グループですが、ここは原点を知りたいと思ったわけで、辻井喬著の「父の肖像」を読んでます。
ちなみに、バックミュージックは、中島美嘉のニューアルバム、"Music"です。
どこまで、フィクションなのかわからないのですが、堤家っていうのは、すごいですね。
主人公は、楠次郎で、これは誰が見ても、堤康次郎氏のことなんですが、いろいろな顔を持っている人物なのでしょうね。世間一般の評価っていうのは、それなりに闇的な部分が付いていると思うのですが、その中にある種の孤独感なり人間の抱える寂しさというのが見えてくるわけです。
家長としての責任、政治家としての責任、事業家としての責任、そのような責任の中に、もしかすると孤独感、寂しさなどを持ち合わせたゆえに、あのような人生になったのではないかと思うわけです。
また、もうひとりの主人公は、まぎれもなく、「私」である恭次です。これは、辻井喬こと堤清二氏のことではありますが、これが本当なのかどうかはわからないのですが、その出生の秘密にはびっくりしました。また、偉大なる父への反抗心、つまり、父、次郎と息子、恭二の親子関係の部分、ここが、この物語の最大の読みどころと思います。
この物語は、伝記ではなく、父を通じての辻井喬自身の自分探し、自己探訪、なのではないかと思ったわけです。


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